2010年03月01日
きしわだ自然資料館で打ち合わせ
昨日は大阪の岸和田まで打ち合わせに行ってきた。ある企画の重要な立ち上げの会合で、方向性を検討する場だった。こちらから出せるアイデアはいくつもあるが、重要なのは主催者が主体になることである。博物館がな何を見せたいのか?何を伝えたいのか?そこが明確でないと、良い展示にはならないはずだ。
これまでの博物館の展示は伝えたいことと見せ方の不一致があり、うまく行かないことが多かったと感じている。その齟齬を出来る限り小さくし、博物館側は見せたいもの伝えたいものを、100%に近いところで実現できる展示方法を練り上げていきたいと考えている。使える資金や労働力は大きくないが、「考え抜く」ことで解決出来る問題は多いと思う。きしわだ自然資料館と成安造形大学、どちらも規模は大きくない組織だが、だからこそのフットワークの良い進め方が出来ると思う。まずは館側からの提案を待っているところ。
現在、きしわだ自然資料館では『特別展「チリモン積もって山となる~これがチリメンモンスターだ!~」』を開催中。今のチリモンブームはこの博物館から始まったといっても過言ではない。

チリモンたちの成長した姿(一部)も展示されている。
会合の後は恒例の飲み会。途中、地元民しか知らない路地を案内してもらった。

大正時代から残っているという煉瓦造りの塀。実は今「大正時代」はある進行中のプロジェクトの中で重要なキーワードなのである。ということでパチり(なんて音はデジカメなのでしないけど)。

帰りは、南海電鉄のラピートに乗ってみた。そうあの鉄人28号のフェイスマスクを思わせる青い車両だ。夜だったので客室の写真だけ。個人的な感想だが、シートは新幹線よりずっと良かった。
日曜日は雨も上がって、充実した1日でした。
こんなところにちょっと登場しています。
リクルート進学ネット。
2010年02月24日
『地球最古の恐竜展』プレスリリース

昨日、ひょんなことから『地球最古の恐竜展』プレスリリースに出席してきた。先週、案内のメールを受け取ったのがきっかけだったのだけど、「アルゼンチン」「三畳紀」「イシガラスト自然公園」のキーワードから、これは行かねばなるまいと思った次第である。僕は2006年夏(アルゼンチンは冬)にテレビのドキュメンタリーの仕事で、イシガラスト自然公園の発掘調査に参加したのだが、そのときに見た展示物や標本の多くがまたこの日本で見られることになるのである。しかも、今回の展示のコンセプトで秀逸なのは、六本木ヒルズというこれまで「恐竜展」が行われることが想像できなかった場所での開催であるということだ。
僕は常々、古生物という美しい造形を持った生物の化石を、美術館で展示したら面白いだろうということを考えていた。博物館ではキャプションなどが煩雑になってしまい、展示された標本を集中して見ることができないことが多い。それをフラットでニュートラルな展示会場で、美しく見せることが出来たら、もっと魅力的な展示になるだろう。そんなところにも大いに期待してしまう。
プレスリリースは夕方5時からスタート。

主催はNHK、NHKプロモーション・森アーツセンター。

監修は北海道大学の小林快次さんで、詳細な展示物に関する講演を聞くことが出来た。
今回の展示の画期的なところは、化石や標本をばらばらに借りてきて展示会を開催するのではなく、アルゼンチンのサンファン国立大学が研究し保管している標本や、独自に制作した実物大復元模型をパッケージとして展示することにある。発掘、研究、アートワークが全て同じ組織によって作り上げられているのだ。
その素晴らしさ凄さは、僕もアルゼンチンに行ったときに目の当たりにしてきた。

(2006年撮影)
サンファン国立大学自然科学博物館の中にデザインルームが設けられていて、常に制作が行われていた。


(2006年撮影)
この時に見せてもらった、まだ制作途中だった復元模型や標本が、今回の展示にあわせてやってくるようだ。


(2006年撮影)
これらはその当時、すでに展示されていた完成された復元模型とジオラマ。とにかくその出来は素晴らしく、リアリティにあふれていて凄いものであった。さらに充実したこれらの模型が見られるとなると、楽しみでしょうがない。
今回の目玉のひとつは「フレングエリサウルス」。同じ時代に生息していたヘレラサウルスよりも大型で、より原始的な特徴を備えた肉食恐竜である。


(2006年撮影)
発見されたのは1986年だが、もちろん日本で紹介されるのは初めての、現在最古の恐竜と考えられている種である。
三畳紀は、恐竜以外にも原始的なワニ類やほ乳類も繁栄しており、恐竜だけが大きな生態的な地位を占めていたわけではない。様々な種をバランスよく見ることが出来るという点でも面白い展示になることは間違いないだろう。
会期:2010年7月10日(土)〜9月26日(日) 会期中無休
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
開館時間:10:00〜22:00(入場は21:30まで)
主催:NHK、NHKプロモーション・森アーツセンター
協賛:凸版印刷、三井物産
協力:NECディスプレイソリュージョンズ
2006年当時の発掘の様子は、Arzentina2006にまとめてある(ただし未完)。
--
フェバリットコレクション『トリケラトプススケルトンモデル』、2月23日発売予定。現在、絶賛予約受付中。
2010年02月21日
伊勢丹新宿店に詰めている日 2
土曜日、日曜日と会場に行く予定にしていたのですが、変更です。
会場に詰めているのは日曜日のみで、午後2時から6時までを予定しています。
皆様、よろしくお願いいたします。


--
フェバリットコレクション『トリケラトプススケルトンモデル』、2月23日発売予定。現在、絶賛予約受付中。
2010年02月20日
伊勢丹新宿店に詰めている日
会期中、20日(土)と21日(日)は『猫・ネコ・NEKOアート展』の会場に顔を出す予定です。何時になるか、はっきりしたらこのエントリーに加筆していきます。
たくさんの方にお会い出来ればと思っています。
--
フェバリットコレクション『トリケラトプススケルトンモデル』、2月23日発売予定。現在、絶賛予約受付中。
2010年02月17日
『猫・ネコ・NEKOアート展』
ネコの展覧会の案内です。(会期初日までこのエントリーがトップに来ます)


2010年2月17日(水)〜23日(火)(最終日4時30分終了)
伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリー
初めての経験なのだけど。
『猫の肖像画オーダーを承ります』
小田隆、斉藤善貴が、お客さまの猫を描きます。
所要日数:1〜1.5ヶ月 額付価格:12万円
鉛筆画:イメージサイズ 38.5 x 31.5 cm 又は
油彩・ミクストメディア F6号 40.9 x 31.8 cm
*詳しくは係員にお問い合わせください。
どれだけオーダーがあるか分かりませんが、興味のある方問い合わせてみてください。

『黒猫 skeleton & living body』 板に油彩(下地に一部アクリル) 31.8 x 41.0 cm (F6号)

『三毛猫』 キャンバスにアクリル 41.0 x 31.8 cm (F6号)
--
フェバリットコレクション『トリケラトプススケルトンモデル』、2月23日発売予定。現在、絶賛予約受付中。
2010年02月01日
『古生物の復元ー科学と芸術が出会うところ』無事終了
昨日まで琵琶湖博物館で開催された『古生物の復元ー科学と芸術が出会うところ』が無事終了。そして同日、第159回日本古生物学会例会も閉会。ギャラリーは学会のポスター展示の会場ともなり、普段の例会であれば非公開のポスターセッションを一般の観覧者にも解放するという、新たな試みが行われた。そういった点でも、アーティストからのポスター発表ができたのは、タイミングとして最適だったと思う。
午後からは久しぶりに博物館を観覧してきた。ここ最近、搬入や展示にはしばしば訪れていたのだけど、展示を全く見る事なく帰るばかりだったので、久しぶりに楽しむことが出来た。いつ来ても、琵琶湖博物館は楽しい。
なんといっても一押しは、淡水魚水族館。今回もここしか写真を撮ってない。

フリーダムな子どもたち。乗って駄目とは書いてないが、良いとも書いてないぞ。でも、とても楽しそうだった。

水中トンネル。

珍しくナマズが泳ぎながら、ガラスに顔を付けてこちらを見続けていた。

水中で熟睡するカメ。

オオサンショウウオを良い角度で見ることが出来た。いつみてもでかい。はたしてこの場所から出てくる事はできるのだろうか。
午後5時からの撤収に備えて会場に戻る。

閉館直前の様子。

会期途中からだったが、アケボノゾウシートを借りることが出来たのは正解だった。会場全体に良い雰囲気を作り出す事に役立っていた。
とにもかくにも無事終了。最後の一週間は学会と学会準備でくたくたになってしまったが、ようやく一段落である。
今回のイベントでは、たくさんの新しい展開の可能性が見えてきた。
さあ楽しみ楽しみ。
2010年01月31日
『古生物の復元ー科学と芸術が出会うところ』琵琶湖博物館
*1月31日(日)の会期終了まで、このエントリーがトップにきます。



今日、1月3日(日)から『古生物の復元ー科学と芸術が出会うところ』がスタート。会期は1月31日まで。
最後の週の29、30、31日は、日本古生物学会の例会が開催される。こちらでもポスター発表、夜間小集会で発表をする予定である。
会期中休館日は、1月12日(火)、18日(月)〜22日(金)、25日(月)。
たくさんの方のご来場をお待ちしております。(ただし、ほとんど会場につめていることはないです)
2010年01月17日
『古生物の復元ー科学と芸術が出会うところ』展示ギャラリー
今月3日から始まっている展覧会会場に、今日初めて行ってきた。

吹き抜けのホールに、よく目立つ立派な垂れ幕まで作ってもらってあった。下のズンガリプテルスは徳川君の作品だ。

ちょうどお昼時だったので、ランチにナマズの天丼を食べる。ブラックバスの天ぷらも名物料理。

ほの暗い会場に、ガラスケースの中の作品たちが浮かび上がる。


昨年末に大学のアートギャラリーで展示していた作品を、ほとんどそっくりそのまま持ってきている。



奥行きのあるガラスケースを利用して、小品も展示。
日曜日ということもあって、多くの子ども連れが見に来てくれていた。
明日18日(月)から22日(金)までは休館日です。
2010年01月03日
『医学と芸術展』森美術館
遡ってのアップ。

元旦は妻の実家に年始の挨拶に行った帰り、六本木に寄って『医学と芸術展』を観てきた。同僚の先生からも勧められていて、前評判も高い展覧会だったが、実際に非常に面白く観ることができた。元旦ということで、それほど混雑していなかったことも良かった。
ただ、展示の順番や空間の作り方は、もうひとつ分かりずらかったと思う。いくつかのテーマに分かれており、それぞれに現代作家の作品も混じっているのだけど、そのコントラストがうまく見えてこなかった。それ以上に、医学がまだ黎明期であったころの、様々な器具や模型やスケッチなどに魅力的なものが多かった。純粋に知りたいという欲求が具現化されており、医学的に不正確なものであっても美しさと迫力を感じることができた。
今回、最大の収穫はジョン・ハンターの兄である、ウィリアム・ハンターの『正常位の胎児』の版画を観ることができたことだ。かなりの大判で、非常に詳細に描かれた図像は、残酷な現実を描写しているのにも関わらず、すばらしいデッサン力とあいまって実に美しかった。
他の展示では、義手や義足の進歩、装飾を施された医療器具、実用と美のぎりぎりのせめぎ合いが非常に興味深い。
僕が現代作家の作品で一番好きだったのは、ヴァルター・シェルスのシリーズだ。人間の生命の最後の炎をともした表情と、その炎が完全に消えてしまった物質としての顔を撮影し、写真作品として展示していた。余命幾ばくもない人の肖像写真を撮り、亡くなった直後にさらに撮影をするという、本人や遺族への説得に多大なエネルギーを使うであろうそのコンセプトは、老人の後を付け回した逸話のあるレオナルド・ダ・ヴィンチや、絞首刑場から死体を奪い合ったジョン・ハンターの時代を彷彿とさせるが、現代においてはより大きな意味を持ってくる。生と死を冷徹なまでに見つめた、非常に説得力のある作品だと思う。
2月28日までの会期なので、また何度か足を運んでみようと思っている。おすすめの展覧会です。
2009年12月26日
滋賀を小旅行
文字通りの小旅行ではなく、各地を回って仕事をこなしていった。朝の8時から唐崎のトヨタレンタカーでタウンエースをレンタル。大学へ行き、この日の手伝いを頼んでいた研究生と合流して、借りていたアケボノゾウのレプリカを積み込む。すぐに大学を出発し、名神高速を使って一路、多賀町立博物館へ。途中、多賀SAで遅めの朝食。ここは施設もきれいで食事のレベルもなかなか高い。
博物館へ着いてからは、標本を一つずつリストと照らし合わせながら、破損や紛失のないことを確認し返却作業を行った。昼過ぎにはなんとか終了。
次の目的地は滋賀県立琵琶湖博物館で、来月(来年)3日からスタートするギャラリー展示『古生物の復元ー科学と芸術がであうところー』の展示飾り付けのためだ。本当は20日(日)にやるはずだったのだけど、風邪で具合が悪かったこともあり、今日にずれ込んでしまった。すでに博物館は冬期休業中で、静かな館内での作業だった。

この会場は、1月末に開催される日本古生物学会例会のポスターセッションでも使われることになっている。

搬入口から、展示ケース内を見たところ。


壁にかけた作品は、ガラスケース内にあるため、少し遠くなってしまっている。小品は展示台の上に平置きすることにした。準備していたキャプションの文字が小さかったので、壁にかけた作品のものはガラス面に直接貼り、平置きした作品については、出来る限り手前に設置した。会期中、子どもたちが手あかと涎でガラスを汚してくれると、僕は個人的にうれしいです。
夕方には無事全ての予定を終了。レンタカーでの事故もなく、ほぼ時間通りにスケジュールをこなすことができた。大学に戻ってからは、シフゾウに少し手を入れた。明日、日曜日には確実に完成させなくては。もちろん勝算あり。これで仕事納めです。
2009年12月19日
アケボノゾウの搬出と搬入
朝から晴天だが、冷え込みは日々厳しくなってきている。まだ道路の凍結はないが、そろそろ準備しておいたほうがよさそうだったので、午前中RSのタイヤをスタッドレスに換装した。ホイールごと換えるだけなので、それほど大変な作業ではない。しばらくはちょっと腰砕けな感じの足回りで走るしかない。

ホイールを洗う場所がないので、汚いままで交換。
夕方からは、成安造形大学のギャラリーアートサイトで開催されていた『古生物復元の世界 アケボノゾウが復元されるまで』の搬出と片付け。



これらの展示物はほぼそっくりそのまま、来月から開催される『古生物の復元ー科学と芸術が出会うところー』に出品することになっている。そのためレンタカーのトラックを借り、一気に搬入まですませてしまった。もちろん展示、飾り付けは後日行う。
見逃したか方は是非、ご高覧いただければと思います。琵琶湖博物館は常設展示も充実していて、お勧めできる博物館のひとつです。ただ、作品は全てガラスケースに入ってしまうので、画面に近づくことができません。アートサイトでは画面がむき出しだったので、じっくりと細部まで見てもらうことができました。
『古生物復元の世界 アケボノゾウが復元されるまで』にご来場いただいた皆様ありがとうございました。
2009年12月11日
京都新聞の取材
今週火曜日の初日、『古生物復元の世界ーアケボノゾウが復元されるまで』について、京都新聞と中日新聞から取材を受けた。簡単な展覧会の紹介程度だと思っていたら、どちらの取材も1時間ほどあり、詳細に取材されていった。特に京都新聞は電話による小西さんへの追加取材も行っていて、アケボノゾウの復元に関する内容まで踏み込んだ記事になったようだ。中日新聞の記事はまだ確認できていない。
古代のアケボノゾウ、胴短く脚長く ・大津の大学講師が復元図描く
「大津の大学講師」と書かれると、自分の事だとは全然ぴんとこない。そう言われれば、そうだったという感じです。
2009年12月09日
古生物復元の世界ーアケボノゾウが復元されるまで、オープンしています
昨日からオープンしています。

搬入の日の夜、ぎりぎりで準備できた、入り口の看板用大型ポスター。ギャラリー内は撮影禁止ですが、記念撮影はこちらの前で。
学内関係者だけでなく、一般に解放されたギャラリーです。多くの方のご来場をお待ちしております。
2009年12月07日
ギャラリーアートサイトの搬入と展示
月曜日。朝10時から、明日から始まる『古生物復元の世界ーアケボノゾウが復元されるまで』のための搬入と展示。作品はすでに人体表現研究室にまとめてあったので、搬入自体は学内を移動するだけ。学生アルバイトたちと徒歩と車を使って、ギャラリーまで運び込んだ。このとき、作品と同時にアケボノゾウのレプリカも運搬。幸い、雨が降り出す前に作業を終了することができた。
そして、次は展示。

以前、オープンキャンパスでお披露目した、アケボノゾウの拡大プリントをまず壁に固定していく。二度目なので手慣れたもの。スムーズに短時間でほぼ実物大(少し小さいが)のアケボノゾウが出現した。

共同研究者の小西さんに協力してもらって、アケボノゾウのレプリカを床にインスタレーション。

小西さん手製の解説キャプションも充実。


ゆったりと贅沢な展示空間。
会場は滋賀県大津市内(しかも湖西)ですが、数多くのご来場をお待ちしております。
2009年12月05日
会場へ行ってきました
今日は朝から天気がよかったのに、天気予報通り午後から雨。予想よりも激しく、3時すぎにはすっかり暗くなってしまっていた。そんな空模様に合わせるように客足も鈍かった。でも、雨が降る前の昼過ぎまでは、友人知人が訪ねてきてくれて、かなりじっくり話しをすることができた。

会場の様子はこんな感じ。残念ながら日曜日は休み。夜も6時までなので、仕事帰りに寄ってもらうのも難しい条件である。しかも閉廊時には警備員がやってきて、有無を言わせず追い出されてしまう。全く融通が利かない仕様なのである。
会期は9日水曜日まで。ご高覧いただければ幸いです。
2009年12月04日
明日は山脇ギャラリー
今日、関東本部へ帰ってきました。
明日はグループ展会場に詰めています。どんな感じの展示になっているのか分からないので、楽しみと不安とで半々です。
多くの方に来ていただければと思います。会場でお待ちしています。
2009年12月03日
グループ展初日

グループ展が始まっているはず、というのも搬入展示にも立ち会わず、作品を送りっぱなしになっていて、どんな展示になっているか分からないのである。5日にしか会場にいけないので、ちょっとどきどきである。


こちらの小品も出品しました。六甲昆虫館スペシャル、東京初上陸。そんなたいそうなものではないですが。
ご高覧いただければ幸いです。
第4回美の棲む処ーten x α展
グループ展のお知らせです。「翼のあるヒト」はこの展覧会に出品するため制作しています。
ギャラリーには5日(土)のみ詰めております。木曜日は授業があるので、オープニングパーティーも欠席です。

『第4回美の棲む処ーten x α展』
出品作家:相本みちる、石丸康生、伊藤行子、小笠原 緑、田口貴大、達 和子、中野渡みね子、成尾勝己、吉田宏太郎、小田 隆、豊田洋次、西原東洋、西村公一、樋口保喜
企画:中野 中
会期:2009.12.3(木)〜12.9(水)(12.6(日)休廊)
時間:11:00〜18:00(初日14:00から/最終日13:00まで)
レセプションパーティー:初日16:30〜
会場:山脇美術専門学校・山脇ギャラリー
102-0074 東京都千代田区九段南4-8-21
TEL:03-3264-4020/FAX:03-3264-4025
よろしくお願いいたします。
2009年11月28日
アケボノゾウのレプリカをレンタル
今日は朝からレンタカーを借りて、多賀町立博物館へ。車はトヨタハイエース。『古生物復元の世界・アケボノゾウが復元されるまで』に展示するアケボノゾウのレプリカを借りに行くためである。幸い、行きも帰りも渋滞にはまることもなくスムーズだった。ただ、こちらの準備が悪く、梱包材を現地調達したりと、博物館での作業は予想以上に時間がかかってしまった。
これで復元画だけでなく、レプリカ、解説パネルも盛りだくさんの、楽しく充実した展示になりそうだ。
しかし、すっかり疲れてしまって、今日はほとんど制作をすることができなかった。
2009年08月22日
ホネホネサミット2009、開幕!!
今日ついにホネホネサミット2009が開幕。これが思っていた以上に楽しいイベントになっている。
ブースの準備やお客さんの対応に追われて、ほとんど他のブース展示を見ることもできず、写真も撮影できなかった。

僕たちのブーズから見た景色。会場中に骨があふれていて、さらに骨たちに対する愛情もあふれている。

フクロウ。数少ない撮影できたブース。鳥の骨格が中心で、風切り羽根を残していて翼の構造がよく分かる。

こちらは両翼とも。

欲しい、と思わせてくれる逸品たち。
僕はアケボノゾウの骨格図を、ずっと公開制作していた。結構な数のお客さんが興味を持ってくれて、覗き込んでいってくれた。集中して描いていたので、あまり話しをすることは出来なかったけど、積極的に見てくれるのは嬉しい。明日も続きを描く予定。
明日で終わりですが、お近くの方是非。小規模ながらとても良いイベントになっていると思います。
最終日も朝から会場に詰めています。
2009年08月12日
恐竜2009・砂漠の奇跡!!展
今日は午前中から、友人のタカ・マスカラスと幕張メッセで開催されている『恐竜2009・砂漠の奇跡!!』を見に行ってきた。朝から蒸し暑くて、地表にほとんど土の見えない幕張は、余計に暑く感じた。
お盆休みにそろそろ入る時期とあって、平日にも関わらずそこそこ人は入っていたが、入場は並ぶこともなくすんなりと入ることが出来た。オープン当初はがらがらだったと聞いていたので、主催者としては一安心というところだろうか。
展示内容はそれぞれの分野の研究者に焦点を当てることで、科学的な見せ方を意識しているものになっている。イベントにありがちな浮ついた感じはなく、とても生真面目に展示されていて好感がもてる内容だった。

そんななかでも、こういったダイナミックな展示は画期的で良いと思う。骨格を使った動きのある展示は、やはり迫力がある。基本的に良い組み立て、復元が出来ていないと、これだけのリアリティは感じさせられないだろう。

倒れた(倒された?)ディプロドクスを捕食するアロサウルス。

でも、この前肢の復元は残念。鋭くかぎ爪状になった末節骨は、第一指にしかないはず。誰からの指摘もなかったのだろうか。

今回、どうしても見たかったのが、このスピノサウルスの骨格復元。部分とはいえ全身にわたって発見されており、かなり信憑性の高い姿と思われる。

展示場所が前後するが、このプロトケラトプスの成長段階は、何度も図版では見ているが、実際に標本で並べられるととても興味深い。

とても出来の良いディロングの実物大の生体復元模型。これは日本で作っているのだろうか。

ティランノサウルス(あえてこう表記する。図録でも統一されていた)の個性あふれる頭骨たち。個体差の大きさが伺われる。復元するとかなり違った顔つきになりそうだ。
友人とも同意見だったが、とてもよい展示だったと思う。会場もコンパクトで、広くて疲れるということもないだろう。おすすめの恐竜展です。
詳しい内容については、所さんのblogでのレポートが素晴らしいです。
2009年08月05日
Paleontology Art 恐竜復元の世界 無事終了
あっという間の一週間が、無事終了しました。強く不景気を感じさせられる売り上げではあったけど、たくさんの方にご来場いただきました。厚く御礼申し上げます。また、新たに多くの人と知り合うことが出来ました。
最終日に全国の恐竜造形師やイラストレーターを訪ねて回っている親子がやってきてくれた。この展覧会のことは荒木さんのblogで知ったということである。
僕が会場に着いたのが11時過ぎだったので、待っている間に僕の絵の模写までしてくれていたということである。それがこれらの画像。

