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2008年8月31日

井上直久絵画展→宇宙と自然展

土曜日は昼前に動きだして、まずは井上先生の個展会場へ向かう。午後から会場にいらっしゃるということだったので、正午過ぎに銀座プランタンに到着。カングーで行ったものだから、駐車場にを見つけるのにちょっと苦労してしまった。ミニバンで移動している人たちはどうしているのだろう。
午後1時過ぎに井上先生登場。本当に久しぶりにお会いすることが出来た。井上先生から思わずハグ。僕が現在、成安造形大学の教職を得られたのも、井上先生との出会いがあったからだ。他のお客さんを押しのける形になってしまったのだけど、しばし歓談することができた。次に予定が入っていたので、後ろ髪を引かれる思いで会場を後にした。
井上直久絵画展はプランタン銀座6階アートギャラリーで9月1日まで。

午後には一度自宅に戻って、夕方から友人が出品している「宇宙と自然展」のオープニングパーティに参加。清澄白河にあるへ向かう。その友人というのはSCBWIの活動が縁で知り合った、アメリカ人イラストレーターのパトリック。彼は僕が知る中では一番日本語の上手い外国人だ。
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一軒家を改造したギャラリーで、上の2枚が展示とパーティの様子。真ん中はこのギャラリーの看板犬たち。一番下はパトリックと僕のツーショット。
ここでもまた良い出会いがあり、楽しいひとときを過ごすことが出来た。
この展覧会は9月6日まで。詳しい情報はリンク先を確認してください。
ひょんなことから、9月28日(日)〜10月4日(土)の「天使の翼展」に出品することになってしまった。翼のシリーズの未発表作と新作を出品予定です。
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投稿者 corvo : 23:36

2008年8月30日

吊るされたものたち 08-01 ハシブトガラス

夏休み前から、復元画の仕事とは別にcontemporary artの作品を制作している。
大津にいる間に始めた作品だったのだけど、夏休みの間大きく中断した後、ようやく再開することができた。
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これは前日の状態。夏休み前には頭部まわりしか描いていなかったので、ほぼ1日で一気に進めた。
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そして、これが今現在。アルシュ紙にチャコールペンシル。56 x 76 cm。右側には同じモチーフを裏返したものを描く。
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頭部のディテール。まだ描き込みが足りない。
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翼のディテール。
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これがモチーフの仮剥製。
描いても描いても描き尽くせない、圧倒的な質感を持っている。
やはり、本物を見て描くのは快楽である。

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投稿者 corvo : 03:00

2008年8月28日

Bad design !

この1年ほど携帯電話はauのmedia skinを使ってきたのだけど、いい加減嫌になってきた。元々、ボタン操作がしにくいとか、反応が鈍いとか、受信感度が悪いとか、あまり評判の芳しくない面もあったのだけど、気軽にポケットに入れておける大きさや、携帯電話に見えない外観などが気に入って使っていた。しかし、電池蓋を2度もなくしてしまうと、これは僕の不注意だけではないだろうという結論に達した。
最初になくしたのは、昨年末の忘年会だった。かなり酔っていたのでなくすのもしかたがないとあきらめたが、今回は昼間普通に行動していたにもかかわらず、落としたことにも気づかずなくしてしまった。
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今、こんな状態。かなり恥ずかしい格好である。電池蓋を注文はしたが、機種変更を考えている。蓋のスライドする方向と、ポケットから電話を抜き差しする方向が同一なので、強い摩擦が加わるとずれてしまうのだ。
黒いボディに白いバッテリーがかっこわるい。
次に機種変更に考えているのは、media skinとはまったく対極にあると思われるこれ。何度も携帯を水没させている僕にはうってつけである。よくぽろぽろと落とすし。通話とメール以外の用途は、全くといってよいほど使わないので、機能的にも十分である。auショップで確認したら、今、貯まっているポイントを使えばほとんどただで入手できることもわかった。
どうしたものか。ここ数日悩みどころである。

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投稿者 corvo : 22:24

『恐竜の復元』LIFE RESTORATIONS OF DINOSAURS

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学研。定価4725円(税込み)。
アマゾン
bk1
セブンアンドワイ
ショップ.学研
新刊のお知らせです。この本は僕の言い出しっぺ企画としてスタートしました。これほど早く実現するとは思っていなかったのですが、非常に良い本に出来上がったと思います。 
リンク先の宣伝文句には「最新の恐竜研究の最前線を、日米の気鋭の恐竜復元アーティストの作品をもとに紹介する。恐竜マニア必読の恐竜本。」「国立科学博物館の真鍋真博士や、北海道大学の小林快次博士が、恐竜研究の最前線を紹介します。イラストや復元模型は、日米の気鋭の恐竜復元アーティストの作品です。最新の恐竜の情報と復元の現場をレポートしています。」とありますが、当初のコンセプトとは少し違っています。
僕が考えていたのは、復元に携わるアーティストたちによる画集を作ることでした。出版を実現するための妥協点として、「恐竜研究の最前線」という文言がついていますが、基本は画集としてご覧いただければと思います。
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復元のプロセスをイラストと立体造形、それぞれの手法を紹介。