6歳ということなのだけど、実によく描けている。驚くのは関節をきちんと理解し、骨格を意識して描こうとしているところだ。巷にあふれるいい加減な復元画よりも、はるかにしっかりしている。特に後肢の膝と踵の位置を理解しているところが素晴らしい。このまま続けていって、どんどん上手くなってほしい。
最終日の会場はこんな感じ。

時間ギリギリまでお客さんが途切れることなく、慌ただしくも充実した一日だった。
片付けに久君と守亜君が駆けつけてくれて、大いに助かった。どうもありがとうございました。
搬出が終わった後、夕飯の支度に帰った久君は参加できなかったのだけど、徳川君、守亜君とささやかな打ち上げ。車で来ていたのでアルコールは飲めなかったが、反省会も交えて楽しいひとときだった。
次の展開も見えてきた。印刷媒体に掲載するためだけの復元画ではなく、ひとつの作品として独立した復元画を描いてみようと思っている。
2009年08月04日
今日は最終日ー午後5時までです
今日は最終日です。午後5時までで、その後搬出となります。
豊橋の壁画の原画は、今後おそらく展示する機会はほとんどないと思いますので、時間のある方は是非ご覧いただければと思います。

『Paleontology Art 恐竜復元の世界』
2009年7月29日(水)〜8月4日(火)
午前9時〜午後9時(最終日は午後5時まで)
丸善丸の内本店4階ギャラリーA
〒100-8203 東京都千代田区丸の内1-6-4丸の内オアゾ内
03-5288-8881
2009年08月02日
Paleontology Art 恐竜復元の世界 四日目、五日目
土日に渡って二日間のトークショーも無事終了。土曜日は若干お客さんは少なめだったが、日曜日は盛況だった。それでも31日金曜日の混雑ぶりにはかなわなかったか。土日の夏休みということで、もっと子どもの参加が多いと予想していたのだけど、意外なほど少なかった。大人向けのおしゃべりだったので、かなり楽ではあったけど少し残念。


トークショーの内容については、後日追記の予定。
会場のお客さんの動線を見ていると不思議なことがある。どうも、一番奥の最も大きな壁画の原画をスルーする人が少なくないことである。どういう理由か見当もつかないのだけど、ちらっと見て素通りに近いのだ。今回、一番の目玉として持ってきた作品なので、ちょっと悲しい。
しかし、不景気を強く感じる。
現状では、過去最低の成績になってしまいそうだ。
2009年08月01日
Paleontology Art 恐竜復元の世界 三日目
一日遅れのレポート。三日目の金曜日。
この日は最初のトークショーを行った。ゲストは国立科学博物館の真鍋真先生。やはり真鍋効果か、定員50名を超える60名以上の観客が集まった。

まず僕が15分、豊橋市自然史博物館壁画の原画の制作についてスライドショーで解説。

次に徳川君が自作のズンガリプテルスについて解説。

最後に真鍋さんがうまく話しをまとめながら、質疑応答まで仕切ってしまう見事な進行。行き当たりばったりの両作家を絶妙にコントロールしてしまった。

終了後は3人揃ってサイン会。

この3人でお送りした、第一回トークショーでした。
2009年07月30日
Paleontology Art 恐竜復元の世界 二日目
今日は会場に行けなかった。抱えている締め切り仕事を優先したためだ。今日、ご来場いただいた皆様、お会い出来なくて申し訳ありませんでした。
明日はいよいよ最初のトークショー。銀座新聞ニュースの記事で、とても詳しくアナウンスされている。プロフィールも詳しく書かれていてびっくり。
勢いで新作の小品を制作。

Pachyrhinosaurus head。10 x 15 cm。これも勢いででこぼした鼻面に角をつけてしまった。
明日、会場に持っていきます。
2009年07月29日
Paleontology Art 恐竜復元の世界 初日
なんとか初日を迎えることができた。

一階入り口の案内。洋書コーナーのときと違って、ギャラリーでの開催は広報にも力がはいっている。



会場の様子はこんな感じ。
後日、追記の予定。
Paleontology Art 恐竜復元の世界
*展覧会初日までこのエントリーがトップにきます。



豊橋市自然史博物館中生代提示室グラフィック展示原画。
こちらは徳川君の作品。

ティクタアリク。六甲昆虫館の標本箱にセッティングされている。

ケラトサウルス。
『Paleontology Art 恐竜復元の世界』
2009年7月29日(水)〜8月4日(火)
午前9時〜午後9時(最終日は午後5時まで)
丸善丸の内本店4階ギャラリーA
〒100-8203 東京都千代田区丸の内1-6-4丸の内オアゾ内
03-5288-8881
丸善インフォメーション
今年も夏に丸善で展覧会を開催します。今回は個展ではなく小田隆(復元画)・徳川広和(古生物造形)の二人展です。
昨年、一昨年の洋書コーナではなく、今回は本格的なギャラリーでの展示です。広い会場です。
トークショー
7月31日(金)午後6時より 小田、徳川 ゲスト:真鍋真氏(国立科学博物館)
8月1日(土)午後2時より 小田、徳川 ゲスト:久正人氏(漫画家)
8月2日(日)午後2時より 小田、徳川 ゲスト:久正人氏、平沢達矢氏(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)
*31日金曜日も徳川君が参加出来ることになりました。
同時期、幕張でも恐竜2009・砂漠の奇跡が開催です。東京駅で途中下車して立ち寄っていただければと思います。
皆様、是非ご高覧ください。
2009年07月28日
搬入無事終了
今日は夕方から搬入。午前中はぎりぎりまで小品を制作。なんとか二点作れた。

Spinosaurus

Spinosaurus head
どちらもハガキサイズ(100 x 150 mm)。

荷下ろしをした丸善地下。展示がばたばたしていて、すっかり会場の写真を撮るのを忘れてしまった。
今日は思いがけず多くの人に手伝ってもらって、スムーズに搬入展示のできた日でした。みんなに感謝です。
徳川君の作品も無事、搬入終わっています。
明日から会場でお待ちしております。是非、ご高覧ください。
2009年07月26日
関東本部で展覧会の準備
今朝の午前5時、無事関東本部へ到着。ゆっくり休憩を取りながらの移動だったので、8時間ほどかかった。
すぐにそのまま寝て、昼前に起床。出品リストの作成や、大型作品の配送の手配などに追われた。明日は銅版画コンペの出品のために、都内まで行かなくてはならない。友人のいしかわこうじさんの個展が明日までなので、その後寄ってくる予定。

昨日の高速道路は痛車との遭遇率が高かった。あ、ポルシェだと思って、隣に停めたら見事な痛車だった。
非常に状態の良さそうなポルシェターボ。ここまでやれば天晴か。
明日、明後日に備えて、今日は早く寝よう。
2009年07月07日
大阪市立自然史博物館→岸和田自然資料館 2
大阪市立自然史博物館を出た後、岸和田まで移動してちょっと遅めの昼食。昼間からビールにお好み焼き。
岸和田と言えばだんじり、だんじりと言えば岸和田。そう言って過言でないほどに、岸和田ではだんじりが日常にしみ込んでいる。CDショップではだんじりのオリジナルDVDが売られているほどだ。そこでより深くだんじりの世界を知るために、岸和田自然資料館に寄った後、だんじり会館に行くことに。

だんじり会館のそばにある岸和田城。お堀も現存し、かなり立派な構えだ。

展示場に入ると、まず迫力あるだんじり祭りの様子をオーロラビジョンで見ることができる。実際の祭りを見たことはないが、これは迫力がある。だんじり会館には耐用年数を過ぎた歴史あるだんじりが、そのままに展示してある。柵はあるけど手が届くほどの距離で、繊細は彫刻のひとつひとつまで見ることができる。歴史や山車の構造や製造法まで分かって、かなり楽しめる。それほど広くない展示場なのに、とても短時間で全てを見ることは無理だ。一番上の会場には、山車の屋根と太鼓が設置されていて、練習の場として使えるようになっている。

閉館時間になったので、だんじりのコースを歩きながら岸和田自然資料館へ戻る。

コース図。

途中にあったお寺の瓦。花の瓦なんて初めて見た。非常に繊細で美しい造り。

資料館に戻って、しばし休息。スナネズミたちの可愛い姿を観察する。二匹がお腹をくっつけてくつろいでいるところ。下になっているスナネズミは爆睡している。

6時すぎに飲み会会場へ移動。岸和田に来たら魚を食べなくては始まらない。今回は人数は多かったこともあって、いつも行っている店ではなかったがたくさんの魚料理を堪能することが出来た。これは金目鯛の煮付け。ふわふわの身が口の中に入れるとすぐに崩れるほどの逸品。
そうそう宣伝をしておかなくては。この岸和田の集まり、友人の編集者と昨年お世話になった偕成社が手がけた、チリメンモンスター絵本の打ち上げだったのだ。
楽しい絵本です。興味のある方は是非。
2009年07月06日
大阪市立自然史博物館→岸和田自然資料館 1
昨日の日曜日は、息抜きもかねて大阪まで朝から出かけていた。実際に息抜きになった部分も多いのだけど、暑さもありけっこう疲れてしまったのも事実である。でも、出かけてよかったと思える1日だった。
午前11時に東京から出てきた友人と会うために、ホネホネたんけん隊の会場で待ち合わせ。

それほど広い会場ではないが、その質と量は圧巻である。手作り感満載の展示も、楽しさがあふれていて交換が持てる。骨の魅力を分かってほしい!というメッセージがビンビン伝わってくる、そんな展覧会だ。じっくり見出すと、とても短時間で見切れるものではない。何度も足を運びたくなってしまう。

ワニガメ。頭骨は持っているが、全身の骨格を見たのは初めて。

躍動感あふれる組み立てが素晴らしいスッポン。

骨取りに使う道具も、その使用方法とともに展示してあった。
この展覧会の会期中には様々なイベントが企画されていて、その中のひとつホネホネサミット2009に研究室としてブースを出展することになっている。全国から「骨」に魅かれた(憑かれた?)人たちが集まる、暑い夏のイベントになりそうだ。
続く
2009年06月20日
SIGN EXPO 2009
昨日、金曜日は朝から大阪まで出かけてきた。ATCホールで開催されていたSIGN EXPO 2009を見に行くためだ。

スキャニングでいつもお世話になっているニューリーのI氏と近鉄大久保駅で待ち合わせて、車で大阪まで移動。近鉄に乗ったのは本当に久しぶり。実家にいる時は、鉃道といえば近鉄だった。I氏の話しではテレビで紹介されてから、ひっきりなしに問い合わせが来るらしい。移動中も、しばしば電話が入っていた。

今回、なぜ僕が呼ばれたかというと、この展示があったからだ。ニューリーでスキャニングして作ったデータをもとに大型プリンターで出力したもの。このプリンター、幅5mまで対応出来るということである。なのでこの画面、なんと1枚なのである。つなぎ目は全くない。サイズを聞いたところ4.2 x 8 mという巨大なもの。防水シートなので屋外でも展示出来る。

ニューリーの社長と記念撮影。

助成金で制作した旨の表記もしてもらっている。
昼過ぎには大阪を出て京都駅まで送ってもらい、大学へ直行。銅版画の続きを制作。夕方からマンガ部のBBQに参加と、盛りだくさんの1日だった。
2009年06月18日
夏のイベント
もうすでにその渦中にいるのだが、夏に向けて殺人的スケジュールになることが確定している。
7月には大学の業務として合評、採点も控えており、相当綿密に行動しないと破綻してしまいそうだ。
もっとも大きなイベントは、今年も開催することになった丸善丸の内本店での復元画の原画展だ。場所が洋書コーナーからギャラリーに移ることで、格段に展示空間が広くなる。今回は個展ではなく、徳川君との二人展だ。とはいえ、多くの展示空間は僕の作品で埋めることになるだろう。壁面が大きいので、大型の作品を中心に展示することになるだろう。
2月のアカデミアプラトニカの個展で展示した、豊橋市自然史博物館の壁画の原画を中心に構成することを考えている。会期中はギャラリートークなどでも盛り上げていく予定だ。何人かにゲスト出演の打診をしているので、詳細が決まり次第この場でも紹介していく。
『小田 隆・徳川広和二人展』(仮称)
会期:7月29日(水)〜8月4日(火)
会場:丸善丸の内本店4Fギャラリー
今のところ、お知らせ出来る情報はこれぐらいです。
7月18日の美術解剖学会大会での口頭発表も控えています。
2009年06月14日
岸和田自然資料館、古生物ゼミ
今日はちょっと遠くまで足を伸ばして、だんじり祭りで有名な岸和田まで行ってきた。天気はよかったのだけど、日差しが強く風がなければかなり暑い一日だっただろう。
行き先はきしわだ自然資料館。毎度おなじみ徳川君と京都大学博士課程の黒須ちゃんのワークショップを覗きに行くためだ。
13時30分スタートだったのが、到着したのは14時30分頃。ちょうど恐竜模型を使った色塗りのタイミングだったので、一緒に参加してきた。でも会場は大盛況。邪魔にならないように作業。
しかし、どんな時でも筆と絵の具を手に持つと、大人げなく本気になってしまう。ひとつの原因は徳川君の煽りで「小田さんむちゃくちゃ上手いはずです」とか言うから余計に力がはいってしまった。とはいえ、模型も小さいし、筆も揃っているわけではないので大したことは出来なかったのだけどね。

出来上がったのはこれ。作業時間は約30分。リアリティを追究したので、地味めの色になった。

子供たちの方が大胆でインパクトがある。BMWのアートカーや、ニューペインティングアーティストの作品のようだ。こんな色彩の模型を大量に集めてインスタレーションしたら面白いだろうなあ。

こちらは資料館で飼われている愛くるしいスナネズミ(『動物のお医者さん』でも有名)。
夕方からは、大人の部を開催。徳川君のプレゼンに対して、皆で突っ込みをいれるというもの。短い時間だったが、非常に有意義だった。その後は恒例の飲み会へ。

飲み屋に向かう途中に見つけた、いい感じにやれたVWバス。

海産物の美味しい店。普段あまり食べることのできない、様々な魚のお造りを堪能してきました。唐揚げ、天ぷらも美味。満足、満足。
2009年06月07日
週末は美術館
週末土日は、7日で会期終了の美術展を見に行った。
一つは渋谷Bunkamuraで開催されていた『国立トレチャコフ美術館展・忘れえぬロシア』。もうひとつは佐倉の川村記念美術館で開催されていた『マーク・ロスコ展』である。今日行ってみて気がついたのだけど、ロスコの方は好評につき11日まで会期延長ということである。

『マーク・ロスコ展』は川村記念美術館が所蔵する「シーグラム壁画」コレクションに加えて、海外にある「シーグラム壁画」をも一堂に会した見応えのあるものだった。常設でも巨大なロスコをじっくり体感することができるが、さらに加わった画面によって、新たな空間が創出されていた、実際には依頼をうけながらも壁画として活用されなかった「シーグラム壁画」を、日本の地で鑑賞することができたのは貴重な体験だった。もしまだの方がいたら必見です。ただ、都内からだとちょっと不便なのが玉にきず。今日は天気もよく、ちょうどよいドライブ日和で快適だった(暑いぐらいだったが)。

館内の壁にとまっていたチョウ。
土曜日にみた『国立トレチャコフ美術館展・忘れえぬロシア』も見応えのあるものだった。極めてアカデミックに制作された油彩の数々は、その手順を読み解くように見ることが出来て非常に勉強になった。有名無名に関わらず、粒ぞろいの作品展だったと思う。残念ながら今日で会期は終了してしまった。
土曜日は渋谷の後、新宿ミネラルフェアにも顔を出し、行く途中で友人とばったり会ったり、ご無沙汰してしまっていた方に声をかけられたり、懐かしい面々とあったり、楽しく充実した週末だった。
息抜きと言いながらも、結局時間に追われるような感じだったのだけど、こういった日を持つことは非常に重要だ。明日午後に、関西事務所へ戻ります。
2009年05月17日
またまた、琵琶湖博物館
土曜日、徳川君のblogですでに紹介されているが、「岸和田自然資料館有志」と「成安造形大学小田研究室」の10名を超える大所帯で見学会に行ってきた。徳川君のところでも書かれているけど、これだけの人数がいると何かしらのの専門分野のオーソリティがいて、多角的に展示物を鑑賞することができて勉強にもなるし楽しい。

最初に見に行ったのは、徳川君の提案で淡水魚水族館コーナー。僕もここがお気に入りだ。水中トンネルを見上げたところ。

これは別の水槽のナマズ。

これは何の群れだったかな。

ちょうど外来生物(ミシシッピーアカミミガメ、カルムチー、アメリカザリガニ)の水槽のところへ行くと、一匹のオスのカメが一生懸命にメスを追いかけ回していた。運良く、前足を使ってメスの鼻先に水流を送るセックスアピールを見ることもできて、結構な時間見入ってしまった。子どものようにかぶりつき状態。

激しく動き回っていたせいか、頻繁に息継ぎを繰り返していた。

そして、本命の古代魚の水槽。ちょっと殺風景なのが残念。重量級のチョウザメのド迫力ボディ。

午後3時40分の餌やりタイムに再び古代魚水槽へ。なんといっても目当てはヘラチョウザメの食餌行動の観察。ただ口をあけて粉状のえさを漉しとるだけなのだけど、そのユーモラスな姿はいつ見ても微笑ましい。何匹もいた時はもっと楽しかったのだけど。また飼育にチャレンジしてほしいなあ。

ガーはまだ小さく、成長期といったところか。活発にえさを食べていた。
閉館時間まで博物館を見学し、その後二手に分かれて、希望者4名を成安造形大学の研究室へ招待。アケボノゾウの復元画の原画を見てもらうためだ。あまり時間がなかったのだけど、研究室もあわせて楽しんでもらえたようだ。
夜は山科で再び合流。酒席を楽しんできた。ただ、疲れが出て一日中眠かったのが、ちょっと残念。次はちゃんと体調整えて飲み会に参加します。
2009年05月09日
今更ながら
GW中、ほとんど新しいエントリーを上げることができなかった。仕事とともに、出かける用事も多く、なかなかまとまった時間エントリーを書くことが出来なかった。来週にはいつものペースに戻るはずである。
そして、実はいまだに2月の個展のお礼状を出すことが出来ていない。3月は締め切り仕事や確定申告、新学期の準備が重なり、4月は新学期で慌ただしく、まったく言い訳以外の何ものでもないのだけど、ずるずるとこんな時期になってしまった。しかし、どんなに遅くなったとはいえ、出すものが出さなくてはならない。
芳名帳に氏名を書いてくださった方のもとへは、近日中に届くと思いますので、タイミングのずれにずれたお礼状を受け取っていただければ幸いです。

一足先に原画を紹介。いつもはskullのシリーズを描くのだけど、ほとんどの頭骨標本が大学の研究室へ出払っており、関東本部にはほとんど残っておらず困ってしまった。そんな状況の中、保存用キャビネットをふと見ると、ホネガイが残っていた。もちろん、脊椎動物ではなく軟体動物である巻貝の仲間ではあるが、その姿は一見、脊椎動物の骨格のようでホネガイと呼ぶにふさわしい。
イラストボード(BBケント細目)にロットリング。10 x 15 cm。
これから宛名面の挨拶文を考えなくては。
2009年05月06日
コミティア
5日は東京ビッグサイトで開催されていたコミティアに行ってきた。コミケの存在は知っていたが行ったことはなく、コミティアについては初耳だったのだけど、僕も関わっている成安造形大学コミックエッセイクラブが出展するということで、午後から顔を出してきたのである。

ビッグサイトは電車で行くと非常に不便なところにある。自宅からだと、車で行く方がはるかに行きやすい。この日は夜に飲み会の予定がはいっていたので、久しぶりに電車で行ってみた。それほど強くないが、ずっと雨が降り続いた一日だった。午後ということで人の流れもそれほどなく、激しい混雑に遭遇することはなかった。

ここが出展ブース。長机に平置きしただけの簡素なもの。右上に見えるのが、現在3号まで出ている、トイロ・ト・トイロ。ポストカードも学生たちのオリジナル。
とにかく初めてのイベントだったのだけど、膨大な数のサークルが出展している。長く続けていて固定客がついていないと、なかなか売り上げを伸ばす事は難しいだろう。でも、展示の方法にももっと工夫の余地はある。ちょっといろいろと方策を考えねば。
午後という事で客足も落ち着いていて、短時間ではあったけどそれなりに楽しんできた。

この日、購入したもの。軍艦島の写真集以外は、100円から200円と安価なものばかり。非常に丁寧に作られていて、内容も楽しい。
ごった返しの中、散策しなかったのは幸運だったかも。人が少なくなっていたとはいえ、まわりを気にせず動く人が多いので、なかなか歩きづらかった。うっかり会場の出口から入ってしまったとき、わざわざ外へ出て入り口にまわってくれと指示されたことには驚いた。すでにはいってしまっているのだから、「次からは注意してくださいね」で済んだと思うのだけど、そうでもしないと秩序が保てない時間帯があるということだろうか。
見ている間にいろいろとアイデアを出てきて、一つの発表の場として活かせるのではないかと考えているところである。
2009年04月12日
『徳川広和、守亜和由紀作品展「絶滅魚とその周辺」』
昨日土曜日は予定通り、神戸の六甲昆虫館へ『徳川広和、守亜和由紀作品展「絶滅魚とその周辺」』を見に行ってきた。天気もよく、とても気持ちのよい日だった。

おそらく自走する水陸両用車。観光用だろうか。無骨なフォルムがよく目立っていた。

六甲昆虫館の一角を使った展示。

徳川君の作品たち。

守亜君の作品たち。

この日は東京からも気のおけない友人たちが集まっていて、夜は神戸市内で会食。この店、抜群に安くて美味い中華料理店なのだけど、店舗の造りがものすごいことになっていた。僕らが食べていた場所はエレベーターを降りてすぐの場所で、実は外。丈夫なビニールで覆われているが、ビルの共用部である。
とはいえ、久々に楽しい時間を過ごすことが出来た。
例のごとく、まったく恐竜の話しはしてこなかったのである。
2009年03月24日
「大恐竜展」知られざる南半球の支配者 2
「大恐竜展」の続き。

スコミムスの見事な頸椎。素晴らしい保存状態であるが、頸肋骨の細さに驚く。極めて繊細な自然の造形美である。

こちらも素晴らしい標本。名前はまだない(未記載)。尾椎、頸椎、頭骨は復元されたもの。

今回の恐竜展の目玉「マプサウルス」。異常に頭の大きいプロポーション。図録に「比較的軽快な体型をした肉食恐竜」とあるがとてもそうは思えない。また、亜成体の後肢が短いのが気になる。タルボサウルスなどでは、亜成体のときはほっそりと後肢が長いことが分かっている。図録を読んでいるとまた不思議な記述が、「マプサウルスは若いときには軽くて足が速く、大人になると重く、あまり活動的でなかったと考えられる」。展示してあった標本を見る限り、亜成体が軽快に動けたとは思えないプロポーションだ。どこまで見つかっているか明確な図示がないので、なんとも判断のしようもないのだが。

そして、しばらくいくと驚くべき展示が!よくある生体復元模型だと思いきや、

なんと「実物」の表記が。奥さん、これ剥製ですよ!っていうわけはなくて、でもなんでこんな表記になっているのか謎である。型取りして抜いた模型ではなく、オリジナルだということなのだろうけど、どうにも分かりづらい。面白いけど。

マシャカリサウルス。お尻の振り方がセクスィーだ。などと言いながら、漫画家の久くんと写真を撮りまくる。ちなみに前から撮影した写真はない。

このマジュンガサウルスの標本は素晴らしかった。さらにクリーニングの進んだものを見てみたい。

ラジャサウルス。

ラジャサウルス頭部の生体復元。この復元の素晴らしさは、唇の復元に集約される。上下の顎が閉じたとき、ぴたりと口が閉じられるようになっているのだ。制作したのは、タイラーの同僚である。この唇の復元については、もともとタイラーがアイデアを持っており、そのアドバイスが活かされたらしい。僕とタイラーが知り合うきっかけになったのも、唇の復元だったのだが、ようやくそのアイデアが立体として具現化したのである。

これは翼竜のコーナーにあった標本。小さく部分ではあるが、その繊細な造形、構造がよく分かる逸品である。

別の角度から。大味な組み立て骨格ではなく、こういった標本に出会えると嬉しくなる。

だいきょうりゅうてんこうしきふぃぎゅあ「マプサウルス」。いや、もう、これが公式って。すごいなあ(棒読み)。
今回は、展示物に非常にばらつきの大きい展覧会だったように思う。ミュージアムショップは相変わらず、子供向けのお土産屋のようなラインナップで代わり映えがしない。もっと、どうにかならないものだろうか。書籍コーナーには、僕が関わった本は1冊しか置いてなかった。科博で開催される恐竜展でセレクトしてもらえないとは、僕もまだまだである。
一緒に行った徳川君のエントリーもあわせてご覧ください。
2009年03月20日
「大恐竜展」知られざる南半球の支配者 1
19日木曜日は、以前から徳川君たちと約束をしていた、上野の国立科学博物館で開催されている『「大恐竜展」知られざる南半球の支配者』を見に行ってきた。

まだ未記載の新種の標本。今年の春に(というともうすぐか)、命名されるということである。エオラプトル、ヘレラサウルスと同じ時代、イシグアラストで発見された原始的な獣脚類。どの部位まで発見されているか明記されていなかったが、組み立てられた骨格は非常に状態の良いものだった。

エオラプトルやヘレラサウルスに比べると、首が長い。

一転してびっくりの組み立て骨格。発見されていない部位とはいえ、両生類のような肋骨の短さである。突っ込みどころは満載。

このクリオロフォサウルスは躍動感があって迫力がある。美しく組み立てられた一点だ。

今回、楽しみにしていた標本のひとつ、ニジェールサウルス。画像で知っていたとはいえ、立体で見るとその奇妙な姿はとても印象深い。ちょっと首を曲げ過ぎか。

タイラー作の実物大生体復元模型。この模型の復元プロセスは、2006年オタワのSVPでタイラーの発表で聞いたのだけど、その中にはニジェールサウルスの骨格レプリカがそのままに入っている。なんとも贅沢ではあるが、実に正統な復元手法である。

ニジェールサウルスを特徴づけるデンタルバッテリー。マシンガンの弾倉のようにびっしりと規則正しく並んでいる。
2に続きます。
2009年01月27日
ジョン・シェリー個展『Kingdoms Curious』
昨日の夕方、先週のエントリーで紹介した、親友でもあるジョン・シェリーの個展に行ってきた。
会うのは1年ぶりぐらいかな。ジョンは21年間という長い間日本に住み、日本で数多くの仕事をしてきたのだけど、ひとつの出来事が彼の人生を大きく変えてしまった。今はイギリスに住むジョンは、とても東京に戻りたがっていた。でも、悲しみを乗り越えた(と思う)彼の笑顔には、以前の輝きが戻っていた。
ジョンと出会ったのは、一通のメールがきっかけだった。まったく知らなかった彼から、突然メールが届いたのだ。今ならスパムとしか思わなかっただろう。「イラストレーターのジョン・シェリーがサイトを立ち上げました。近々、渋谷で個展も開催します。」という内容だったと思う。面白そうだと思った僕は、彼に会うために渋谷の雑居ビルの会場に向かったのだった。そこで会ったジョンは、今もほとんど変わっていない。どんな話しをしたかは全く覚えていないが、その後もよく連絡をとり合うようになっていった。
お互い忙しい身で、しょっちゅう会うわけではなかったが、SCBWIのイベントで会うと、いつも二次会でお酒を楽しんだのは良い思い出ばかりだ。
昨日はそんな楽しかったひとときを、ひさしぶりに追体験することができた。これからも、ジョンとはそんな機会をどんどん増やしていきたいなあ。
オープニングパーティーの会場では思わぬ人とも出会った。昨年、「情熱大陸 LOVES MUSIC 10TH ANNIVERSARY SPECIAL ~TARO HAKASE SELECTION~
」のイラストレーション制作でお世話になった佐藤卓さんが遊びに来ていたのだ。話しを伺うと、ジョンが日本に来てすぐの頃、一緒に組んで多くの仕事をしていたのだという。さすがジョン。キャリアが違う。佐藤卓さんとも話しができて、とても充実した楽しいひとときだった。これもジョンに感謝である。
なんだかとっても私的なエントリーになってしまった。
それぐらい、ジョンと会えたことは、楽しくて嬉しくて。ジョン、今度はイギリスで会おう。
--
アカデミアプラトニカ
2009年01月11日
初神戸 2 中華街、六甲昆虫館
前回の続き。
ワークショップ終了後、大丸店内でお茶をしながら歓談。

夕方、中華街へ場所を移動して台湾料理店で夕飯を楽しんだ。値段も安く、味も充分満足。

凛とした澄んだ空気に朧月が美しい。
その後、徳川君の案内で、六甲昆虫館に移動。その場所は、めくるめく想像力の宝庫だった。

昆虫標本がメインなのだけど、そのオリジナルの標本箱が実に魅力的なのだ。店内に入った瞬間、僕の想像力は刺激され続けた。ただ綺麗なだけでなく、ちょっと豪奢な俗っぽさも併せ持ち、無限の可能性を感じさせる箱たち。僕はこの箱を使って作品を作りたいと、すぐに頭のなかでイメージを組み立て続けた。1時間以上店にいたが、おそらくほとんど喋っていなかったと思う。

六甲昆虫館の箱に負けない作品を作りたい。絵でどれだけのことができるか、楽しみでもあり、大いに緊張感もある。
昆虫標本を1つといくつかの標本箱を買ってきた。

ピラミッド型で奥行きのある箱。裏側もガラスになっていて、後ろからも覗くことができる。

比較的スタンダードなデザインの箱。これに合う作品を作るのだ。

これは前回のエントリーで紹介した、大丸の猫展で購入した魔除けの鈴。いい顔をしている。
徳川君のワークショップを軸に、素晴らしい出会いのあった土曜日だった。
また、神戸にも遊びにいこう。
2009年01月10日
明日は神戸大丸へ
明日といってもすでに今日だが、神戸大丸で開催されている「自然のたからもの 丹波竜&コウノトリに会おう!」の会場へ遊びに行ってきます。丹波竜の復元画は徳川君の協力もあって無事に搬入、展示されたようです。良かった、良かった。
ひょっとしたら、僕の関連書籍を買ってくれたお客様対象にサイン会を開く事になるかもしれません。近くの方は是非。
2008年10月04日
『天使の翼展』閉幕(画像アップ)
無事、グループ展終了しました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。金曜日の夜に関東本部へ戻ってきて、土曜日は午後から会場に詰めていました。何人かの友人とあって、楽しいひとときでした。
会場の写真をアップしたかったのですが、カードリーダーが駄目なものしかなくて、デジカメ画像を読み込めません。明日、アップします。しばしお待ちを(すでに終わってしまいましたが)。


作品の対面に窓があるため、激しく映り込んでいます。

会場全体の様子。

看板犬サニー。
『天使の翼展』〜ギャラリーコピス〜(最終日までトップ固定)

今日から、グループ展『天使の翼』が始まります。
~ギャラリーコピス 企画展~
10月4日は テン・シの日。心の中の天使を作品に・・・
2008年9月28日(日)-10月4日(土)/11:00~19:00
9月30日(火) 休廊 (初日は13時より/最終日は17時まで)
◆参加アーティスト◆
田中 誠、石井ルイ、柏木照美、どいはやお、猫拳28号、藤原恭子、小田 隆
--------
よろしくお願いいたします。
2008年10月03日
10月4日は会場に
今週の土曜日は「天使の翼展」会場に詰めています。
時間のある方は、ご来場いただけると幸いです。
小田 隆
2008年09月29日
ワイルドライフアート展にご来場いただいた皆様へ
ワイルドライフアート展にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。会場へ行くことが出来ず、大変失礼いたしました。失礼ついでに、非常に残念なお知らせをしなくてはなりません。
東京での展覧会ということで、いつもお願いしている額屋さんに額装と搬入をお願いしたのですが、今日手元に作品が戻ってきてひどいことになっていることに気がつきました。額装のマットの窓が小さく、作品が上下切れてしまっているのです。毎回信頼のおける作業をしてくれていたのですが、今回のミスは最悪です。全く僕が意図していない作品が、一週間にわたって展示され続けていたのです。
ぞっとするとともに、悔しい気持ちでいっぱいです。

こんな状態になってしまっていました。もはや僕の作品ではありません。嘴も翼も、切れてしまっていました。

これが正しい姿です。大きな違いです。ベストな状態で作品をお見せできなかったこと、申し訳ありませんでした。
僕自身、いまだ怒りが治まらない状況です。
2008年09月17日
日本ワイルドライフアート協会展〜会期変更!〜
今日、自宅宛に届いていた郵便物をまとめて送ってもらったのだけど、開けてみたらびっくり。
「吊るされたものたち 08-01 ハシブトガラス」を出品する『日本ワイルドライフアート協会展』の会期が急遽、変更になっていた。メールか携帯に連絡してくれればすぐに対応できたのに、郵送ではタイムラグがある。作品の搬入も額屋さんにお願いしているので、明日の朝のは変更を伝えなければまずい。20日(土)に出品作家のギャラリートークショーへの参加を依頼されたのだけど、21日(日)には大学のオープンキャンパスがあり、とても戻れる状況ではない。会期中は関東にはいないと伝えてあったはずなのだけどなあ。
とりあえず無理。明日、断りの電話をいれなくては。
『ー日本の野生画の世界ー日本ワイルドライフアート協会展』
会期:2008年9月20日(土)〜26日(金) 21・23日休館
会場:山脇ギャラリー 東京都千代田区九段南4-8-21 Tel:03-3264-4027
会期中、会場におりませんし、出品作品も一点だけですが、ご高覧いただけると幸いです。
全体の出品作品も多いですし、ワイルドライフアートが好きな方なら、楽しんでいただけると思います。
よろしくお願いいたします。
2008年09月15日
『K/T - 絶滅期の恐竜と新時代の生き物たち』福井県立恐竜博物館 3
この日は現地で徳川君と待ち合わせをしていたのだけど、彼がたまたま勝山駅で出会った小学生の女の子とそのお母さん、そして学会出席のため福井を訪れていた中学校の理科の先生と一緒に館内をまわることになった。自然な成り行きで、徳川君と僕とで簡単な解説をすることに。間違ったことを言わないようにドキドキしながらの解説。どちらにしてもそんなに大した話はできないのだが。
小学生の女の子は、とても知識が豊富で質問も的確。しかも細かな地味な展示にも興味を持って見ている。ミーハーに恐竜の骨格を追いかけるだけではなく、化石の持っている細かな特徴や違いが気になるらしい。面白いなあ。いろいろなことに好奇心を発揮していってほしい。こういった子供たちに、良いものを残したいと常々考えている。本気でぶつかってくる子供には、本気で応えたい。

デススター、もといメインの展示空間を館内の窓から見たところ。黒川紀章の置き土産。モチーフは恐竜の卵らしいのだけど、内部空間は実に無駄が多い。十分な天井高をとっても、4層ぐらいのフロアをつくれるほどの高さがある。にもかかわらず、メインの部分はほぼ1層の展示場所しかない。内壁にそってぐるっと回廊が付いているが、地下から2階のフロアまでつながっているだけである。これが螺旋状にぐるぐると天井近くまで行っていたら、ダイナミックで面白いのではないだろうかと、いろいろと妄想してしまう。この博物館の最大の欠点は、暗すぎることだろう。キャプションも統一感がなく、また標本を見る妨げになっているものある。

こんな高さのパネルはいらないだろう。標本が主役になっていないし、観覧者の目線を想像できていない。
せっかく良い標本があるのだから、もっと活かせればさらに魅力ある博物館になるだろう。
特別展『K/T - 絶滅期の恐竜と新時代の生き物たち』は、とても勉強になった。こちらは写真撮影禁止だったので画像はなし。今日は時間がないので、詳しいエントリーは後ほど。書けるかな。
ちょっと遅めのランチの後で食べたソフトクリーム。

まがっているのはご愛嬌。
帰りは徳川君たちを宿まで送り届けて、無事9時頃に帰宅したのでした。
--
成安イラストレーションクラスニュース
2008年09月14日
『K/T - 絶滅期の恐竜と新時代の生き物たち』福井県立恐竜博物館 2
昨日のエントリーの続き。

タルボサウルスとティランサウルスを並べて観察できる博物館は、世界広しといえどもここぐらいではないだろうか。さらに背中側から観察することも出来る。これは非常に参考になる。

角竜と鎧竜も背面から。

広々とした展示空間。

この博物館で秀逸なのは、恐竜の骨格以上に植物の展示だろう。古生代に陸上に進出してから、様々に形を変えて進化していった様を、精巧な復元模型で見ることができる。同時代の脊椎動物や、節足動物もジオラマ(原寸大)の中に登場する。中生代の植物も、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀とそれぞれにジオラマ模型(こちらはスケールモデル)がつくられており、景観を俯瞰で見ることができる。また、その時代の代表的な植物が一つ、原寸大に復元されている。
ニヤゾフさんのコメントにもあったのだけど、以前は展示物の写真撮影が制限されていた。観光地よろしく、撮影ポイントが決まっていて、その場所以外からの撮影は禁止されていた。でも、いつからかは正確に分からないが、今では自由に撮影することができる。これでこそ、真っ当な博物館のあり方だろう。しかし、問題もある。ストロボと三脚を使った撮影は禁止されているのだけど、展示空間が全体に暗すぎるため。シャッタースピードがスローになりすぎて、全く撮影が不可能な場所もあるほどだ。演出上の問題なのかもしれないが、それにしても暗すぎる。こった照明などいらないから、もっと標本を見やすくしてほしい。
展示物が豊富で、展示空間が広いだけにもったいない。
このエントリー、もう少し続きます。
2008年09月13日
『K/T - 絶滅期の恐竜と新時代の生き物たち』福井県立恐竜博物館 1
今日は早起きして、福井県立恐竜博物館へ、特別展『K/T - 絶滅期の恐竜と新時代の生き物たち』を見に行ってきた。片道約210kmのドライブ。ほとんど高速道路での移動なので、肉体的負担はそれほどでもなかった。行きも帰りも、一度ずつ仮眠は必要だったが、渋滞もなく快適な道中だった。
恐竜博物館にくるのは、数年ぶりか。白峰の集中調査に参加していた頃は、よく皆で休みの日に遊びにいっていた。ここのところ調査もご無沙汰なので、博物館を訪れるのも久しぶりだ。

途中、休憩のため立ち寄ったPAから見た絶景。敦賀湾。途中、雨が激しかったが、この頃にはすっかり上がっていた。

博物館に近づいてくると、異様な銀色の施設が遠くからでも目立つ。自然と気分も高まってくる。仲間内での通称は「デススター」。博物館に着く頃には晴れていて、気温もかなり上がってきていた。蒸し暑い。

館内に入ると、中央にある長いエスカレーターで地下に運ばれる。一方通行で、館内の最下部から順に上がってくる動線になっている。

トップライト。

常設展会場側から見た全景。このスペースは円形の空間に回廊が設置されていて、クリーニングの様子や海外アーティストの原画の展示、DINOラボなどにつながっている。展示空間ではないとはいえ、壁はほとんど有効活用されておらずすかすかしている。原画や彫刻の展示は、奥まっていて目立たない。見逃している観覧者も多いのではないだろうか。最初に博物館を訪れたときから、コレクションも増えていないかも。回廊中の壁という壁に展示してあったら圧巻だし、楽しいと思うのだけど。
次は展示会場。続きます。
--
成安イラストレーションクラスニュース
2008年08月31日
井上直久絵画展→宇宙と自然展
土曜日は昼前に動きだして、まずは井上先生の個展会場へ向かう。午後から会場にいらっしゃるということだったので、正午過ぎに銀座プランタンに到着。カングーで行ったものだから、駐車場にを見つけるのにちょっと苦労してしまった。ミニバンで移動している人たちはどうしているのだろう。
午後1時過ぎに井上先生登場。本当に久しぶりにお会いすることが出来た。井上先生から思わずハグ。僕が現在、成安造形大学の教職を得られたのも、井上先生との出会いがあったからだ。他のお客さんを押しのける形になってしまったのだけど、しばし歓談することができた。次に予定が入っていたので、後ろ髪を引かれる思いで会場を後にした。
井上直久絵画展はプランタン銀座6階アートギャラリーで9月1日まで。
午後には一度自宅に戻って、夕方から友人が出品している「宇宙と自然展」のオープニングパーティに参加。清澄白河にあるへ向かう。その友人というのはSCBWIの活動が縁で知り合った、アメリカ人イラストレーターのパトリック。彼は僕が知る中では一番日本語の上手い外国人だ。

一軒家を改造したギャラリーで、上の2枚が展示とパーティの様子。真ん中はこのギャラリーの看板犬たち。一番下はパトリックと僕のツーショット。
ここでもまた良い出会いがあり、楽しいひとときを過ごすことが出来た。
この展覧会は9月6日まで。詳しい情報はリンク先を確認してください。
ひょんなことから、9月28日(日)〜10月4日(土)の「天使の翼展」に出品することになってしまった。翼のシリーズの未発表作と新作を出品予定です。
--
成安イラストレーションクラスニュース
2008年08月19日
北海道から帰宅
北海道から、本日無事帰宅。
昨日は午前中まで会場に顔を出して、旭山動物園に行くために旭川までレンタカーで行ってきました。
そのときの様子は、後日のエントリーであげます。

ちょっとフライングでおまけカットです。
2008年08月18日
札幌でのトークショー無事終了。閑古鳥は恐竜か?
トークショーもサイン会も無事終了。丸の内よりも会場が狭いので、20人ぐらいだっただろうか。相変わらず子供は少なく、大人が多い。アリオの1階では戦隊もののヒーロショー。同じ時刻に動物園スタッフによるお話会と絵本の読みきかせと、イベントがバッティングしまくり。わかっていたら、もう少し時間をずらしたのに。トークショーの内容については、山崎先生がblogでまとめてくださっています。
今回ほど暇なサイン会もこれまでなかった。作品は1点も売れていないが、本もポストカードもほとんど動きがない。完全アウェー状態。丸善の中央に設営されているのにも関わらず、ほとんどの人が通り過ぎるばかり。閑古鳥鳴きまくり。
これほどお客さんとおしゃべりしない展覧会も珍しい。
夜は丸善のスタッフの方が会食に誘ってくださって、アリオの隣にあるサッポロビール園でジンギスカンとビールを楽しんだ。

かつてはビール工場であった、れんが造りの味のある建物群。

ジンギスカン鍋も北海道。
実は昨日、今日と連続してジンギスカン。どちらも美味しくいただいた。
スタッフの一人がアニオタであることが分かり、懐かしいアニメの話で盛り上がった。まさかね、押井守監督の「天使の卵」が好きだと言う人がいるとは。さらに「吸血鬼ハンターD」シリーズの話でも盛り上がる。最初のOVA、あれは駄目だろうとか。会場でほとんど話が出来なかった分、しゃべるしゃべる。大いに盛り上がったのでした。
明日は旭山動物園に行って旭川に1泊、19日に戻ります。
2008年08月17日
札幌到着
羽田空港でちょっと搭乗が遅れたが、順調なフライト。


久しぶりに窓際の席にすわったので、スカイ・クロラの映像を頭に思い描きながら撮影。戦闘機でなく旅客機だけど。ほぼ定刻どおりに新千歳空港に到着。
以前から、美術教育問題で交流のあった北海道在住の山崎先生が、空港まで迎えにきてくれた。その後、山崎先生の車で札幌に向かうことに。道中、美しい景観を案内していただいたのだけど、その模様は後日のエントリーで。
少し予定より遅れて、丸善の会場に到着。囲まれた空間は、丸の内の会場の半分ほどか。

鑑賞中の山崎先生。

トークショーは20人も入るといっぱいになりそうな感じ。それだけ集まるかどうかも未知数だなあ。
興味のある方は是非。サイン会も開催します。
2008年08月16日
札幌行き
これから札幌の個展会場に行ってきます。ただいま羽田空港です。
北海道の皆様、お会いできるのを楽しみしております。
実はこれが初北海道です。
2008年08月14日
個展が丸善札幌アリオ店で始まります。
いよいよ今日から丸善札幌アリオ店で個展が始まります。
--
会期:8月14日(木)〜20日(水)
時間:午前10時〜午後9時、会期中無休
会場:丸善札幌アリオ店 札幌市東区北7条東9-2-20 アリオ札幌3階 tel. 011-733-6226
大雑把にですが会場につめている時間帯は、次のような感じです。
16日(土)午後5時ぐらいから終了時間まで。
17日(日)午前10時〜午後7時頃まで(未定です)。午後2時からトークショーを開催します。
18日(月)午前10時〜午前11頃まで。
--
会場の設営は、丸善のスタッフの方にお願いしたのですが、会場の画像を送ってきてくださいました。

黒いパネルがシックです。

二段がけになることなく、一段で飾ってもらえました。

昨年東京で発表した旧作も。

文具売り場の一角らしいです。
北海道に住んでいる方、時間がありましたら覗きにきてください。
よろしくお願いいたします。
2008年08月09日
『対決ー巨匠たちの日本美術』
今日はある模型のための図面描き。図面と言っても、それほど大層なものではないが、こちらの意図が正確に伝わるように描かなくてはいけないし、調べることも多く地道に手を動かすという一日だった。夕方までその作業に没頭した後、買い物と特別展『対決ー巨匠たちの日本美術』を見るため都内まで出かけてきた。上野へ行く前に秋葉原へよったのだけど、未だに歩いていると緊張する。しかもうだるような暑さの中、頭がおかしくなりそうだ。
その後、上野に着いたのは午後6時を過ぎていたというのに、少しも気温が下がらない。風もなくじっとりとしている。
博物館に入って涼しさに一息つけるかと思っていたら、予想以上に人出が多く室内の気温も上がり気味。ちっとも汗が引かない。コインロッカーの空きがなかったため、メッセンジャーバッグを背負ったままの観覧になってしまい少々つらかったが、展覧会自体は非常に面白く、興味深かった。
まずは、鎌倉時代を代表する仏師、運慶と快慶。見事なほどに違う個性を発揮していた。今日の作品を見る限り、どちらが好きかと問われれば、僕は運慶だ。二人とも地蔵菩薩を彫っているのだけど、運慶作は顔が美しく、そのたたずまいも自然な人間らしさにあふれていた。一方、快慶作は表情や姿勢が硬く、あまり良い印象を持つことができなかった。それを補うためなのか、快慶作のディテールの作り込みは凄まじかった。着ている衣の繊維まで再現するかのような、手の入り方である。それに比べると運慶作のほうがディテールはあっさりとしている。
次の雪舟と雪村。雪村の人体表現は見れたものでない。他に良いものがあるのかもしれないが、人体はうまくない。でも、これまでほとんど見たことがなかったので、新鮮な気持ちで見ることが出来た。
その次の永徳と等伯は、等伯のほうが、圧倒的に面白い。何とも説明のしようがないのだけど、面白い。思いつきもしないような画面構成と言えば良いだろうか。等伯を見るたびに、漫画「へうげもの」の等伯の顔が思い出されたのはここだけの話だ。
陶器になると僕はほとんどわからないので、ほぼスルー。しかし、お客さんは集中して熱心に見入っている。絵画などよりもわかりやすいのだろうか。
他に面白かったのは、応挙と芦雪。僕は芦雪の方が好きだ。というより、応挙があまりに好きでないことが大きかったかも。虎図は芦雪の方がずっと面白いし、生き生きとしている。応挙は虎の皮をモチーフにしたらしいが、絵まで同じように死んでしまっているように見える。実際に見たことがなかったから難しいとは思うが、猫をモデルに描いた芦雪の方にずっとリアリティを感じることができる。
ここではたと気がついたのだけど、ジーンズのファスナーが全開だった。シャツを外に出してきていたのでそれほど目立っていなかったと思うが、実に「残念」なことになっていたのである。気を引き締めて。次。
僕がこの展覧会を見に行った最大の目的は「曾我蕭白」である。僕はこれまで日本で開催された「曾我蕭白展」は、おそらくほとんど見に行っているほどの、蒼白フリークだ。展示されていた作品はすべて見たことがあるものだったが、非常に良い作品を選んでくれていてうれしかった。その対決相手というのが、伊藤若冲。僕の中では鼻から勝負にならないと思っている。方やプロであり。方や隠居した旦那の趣味である。若冲もわざわざ日帰りして京都まで見に行くほどなのだけど、その画力の差はいかんともしがたい。今回、初めて若冲の「仙人掌群鶏図襖」を見たのだけど、画集で見た記憶のままに押しとどめておけば良かったと思ってしまった。絵の傷みのせいもあるのかもしれないが、それほど描写に密度もないし、所々緊張感がなくなってしまっているところがある。ふっと気が抜けてしまっているというか。
逆に、これまで何度も見てきた曾我蕭白の「群仙図屏風」だけど、いつ見ても新たな発見があって好きな絵だ。画面の緊張感が、若冲とは比べ物にならない。一つ一つの仕事の丁寧さも圧倒的だ。曾我蕭白が好きでたまらない僕としては、いつも若冲の評価は辛くなってしまう。
本当におおざっぱなレポートでしかないのだけど、おすすめの展覧会です。17日日曜日までなのでお盆休みにでも足を運んでみてはいかがでしょうか。
2008年08月08日
個展、丸善札幌アリオ店に巡回
しばらく前に決まっていたのだけど、丸善で開催した個展が札幌アリオ店に巡回することになった。ギャラリーではなく店舗の一角ではあるが、トークショーも開催する予定である。
会期は8月14日(木)〜20日(水)。僕自身は16日の土曜日午後に札幌へ入り、17日の午後2時からトークショーを行う予定になっている。詳細がはっきりしたら、ここでお知らせします。
そのため、補充用の小品を昨日今日と制作していた。