イラスト・造形
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Karen Carr
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Tyler Keillor
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Todd Marshall
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小田 隆
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Gary Staab
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田渕良二
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徳川広和

監修・執筆
小林快次(北海道大学総合博物館)
平山 廉(早稲田大学国際教養学部)

総監修
真鍋 真(国立科学博物館)

執筆
池尻武仁
大橋智之
久保田克博
林 昭次
平沢達矢
藤原慎一
ロス・ダミアーニ

8月28日頃には書店に並ぶと思います。是非手に取ってご覧ください。
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投稿者 corvo : 00:00

2008年8月27日

旭山動物園 5

ここのところ、プライベートで大きな出来事があり、更新が滞ってしまった。峠はすぎたので、ようやく落ち着きを取り戻しつつある。

旭山動物園、最後のエントリー。
現在、非常に人気があり、今回初めて訪れた旭山動物園であるが、この施設の持っているキャパシティーに対して、明らかに入場者が多すぎるのではないかと感じてしまった。もちろん、日本全国からたくさんの観覧者が訪れるということは、喜ばしいことだし動物園の将来を考える上でも良い刺激になっていると思われるのだけど、一人一人が十分に満足して帰ることができるかと考えたとき、既に厳しい状況ではないかと思ってしまった。
僕が行ったときは夏休みといっても平日だったので、週末の混雑に比べれば大したことはなかったのかもしれないが、3時間という滞在時間ではすべてを見ることはとても出来なかった。朝一番にきて、閉園までいる覚悟がなければ、十分に楽しむことができないかもしれない。でも、それでは子供連れの家族や、当の子供たちはすっかり参ってしまうだろう。動物たちにはストレスになっていないのかな。

「行動展示」は非常に面白い動物の姿を見ることができるのだけど、それぞれの規模が大きくないため、一度で見ることができる人数が制限されてしまう。混雑時には見るまでに時間がかかるし、その場所に来ても立ち止まらずに通過せねばならず(特にオオカミ館やホキョックグマ館の覗き窓)、良いタイミングで出会えないと何も見ることができないということになってしまう。これは来場者にとってはストレスだろう。
テレビや雑誌などで紹介されたイメージを持ってくると、現実とのギャップに戸惑ってしまうかもしれない。

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ホッキョクグマ館のそばにあった売店。魅力的なぬいぐるみやグッスが並んでいて楽しい。オリジナルのグッズも積極的に開発していて、ついついいろいろなものに手を伸ばしてしまう。ただ、残念だったのは閉園までまだ20分ほどあるのに店員が片付けを始めてしまったことである。そう、ここは公立の動物園。サービス業ではなく、お役所仕事になってしまっている。工夫された動物たちの展示とのギャップを大きく感じてしまう。

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かつてこの動物園で飼育係で、現在絵本作家であるあべ弘士氏デザインのモニュメント。氏のイラストは園内の至る所にあって、こちらの目を楽しませてくれる。
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自動販売機にまで。

他に気になったのは動物園内のキャプション。それぞれの動物たちのキャプションのイラストや文章が、職員たちの手作りなのだけど、これが決して読みやすいものではなかった。確かに素朴で楽しげで、彼らの情熱は伝わってくるのだけど、動物園や博物館に求められるキャプションとしての機能を考えたとき、果たしてこれで良いのだろうかと疑問を持ってしまった。
何もかもをプロに依頼することが良いわけではないが、最低限人に見せるということはどういうことかという意識があっても良いのではないだろうか。はなはだ主観ではあるが、工夫された「行動展示」とともにより読みやすいキャプションがあればと強く思う。

今回のエントリーでは、いろいろと書いてきたが、僕自身は是非とももう一度行ってみたいと思っている。まだこの動物園を楽しめるほどには、見ることが出来ていないからだ。次回はきっと違った印象で見ることができるだろう。ゆっくりじっくり、動物たちと対峙してみたい。でも、それが許されるタイミングはいつなんだろうか?

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投稿者 corvo : 23:18

2008年8月24日

旭山動物園 4

まだ続きます。旭山動物園。
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チンパンジー館の室内施設。室内とはいえ、存分に動き回れるほどの広さと遊具がある。
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骨格と剥製。同じ個体のものかは確認してこなかった。
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アザラシ館。これが有名なマリンウェイ(円柱水槽)。皆期待に胸を膨らませて、ゴマフアザラシがやってくるのを待っている。でも、これがなかなか通ってくれないのである。
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数少ないシャッターチャンスに、なんとかフレームに収めることが出来た。アザラシがやってくると、わっと歓声が上がって華やいだ雰囲気になる。芸能人の「出待ち」のよう。いつ通ってくれるかは、もちろんアザラシ任せ。
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ペンギン館。今回は外からしか見ることができなかった。水中トンネルの存在をすっかり忘れていた。次こそは見なくては。
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手作りされた、様々なペンギンのパネル。かわいい。
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閉館間際になんとか入ることが出来たホッキョクグマ館。水中に飛び込んだ瞬間は、運悪く2階にいて泳ぐ姿を見ることができなかった。残念。これも次回の課題。