リクエストのあった、マジュンガサウルス。

大首絵のようなティラノサウルス。

今度は鳥をトリケラトプスにとまらせてみた。
次の画像も今日描いたもの。まだ詳しくは書けないが、最終的なエスキースである。

アルシュに鉛筆。
さすがの地下秘密基地も暑く、仕事中は結構つらい。地下の室温は29度と安定しているが、仕事が熱を帯びてくると汗が出てくる。画面を汚すわけにはいかないので、気を使った作業となる。地下にはエアコンがないので、すぐに室温を下げることができず、扇風機か団扇に頼ることになってしまう。
外のうだるような暑さに比べれば快適なのだけどね。
2008年08月04日
2008年丸善個展無事終了
エントリーを書くタイミングが遅くなってしまったが、丸善での個展が無事終了。最終日に違反切符を切られるというアクシデントもあったが、トークショーにもたくさんの方にきていただいて、充実した一週間だった。

トークショーの様子。初日はスクリーンをまっすぐおいてしまったため画像が非常に見づらかった。なので、今回は少し角度をつけて少しでも見やすくなるよう工夫してみた。

小さな会場にぎっしり。長時間聞いてもらうには、少しつらかったかもしれない。
ご来場いただいた皆様、またお買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。来年はさらにパワーアップして開催する予定です。
2008年08月02日
今日が最終日
一週間にわたって開催してきた、丸善の個展も今日で最終日。
昨日は一昨日とはうってかわって、お客さんが少なくとてもひまだった。風もなく蒸し暑い一日だったのも影響のしたのかもしれない。受付でついうとうと。
今日は午後2時からトークショー。夜には搬出。これから車で会場に向かいます。予定では午前11時までに会場入りです。
2008年08月01日
個展四日目、五日目
毎日、個展会場へ出かけているため、更新頻度が落ちてしまっている。
会場でネットにつなぐことができれば、実況のようなことも出来るのだけど、そう言う訳にもいかず、受付で睡魔と戦っている毎日である。でも、特に五日目は立て続けに友人知人が駆けつけてくれて、楽しい時間を過ごすことが出来た。普段頻繁に会う訳でも、電話で話す訳でもないのに、ある時間と空間を共有しただけで、すっと話が出来る関係というのはとても心地よい。
ぼちぼちと作品たちが旅立っている。現在売約済になっているのは次の作品たち。
Apatosaurus
Sinemys gamera
Mesodermochelys
Ocadia nipponica
Tyrannosaurus skull
Gorgosaurus skull
Triceratops
Velociraptor male
Tyrannosaurus head 2
Allosaurus
Rajasaurus head
2008年07月29日
個展三日目
今日は幾分涼しかった。関西にいると、関東はとても涼しく感じる。特に京都近辺は暑い。むしむしした湿度が半端ではない。

会場に行く前に、早稲田大学へ取材に。カレンダーの原画を制作するための写真撮影である。新しく出来たビルなのだけど、なかなか絵になる構図が決まらない。全体をわかりやすく描くのは難しいので、ちょっと無理矢理な構図にしてしまおうと思っている。
会場に着いたのは、午後2時30分頃。高校で非常勤講師をしていたときの教え子がきてくれていて、会えなかったのがとても残念。もろもろの事情で、午前中に会場へ行くことは難しいです。
今日は初めてのお客さんに、小品を買っていただいた。こういったことがあると、とてもうれしい。
個展の会期も折り返し地点。たくさんの方のご来場をお待ちしております。
2008年07月28日
個展二日目
個展二日目。お昼前に会場に到着。ランチにいくのに待ち合わせしていた友人と落ち合う。この友人、長い付き合いなるのだけど、僕以上に(って僕はそんなたいしたことないけど)車道楽で普段の脚にルノーアヴァンタイムに乗っている。初めて助手席にのせてもらったが、これがいい車だった。ぜひ、長距離で乗ってみたい。
今日はそれほど来場者は多くなかったが、たくさんの友人たちがきてくれた。
久しぶりに会う友人との楽しい話。こういった機会でもないと、なかなか会うことができない。個展を開催する楽しみの一つでもある。
昨日のトークショーの様子を、所十三さんがアップしてくれました。感謝です。所さん、質問タイムのときもコメントしていただいたりと、大変お世話になりました。
明日も午後から会場につめている予定です。
個展初日
無事、個展初日。

会場全景。昨年と同じ、洋書コーナー。ちゃんとしたギャラリーではないが、なかなかまとまった展示空間になった。

ハガキ大の小品を中心に展示した受付付近。

右側の壁には、A3サイズのカラー作品を中心に並べてみた。

奥の壁はカメ尽くし。ちょこっとちっこいティラノもまじっている。

こちらはモノクロのカメ。

講演後に使った小道具を、そのまま飾り付けておいた。隣のカフェのお客さんがぎょっとすることがあって面白い。

情熱大陸とヴェロキラプトルのカバー。どちらも非売品。
2008年07月26日
関西から移動→個展の準備→友人の個展→搬入と飾り付け(追記あり)
今朝、関西事務所から帰還。画材や作品の運搬があったため、車による移動。今回はトラックを嫌って名神高速、中央高速ルートで走ってみた。夜中の移動ということもあり、渋滞もなく交通量も少なかった。ニュースによるとガソリン代の高騰から、交通量がかなり減少しているらしい。中央高速は道幅も狭くアップダウンにコーナーも多く、また街灯が暗いため自然と速度は落ち着いてくる。それほど怖い思いをすることもなく、スムーズに帰宅することが出来た。途中、睡魔に襲われて仮眠をとった以外は、非常に順調だった。
家に着いたのが午前7時前。風呂に入り昼前まで仮眠をとってから、一部残っていた個展の準備をして、午後4時に車で出発。今日は隅田川の花火大会があるということだったので、渋滞することを考えて、かなり早い時間に家を出たのである。早く出たのにはもう一つの理由があって、原宿で毎年開催している「いしかわこうじさん」の個展を見に行くためだ。これまではいつも初日にお邪魔して、オープニングパーティー、二次会と参加するのが恒例だったのだけど、さすがに関西に移り住んでからはそうもいかなくなってしまった。自分の個展の会期とも重なるため、今日しかいけるタイミングがなかった。幸い、本人にも奥様にお会いすることが出来て、ほっとしたいい時間を過ごすことが出来た。感謝です。絵本の仕事をするようになってから始めたという油彩が、どんどん良くなっている。絵の具のつきというか、マチエールと発色の関係というか、実に良くぴったりとマッチしていた。新作絵本を買って、かわいいサインもしてもらった。

僕には絶対描けない世界だなあ。
その後、丸善へ移動。早くついたので名物のハヤシライスで腹ごしらえをし、搬入、飾り付けのタイミングを待つ。前のイベントが閉店近くまで行われていたので、実際に展示を始められたのは午後9時過ぎだった。
いつもなら、完璧に額装もすませて展示に臨むのだけど、遠方にすんでいることもあって額屋さんに作品を直接送って会場に届けてもらったり、額装を展示中に行ったりとばたばたの搬入になってしまった。
ずっと作品が少ないのではないかという強迫観念があったのだけど、いざ飾り付けしてみると、十分な量がありホッと一安心しているところである。「恐竜」以外では「カメ」の復元画が充実しています。
それでは明日から一週間。丸善の会場でお待ちしております。
--
小田 隆原画展2
2008年7月27日(日)〜8月2日(土)
午前9時〜午後9時
丸善丸の内本店4階洋書フロアイベントスペース
〒100-8203 東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ内
http://www.maruzen.co.jp/top/index.html
トークショー開催します。7月27日(日)午後2時より/8月2日(土)午後2時より
--
2008年07月23日
販売用ポストカード
販売用ポストカードが出来てきた。

昨年、評判の悪かったセット売りのみをやめて、バラでの販売もすることにしました。昨年の在庫も出品する予定なので、バリエーションも増えます。今回は大判で迫力あります。
2008年07月13日
シンポジウム、無事終了
非常に暑い一日だった。それもそのはず、記録的な暑さだったらしい。荷物が多かったせいもあるが、博物館の駐車場から建物に入るまでに、じっとりと汗をかいてしまった。

豊橋市自然史博物館開館20周年記念行事の一つとして、屋外に設置されているブラキオサウルスの親子の実物大模型のカラーリングを変更しているところ。そのカラーリングは、応募によって決められて、シンポジウムの前にその表彰式も行われた。巨大な首が転がる様は、とてもシュールだ。

首を失った親の横で、悲しみの声を上げているようにも見えてしまう。

竹を使った迫力ある彫刻。涼しげな雰囲気も醸し出している。

シンポジウムはとても盛況だった。300席ある座席はほとんど埋まっていた。東京方面からも友人知人が駆けつけてくれた。

荒木さんに撮ってもらった、講演中の写真。普段は立体映像シアターとして使われている会場でスクリーンが巨大だ。もっと解像度の高い画像を用意すれば良かった。

こちらは荒木さん。本当にお会いするのは久しぶり。相変わらずでかいです。荒木さんの頭部に内蔵されたストロボが良い具合に(以下自粛)...。
一人30分の持ち時間だったので、ちょっと駆け足になってしまって、聞きづらいところがあったかもしれない。閉館が4時30分と早いため、最後の総合討論もじっくりというわけにはいかなかったが、それなりに楽しんでもらえたのではないだろうか。
とりあえず無事終了。帰路もスムーズで、渋滞もなく帰って来れました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
2008年07月12日
復元ー恐竜のすがたにせまるー・豊橋市自然史博物館
もう明日ですが・・・・。豊橋市自然史博物館にて開館20周年記念シンポジウム『復元ー恐竜のすがたにせまるー』が開催されます。
今日は1日中準備に追われていました。
朝から車で向かいます。片道200㎞の道のりです。

2008年07月10日
原画展のお知らせ
原画展のDMが出来上がってきました。
今年も丸善・丸の内本店洋書フロアイベントスペースで開催です。

2008年7月27日(日)〜8月2日(土)
午前9時〜午後9時
〒100-8203 東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ内
トークショー開催します。7月27日(日)午後2時より/8月2日(土)午後2時より
毎日会場に詰めている予定ですが、会期が近づいてきたら正確なスケジュールをお知らせします。
2008年06月17日
恐竜模型作品展『徳川広和の世界』-岸和田自然資料館-
多少、一段落したこともあって、この週末は出かけていた。土曜日の件はまた後日書こうと思うのだけど、日曜日は友人である徳川君の個展「恐竜模型作品展『徳川広和の世界』」を見に きしわだ自然資料館 まで行ってきた。

これだけの数をじっくりと見るのは初めてのことかもしれない。展覧会のタイトルに恐竜とあるが、1/3ほどはそれ以外の古生物がラインナップされており、彼の作品をより充実させている。実は海外や研究者に受けるのも恐竜以外のものが多く、古生物という分野の持つ幅広さ、魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと徳川君も僕も感じている。制作過程を紹介したパネルも展示してあり、丁寧に説明がなされている。

しかし、この推薦文こそが、この展示の中で最も価値のあるものかもしれないというのは、ここだけの話である。
日時:6月1日(日)〜6月29日(日)
(6月29日は正午で終了)
毎週月曜休館) 10:00〜17:00(入館は16:00まで)
場所:きしわだ自然資料館
料金:無料(2〜3階の展示室は有料)
関西方面にすんでいて、興味のある方はぜひ。
2008年06月01日
講演会、無事終了
本日、といっても日付は変わってしまったけど、無事講演会終了。大阪で講演会を開くのは2回目なのだけど、今回のほうが会場も広く、たくさんのお客さんにご来場いただけた。東京で講演会を開くときは標準語でしゃべるのだけど、関西ではこちらの言葉を使ってしゃべることになる。僕にとってはその方が楽だ。だからといって大阪人を前に、爆笑を誘うトークを展開することは不可能なので、いつも通りにスライドショーを使ってのプレゼテーション。
序盤から約2名、子供がうるさくしゃべりまくる。昨今の流行か、まったく親は注意しない。とりあえず適当に相手をしながら話を進めていくが、これからは子供いじりより親いじりを覚えた方が良いかもしれない。
スライドも多めに用意していったので、それなり間も持ったと思う。基本的には、毎回だいたい同じことをしゃべることになるので、僕自身飽きてしまわないように少しずつモディファイしてスライドを作っている。今年はあと数回講演する予定なので、もっと工夫していかなくては。
寝不足にも関わらず、最後まで緊張感を保って話をすることができた。
今日、ご来場いただいた皆様。本当にありがとうございました。
2008年05月19日
恐竜ラボで講演会
すっかり告知を忘れていました。大阪市立自然史博物館で開催されている「ようこそ恐竜ラボへ」で、5月31日に講演会を開くことになっているのですが、徳川君のblogで気がついた次第。しかも講演会の開催まで10日ほどしかない。例のごとく準備は全くしていません。
事前申し込みはこちらで、その締め切りも明日20日中とぎりぎりです。もう本当に申し訳ないです。
先着250名ってことで、そんなに集まらない気もするのですが、お近くに住んでいて興味のある方は覗きに来てみてください。
2008年05月13日
河鍋暁斎展「絵画の冒険者 暁斎 Kyosai―近代へ架ける橋」京都国立博物館
先週の金曜日になるのだけど、京都国立博物館へ「絵画の冒険者 暁斎 Kyosai―近代へ架ける橋」展を見に行ってきた
金曜日は午後8時まで開催ということなので、夕方に大学を出て車で京都まで。最初は電車で行こうと思っていたのだけど、博物館に駐車場があることを知り、急遽車で行く事にしたのである。雨も少し降っていて天気がよくなかったというのも一つの理由である。
展示会場に入ったのが夕方6時過ぎ。遅い時間にも関わらず、それなりに人が入っていた。並んで展示物を一つずつ見ていくような状態だった。
河鍋暁斎に関しては、ほとんど予備知識なく見に行ったので、非常に新鮮に見る事ができた。素晴らしい技量と多彩な技法の持ち主である。画題も様々。ただ、僕にとっては深い感動を味わうという絵ではなかった。やはり僕の中では日本の画家No.1は「曾我蕭白」なのである。
とはいえ、晩年の肉筆画の充実度は凄まじかった。まったく年齢による衰えを感じさせない密度と、精確な筆致。年をとってもこうありたいものである。
残念ながら、この展覧会は11日日曜日で終わってしまっている。タイミングの悪いエントリーで申し訳ないです。
ここのところ更新もままならず、コメントへの返答もおそくすみません。もうしばらく激務が続きます。
2008年05月06日
丹波竜フェスティバル3
すっかり遅くなってしまったけど、発掘地近辺の写真をアップ。
初夏の陽気。天気も良く、暑いぐらいの一日だった。

田植えはこれからのようだ。水面に反射した光が美しい。日本ならではの風景だろう。

発掘地周辺がすごく整備されていてびっくりした。
展望台のように、上から現場を見下ろす事ができる。地域を上げての盛り上がりが伝わってくる。

この建造物、取り壊されることなく文化財として残る事になったということである。構造もしっかりしているということで、補強することなく使えるらしい。この建物の2階からは発掘現場が一望できるはずなので、周囲の景色と合わせて素晴らしい眺めを味わえるのでないだろうか。今から楽しみ。

素朴な丹波竜の絵とともに、周囲の地図が掲示してある。
イベントにも関わっていたのだけど、久しぶりにゆったりとした時間を過ごせた一日でした。
2008年05月05日
丹波竜フェスティバル2
前回の続き。会場の様子は手抜きしてふらぎ雑記帳を見てもらうとして、ひとつ言い訳を書くと丹波竜の化石やレプリカは、写真撮影が固く禁じられていたため、カメラを出すのもちょっと慎重になる雰囲気もあり、一枚も写真を撮らずにきてしまったのである。なので、荒木さんの恐竜模型もまったく撮影していない。
この日貴重な出会いがあった。一人は恐竜模型をこつこつと趣味で作っているumrさん。いくつかここへコメントもいただいています。制作途中の模型も拝見したのだけど、たいしたアドバイスも出来ず申し訳なかったです。
もう一人はお互いのblogやmixiでやりとりをしていたA-WINGさんである。年齢や趣味が近い事で、勝手にシンパシーを感じていたのだけど、こんなに早く会う機会が出来るとは思っていなかった。時間が出来たら彼の住んでいる町まで訪ねていこうと思っていたのだけど、たまたま丹波へ来る用事があったということで、わざわざ時間をとってイベントを見に来てくれたのである。感謝です。
午後4時にイベントが終了した後、車で丹波竜の発掘現場の見学のために移動。現在は発掘は行われておらず、現場は保護のためのコンクリートで覆われているのだけど、発掘の規模の大きさがよくわかる。一次発掘をほんの少しお手伝いしたときは、非常に寒く現場にもぴりぴりしたムードが漂っていたのだけど、あたたかで天気の良かったこの日はとても心地よい気持を味わう事が出来た。順調に成果も上がってきており、地域全体で支えていこうという機運を感じる。
その後、現場を後にして高速を一路、ホテル徳川へ。突然の来訪だったにも関わらず、夕飯をおよばれしてきました。ありがとうございました。朝からいろいろと大変なことも多かった一日だったけど、良く喋り、良く笑い、充実した一日でした。
写真は後日アップします。
2008年05月03日
丹波竜フェスティバル
今日は朝から、イベント会場である丹波市山南谷川まで行ってきた。7時に起きる予定だったのだけど、寝坊して起きたのは8時過ぎ。身支度をして関西事務所を出発したのは9時頃だった。京都市内を抜けて下道を使うルートを選択。朝から滋賀行き方面の道路は大渋滞。反対方向の京都へはスムーズに入ることはできたが、京都から兵庫に向かうルートが渋滞していた。それほど交通量が多いとは思わないのだけど、道路事情からか交差点を中心に渋滞が伸びている。兵庫県に入ってから続く片側一車線の田舎道でも、交通量にあった信号のタイミングになっていない場所で、渋滞になってしまっていた。
天候も良くドライブ日和だっったのだけど、行きの道で質の悪い車に遭遇して殺されそうになった。これは比喩ではなく、けっこう危なかったのである。
田舎道を4台が連なって(僕は一番後ろだった)比較的ゆっくりした速度で走行していたところ、一番前の車が減速して路肩へ駐車。先頭になった車が加速するのかと思っていると、こちらも急減速。僕の前にいた車が追い越したので僕もそれに続こうとしたら、その車、猛然と加速しだすではないか。多少、想定はしていたのだけど相手は引く気配はなく、こちらに完全に速度を合わせてきている。正面からは対向車。反対車線に出ていた僕はフルブレーキングして後ろに下がるしかなかった。大阪ナンバーの赤のホンダプレリュード。その後、前に出た車を煽りまくり始めたのである。なんて意味のないことを。ナンバーまでは覚えていないけど、非常に質が悪い。悪質である。おそらくそんなに速いドライバーではない。車はそこそこに速いかもしれないが、コーナーでのポテンシャルは僕のRSの方が上だろう。僕自身が大したドライバーではないけど、車の見てくれでなめられた可能性はある。知らない人が見たらマーチかヴィッツにしか見えないし。
目的地の途中にあった駐車場に2台とも入っていったけど、その後どういったやり取りがあったかは知らない。文句の一つも言いたかったが、時間もおしていたしトラブルになるのは確実だったのでそのまま行ってしまった。
速い車はどんどん前に行かせて、ゆっくり走りたい車は道を譲ればよい。それでどれだけ事故のリスクが減るか。僕は自分よりも速い車が後ろから迫ってきたら、出来るだけ早いタイミングで道を譲ります。
天候にも恵まれてイベント会場は盛況だった。会場になっていた「やまなみホール」内には、丹波竜専用のクリーニングルームも設けられていて、着々と研究がクリーニングが進行している様子を見る事ができる。同じ会場で荒木さんの模型も展示されていた。新聞報道でもされていた腸骨の発見は、展示してあったレプリカを見てきたのだけど実に見事なものだった。写真の撮影は禁止だったので画像でお見せすることはできないが、関節した尾椎とともに、ほぼ正確な位置にとどまっているようだ。
この日はいろいろと貴重な出会いもあったので、それらは次のエントリーででも。
2008年04月30日
丹波竜フェスティバル2008
まとめてエントリー書いてます。
ゴールデンウィーク中、5月3日から5日まで、丹波竜フェスティバル2008が開催されます。
日頃お世話になっている、きしわだ自然資料館への展示協力ということで、少し原画を展示することになりました。竜脚類つながりで、絵本「アパトサウルス」の原画を数点展示します。関西在住の方、お暇でしたら見に来てください。初日の3日は徳川君とともに、会場に詰めている予定です。
豊橋市自然史博物館・中生代展示室リニューアルオープン03
壁画以外の復元画も少し紹介。中央に展示標本を設置し、上下に復元画を展示する手法は古生代展示室から共通している。

ブラジルの化石。部屋の角に設営されている。

画面も90度に折れ曲がっている。最初からこの状態を想定して組み立てた構図である。

生きている化石のコーナー。

制作中、短い時間の中で何度も修正を加えた、レバノンの化石の復元画。
成安イラストレーションクラスニュース
他にも多くの原画を制作したので、博物館で是非見ていただければと思います。関東からはちょっと遠いですが、新幹線を使えば日帰りも可能です。
古生代展示室の復元画もあらためて見てきたのだけど、下手くそです。もう4年も経つのだなと思うと同時に、描き直したいと思う気持も大きい。でも、その時は自分のベストだったと思うので、こればかりはどうしようもない。
ただ、今回も前回もスケジュールが厳しかったことが大きな問題の一つでもある。限られた時間の中で結果を出すのがプロなのではあるが、明らかに足らない時間の中で制作をしなくてはいけないのは、健康的なことではない。将来的に改善される事を切に願う。
2008年04月29日
豊橋市自然史博物館・中生代展示室リニューアルオープン02
今回は壁画の原画のディテールを紹介。

これが原画の構図。博物館の現場では左右が白くフェードアウトしていっている。制作サイズは83.5 x 333cm。

主役のエドモントサウルス。制作中に細かな修正を何度やったか分からないほど。

画面の中心部分。一番奥まっている。基本的には一点透視の遠近法で描いている。

種の違うエドモントサウルスとトリケラトプス。

トリケラトプス。

ひたすら鱗を描いていた日々が思い出される。

死体のエドモントサウルスは、展示されているミイラ化石標本と同じポーズをとっている。

地面のディテールも重要な要素。ここがしっかりしていないと、地上の生物を存在させることができない。

植物の描き込み。

現在のものとほとんど姿を変えていないスッポンとワニ。
2008年04月28日
豊橋市自然史博物館・中生代展示室リニューアルオープン01
26日の土曜日、GWを目前に控えて(というかもう入っているのかな)、豊橋市自然史博物館の中生代展示室がリニューアルオープンした。
「終了!」でもお知らせしたが、僕がグラフィック展示に関わる全ての復元画を担当しており、昨年の夏頃から打ち合わせを始めて、今月の初旬まで原画の制作に追われていたものである。最大の目玉はエドモントサウルス(以前はアナトサウルスと呼ばれていた)展示室の両翼15mにもなる大壁画。白亜紀後期、北米の一場面を復元したもので、原画の制作にはおよそ2ヶ月を費やした。
26日のオープニング式典は、大学の行事が入っていたため駆けつけることが出来なかったのだけど、27日日曜日に朝からドライブがてら博物館まで行ってきたのである。片道約200キロ。日帰りするにはぎりぎりの距離かな。

エドモントサウルスの展示室は円筒形になっており、1階部分と2階部分からガラス越しに中をのぞける構造になっている。この写真は2階の窓からほぼ正面に壁画を見たもの。

展示室に降りて、1階から展示室内を見上げるとこんな感じだ。

高い位置に展示される事が分かっていたので、下から見上げる事を想定して構図を組み立てた。画面上のほうは若干大きめのプロポーションで描いている。

真下から見上げるとこんな感じになる。
最初の画像の位置から見ると、僕がスタジオで制作していた状況とほぼおなじような状態に感じられる。壁画を人間の目線で間近に見る事ができないので、リアルにその大きさを実感することは難しいかもしれないが、縦3.8m、横幅15mの大画面が展示空間の大きな部分を占めている。でも、来館者を観察していると、それほど壁画には関心を示さないようだ。そこにあるのが当たり前のような感覚なのか、展示してある標本と対応した内容である事を示すキャプションがないからだろうか。やはり標本の強さには勝てない。うまく空間の中にとけ込んでいるという点では成功かもしれないが、もう少し関心を持って見てくれると嬉しいなあ。聞いた話によると、この画面を張り込んでいた職人さんたちが一番興奮していたらしいです。
僕としては約5倍に引き延ばしているにも関わらず、ほとんど画面が荒れていない事に安心した。スキャニングの精度も素晴らしく、出力の色も安定している。帯状に何枚も重ねて一枚の画面にしているのに、それぞれの出力の色の差は最小限に抑えられている。いい仕事してます。スキャニングはドラム式のもので、キャンバスを一気にスキャンする方法をとったということだった。色々な意味でキャンバスに描いたことが奏功した。
他の展示室の画像なども含めて、何回かに分けてエントリーをアップしていきます。
2008年02月25日
ワンフェス初体験
土曜日は強風のため出掛けられなかったおかげで、「サイカニア」を完成することができた。依然スケジュールはきつきつで時間に余裕があるわけではないのだけど、日曜日が午後から東京ビッグサイトまで行ってきた。そうワンダーフェスティバルを見に行くためである。有明に行くときは電車でいくとかなり不便なので、車で行くことにしているのだけど、強風のためハンドルを取られることがあり、けっこう怖い思いをした。背の高いカングーを避けて、安定性の高いRSを選んだのだけど、首都高ではかなり神経を使った。
これまでも友人数名が出展しているにも関わらず一度も行ったことがなく、「小田はワンフェスには来ない」が仲間内での定説になっていたのだが、関東にいる間に一度は行っておこうと思い足を運んだのである。
エルステッド&Fragi-ragi、SHINZEN造形研究所、RC GEAR、アクアプラントといった友人のブースを中心にまわる。というより時間もなく、広すぎてとても見切れるものではなかった。もうひとつ目当てにしていたのが、ANIMAL BONE & SKULL専門ブランド『GALVANIC』。僕は勝手に骨屋さんと呼んでいるのだけど、仲間内では「骨屋さんどこ?」で通じてしまう。ここで散財。いい買い物ができた。

ダチョウの頸椎。実際はこんなに曲がらない。ばらばらの頸椎を簡単にアルミの針金でつなげたもの。もう少し綺麗に加工しなおす予定である。初めてじっくりと観察したのだけど、椎体の関節が竜脚類の物とはまったく違う。ダチョウの頸椎は可動することを前提の構造になっているが、竜脚類では出来るだけ動かさずに姿勢を保持する構造にしか見えない。やはり何事も本物を見てみないと気づかないものである。

カニクイザル。表面に塗られたニスがちょっと邪魔であるが、猿の頭骨は持っていなかったのでひとつ欲しかったのである。(人間も猿に含めれば、ひとつはもっていたけど)

魚のハモ。鋭い歯が並んでいる、口蓋歯まで鋭く尖っている。

これは描いてみる予定。いい形をしている。
今回は初めてのワンフェスということで、いろいろと失礼なことをしでかしそうになってしまった。
ブースはほとんどが長机を並べて、その上に模型を飾っている。ちょっと凝ったひな壇を設置しているブースもあるが、すべての模型はむき出しで至近距離で見ることができるようになっている。友人に頭骨の模型を見て欲しいと言われたので、思わず手に取ろうとしたら、すごい勢いで止められてしまったのである。そこで注意されなかったら、よそのブースでやってしまってトラブルになってしまっただろう。危ない危ない。ただ、個人的には、机の上に置いてあるだけだと思わず手に取ってしまうと思うのである。そのためにガイドブックにもマナーとして明記してあるのかもしれないが、まったく知らない部外者には容易には気づかないことのひとつのように思う。もうひとつ感じたのは、それぞれのブースが展示空間を形成していないということである。多くの場合、ただ机があり、展示品があるだけである。露店が並ぶ猥雑さもなく、それぞれのブースが響き合うという感じでもない。長机を挟んで来場者と極めて個人的なやりとりをする、悪く言えばお役所の相談窓口のような雰囲気を感じた。17時までのイベントなのに、16時30分ごろからいそいそと片付け始めるブースが多いのもお役所的。
友人とも会えて、目的の骨も買えて、僕としては充実した2時間ほどだった。急いで家に戻って、制作の続きを始めたのは言うまでもない。
![]()
2007年12月17日
東京ミネラルショーと水口博也スライドショー
昨日は午後から都内へ出掛けて来た。午後3時30分に池袋の東京ミネラルショー会場入り口で、イラストレーターの柏崎さんと待ち合わせ。会場までの道のり、とにかく人が多い。まともなペースで歩けないほど。師走の日曜日の人では、半端ではない。パレオサイエンスのブースに荷物を置かせてもらって、会場を見て回る。今回はそれほどめぼしい物もなく、ほとんど買い物しなかった。知り合いや友人に会う確立が高いので、一種社交場のようになっている。
午後5時30分になったところでミネラルショーの会場を後にして、渋谷へ移動。池袋駅への帰り道は、往きよりも随分すいていたのだけど、渋谷に着くと昼間の池袋以上だった。当然か。
渋谷に移動したのは、写真家の水口さん主催のスライドショー「2007アラスカ報告」を聞きにいくためである。会場は渋谷区勤労福祉会館。渋谷のど真ん中、パルコの正面にあるのだけど、建物の中は静かで時が止まっているような趣がある。スライドショーの前半では暗くなった途端に睡魔に襲われてしまった。後半は頭もしゃっきりして、水口さんの楽しい話と美しいスライドを存分に楽しむことができた。

勤労福祉会館から見た渋谷の光景。まったく異質な世界にいるようだった。スライドショーの後は水口さんを交えての懇親会。柏崎さんとともに参加する。今回、依然会いたいと思っていた人物と会って話をすることができた。海洋生物のイラスト制作を中心に活躍している河合晴義さんである。絵のこと、生物のこと、いろいろと話をしたのだけど、まだまだ話足らず、再開を約束してこの日は別れた。懇親会もとても楽しく、すっかり酔っぱらって終電の一つ前で帰ることになってしまった。寝過ごすこともなく、無事最寄り駅で降りて帰宅することができた。
すでにネット上でも情報が流れていますが、昨年、テレビ収録のために訪れたアルゼンチンの番組の放映が決定しました。超大型ロマンアドベンチャースペシャル 「イシグアラスト タランパジャ〜地球最古の恐竜が眠る大地〜」。
放送時間
2008年1月4日(金) 21:00~23:18
【出演者】西島 秀俊
(恐竜発掘チーム)
平山 廉(早稲田大学教授、古生物学者)
小田 隆(画家、恐竜の復元画で有名)
久保 泰(東京大学大学院・地球惑星専攻)
村上 瑞樹(早稲田大学大学院・環境資源及材料理工学専攻)
【ナレーター】渡辺 謙
このblogで連載していたアルゼンチン紀行もそろそろ再開しなくては。
また、放映が近づいて来たらお知らせします。
2007年11月29日
ヴァイオリンと里親募集
昨晩は招待券が当たったということで、妻とヴァイオリンのコンサートに行ってきた。
会場は森のホール21。小ホールでの演奏だったのだけど、キャパシティが小さいにも関わらず客の入りは半分ほどだった。
ピアノの伴奏に、ヴァイオリンのソロという構成。舞台とも近く10mと離れていなかったので、演奏者の表情、手の動きまでしっかりと見ることができる。
ヴァイオリンがアントン・バラホフスキー(Anton Barakhovsky)、ピアノがウラジミル・ミシュク(Vladimir Mischouk)。序盤のベートーベンで少し寝落ちしてしまったのだけど、素晴らしい演奏だった。でも、耳も肥えていないし、普段からクラシックファンというわけではないので、評価のしようもないのだけど、生の音の良さを充分に堪能することができた。
話は変わって、またまた友人のところで、猫の里親募集。今回は計5匹。少し大きくなってしまっている子もいるが、全て1歳未満。詳しくはごまぐりもなかにっきで。今回も早く決まると良いです。

2007年11月25日
出張と『安彦良和原画展』
昨日は出張のため、ふたたび関西へ。午後1時が約束の時間ということで、最寄り駅を朝の8時前に出発する。睡眠時間は3時間ほど。新大阪行きののぞみだったのだけど、途中完全に寝落ちしてしまい京都駅を乗り過ごしてしまったかと「はっ」とするも、まだ滋賀県内だった。

久しぶりに、綺麗な富士山を車窓から見ることができた。

昼過ぎに食べたケーキセット。
今回、京都駅でたまたま知ったのだけど、駅ビル内の美術館で『安彦良和原画展』を開催していた。入り口でえらく人が並んでいるので、混んでいるのかと思ったら、サイン会の日だったらしく、ちらっと遠目にご本人を見ることが出来た。僕は整理券もなにも持っていなかったので、サイン会に並ぶこともなく会場へ。
「勇者ライディーン」から始まって、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」まで、原画をすっかり堪能することができた。比較的サイズが大きなものが多く、伸びやかな線描が気持ちいい。図録を買って来たのだけど、インタビュー記事が面白かった。その内容については後日にでも。
久しぶりに落書きしてみた。記憶を頼りに描いているので、細部の間違いはご容赦ください。

あんまり良くないなあ。マスターグレードを早く作って、今一度細部の確認をしておきたいところ。
でも、「聴こえるよ。そんなことをしている暇はないだろうって声が」。
![]()
2007年10月16日
田中清代の絵本展
今日は慌ただしい一日だった。明日から22日までアメリカのテキサスへ出掛けてしまうので、済ませておくことが山積していたのである。出発直前は、いつもこんな感じでばたばたしている。
午前中までは、次回絵本のためのエスキースを制作。途中までの段階で、一旦出版社へ送ってしまうことにする。

その後、午後から青山のピンポイントギャラリーへ向かう。先日のエントリーで取り上げたblogの管理人である田中清代さんの個展が開催されているためである。冷たい雨も降ってきて、かなり寒い。このギャラリーは狭いながらも、清代さんの絵と相まってほっとする空間。トマトさんて可愛い顔ではないのだけど、なんだかふふふと笑いのこみ上げてしまう可笑しさがある。作中に登場するトカゲが可愛くて好きなのだけど、トマトさんより可愛いかも。少し話もすることができて、楽しいひとときだった。
その後、銀座へ移動。ワールドライフアート協会でお世話になっている「巻島克之野鳥画展」を拝見。還暦で最初の個展を開催され、喜寿を迎えて8回目の開催ということ。鳥に対する愛情を感じる画面。銀座松島ギャラリーで、21日(日)まで。中央区銀座3-5-6・松島眼鏡店2階(アップルストアの側ですね)。
次に向かったのは、丸善オアゾの4階ギャラリー。「人・形展」を開催中。友人である竹内君も出品しており、会場で何人かと待ち合わせ。それぞれに面白い作品もあるのだけど、グループ展としてのまとまりを感じることが出来ない。自分の展示スペースにこもってしまったような作品もあり、せっかくのギャラリー空間を活かしきれていないように感じた。立体作品は、その内側に向かっていくものではなく、まわりの空間を換えてしまうほどの強さを持っていてほしいと思う。
その後、5階のつばめグリルで夕食。美味しい料理で、会話も弾む。7時過ぎには解散して、自宅まで戻って来た。
今現在、まだ明日の準備が終わっていないのである。
![]()
2007年09月21日
非常勤講師→『京都の呼吸力ー「尖」東京展』
金曜日は非常勤講師の日。一年生の画材がそろわず、ばたばたしてしまったが、なんとか授業を終える。でも、全体の行程が一週間遅れになってしまうのは、ちょっと痛い。
放課後は部活。最初は「キャッチボール同好会」だったものが、今では「野球部」になってきた。人数も10人を超えているので、内容を問わなければ試合が出来ない事もない。しかし、まだまだ残暑が厳しい。着替えを持っていったのは正解だった。動きも軽い。ノッカーとバッティングピッチャーもやってきた。楽しい。
今日は夕方、佐藤美術館へ『京都の呼吸力ー「尖」東京展』を観に行って来た。主に京都で活躍する、無所属の若手作家たちによるグループ展。残念ながら、会期は今日までだった。いつもぎりぎりだったり、間に合わない紹介だったりして申し訳ない。
「日本画」という極めて限定的なジャンルのグループ展でありながら、ひとつとして似た作品がない。これはメンバーのそれぞれの力量もさることながら、ある種の共通認識があるのだろう。日本画の画面には、物質としての美しさがある。様々な技法を使っているが、どの作家も素材の大切さを強く意識し、その能力を最大限に発揮出来るよう描いている。
もっと具象的なイメージの作品が多いと想像していたのだけど、意外に少なかった。「尖」というグループ名から、「描写する」、「線を引く」、ということにもっと特化しているのかと、勝手な想像をしていた。徹底的に、描ききった作品も見てみたい。油彩の細密描写とはまったく違う世界を、見てみたいものだ。それはないものねだりだろうか。
会場が千駄ヶ谷だったので、10数年ぶりに、ホープ軒でラーメンを食べた。こってりした豚骨スープに、太麺 、たっぷりの野菜。二郎に似てなくもないけど、ずっと食べやすさとさっぱり感がある。刻みニンニクと、豆板醤を入れて食べるのが、昔から好きな食べ方である。千駄ヶ谷にあった美術予備校に通っていたので、たまの贅沢にここでラーメンを食べるのが好きだった(もちろん、そんなに高いわけではないのだけど)。風邪をひいたときなどに食べると、効果覿面だった。
帰りの電車の中で、週刊バンチを読んでいる人がいたのだけど、今日僕が買ったものと裏表紙の広告が違う。よくよく見ると34号。僕がもっているのは43号。おかしい。なぜ、そんな古い号を熱心に読んでいるのか。ひょっとして過去に戻ってしまった?なんて馬鹿な事を考えながらも、ちょっとあせりつつ新聞の日付を見て安堵。携帯のカレンダーも確認。電車の吊り広告も、間違いなく今日のもの。僕があほな妄想をしただけなのだけど、正直焦りました。
![]()
2007年09月19日
『SAISON ゲニウス・ロキに導かれて』、ギャラリートーク
更新が遅れがちです。コメントの返答も遅れてしまっていて、申し訳ないです。
17日の出来事。友人と連れ立って、先週のオープニングパーティーに引き続きアカデミアプラトニカへ。この日は出品作家と小泉先生を交えて、ギャラリートークが開催されることになっていたからである。朝、最寄り駅で友人を拾い、少し僕のスタジオに寄ってから一路那珂市へ。まだ、タイヤ交換前だったので、ステアリングに伝わる振動を気にしながらのドライブだったのだけど、天気もよく(というか暑かった)気持ちよく走る事ができた。那珂市内のイタリア料理店でランチを済まし、ギャラリートークへ参加。G3が一杯になるほどの盛況ぶりで、60名ほどの参加だったらしい。

出品作家の面々と、小泉先生、ゲスト参加された東北芸術工科大学の石井教授。

司会をギャラリーオーナーである青木芳昭さんがを務め、出品作家が自作品についてコメントした後、小泉先生がさらにコメントを加えていくというスタイルで進行。作家たちはしっかりした口調で、物怖じせず作品について話をしていく。会場内は固い雰囲気になることなく、小泉先生との軽妙なやり取りは聞いていて楽しい。僕があの年齢のときに、これほどきちんと人前で話ができたかというと、はなはだ怪しい。
実際の作品を目の前にしないと難しいところもあるのだけど、「絵画のパースペクティブ(遠近法)」がひとつの論点となった。青木航太さんは多視点。小田倉由紀さんは素材(絵の具)とイメージの曖昧さ。大塚麻美さんは空間を喪失した画面。関勝仁さんは具体的な空間を描きながら遠近感の喪失。これらは欠点というわけではなく、それぞれに制作をしてきた結果なのであろう。問題は、どこまで意識的に出来ているのか。絵画を描く以上、これまでの絵画の歴史から自由になることはできない。しかし、それは短所でなく、大きな可能性を秘めた追究の道であると僕は考えている。
僕もいくつかコメントしたのだけど、彼らの作品には可能性とともに、僕にとってもたくさんのヒントとアイデアを含んでいる。見ているとどんどんアイデアがわいてくる。自分の頭の中を整理することもできた。悪く言えば、盗める要素がいくらでもある。作品を発表するということは、こういった危険性をいつもはらんでいる。それ故に、表現に対しては常に誠実に、責任をもっていなくてはならない。
パースペクティブを失ってしまうということは、自分の立ち位置の喪失に繋がってしまう。僕はこれは危険なことだと考えていて、表現やコミュニケーションに大きな問題を生み出してしまうことになるのではないだろうか、現在、ネット上で垂れ流される責任を伴わない言説や画像は、本質的な表現ということを放棄してしまっているように、僕には見える。
そこからは何も産まれないだろう。誰もハッピーにならないだろう。本人の自己満足のためだけに排泄される事物は、他人にとっては不快な物以外のなにものでもない。
会場からの作家たちへの質問で、どれぐらい作品の購入者のことを考えているか?というものがあったのだけど、これはプロとしてやっていくなら重要な視点だろう。作品の体裁、展示しやすいサイズ、劣化しにくい画材の使用法など、考慮すべきことはたくさんある。また、値段の設定も難しくも、重要な問題である。
貧乏で、食うや食わずで、作品を制作し続けるのは苦しいばかりである。よくゴッホを引き合いに出す人がいるが、彼は弟の援助のもとで、高価な画材を妥協する事なく使用して、自殺するまで制作していた。ゴッホは、売れなくても良い、理解されなくても良い、と思っていたわけではなく、画家として独り立ちできることを切望していた。それを、芸術に殉じた美しい物語にしてしまうことは、ゴッホ本人に対する冒涜に近いものを感じる。
だから、貧乏でも制作し続けられればいいと考えるのではなく、正統な報酬を受け取って絵を描き続けるにはどうすればいいか、ということをこれから作家になろうと思う人たちには考えてほしいのである。
あまりうまくまとめられなかったので、コメント欄での突っ込み大歓迎です。
![]()
2007年09月18日
週末。茨城県自然博物館と打ち合わせ
今回も遡っての出来事。この3連休は、出掛ける用事が多く、ほとんど家にいることが出来なかった。
土曜日はミュージアムパーク茨城県自然博物館 を見学。この日は打ち合わせのために、徳川君 が博物館を訪ねることになっていたので、友人と集まって一緒に見学しようということになっていたのである。前日に続いて骨王さんも参加。週末ということで、骨王さんの奥さんも同行。たかさんも僕の家に集合してカングーで博物館に向けて出発した。しばらく行くと、どうにも調子が悪い。エンジンに力がなく、坂道で30キロ以上の速度が出ない。まだ、点火装置のリコールをすませていなかったのが原因かもしれない。しょうがないので、一旦自宅に戻り、たかさんの車と僕のRSの2台で出掛ける事になってしまった。ちょっともったいない。
連休の初日ということだろうか。交通量が多い。車のトラブルと、渋滞とで、結局集合時間に1時間も遅れてしまった。
博物館に着くと、あらかた打ち合わせを済ませた徳川君と館の国府田先生、そしてRC GEAR の横山君が待っていてくれた。どうもすません。
お昼時ということで、すぐにランチタイム。「恐竜カレー」と命名された、チキンカレーを食す。美味い。

ボリュームもたっぷり。

レストランは吹き抜けになっていて、巨大な窓から外の景色を一望できる。暑かったけど、天気もよくとても気持ちがよかった。日本の博物館の中では、もっとも居心地のよいレストランではないだろうか。全体の設計の中で、よく考えられた場所に存在している。とってつけたような印象はまったくない。

展示室の入り口で、マンモスが出迎えてくれる。今回は全ての展示を、国府田先生の解説つきで見るという贅沢な物。ところどころに入るユーモアや、楽屋落ちが楽しい。ここには書けない自虐ネタもちらほら。実はバックヤードもしっかり見学させてもらったのだけど、内容についてはここで書く事はできない。素晴らしい標本の数々と設備でした。

飛翔するアンハングエラの骨格。
すっかり博物館を堪能した後は、博物館で横山君と分かれて、残りの人数で僕の自宅近くの料理屋での夕食会に。移動後に徳川君の友人も合流し、昨晩に続き盛り上がった場となった。ひょっとしたら、二度とそろわないのではないかというようなメンバーで、でもこれからもいいつながりを持っていきたい、そんな素晴らしい出会いの場であったことは間違いない。
日曜日は自宅にて打ち合わせ。この企画については、今のところまったく公開することは出来ませんが、乞うご期待。
たかさんの撮ってくれた、ポーちゃんとチョビ。

(c)Takyoshi Kawashima
作業風景も撮影してもらいました。こんな感じで制作しています。

(c)Takyoshi Kawashima
『インカ・マヤ・アステカ展』
少し遡って、金曜日のこと。国立科学博物館へ骨王さんたちと行ったのだけど、ちょうど開催中だった企画展「インカ・マヤ・アステカ展 」を見て来た。そんなに時間をかけずに、ざっと見た感じだったのだけど、それぞれの文化の違いや、造形物の出来不出来がよく分かって非常に面白かった。骨王さんと、話しながら見ていたのだけど、貴重な古美術品とはいえいい出来のものと悪い出来の物があるねえ、などと勝手なことを言いながら楽しんだのである。僕らの審美眼がどれほどのものか、ということは置いておいて、その当時も腕のよい職人もいれば、そうでもない職人もいたのだろう。「いい仕事しているなあ」というものがあったり、「これ、ちょっとあまいんじゃないの?」なんてものもあったり。主催者にしてみれば、あまり態度のよい客ではなかったかもしれないが、とても楽しむ事ができた。
その後、リニューアルした日本館へ。歴史ある既存の建築物を使った展示空間は、非常に抑制が効いていて見ていて気持ちが良い。詰め込み過ぎの感のある地球館よりも、僕はずっと好きだ。