しつこいですが、もう少し続きます。

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投稿者 corvo : 16:01

2008年8月22日

旭山動物園 3

アイスストーンさんにコメント欄で教えてもらったのですが、くもざる・かぴばら館ではかつて、こんな悲しい事故があったということです。

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この写真ではカピバラとクモザルは同時に写っていないが、おなじ施設の中で共存している。
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自分たちのねぐらが気になるクモザル。

昨日アップすると予告していた黒豹のクロッキー。
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紙にセピアインクとペン。制作時間はそれほど長くなかったと思う。
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紙に鉛筆。3点とも同じサイズに描いている。前の2点に比べるとじっくり描くことが出来た。子供たちの「つまんない、動け!」というかけ声に、「頼むから動かないでくれ!」と心の中で叫ぶ僕。

旭山動物園、もう少し続きます。

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投稿者 corvo : 02:01

2008年8月21日

旭山動物園 2

今回のエントリーもだれだれのカットから。
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トラはライオンと違い、しっかりと日陰を探して休息していた。隅っこに寄ってしまっていたため、この写真の角度で観察するのがやっとだった。
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猛獣たちとは違い、活発に動いていたオランウータンの子供。落ちそうになりそうなスリルを自ら楽しむように、上へ下へ右へ左への大騒ぎ。拙いながらも、有り余るエネルギーを発散させている。
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これがオランウータン館の表側。もぐもぐタイムでは、上空に見えるブリッジをわたって、オランウータンたちが移動するということだ。
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こっちはオランウータン館の裏側。隅っこの方で、お疲れのお父さんが爆睡中だった。

今回のヒットはなんといっても、このカピバラ。
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このふてぶてしさと、悪い目つき(寝てるだけか)がたまりません。
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アップ。でも緩んだ口元が、とてもチャーミング。

さらに3へと続きます。

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投稿者 corvo : 09:01

2008年8月20日

旭山動物園 1

昨日のエントリーで予告した通り、旭山動物園のエントリー。
その前にレンタカーの話題。今回オリックスレンタカーで借りたのは、黒のマーチ4WD。
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うちのルノールーテシア(クリオ)と同じセグメントに属する車である。運転するのは初めてだったのだけど、トランクの予想以上の狭さにびっくりした。長年愛用しているトゥミが横にしか入らない。これがルーテシアだと、縦にすっぽり収めることができる。ほぼ同じ大きさの車なのに、使い勝手に大きな差がある。足回りは比較的しっかりしていたが、リアが少しばたつく感じがあった。1400ccにATの組み合わせなので、高速でも上り坂になると頻繁にキックダウンを繰り返してしまう。燃費がさほど良くなかったのは、こういったことが原因かもしれない。
旭川についてからまずホテルに立ち寄り、すぐに動物園へと向かった。札幌から約2時間の道のり。旭川は内陸にあるせいか、非常に暑い。

旭山動物園は、駐車場から予想以上の混雑。並ぶことはなかったが、ほとんど満車であった。夏休みということもあって、大勢の来場者である。「もぐもぐタイム」を目指していったのだけど、すでにホッキョクグマ館で40分待ちの表示。とても入れる状況ではなかった。そこで、比較的空いていた猛獣館を見ることに。しかし、うだるような暑さの中で、彼らもだれだれであった。
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リラックスした姿勢で昼寝するライオン。微妙に日当りの良いところなのだけど、まぶしくないのかな。
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さらにだれていた雪豹。北国育ちには、北海道といえども夏はつらいだろう。
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これはうちのポーちゃん。同じくお股おっぴろげ。
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黒豹は、この写真とは逆の方向からかなり近くで観察することができた。動きも少なかったので、少しクロッキーも試みた。次回エントリーでアップする予定。まだスキャンしていないのです。
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オオカミ館のオオカミたち。こちらもリラックスムード。彼らの生息場所の中にとびだしたアクリルのトンネルからの情景。ストップすることは許されず、一瞬で撮影するしかなかった。トンネル内は非常に狭く窮屈で、じっくり観察することができなかった。空いているときにもう一度、時間をかけて見たい。
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一頭だけはなれたところで眠っていた。
動物園としては規模は小さい方だろう。それぞれの建物もそれほど大きくないので、入場制限をする必要がある。動物園で並んだのは、子供のときにパンダを見に行った上野動物園以来だろうか。

旭山動物園 2に続きます。

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投稿者 corvo : 20:43

2008年8月19日

北海道から帰宅

北海道から、本日無事帰宅。
昨日は午前中まで会場に顔を出して、旭山動物園に行くために旭川までレンタカーで行ってきました。
そのときの様子は、後日のエントリーであげます。
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ちょっとフライングでおまけカットです。

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投稿者 corvo : 23:49

2008年8月18日

札