目玉展示の一つである。フタバサウルス。

ミズダコ。ワックスなどを使って制作したものなのか、本物を樹脂で固定したものなのか、見ただけでは判別することができなかった。
骨王さんによると、日本館の展示はアメリカの博物館を比べても遜色ないということである。知りたい情報や、面白いトピックが分かりやすく展示されていて、ここに来ればたくさんのことを学んで帰ることが出来るだろう。博物館はデパートのディスプレイとは違う。ある種の美しさやかっこよさは必要だけど、本来は研究機関であり、教育機関である。その本分を忘れては、どんなに魅力的な標本も展示物も活きてこない。
閉館時間になったので、食事をするためにアメ横へ向かう。

科博の敷地内に展示してあるD51の側に、子猫たちを見つけた。みな兄妹だろう。近づくと逃げてしまう。この間まで家にいたももちゃんと同じぐらいの年齢だろうか。野良のわりには、とても綺麗な顔と毛づやをしていた。

アメ横でも猫発見。アメ横ならではの、ゴージャスなご飯をもらっていた。近づいて写真を撮っても、いっこうに逃げる気配はなかった。
夕飯は「昇龍」の餃子。その後、店をかえてお酒を飲む。会話も楽しく、とてもお酒のおいしいひとときでした。
![]()
2007年09月11日
いしかわこうじ「OYAKO」展
ここのところずっと締め切りに追われての制作なのだけど、出版前ということで公開できない作品が多い。そんな状況でありながら、出掛ける用事も多くばたばたとした日々を過ごしている。
昨日は友人であるいしかわこうじ さんの個展「OYAKO」展 にお邪魔して来た。午後6時からのオープニングパーティーに少し遅れて参加。ここ数年、仕事とは別に描いている油絵が、どんどん伸びやかになってきて面白い。最初見た頃は小さな作品が多かったのだけど、今回は100号の大作も出品されている。きっと気持ちよく描いたのだろうな、という部分が凄くよく伝わってくる。イラストレーションの世界では、僕なんかよりもはるかに先輩で、ばりばり仕事をされているのだけど、そんなところから解き放たれた感じが油絵にはよく表れていて、観ていて気持ちがいい。近くにお出かけのときは、是非覗いてみてください。原宿から徒歩3分ほどのところです(実際は5分ぐらいのような気がするのだけど)。
今回のオープニングパーティーでは、もうひとつとても嬉しいことがあって、以前からネットでやりとりをしていた、アメリカ在住のCGアーティストの方とついに会う事が出来たのである。一昨日から2週間日本に滞在しているということだったので、いしかわさんの個展にお誘いしたところ、急だったにも関わらず駆けつけてくださった。僕はネット上で顔を公開していることもあって、すぐに気づいてくださり、スムーズに会話に入ることができた。これまでネット上のやり取りがあったとはいえ、初めて会った気がしないほどに、率直な意見をかわす事ができて、とても有意義な時間を過ごすことができた。
すぐにいしかわさんにも紹介し、二次会でもたくさんの話題で盛り上がることができた。
でも、一番盛り上がったのは、彼がアメリカから持って来ていたiPhoneだったかも。もちろん日本では電話として使えないのだけど、タッチパネルのインターフェースや、操作感がすこぶる気持ちがいい。触ってみないと分からない、これまでにどこにもなかった機械を目の当たりにしたような、みんなそんな反応だった。冗談で言っていたのだけど、まるで種子島に渡来した南蛮人(彼は日本人だけど)が鉄砲を持って、ひとり現れたような感じ。
蒸し暑く、まつわりつくような空気が気持ち悪い日だったけど、とても楽しい充実したひとときでした。
![]()
2007年09月10日
『SAISON ゲニウス・ロキに導かれて』〜アカデミアプラトニカ〜
昨日の日曜日は久しぶりに、茨城県那珂市にあるギャラリー「アカデミアプラトニカ」にお邪魔して来た。ここでは数回のグループ展と個展を開催しており、公私ともにお世話になっている。この日から、大学を卒業したばかりの若い作家たちのグループ展が開かれるという事で、オープニングパーティーに参加してきたのである。
このギャラリーのオーナーである青木芳昭さんは、水戸市内で美術予備校の経営もしており、出品作家はそこの教え子たちでもある。僕もほんの少しだけ、彼らが受験生だったときにデッサンや油絵を批評したり、アドバイスしていた縁もあり、必ず観に行こうと思っていた展覧会だった。卒業したばかりといっても、それぞれに独自の表現を目指しており、作品の完成度もなかなかのものだと思う。
このギャラリーは三つの展示室に分かれており、G3が最も広く天井も高い。そのため、大作を展示するスペースとしてよく使われる。

G3での展示風景。青木航太作。

大塚麻美作。

関勝仁作。

小田倉由紀作。
ここからG2の展示風景。

小品、青木航太作

小品、大塚麻美作
ここからG1の展示風景。このスペースは、落ち着いた雰囲気のカフェでもある。

小品、青木航太作。

小品、左側2点が小田倉由紀作、右側3点が大塚麻美作。
つたない部分がありながらも、しっかりと完成して作品として成立しているところに好感が持てる。作品を作る上で一番重要であり難しいのは、完成させることだろう。
オープニングパーティーは、いつもとても美味しい手作りの料理を楽しむことができる。車で出掛けているので、アルコールを飲めないのが残念だけど、いつも舌とお腹は満足させてもらっている。今回はもう一つ目的があり、現在作っている作品を美術評論家の小泉晋弥先生に見ていただくことだった。小泉先生は、おそらく僕の作品を唯一評価してくださっている美術評論家だと思うのだけど、的確な批評とアドバイスをいただくことができた。自分の制作の方向性に自信を持つことができたし、新しい展開も考える事ができた。
そこで随分先のことですが、ちょっとお知らせを。2009年の2月か3月に、アカデミアプラトニカで2回目の個展を開催することになりました。
行き帰りは常磐高速道路を使ったのだけど、ショックを替えたのにも関わらず、ある一定の速度になるとRSのステアリングから振動を感じてしまう。どうもホイールバランスかタイヤに問題があるようだ。タイヤ自体、もうそろそろ交換時期ではあるので、早急に対策しなくては。どのタイヤにするかなかなか決まらない。今となっては、195/50R/15というサイズは希少な部類になってしまっているようだ。もうしばらく悩みそうです。
![]()
2007年08月30日
日本ワイルドライフアート協会展
本日、搬入に行ってきました。丸善での個展をきっかけに誘っていただいた「日本ワイルドライフアート協会」のグループ展に参加です。

新作は準備できませんでしたが、3点出品しています。

アマチュアから、プロフェッショナルまで、40人ほどの「ワイルドライフアート」をご覧いただけます。近くまでお出かけのときは気軽に覗いてみてください。僕は最終日の5日だけ、会場に詰めています。よろしくお願いします。
日時 2007年8月31日(金)~9月5日(水)日曜休館
時間 11:00~18:00(最終日2時まで)
会場 山脇ギャラリー
東京都千代田区九段南4-8-21
TEL:03-3264-4027
JR総武線、東京メトロ南北線、有楽町線、都営新宿線「市ヶ谷駅」から徒歩1分
地図はこちら
![]()
2007年08月29日
加藤芳信展 風のシリーズー点から線へ

ちょっと遅くなってしまったのだけど、現在開催している展覧会の紹介。
加藤さんには、十数年前に知り合って以来、大変お世話になっている。これまでほとんど紹介されたことはないが、非常に優れた芸術家の一人である。もう70を過ぎているのだけど、その仕事の精度、密度に圧倒される。本人の飄々としたその雰囲気とは全くちがった力強さが作品にある。でも、その画面は重くない。
僕が最初の個展を開催(1995年)したのは、彼が経営していた広尾のギャラリーだった(残念ながら、今はなくなってしまった)。
---
GALLERY 美術世界
中央区銀座2-3-2 エイコー銀座ビル3階
TEL : 03-5159-9777
OPEN/11:00~19:00(日曜祝日休廊)
---
時間のある方、近くまでお出かけになった方は是非。
![]()
2007年08月23日
ホネホネ大行進
昨日は朝から豊橋へ。朝4時30分に起きて、5時に家を出る。朝9時前に豊橋に着いたのだけど、ものすごく暑い。これが午前中の気温かというほど。涼しい午前中に勉強をすませましょう、なんてことがナンセンスに思えるほどの気温。ちょっと歩いただけで汗ばむ。
どういった打ち合わせだったかは書けないのだけど、博物館で特別企画展「ホネホネ大行進-骨学のススメ- 」を見てきた。やっぱり骨は美しい。面白い。お勧めの展覧会です。

これはニシキヘビの全身骨格。肋骨に何カ所も骨折が治癒した後があった。ヘビの尻尾は明確に分かるのだけど、頸椎と胴椎の区別はどうなんだろう。
骨がらみで、ちょっと気になったニュース が。「外見が骨なので、子供の夢を壊しかねない」という発言は理解出来ない訳ではないけど、博物館関係者が発言するべきではないだろう。
骨が気味が悪いというのは、どういった体験から想起されるのか。子ども時代の理科室の骨格模型だろうか。「骨は美しい」という価値観がもっと普及してもよいのに、と個人的には思っている。
![]()
2007年08月15日
8月13日科博でオフ会
今週は月曜、火曜とほぼ終日家を空けていたので、この時間になってようやくblogをアップする事ができた。また、今日は朝からずっと仕事をしており、パソコンの前に座っていられる時間も少なかった。
13日月曜日のオフ会は、12日に開催されたワンフェスに出品参加するため上京していた徳川君の呼びかけで実現したものである。集まったメンバーについては、徳川君のblogに詳しく出ているので、僕のほうでは割愛ということで。
何か明確な目的があったわけではないのだけど、「展示物でも眺めながらスケッチしたり、語らったりということをしましょう」という主旨だったらしい。僕はと言えばそんなことはおかまいなく、人類の展示コーナーで取材をするために、さっさと単独行動をしたりと、いつもながらマイペースだった。人類コーナーでスケッチをしたのが、次の3点である。

トゥルカナボーイの復元像を正面から。

次は側面から。それほど大きなスケッチブックではない。HBの鉛筆。

科博のトゥルカナボーイ。

ジャワ原人の復元像。

ジャワ原人の展示コーナー。
夏休みという事で、展示会場は大変なにぎわいだった。いつも空いている時間や、閉館日などにしか行かないので、常設展示会場に人がたくさんいる状況はとても新鮮だった。スケッチをするのにも、気を使うような状態だった。
以前にも、書いたと思うのだけど、スケッチをしていても大多数の人は、スケッチしていることに関心をもってくれない。質問をされることは皆無だった。声をかけないほうが良いと思っているのか、ただ無関心なだけなのか。僕の感覚では、おそらく後者だろうという感じだった。声をかけられなかったり、無関心でいられるほうが、とても気になる。これが海外の博物館や美術館だと、必ず声をかけられたり覗き込んできたりする。そのほうが絵描き冥利に尽きる。無関心でいられるほど、居心地の悪い物はない。少なからず観覧者の妨げになっているのだから、なんらかのアクションを起こすのが自然だと思うのだけど、どうもそうではない人が多いらしい。「邪魔だ、見えないよ。」と言われる方が、よほどましである。
しかし、以前から思っているのだけど、展示会場の証明が暗すぎる。省エネのために暗くしているのではなく、展示の演出のためだと思われるのだけど、まともにスケッチすることが困難なほどの暗さである、これではメモをとるのも、難しいだろう。特に目の悪いお年寄りには、かなり厳しいのではないだろうか。暗くして、スポットライトをあてるような証明は、雰囲気をだすのには良いのかもしれないが、あまりに一本調子で工夫がないともいえる。地球館地下1階の時間で証明が変わる演出も、個人的には百害あって一利なしだと思っている。短時間そこに滞在する人のことしか考慮にいれていないのではないだろうか。スケッチしたり、標本をじっくり観察したい人間にとっては、不親切だと感じる事が多々ある。
午後4時に、ミュージアムショップに集合。上野駅界隈へ繰り出すが、目的の店「上海バール」がなくなっていて途方にくれてしまった(というのは極端だけど)。まだ外はうだるような暑さ。それでもここの中華の味が忘れられない(これも極端)僕としては、姉妹店「万豚記御徒町店」まで歩く事に。無事、店を発見。時間が早いこともあって、店内はがらがら。次の日朝早く出掛けなくてはいけなかったため、ビールは最初の2杯だけにとどめ、あとは食べる事に専念した。いつものことながら「恐竜」の話はしない。あえてないわけではないのだけど、仕事の話を遊びの席でまでしたくない、というのが正直なところかもしれない(ということも以前に書きましたね)。
7人で腹一杯になるまで飲み食いしたのだけど、一人あたり3300円ほどと、大変リーズナブルだった。
僕はここで皆と別れて帰宅。次の日、午前2時30分家を出なくてはいけなかったからである。他のメンツが二次会にどこへいったかは、こちらで。次はお供しますよ「コラギ先輩」!。
![]()
2007年08月09日
「化石が語る熱帯の海-1600万年前の日本-」千葉県立中央博物館
現在、千葉県立中央博物館 で「化石が語る熱帯の海-1600万年前の日本-」が開催されている。もっと早くに告知するべきだったのだけど、遅くなってしまった。ほんの少し、展示で協力しているのだけど、いまだに観に行く事ができないでいる。申し訳ないです。
友人の研究員から展示風景の写真を送っていただいたので、紹介したいと思う。

この絵は僕が駆け出しの頃、佐賀県立宇宙科学館 のために描いたものである。プロトプテルムの生息環境を表現したものということで、原画を貸し出して展示することになった。

手前の骨格はパレオパラドキシア。後ろに見えるメガロドンの頭の絵が、僕のものである。これは神奈川県立生命の星・地球博物館 の特別展「サメ展」のポスター用に描いた原画である。触られないように、わざと高い位置に展示されている。

仕事に追われて、なかなか時間がとれない。明日は午前11時から都内で打ち合わせ。暑い中を移動することになりそう。
![]()
2007年08月02日
なんてこった!「郵便事故」
先日からのコメント欄などでわかったのだけど、お礼状として出した暑中見舞い葉書の絵の面に消印が押されてしまっているということなのである。これにはがっかり。せっかくの絵を駄目にされてしまった。それ以上に、受け取った方々に申し訳ない。あんまり腹がたったので、午前中郵便局まで行ってきちんとクレームを通してきた。

これは友人がネット上で公開してくれた、間違った消印の証拠画像(消印には画像処理して局名を消してあります)。これをプリントアウトしたものを、郵便局には提出してきた。
どうやら明らかに人為的ミスということ。束になっていた葉書を消印を押す機械にセットした時、向きを間違えてしまったらしい。取り返しのつかないことをしてくれたものである。知っている人は分かると思うが、普段外出するとき僕は常にサングラスをかけている。髭も伸ばしているので一見すると非常にガラが悪いらしい。そんな風体の男が、平日の昼間から郵便局に現れるのだから、妙なものだっただろう。
しかし、郵便局にはクレームを処理するための部屋もないのかな。窓口の近くのパイプ椅子に座らせて話を聞くとは、あまり褒められた対応ではないだろう。他のお客さんもいるすぐ側である。大声を上げたり、暴れたりしたら、どうするつもりなのだろうか。
とりあえずまずは名刺交換。丁寧かつ強い口調で、こちらの主張を伝える。郵便局は全面的に謝るしかないケースである。最終的に落としどころは決まったのだけど、ここで詳細は書かない事にします。局としてもこういった対応が公になることは、あまり良い事ではないでしょう。
よりによって僕の絵の上に消印を押してしまうとは、つくづくついてない局員である。今後、まとめて葉書を出すときは、束ねる帯をつけて、そこにくれぐれも絵の面に消印を押さない旨を記し、そのことが原因でどういった対応を局側がすることになったかを明記する予定である。
コメント欄でも結構ですので、消印が押されてしまっていた方はご一報ください。おそらく7月31日の消印分は、全てそうなってしまっていると思います。
重ね重ね、残念。
![]()
2007年08月01日
暑中お見舞い申し上げます
皆様、暑中お見舞い申し上げます。
なかなか梅雨があけませんね。でも、日々暑さを実感する季節になってきました。夏は好きなのですが、けっこうこたえます。昨日、妻に手伝ってもらい、個展のお礼状をようやく発送しました。芳名帳に書いてもらった方、名刺をいただいた方には、近々届くと思います。

お礼状の図案はこんな感じです。カミツキガメの頭骨を真上から見たところを描写しました。

それをプリントゴッコで刷った物がこれです。線描がシルバーになっているので、上のイラストとはまた違う味わいになっていると思います。
これからますます暑い日が続く事と思います。くれぐれもご自愛下さい。
2007年8月
2007年07月18日
個展、無事終了(追記あり)
7月10日より、丸善丸の内本店にて開催していた「小田隆原画展〜恐竜復元画の世界〜」が17日無事終了いたしました。ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。今回、都合が付かずご来場頂けなかった皆様も、次回は是非ご高覧頂ければと思います。
台風が来たり、地震があったりと、決してツキに恵まれた会期ではなかったと思うのですが、大変盛況で新しい出会いも多く、僕にとってもとても有意義な展覧会でした。重ねて御礼申し上げます。次回はさらにパワーアップした作品を発表したいと思います。
少しさかのぼって15日のオフ会の話。僕が主催するオフ会では「恐竜」や「古生物」の話をしないのが基本である。あえて避けているわけではないのだけど、「プライベートまで仕事の話はしたくない」という気持ちが大きいのかもしれない。
酔った頭と、震える手で、さくっとMS-06SとMS-07を書いてしまったりと、相変わらず馬鹿話で盛り上がる。集まった業種も様々で、話題もいろいろな分野を飛び交う。
16日の緊急追加トークショーは15日ほどではなかったのだけど、たくさんの人に聞いてもらうことができた。話す内容はほぼ同じだったので、僕もなれた部分もあり少し滑らかにしゃべる事ができたかもしれない。知り合いが少なかったのも、大きな要因かも。
17日最終日は、再び雨。つくづく天気に恵まれない会期中だった。

会場の展示の様子。

全景。洋書コーナーの仮設イベントスペースにも関わらず、普通のギャラリ−のような展示空間を再現することができた。洋書を買いに来て素通りするお客さんも多いのだけど、ある程度強度と魅力のある空間が出来たのではないかと思っている。
今回は、これまでの個展の中で一番売り上げが多かった。といってもまだまだである。さらに質の高い作品を作っていきたい。僕は作ってしまった作品には、まったく執着がないので、どんどんお買い上げいただけるとありがたいです。次への作品の活力になりますし、部屋も広く使えます。
今回僕の元を離れたのは、次の作品たちです。







そして、ティラノサウルスの骨格図シルクスクリーン2点です。
少し困った出来事など。前回の大丸ででもあったのだけど、サイン会の時に書籍やポストカードを買わず、黙って自分のノートを取り出して、いきなりリクエストを言い出す人がいる。これが子どもだったりすると、お小遣いで買えないのかなと思い、混雑していなければ描いてあげない事もないのだけど、どうみても大学生以上と思われたのでお断りした。「買っていただかないと・・・」と伝えても、その後何かを買って持ってくる事はなかったし、、罫線の入ったノートだったものだから、僕は余計に機嫌を悪くしてしまった。しかも、けっこうマイナーで面倒くさいリクエスト。ちゃんとギャラを払ってくれるのなら、描いて差し上げます。
最終日。閉場10分前。そろそろお客さんもいなくなったし、児童書売り場担当の方からお願いされていた、サイン本作りをせっせとしていたら、来場者がひとり。以前から何度か来てくださっている方だと思うのだけど、まいど的外れな話をしてくるので嫌な予感が。時間になったので片付けが始まる。その間もずっとサインを描き続けていたのだけど、案の定話しかけられてしまった。しつこく「恐竜の色」のことを聞いてくる。色々なところで何度も繰り返しているが、色のことは分からないし、答えようがない。現生の爬虫類や鳥類を参考にしている、という以上にほとんど答える事ができない。また、科学的根拠に乏しい話なので、議論をすることもほぼ不可能である。といったことを説明しても(話しながらも、顔もあげずに僕は描き続ける)、「化石に色素が残るのではないか?」「DNAが検出されれば、分かるのではないか?」「いまは出来なくても、やがて検出方法ができるのではないか?」など、矢継ぎ早に聞いてくる。「恐竜の化石は鉱物に置換されたものなので、色素もDNAも取り出す事は不可能だと思います。元の情報が失われているのだから、将来的に検出できる方法が確立されることはないでしょう」と僕は答えるしかない。それでも、ぶつぶつと同じようなこと聞いて食い下がってくる。
もっと、早い時間にご来場いただければ、もう少しゆっくり話をすることもできるのだけど、片付けも始まっており、サインを描かなくていけない僕に対して、そんなくどくどと自説を披露されても困る。「僕は色の件に関しては、全く興味がありません!!!!」と強い口調で伝えて、ようやくご退場願うことができた。
案内状は出していないはずなので、どこで見つけてくるのか不思議である。
無事、会場からの搬出も終わり、自宅に帰り着いたのは午後11時過ぎでした。
ご来場いただいた皆様、お買い上げいただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。次回の展覧会に乞うご期待!
![]()
2007年07月17日
個展、在廊スケジュール
個展中、ギャラリーに詰めているスケジュールのお知らせです。なお、このエントリーは個展最終日まで、トップにくるようになっています。
---
10日(火) 15時〜21時、在廊。
11日(水) 15時〜18時、在廊。
12日(木) 15時〜18時、在廊。
13日(金) 17時まで都内で非常勤講師。17時30分〜21時、在廊。
14日(土) 17時50分まで東京芸大で美術解剖学会に参加。18時30分〜21時、在廊。
15日(日) 10時〜21時、在廊。14時からトークショー。夜、オフ会。
16日(月) 10時〜21時、在廊。
17日(火) 15時〜21時、在廊。搬出。
---
会場で皆様にお会い出来るのを楽しみにしています。
![]()
2007年07月16日
7月15日トークショー
昨日は台風直撃が予想される中、トークショーを開催。まったく観衆が集まらないのではと危惧していたのに、まったく拍子抜けするほどに盛況でほっとした。台風もそれて、天候もどんどん回復傾向にあったようだ。ぐっしょりと濡れて、不快感を伴ったまま聞いてもらうのは忍びないと思っていたので、そんな状況にならなくて本当に良かった。

友人が撮影してくれた、トークショーの様子。

こちらも、別の友人が撮影してくれたトークショーの様子。
スライドを交えながらしゃべったのは、およそ40分ほど。時間制限があるわけではないので、時間をそれほど気にせずにスライドの画像にコメントを付け加えていく。
スライドショーのタイトルは『古生物の復元』。直球である。
テーマの違いに応じてつけたサブタイトルは次の通りである。
「生態環境復元図」・・・数年前に描いた大作の紹介。
「復元の方法」・・・少しかための話で、データや解剖学的知識の大切さを強調。
「アパトサウルス骨格図の復元」・・・骨格図の制作過程を紹介。
「ティラノサウルスの頭部の復元」・・・Tyrannosaurus rex Skull & Headの制作過程を紹介。
「トリケラトプス制作プロセス」・・・「わくわく観察図鑑」の骨格図と生体復元図の制作過程を紹介。
「学研のジュニア図鑑「恐竜」・・・トリケラトプスシーンの制作過程の紹介。
「絵本「アパトサウルス」制作プロセス」・・・卵から孵化するシーンの制作過程を紹介。
「ナウマン象の復元」・・・博物館のポスターの制作過程を紹介。
「学研わくわく観察図鑑」・・・全9種の骨格図と生体復元図を紹介。
「Argentina 2006 Aug 16 ~ Sep 6」・・・アルゼンチンでの発掘経験を紹介。
知った顔が半分ぐらいいたことは、やりやすくもあり、やりにくくもあり、まあ適度な緊張感の中でおしゃべりする事ができた。つぎは、どかんと笑いをとれるようなネタを仕込んでおこうかな。まだまだ工夫の余地はたくさんありそうだ。天気が悪かったせいか、丸善というロケーションのせいか、予想していた以上に子どもたちが少なかったのは、ちょっと残念だった。
でも、その分会場が騒がしくなく、とても話しやすい雰囲気だった。
その後、サイン会に突入。ひたすら描き続ける。一段落したところで、友人たちと談笑。
ほっとする、楽しいひととき。
夜はかねてから企画していたオフ会。写真も全然撮っていないのだけど、こちらもとにかく盛り上がりました。その詳細はまたいずれ。
![]()
2007年07月15日
トークショー追加開催のお知らせ
今日15日、台風真っ只中の日曜日になってしまいました。
本日午後2時からトークショーを予定しているのですが、この天候で来られない方も少なからずいると思います。そこで明日16日も追加でトークショーを行うことにしました。時間は同じ午後2時です。
内容は今日のものと全く同じです。ふるってご参加ください。
皆さま、よろしくお願い致します。
15日、丸善店内より。
2007年07月13日
個展三日目
三日目は、朝から生憎の雨。悪天候のせいか、客足も鈍い。でも、そのおかげでじっくりと話をすることもでき、悪い事ばかりではない。
金曜日は朝から非常勤講師。夏休み前、最後の授業である。土曜日は芸大で美術解剖学会。先ほど、ようやく発表用のスライドショーをまとめることが出来た。15分という短い時間で話さなくてはいけないので、普段の講演会よりも難しさがある。ただし、子供向けではないので言葉を平易にする必要がなく、その点については楽に作成することができた。
先日のコメント欄や、今日会場でも質問があったのだけど、肉食恐竜の下あごの歯だけむき出しに復元するのはどうしてなのか?という問いに対する写真をみつけたので掲載してみる。

引用先は「動物大百科12巻(平凡社)」123ページからスキャンしたものである。ボイドクレストモリトカゲ。著作権上、問題があるということであれば、すぐに削除します。
全てのトカゲがそうである、というわけではないはずだが、写真で見る限り下あごの歯だけむき出しになっている。
12日は38回目の誕生日でした。明日に備えて、そろそろ寝ます。金曜日の会場入りは夕方5時頃の予定です。
![]()
2007年07月12日
個展用小品の制作06
ギャラリーから戻ってから、小品を制作。

スティラコサウルス。100x150mm。紙にペン。
![]()
2007年07月11日
個展二日目
今日は朝から不穏な空模様。湿度も高く、蒸し蒸しする一日だった。
そのせいか、客足はあまり伸びない。どうしても仮設のスペースということもあり、お客さんの目につきにくいようだ。でも、このblogをいつも読んでくださっている方は、まっすぐに会場を目指して見に来てくれる。次から次へとお客さんが、という訳ではないので、比較的じっくりとお話することができた。これが週末になると、なかなかそうも言っていられない状況になるかもしれない。それはそれで、とても嬉しいことなのですが。
今日から同じフロアにあるギャラリーでも、二つの展覧会が始まった。「Wildlife Art 動物・植物画展—ナチュラルヒストリーの息吹を現代に伝える—」と「紺田コレクションによる古代・中世とんぼ玉展」である。どちらも見応えのある展示なので、この機会に是非。
今日は3点、僕の手元を離れました。もちろん、会期中は展示してあります。

パキリノサウルス。

ヴェロキラプトル。

メイ。
どうも、ありがとうございました。とても嬉しいことです。
![]()
個展初日
昨日、無事に個展初日を迎える事ができました。

丸善1階入り口前。

展示会場はこんな感じ。カフェと洋書売り場に挟まれた仮設のギャラリー空間ではあるのだけど、よくまとまった展示になったと思う。

関連書籍の即売も行っており、買っていただいたお客様には、その場でサインをしてお渡しします。

お買い上げ第一号。DMの作品が、一番最初に決まりました。
多くの方のご来場をお待ちしております。よろしくお願いします。
![]()
2007年07月10日
個展用小品の制作05
いよいよ今日から個展がスタート。僕にしては早起き(午前7時)して、小品を制作。

パキリノサウルス。150x100mm。紙にペン。
ひとつ完成したので、これから家を出て会場に向かいます。予定よりも、ちょっと早く会場入りできそうです。
![]()
〜恐竜復元画の世界〜小田隆原画展
ここのところ、宣伝告知のエントリーばかりです。なぜだか、この時期に集中してしまいました。
2年ぶりの個展のお知らせです。(個展初日まで、このエントリーがトップにくるようになっています)

開催場所は、丸善・丸の内本店の4階洋書フロアイベントスペースです。あまり広いスペースではないですが、「恐竜―恐竜の骨格と生態」「ジュニア学研の図鑑・恐竜
」で掲載された原画を中心に展示します。また、原画の販売も行います。
会期:2007月7月10日(火)〜7月17日(火) 午前9時〜午後9時
7月15日(日)午後2時より、トークショーの開催も予定しています。是非、お出掛け下さい。
会期中、会場に詰めている時間等、またこの場で告知していきます。
皆様、よろしくお願いいたします。
![]()
個展用の小品の制作04
昼間はずっと小品の制作にかかりきりだった。

ヴェロキラプトル。150x100mm。紙にペン、透明水彩。

ティラノサウルス。100x150mm。紙にペン。
会期中にも制作を続けて、小品の展示が増えるかもしれません。
出来上がっている小品6点と、絵本「アパトサウルス」の表紙の原画(非売品)を携えて、午後6時30分に家を出る。丸善には午後7時30分過ぎに到着。8時頃には展示にとりかかれるという話だったのだけど、今日まで開催されていたイベントの撤収に時間がかかり、展示を始められたのは9時過ぎだった。10時30分に、無事展示終了。関連書籍も会場内でまとめて見てもらう事ができる。在庫もたっぷりあるので、是非この機会にお買い上げいただければと思います。
明日は、予定では午後3時からに会場入りになっていますが、もう少し早くいこうと思っています。午後1時ぐらいには行けそうです。
![]()
2007年07月08日
個展用小品の制作03
出掛ける用事の合間を縫って、小品を制作中。まだ数が揃わない。

パラサウロロフス。サイズは100x150mm。紙にペン。

アロサウルス。サイズは150x100mm。紙にペン。
ぎりぎりまで頑張って描きます。
![]()
2007年07月07日
個展の作品搬入
昨日は朝から、非常勤講師の日。夕方、額装の済んだ作品を、学校まで届けてもらう。カングーの荷台に、ちょうど収まるほどの点数だった。
午後6時頃、丸善に無事搬入。まだ小品が出来ていないが、額はそろっている。9日の展示の時に、小品を搬入する予定。電車で行くので、手提げの紙袋などを使って運ぶ事になるだろう。天気がよいといいのだけど。
明日の、東京国際ブックフェアで行う「おはなし会」のスライドショーをKeynoteで作成。3点だけだが、原画をポプラ社ブース内に展示するので、セキュリティーのため朝から一日詰めていなくてはいけない。
ご来場いただく皆様、お会い出来るのを楽しみにしています。
![]()
2007年07月05日
販売用ポストカード
販売用ポストカードが準備出来ました。ラインナップは写真を見て判断してください。ここのblogで紹介してきた絵ばかりなので、多分分かると思います。

5枚セット。予価750円。

3枚セット。予価450円。
それぞれ200セットずつ用意しました。個展会場で販売いたします。目指せ完売!ご協力よろしくお願いいたします。
![]()
東京国際ブックフェアでおはなし会
以前にもお知らせしたかもしれませんが、今週末に東京ビッグサイトで開催される「東京国際ブックフェア」会場内にて、「恐竜についてのおはなし会」を行います。
---
日時:2007年7月8日(日曜日)
時間:12時〜
会場:活字文化推進コーナー 児童書イベントスペース ブースNo.11-38
---
サイン会の一環としてのイベントですが、スライドショーを交えて40分ほどしゃべる事になりそうです。
また、絵本の原画の一部を、8日(日)限定で展示します。
会場でお会い出来るのを楽しみにしています。
絵本「アパトサウルス」を荒木さんのblogや所さんのblogでもご紹介いただきました。どうもありがとうございました。
2007年07月04日
個展用小品の制作02
昨日に引き続き小品の制作。

ステゴサウルス。サイズ100x150mm。紙にペン、透明水彩。

オヴィラプトルの前肢。手羽先ですね。サイズ100x150mm。紙にペン。
![]()
個展用小品の制作01
個展用の小品を制作。比較的大きなサイズの物は、すでに額装に出してあるので出来上がりを待つばかりである。キャプションのための出品リスト作成など、事務的な作業ものこっており、その他の仕事も並行して進めなくてはいけない。
小品は手頃な値段で(といっても安くはないが)、オリジナルの作品を買っていただければと思い制作している。

サイズ100x150mm。紙にペン、透明水彩。こんな感じのものを10点作る予定。初日までに間に合うか。今なら,リクエスト等あれば、コメント欄に書いてください。シチュエーションもあわせて書いてもらえるとありがたいです。でも、採用するかどうかは、僕が決めますので悪しからず。
![]()
2007年07月02日
徳川広和恐竜造形作品展 in 大阪
昨日、夕飯前に帰宅。充実した大阪出張でした(半分以上、遊びか)。
1日は学会会場へは行かずに、ホテルふらぎから、直接「徳川広和恐竜造形作品展」会場へ。この日の目覚ましはこれ。久しぶりに画像をみたけど、すべてセル画で描いていたんだよなあ、この時代は(飛び交うミサイルにバドワイザーのラベルが描いてあったり、そんな遊びも多かった)。トマス・ホルツ博士の大のお気に入りでもあります(分かる人には分かるということで)。

こちらは、ホテルふらぎの番犬「パスタ」。せわしなく動き回る、ヒットアンドアウェイが得意技。

ホテルから最寄り駅までの細い路地裏。
いつもそこに寝ているという猫に遭遇。人になれていて、全く逃げる様子がない。

マクロ撮影にも、気軽に応じてくれる。触られても、いっこうに構わない。
阪神電鉄で梅田に出てから、地下鉄で四ツ橋駅まで移動。軽めの昼食を「マクド」で済ます(断じてマックではないと、念をおされる)。

こちらが作品展の開かれているギャラリー。可愛い雑貨やグッズも多数扱っている、楽しいお店。
---
徳川広和恐竜造形作品展
2007年6月28日(水)〜7月8日(日)まで
会場:Gallery & Tearoom Erio
550-0013 大阪市西区新町1-20-1 電話:06-4390-5780
---
会場は小さいが、充実した展示。作品の制作過程を詳しく解説したパネルも展示してあり、造形になじみのない人にも楽しめるだろう。

この日は学会を終えた研究者や学会関係者も、多数来場。

「恐竜造形」と冠はついているが、モチーフは恐竜に限定する事なく多岐にわたる。

これらは、恐竜以外の生物ばかり。
ふらぎさんも僕も、恐竜だけを作ったり描いたりしているわけではなく、対象は「古生物」である。これまでビジュアル化されていない古生物は星の数ほどもあり、到底少ない人数で出来る物ではない。これから「復元」を始める人が、増えてくれればいいなあ、というのが2人の希望である。
会期終了まで余裕があるので、大阪近郊の方は是非。
![]()
2007年06月24日
ポストカード製作
今日は朝から、不安定な天気。午前中は都内まで車を引き取りにいったりと、ばたばたしていたのだけど、比較的ゆったりと過ごした一日だった。
そこで、個展会場で販売するためのポストカードの版下を製作。完全デジタル入稿するために、家のMacでしこしこと作っていたのである。どの絵柄を採用したかは、出来上がってからのお楽しみという事で。予定では5枚セット750円で販売の予定です。
販売用の小品も制作しなくては。他にも納期の迫る仕事があり、予断を許さない状況である。今週は、かなり気合いをいれていきます。
![]()
2007年06月17日
お台場『gregory colbert ashes and snow』
今日は朝から妻とお台場まで出掛ける。朝の9時過ぎに車で出たのだけど、すでに気温が上がっていて暑い。目的はgregory colbertのashes and snowを観に行くためである。都内への移動は日曜日の午前中に限る。1時間足らずでお台場に着く事ができた。

開館時間を少し過ぎた頃に到着したのだけど、すでにチケットを買うための列が出来ている。チケット代は美術展としては高額の1900円。コンテナを積み上げた仮設の展示空間が、一際目を引く。写真展だという予備知識で会場に入ったのだけど、良い意味でそれは裏切られる事になった。最初の空間は長く続く回廊で、両側に写真作品が吊るされている。照明は暗く、セピア色に染められたイメージが異質な空間を作り上げている。外壁はコンテナがむき出しのままで、空調もなく隙間から外気が入り込んでくる。とても真夏には開催できないイベントだろう。
回廊の突き当たりに、映像作品を上映するスペース。15分ほど(正確には分からない)の作品。精緻な解像度で、大画面で見てもとても美しい。セピア色のモノトーンで統一された世界で、人と動物の関係が愛おしく、時には厳しく、表現されている。
次の部屋は、巨大な空間で画面もさらに大きい。また15分ぐらいの映像だろうと高を括っていたら、30分たってもまったく作品が終わる気配がない。その間、ずっと立ちっぱなしである。画面の前の方には丸い切り株のような椅子があるのだけど、とても全ての観客は座れるわけではない。結局、上映時間は60分という長大なものだった。一本の長編映画を見せられたようなものである。その作品は素晴らしいものだったのだけど、座って落ち着いて見られなかったことで、少し集中力が欠けていた事は否定出来ない。事前に情報があれば、覚悟を決めてみたのだけど、あまりに不親切だと思う。椅子も会場の1/5ほどの面積にしか設置されていない。いっそのこと、大空間全てに椅子を設置すればいいだろうに。年配の方は、特につらそうだった。
満足感の高い美術展ではあったのだけど、そんなところが気になってしまった。コンテナも外壁と構造体としての役割しかはたしておらず、もっとわくわくした仕掛けを期待していた僕は、ちょっと肩すかしを食った感じだった(コンテナの中を迷路のように彷徨う、そんな空間を期待していたのでした。残念)。
たっぷり2時間以上かけて観覧してから外に出てみると、さらにチケットを買う列が伸びていた。
会場を出た後、すぐ近くのヴィーナスフォートへ昼食を食べに移動。

昼食後には、ヒストリックガレージ内で展示されていた「ロータス77」の美しい姿を堪能する。1976年に富士で開催されたF1GPのウイニングマシン。ドライバーはマリオ・アンドレッティ。

ヴィーナスフォートから出てくると、さらに行列が伸びていた。炎天下の中、皆さん体調をくずさなければよいのだけど。
久しぶりに、ゆったりした時間を過ごした週末でした。
さて、今日はUSGPだ。
![]()
2007年05月26日
生誕100年 靉光展
金曜日は朝から非常勤講師の日。大雨の中、「アパトサウルス」の原画を、ビニールで養生したポートフォリオケースに入れて、電車で都内へ向かう。今回も高校の最寄り駅で担当編集者と待ち合わせて、無事に原画を納品することができた。
授業を終えた後、夕方から東京国立近代美術館で開催されている、「生誕100年 靉光展」を見に行ってきた。とても好きな画家である。1988年に練馬区立美術館で開催された「靉光展」も見ていて(浪人中だなあ)、ほとんどの作品は実際に見た事のあるものだったが、改めて好きな作家であることを実感した。「眼のある風景」が最も有名であるが、僕自身この絵はあまり好きではない。彼のすごみがもっともよく現れるのは、線画の世界だ。画面の大きさに関わらず、その緊張感は途切れる事がない。カミソリの刃の上を綱渡りするような、それでいて確信に満ちた力強さがある。
点数も多く、見応えのある展覧会であった。またぎりぎりの紹介になってしまった。会期は明日27日まで。
![]()
2007年05月18日
千葉県立中央博物館で取材、5月16日
水曜日、昼前に家を出て千葉県立中央博物館に向かう。ナウマン象の復元画を描くための取材である。これも締め切りがぎりぎりに迫っており、少々焦っている。昨年末から、全ての仕事が押し気味で、無理に無理を重ねている状況。

博物館に12時過ぎに到着。博物館の食堂でカレーを食べる。午後1時から、友人でもある学芸員の伊左治さんの協力のもと、かなり詳細な撮影をさせてもらうことができた。いい復元画が出来そうです。
ちょうど博物館で開催していた、企画展示「山の科学画」が見応えがあって面白かった。
「 鳥瞰図とはまさにその名の通り、鳥が空の一点から地上を斜めに見下ろしたような図で、地形景観や都市景観を表現する方法として、古くから利用されてきました。
鳥瞰図は単なる地図ではなく、絵心がないと作れない絵画でもあり、その中で表現しようとする主題が必ずあります。
氷河地形研究者であり、山岳鳥瞰図作家として知られる五百沢智也氏(千葉県一宮町在住)は、1970〜1980年代にかけて、山岳雑誌「岳人」(東京新聞出版局)や「山と渓谷」(山と渓谷社)などに、日本アルプスやヒマラヤの鳥瞰図を連載してきました。
また1979年には、これらの中の氷河作用を受けた山、火山活動でできた山を意味する「氷の山、火の山」シリーズをまとめ、「鳥瞰図譜=日本アルプス」(講談社)を出版しました。
これらの鳥瞰図は、地形を見る確かな眼と、飛行機から自分で撮影した斜めのステレオ写真を実体視(立体的に見ること)する技術に基づいて描かれており、臨場感のある絵画として、また山岳地形、氷河地形の客観的な記録として、高く評価されています。 パソコンで世界中の地形を鳥瞰できるようになった昨今でも、これらの作品は、山のすばらしさを多くの人々に伝えてくれます。
平成19年3月3日から開催予定の「山の科学画」では、槍・穂高連峰や鹿島槍ヶ岳など、鳥瞰図譜に掲載された日本アルプスの山岳鳥瞰図の原画を系統的に展示し、その描き方や氷河地形の解説を加えて紹介します。
このほか、「房総半島の地形を主題にした鳥瞰図や地形模型」、地表面の形状を地性線のみで描いた「日本列島地貌図」、山座同定に役立つ「山の似顔絵式展望図」なども展示します。
これらを通して、ふだん何気なく見ている「風景」が、大地のさまざまな営みによって長い時間をかけて造られてきた「地形」であるということを伝えられればと思っています。」(博物館サイトの紹介文から引用)

展示風景。原画の繊細な手技が素晴らしい。その技法も、くわしく解説されている。

線だけで描かれた日本列島。自分の育った土地を探してしまう。おおよそ矢印のあたりがそうである。
![]()
この本をミュージアムショップで購入。図版も豊富で非常に良い本です。アマゾンのリンク先では馬鹿げた値段がついているのだけど、博物館でサイン入りの本を特別価格2646円で買う事ができます。なんで、こんな値段になってしまうのか、理解に苦しむ。
2007年04月17日
国立科学博物館・日本館オープン
昨日、今日と寒い日が続く。雨が冷たい。先日、国立科学博物館・日本館のプレオープンに行ってきた。科博ニュースのイラスト(毎月連載)を描いていたり、日本館のグラフィックを少しお手伝いしたことから、招待状をいただいていたのである。

日本館は、古い科博の建造物にはほとんど手を加える事なく、展示物を一新している。日本に関係ある標本に限定されており、我が国の自然科学を体系的に知る事ができる。写真は、3階から吹き抜けのホールを見下ろしたところ。かつてここには、タルボサウルスとマイアサウラの全身骨格レプリカが展示されていた。

今回の展示の目玉の一つであるFutabasaurus suzukiiの実物化石標本。組み立てられた全身骨格は混雑していたため、撮影し忘れてしまった。

Utatsusaurus hataii、こちらも日本が誇る良質な古生物標本の一つ。三畳紀の魚竜で、原始的な形質を数多く残しており重要な化石である。記載者のひとりである藻谷さんに会場でばったり会う。アメリカからこの日、帰国されたということだった。

ここから僕が担当したグラフィック用の復元画を紹介。パレオパラドキシア(学名表記面倒なので、カタカナで)。

デスモスチルス。

アロデスムス。
日本館の展示スペースはコンパクトなのだけど、よく整理されていて見やすい。標本を近くでじっくり見ることができる。コンパクトといっても、その情報量は膨大なもので、わずか2時間ほどではざっと見る事しか出来なかった。近々、時間をとってじっくりと見学したいところである。人類の展示も見応えがある。日本固有種の生物も興味深い。僕たちがどれほど外来種を見慣れてしまっているかということがよく分かる。日本産の馬の小ささに驚く。サラブレッドを使わない戦国時代劇を見てみたいのだけど、そうすると人間の体格も小さくしないといけないから、バランスが難しいかな。
どの展示物もお勧め、面白いです。

ホールから天蓋を見上げたところ。昭和初期に建てられた重厚な建築物も、貴重な標本のひとつだろう。
今の科博で僕が不満に思っているのは、エントランスである。新しく建てられた地球館と日本館が、うまく融合していないと感じる。天井の低いせせこましい玄関を使わなくてはならず、博物館に来たわくわく感を一気にそがれてしまう。日本館のエントランスを復活させてほしい。せっかくの吹き抜け大空間がもったいない。切に願う次第である。
2007年04月07日
レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像
昨日の夕方、「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像」展を見るために上野まで出かけて来た。

上野の桜もまだ残っており、夜桜を見るためのブルーシートが一面に敷かれていた。ちょっと肌寒いが、心地よい空気の冷たさだった。
目玉はなんといっても、レオナルドの手になる「受胎告知」。もちろん初来日であるが、これが最初で最後になるのは間違いないだろう(多分)。日本に居ながらにして、名画を見る事ができることはとてもありがたいことだが、殺到する観覧者と混雑する会場のために、満足に作品を鑑賞することが出来ない事が多々ある。
しかし、今回は夜間も入場できる金曜日ということで、ほとんど並ぶ事もなく鑑賞することができた。「受胎告知」の展示される会場は、この1点のためだけに設営されている。遊園地のアトラクションのように、ジグザクに導線がつけられているのだけど、混んでいなかったため画面を見る事ができる場所まではすぐに到達することができた。
この絵の聖マリアの右腕は以上に長い。先週の新日曜美術館で知ったのだけど、画面向かって右側から斜めに見たときに、適正な長さになるよう描かれているらしい。絵の保存状態は予想以上に良い。どれほど修復されているのか分からないが、表面にはかなり新しいと思われるワニスが塗られている。艶艶していて、ごく最近描かれたような輝きを放っている。
少し高い位置に展示されているため、一番見たかった聖マリアと大天使ガブリエルの顔が少し遠い。オペラグラスを持ってくるべきだったかな。混んでいないとはいえ、「立ち止まらないでください」とたびたび指摘される。それでも、かなりじっくりと堪能することができた。画面を高解像度スキャンするように、視線を走らせていく。それぞれのタッチ、手の動き、制作の手順などを想像しながら、隅々まで観ていく。とても楽しい、心躍る瞬間である。
もう一つの会場は、レオナルドの考案した機械や、彼の思考を具現化した模型などが展示されている。精巧に作られた模型でビジュアル化されており、こちらもとても楽しい。残念なのは触ったり、動かしたりできない事。どこかの美術館や博物館で、実際に体験できる装置として常設してもらえないだろうか。

会場の外に展示されていた、レオナルドの考案した人力飛行機の原寸大模型。

この大きさと重量では、とても羽ばたいて飛翔することは出来ないが、隅々までレオナルドの美意識が感じられ、鳥を観察して得られた知識をあますことなく再現しようとしているようだ。
入場制限がかかるほどに混雑していたら、うんざりしてしまったかもしれないが、ゆったりと展示を楽しむことができた。
これから観に行こうと思っている人は、金曜の夕方がおすすめです。でも、会期終了が近づいてくると尋常でない混雑が予想されるので、なるだけ早い時期に行くのが良いと思います。
2007年03月25日
アクアプラント&搬入
昨日の昼過ぎまで、「The Unknown Skull」の制作にかかりきりになってしまった。この日開催された「がんばれ!図工の時間シンポジウム」に行く事を断念する。午後2時すぎに自宅を出て、東武百貨店美術画廊へ「井上直久絵画展」を見に行く。井上さんとは、昨秋の成安造形大学集中講義以来である。年に数回、大阪と東京で個展をするバイタリティには圧倒される。28日水曜日までやっているので、お近くの方は是非。
その後、根津へ移動。ギャラリー花影抄へ「アクアプラントネットワーク#3守亜作品展」を見に行く。ふらぎさんこと徳川君の友人でもある、守亜和由紀さんの立体造形を中心とした作品である。

的確な観察眼に基づく造形は、可愛さとリアリティーをうまく表現している。もう少しシャープさというか切れが出てくると、さらに質の高いものになるかもしれない。

作者近影。アロワナの大きさがよく分かる。
このギャラリーは普段、根付を中心に扱っており、美味しいお茶をいただける喫茶室でもある。サイト内の特集コラム「フィギュアと根付」では、それぞれの共通点、相違点が簡潔にまとめられている。
こういった立体造形物を制作する作家は、数多く存在するのだけど、一部の制作者をのぞいて注目を集める事は少ない。そんな中でも守亜さんは、積極的な商品展開をしてセルフプロデュースを怠らない希有な作家の一人だと思う。
この後、根津の居酒屋で飲み会。メンバーについてはふらぎ雑記帳のエントリーをご覧ください。久しぶりの深酒でした。

飲み会の様子。店の飼い猫が悪さをすることもなく、ずっと隣で寝ていた。6時30分頃から始まって、11時過ぎまで。芸大生の時、ちょくちょく来ていた居酒屋で懐かしかった。徳川君、「ありがとう」と書いた紙をジョッキに巻き付けて、ビールの味が変化するかどうかを確認。酔っぱらって、いい加減に書いた文字なので、良い波動は出ていなかったかもしれない。
帰りは駅を乗り過ごしてしまい、結局終電になってしまった。酔った時座るのは危険である。
今朝は朝から土砂降り。風も強く嵐のよう。石川県では大きな地震があり、地球全体が大きく変化してきているように感じる。先日ようやく完成した「THe Unknown Skull 07-1」を搬入しに、東雲までカングーで運んできた。
業者としては委託された業務を行うだけなのだろうけど、あまり対応が良くない。出品料を払って、作品まで届けて、なんだか気持ちよくなれないのがいかがなものか。コンペなのでしょうがないのかもしれないが、なんだか入学試験のような気分である。もうちょっと「Welcome!」な気持ちで迎えてくれてもいいだろうに。

昨日、会場で購入した、守亜さん制作のストラップ。フトアゴヒゲトカゲ(だったkな?)とスローロリス。

帰宅後、少しゆっくりしていたら、黒猫に肩の上でまったりされてしまった。重い。
2006年11月27日
Dreams Gateー玉神輝美・長野剛・影山徹展
今日は午後から都内へ出かけた。まず飯田橋で、茨城に住んでいた頃、お世話になっていた方の個展に伺う。お会いするのは4年ぶりかな。今も変わらず精力的に制作されている。
福田玲子個展
2006年11月24日(金)〜29日(水)まで。ギャラリー52にて。
その後、科博の新宿分館で打ち合わせ。ものすごくタイトなスケジュールの仕事の依頼。これまでも何度か博物館の仕事に関わってきたが、いつも国立科学博物館の仕事はタイトである。もっとも時間とお金をかけて準備するべき博物館のひとつだと思うのだけど、真逆の状況になっている。無理をしてでも、間に合わせるつもりではあるが、現在進行形の仕事への影響が心配である。
そして、今日一番の目的であるグループ展「Dreams Gate」のオープニングパーティーへ参加してきた。

友人でもあるイラストレーターの玉神輝美さん、長野剛さん、影山徹さんのグループ展である。あまり大きくない会場だったが、原画を中心に展示されていて、その精緻なマチエールを堪能することができる。印刷媒体で活躍する三人だが、原画のクオリティの高さも特筆すべきものがある。実に美しい。素晴らしい完成度である。見習わなければ。大いに刺激を受けることができた展覧会だった。

11月27日(月)〜12月2日(土)まで。Gallery華音留にて。お勧めです。
![]()
![]()
2006年08月13日
白水ロコ展ーメタル・アート・ミュージアム光の谷
今日は昨日から一転して朝からよく晴れている。世間はお盆休みらしいが、あまり関係のない生活。お盆に実家に帰らなくなってから、何年がたつだろう。
昼前に、展覧会を見るために車で出かける。行き先は千葉県の印旛村にある私設美術館「メタル・アート・ミュージアム光の谷」。12日から開催されていいる「白水ロコ展」を見る。彼女と知り合ったのはもう10年ぐらい前なのだけど、僕が名古屋のギャラリーで個展をしたときに、そのギャラリーでアルバイトをしていたのである。愛知県に住んでいるということもあり、会うのはそれ以来なのだけど、展覧会の案内と年賀状をいつも出してくれていた。
この美術館、とてもへんぴなところにある。まわりにあるのは田んぼと水路と沼だけである。でも、たたずまいが美しい。

建物の入り口につながる通路を歩いていく。

ここが玄関。彫刻家に依頼したという、金属の扉が出迎えてくれる。初めての人は、どうやって開けるのか迷うだろう。

美術館の内部。幅が狭く細長い空間だが、トップライトから柔らかく自然光が落ちていて適度な明るさがある。

半人半獣の彫刻たち。おとなしいポーズながら、静かな荒々しさを内包しているような感じが伝わってくる。素材は主に楠を使っているということである。手前のカマキリだけは檜で作ってあるのだけど、けっこう割れが入ってしまっている。

僕は展覧会に行くとキャプションをほとんど読まないので、作品のタイトルをまったく覚えていない。

ギャラリーの奥から作品たちを見たところ。

中庭がまた、とても気持ちがいい。ここにも彫刻が2点展示されている。昨日の雨のせいか、少し蒸し蒸しする。

カフェから外を見たところ。

金属のエリザベスカラーを付けた彫刻に、よく見ると雨蛙が乗っかっている。可愛い。
作家とも美術館のオーナーとも、久しぶりに話をすることができて充実したひとときであった。実はこの美術館で1998年に僕も個展を開いている。オーナーとはそれ以来の付き合いで、都内の個展にもたびたび足を運んでいただいている。
しかし、同じ千葉県内とはいえ、遠い場所である。
「白水ロコ展」
2006年8月12日(土)〜9月10日(日)
「メタル・アート・ミュージアム光の谷」
〒270-1603 千葉県印旛郡印旛村吉高2465
Tel : 0476-98-3151 Fax : 0476-98-3156
E-mail : mam@jade.dti.ne.jp
開館時間 10:00〜18:00(4月〜9月) 10:00〜17:00(10月〜3月)
休館日 月曜日、祝日の翌日(ただし土曜・日曜は開館)、年末年始、展示替日
入館料 一般500円 中学生300円
![]()
![]()
随分、回復してきました。応援よろしくお願いします。
2006年08月11日
ラジオ出演2→小さな骨の動物園
今日は昨日の予告通り、二回目のラジオ出演のためNHK千葉放送局まで行ってきた。やはり千葉駅は遠い。同じ県内といっても、電車の連絡も悪く時間がかかる。今回は遅刻することなく無事に到着。簡単に打ち合わせをして、本番まで30分ほど待つ。本番ではさほど緊張することもなく無事終了。
大きく二つの質問に答えたのだけど、一つ目は「恐竜博の魅力は?楽しみ方は?」。二つ目は「復元画を描こうと思ったのどうしてですか?」。事前に打ち合わせをしてあったのだけど、一つ目の質問は答えにくかった。少しでも恐竜博に仕事で関わっていれば、裏話なども交えて話が出来たのかもしれないが、そういったネタはもちろんない。とにかく骨の形態に注目してほしいということや、双眼鏡などを使うと高い位置にある頭骨なども近づいて観察できるという話をする。
復元画に関わるようになったきっかけはここでも以前に書いたので省略するが、復元画を描く人にもっと増えてほしいという思いを話してきた。そんな気持ちもあって、このblogでは復元のプロセスを公開している。もっと復元に携わる人間がネットワークを作って、復元の精度を高めるために情報を交換できれば理想的である。
およそ15分ほどの出演だったが、楽しく喋ることができた。何かを伝えるためには、最低でもこれぐらいの時間はほしい。
本番終了後すぐに放送局を出て、少し買い物をしながら駅まで歩く。途中、昼食をすませてから、JRで都内へ向かった。
次の目的地は京橋のINAXギャラリー。有楽町の駅を出た頃には、日差しが強くなっていて暑い。猛暑の中を歩く。
ここでは、かねてから見たかった「小さな骨の動物園」が開催中である。

ベニイロフラミンゴとオオヅルの骨格がたたずんでいる。

チンパンジーの全身骨格。

アカウミガメ。

アミメニシキヘビ。

大型の鳥の骨格が並ぶと圧巻である。美しい。鳥の種類までちゃんと覚えていないが、右側の方はアホウドリの仲間たち。
もっと大きい会場をイメージしていたのだけど、かなり狭い。すれ違うのにも苦労するスペースもある。
じっくりガラス越しに観察することができるが、もっと広い会場で展示してほしかった。分類もなく、ただただ並べられているので、知識のない人には見づらいかもしれない。でも、骨の面白さ、魅力を伝えるという点では成功していたのではないだろうか。子供たちも楽しそうに見ていた。自由研究の題材に考えている子供もいたようだ。
是非、どこかの博物館で大々的にやってほしいところである。
なかなか堪能できた展覧会であった。8月19日までなので、まだの方はお早めに。お勧めです。
![]()
![]()
一歩一歩上がっていきます。応援よろしくお願いします。
2006年08月10日
科博→ルーブル展
昨日は雨の中、上野まで出かけてきた。国立科学博物館へは、科博ニュースの挿絵の取材のため。そして、東京芸大美術館へ「ルーブル展」を見に行くためである。
事前に聞いてはいたのだけど、科博のエントランスがリニューアルに伴って、大きく変わっていた。これまでの臨時出入り口ではなく、最終的な形なのだろう。しかし、これが良くない。最悪といっても良い作りではないだろうか。

階段を降りて、地下から館内へ入るようになっている。車いすのためにエレベーターが設置してあるのだけど、結構な広さのスペースが入り口前にあるのだから、スロープでも良かったのではないだろうか。エレベーターの外側に中途半端な庇(ひさし)があるだけで、館へ入るためには雨にぬれてしまう。この広いエントランスに全て屋根がかかっていてもいいように思うのだがどうなのだろう。屋根があれば、雨の日に並ぶようなことがあっても、ぬれずに館内に入ることが出来る。それに、古い建物と調和がまったくとれていない。まれに見る質の悪い建築デザインではないだろうか。
旧館の、入るとすぐにタルボサウルスとマイアサウラが出迎えてくれる、あの吹き抜けの気持ちよさは望むべくもない。

さらに驚いたのがこのオブジェ。このオブジェのどこに、科博にあるべき必然性があるのだろうか。東京芸大の元学長・澄川喜一氏作。聞いた話では、値段が一戸建ての建て売り住宅並みらしいということだ。ばかばかしいにもほどがある。その金額で良い標本だって帰るだろうし、魅力ある展覧会を企画することもできるだろう。作者が科博に愛着を持っているとも思えないし、まったくナンセンスでつまらない造型にしか見えない。
今回、科博では目当ての展示物の写真を撮るだけだったので、30分ほどで取材をすませて東京芸大美術館へ向かう。
美術館で妻と待ち合わせ。「ルーブル展」を見た感想は、残念ながらあまり良い物ではなかった。全体に甘い造型が多い。その当時の二流三流どころの手になる物が、ほとんどであったように感じた。大理石の質感は心地よいが、造型からは美しさも官能もあまり感じることが出来ない。たたずまいもよくないものが多い。図録も買わなかったので、詳細なデータはまったく読んでいないのだけど、印象としてはこんな感じである。とてもにぎわっていて混雑していたが、あまりお勧めできる展覧会ではない。
美術館を出て根津へ向かう途中に、こんな集合住宅を発見。

モザイクで恐竜と翼竜が壁面に描かれている。

おそらく、左上から時計回りに、ステゴサウルス、ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドンであろう。オーナーの趣味なのだろうけど、あまりに唐突に建っているので少々驚く。かなり気合いのはいったモザイクであることは間違いないが、どこかで見たような構図が多い。
明日、またNHK・FMに出演します。時間は11時10分過ぎぐらいで、千葉県限定の番組です。
幕張メッセの恐竜博絡みの放送なのだけど、僕はこのイベントに全然仕事では関わっていない。図録にも、展示会場にも僕の復元画は一点もない。ミュージアムショップには小学館が共催ということで、競合他社である学研の「わくわく観察図鑑・恐竜」は置いてもらうことができない。金の星の「ティラノサウルス
」も出版社から営業してもらったが置いてもらうことが出来なかった。すごくつまらない理由だと思うのだけどね。
なんだかんだ言いながらも、いそいそと千葉放送局へ出かけていくのである。
![]()
![]()
応援、よろしくお願いします。
2006年07月29日
驚異の深海生物展
先週の21日、NHK公開セミナーを聞きにいく前に、千葉県立中央博物館へ企画展「驚異の深海生物展・未知の深世界をさぐる」を見てきた。

博物館なので生きた深海生物を見ることはできないが、興味深い液浸標本(ホルマリン浸け)や剥製が並ぶ。
僕は深海生物にあまり詳しくないので、見た目の面白さを楽しんできた。

会場中央にどーんとダイオウイカの原寸大模型。こうやって展示されるとその大きさに圧倒される。

かにづくし。ちなみに僕は蟹座。食べる方は、それほど好きではない。

左がグソクムシで右がフウセンウナギ。グソクムシのグソクとは具足、そう武士の甲冑のことである。これを見ると背中がぞぞぞとする人も多いかもしれないが、なかなかかっこ良いのである。フウセンウナギはとてもファニー。展示場所は離れているのだけど、お気に入りで並べてみた。

次はアンコウづくし。これがまたファニー。雄は、雌の身体にくっついて寄生して生きる精子だけを供給する存在。

これはもう名前を覚えていないのだけど、とにかくデザインが秀逸。というかよくぞここまでというか、実在する生物の凄みがここにある。
地味な展示だけど、生物のデザインの面白さがよくわかる展覧会である。おすすめです。恐竜博のついでにでも。
![]()
![]()
ちょっと更新をさぼると、がたがたと順位が下がりますね。応援よろしくお願いします。
2006年07月17日
世界の巨大恐竜博2006・記念シンポジウム
ちょっと更新が開いてしまった。昨日は午前中から幕張の恐竜博会場へ。朝から暑い。いつもなら電車の中で冷房用に一枚羽織るのだけど、それもいらないほどに暑い。なので長袖のシャツを手で持っての移動。

この日も、展示をゆっくり見る時間はなかったのだけど、前回気がつかなかった翼竜を発見(そんなたいしたことではないけど)。展望台のようになっている場所から見えるのだけど、少し遠い。これを下のフロアから見ようとすると、さらに遠くなってしまう。翼竜は繊細な骨の構造をしているので、もっと近くで観察したいところである。空を飛ぶ動物だからといって、高い位置に展示することはないと思うのだけど。

ティラノサウルスとトリケラトプスの背景に見える垂れ幕が、じつにゆるい感じである。中生代の植生や環境を表現しているのだろうが、垂れ幕のしわの入り方と同様に、どうにも緊張感のないイメージである。ここまで拡大するのなら、かなりの密度の描写が必要だろう。それが出来ないのなら、もっと抽象的なイメージでも良かったかもしれない。自然科学展の展示レベルも美術展並にしていくべきだろう。僕が関わったことがある恐竜展も含めて、脇が甘い感じが毎回否めない。美意識の高い展示を見たいと思うし、そんな展示に参加したいと思う。
先日のエントリーで少し話題にした、竜脚類の肩甲烏口骨だが、カマラサウルス以外でもエウロパサウルスで左右を関節させた復元が行われていた。

離島で小型化したと考えられている、全長6mのブラキオサウルス科の恐竜である。画像に図示した部分に、獣脚類に見られるような叉骨があっても不思議ではないと思うのだけど、今のところ竜脚類では発見されていない。
この日は記念シンポジウムが、恐竜博会場近くの幕張メッセ国際会議室で開催された。実は抽選に漏れたのだけど、友人から受講券を譲ってもらうことができて入場することができた。しかし、会場を見渡すと空席がけっこう目立つ。当選したのに、こなかった人が多いのだろうか。外れて残念がっていた友人もいただけに、複雑な心境になる。
会場に入ったとところで、羽織るための長袖のシャツが無くなっていることに気づく。恐竜博の会場で落としたと思い、拾得物を調べてもらったのだけど届いていないという。もし見つかったら、後日連絡してもらうようお願いをして、シンポジウム会場へ戻った。
パネリストと題目は以下の通り。
-----
「恐竜研究ってこんなにおもしろい」 群馬県立自然史博物館長 長谷川善和氏
前半、「恐竜の起源と巨大化」
「三畳紀の恐竜の起源と地球環境」 ニューメキシコ自然科学博物館長 エイドリアン・ハント氏
「大型恐竜の大陸・中国における竜脚類の進化」 中国科学院古脊椎動物古人類研究所教授 董枝明氏
「スーパーサウルスと巨大化の時代〜モリソン層の恐竜たちと地球環境」 デンバー自然科学博物館博士 ケネス・カーペンター氏
「大きくなった恐竜と大きくならなかった恐竜たち〜ジュラ紀のヨーロッパ」 ロウリンハ博物館研究員 オクタビオ・マテウス氏
後半、「多様に進化していった恐竜たち」
「中国・熱河と日本の恐竜たち」 国立科学博物館地学研究部主任研究員 真鍋真氏
「大きな爪と羽毛を持った恐竜〜様々な形への進化」 中国科学院古脊椎動物古人類研究所教授 徐星氏
「恐竜は何を食べたか」 北海道大学総合博物館助手 小林快次氏
「肉食恐竜の生態最新研究成果」 ブラックヒルズ地質学研究所所長 ピーター・ラーソン氏
-----
各パネリストの発表は、恐竜パンテオン特集・世界最大の恐竜博2006に詳しく掲載されている。
非常に面白かったのが、ピーター・ラーソン氏の発表で、ゴルゴサウルスの標本から分かる、怪我や病気についての話。僕も前回のエントリ−でこの標本の骨折や骨の腫瘍について触れたのだけど、さらに詳しく説明を聞くことができた。左肩甲烏口骨の腫瘍と思われたものは、骨折が治る過程で感染症に罹り、骨が異常増殖したものだということである。尾椎にも骨折の治った痕があるのだけど、これはティラノサウルスの有名な標本である「スー」にも共通しており、交尾の過程で起こる典型的な怪我だったのではなかったのだろうかということである。
また、保存の良い脳函を調べたところ、脳腫瘍を患っていたのではないかと思える証拠が見つかったというのである。脳は軟らかい臓器で化石には残らないが、腫瘍化したものが骨化し化石として残っていると考えられるということだった。
シンポジウム終了後、上京していた友人や恐竜倶楽部のメンバーと近くの飲み屋へ移動。この時点でも、僕のシャツは見つからず。半ば諦めかけていたとき、飲み会を中座して帰った友人が再び戻ってきた。何事かと思ったら、僕のシャツを片手に持っている。どうやら駅から会場へ向かう途中に落ちていたらしい。感謝、感謝、助かりました。およそ数時間そのままになっていたとは、平和というか無関心というか、雨が降らなかったのがラッキーだった。
いろいろあったが、この日も充実した一日でした。
![]()
![]()
ブログ村、2位まで来ました。目指すは頂上。応援よろしくお願いします。
2006年07月15日
世界の巨大恐竜博2006
昨日は午前中まで非常勤講師の仕事をし、午後から幕張メッセで開催されている世界の巨大恐竜博2006の開会式とレセプションに行ってきた。幕張の恐竜博で招待状が来たのはこれが初めて。
午後3時から開会式、40分後に内覧会が始まる。すぐには会場に入らず、ある雑誌の編集者と喫茶店で雑談。
5時からレセプション(オープニングパーティー)ということもあり、駆け足で見る。最初に生命の進化を大きくとらえた展示で、それぞれの時代を代表する生物の標本が並ぶ。今回の展示会場は、通路が狭くなくて歩きやすい。長い階段状のスロープを上ると展望台があり、眼下(それほど高さはないが)に巨大な恐竜たちを見ることが出来る。

これが目玉のスーパーサウルス。レンズの都合で一枚では入りきらなかった。2002年のセイズモサウルスに比べると、復元骨格の質感が少し甘いか。発見されている部位が少なく、復元に頼っている部分が大きいので仕方ないだろう。

これはカマラサウルスの親子の標本。画期的なのは、左右の肩甲烏口骨がぴったり合わさっていることである。これは、なかなか見ることができない復元で、極めて自然であると思う。恐竜は四足歩行のほ乳類のように、左右の肩帯を独立して動かしたのではなく、左右の肩帯は関節して固定されていたと考えている。二足歩行の獣脚類の肩帯が叉骨でつながっていることからも、竜脚類も同様のことが言えるのではないだろうか。
首の上がり方は少し極端かもしれない。残念なのは、幼体の組み立てでは左右の肩帯が離れてしまっていることである。他にも竜脚類の組み立て骨格が何体もあるのだけど、すべて左右の肩帯が離れてしまっている。

これは見たかった標本の一つ、ゴルゴサウルスの全身組み立て骨格。どうやら満身創痍のままに化石になってしまったようだ。右足の腓骨は何カ所も骨折して短くなっており、左の肩甲烏口骨には癌化したようなふくらみが目立つ。やはり腹肋骨のついたでっぷりとした胴体が、自然な動物の体型に思える。近くに展示してあったティラノサウルスにも腹肋骨が復元されていて、見応えがある。この標本10mと最大級ではないのだけど、これまで見たことのない標本。それもそのはず、2001年に発見された愛称「バッキー」と呼ばれる標本で、今のところ最も新しく発見された個体だということである。

これが疑問の残る標本。キャプションでも、図録でも「シノベナトル」と明記されているのだが、標本の特徴を見る限り小型の植物食恐竜に見える。シノベナトルであれば獣脚類トロオドン科であり、小型の肉食恐竜ということになる。
まず、歯が肉食恐竜のものには見えない。眼穿にはヒプシロフォドンやヘテロドントサウルスに見られるような突起(骨の名称が分かりません)が見える。骨盤も見る限り、鳥脚類にしか見えない。恥骨が後ろへ回転するのは獣脚類にも見られる特徴なのだが、その場合は先端に大きなふくらみが出来る。この写真で見る限り、ほとんどまっすぐの棒状にようにしか見えない。謎な標本である。

これは会場外に設営された「スーパーエコサウルス」。NHK恐竜キャラバンで小学校を廻ったときに書いてもらったメッセージのカードを、タイルのように貼ったものである。環境への意識を高めてもらうためのイベントで、小学生たちの素直なメッセージが丁寧に書かれている。

5時過ぎにホテルのレセプション会場に移動して、立食パーティーに参加。写真は帰りにもらった記念品と図録。モリーのぬいぐるみもあったのだけど、写真に撮り忘れた。スーパーサウルスのミニチュア骨格モデルは、透明レジンに着色してあり肋骨のふくらみや細さなどが、的確に再現されている。こういう方法もあったのかと、目から鱗である。
会場では科博の真鍋さんに通訳をお願いして、BHIのピーター・ラーソンと知り合うことが出来た。
暑く、遠い、幕張であったけど、有意義な時間を過ごせて満足の一日でした。
![]()
![]()
気が向いたら、ポチポチっとお願いします。



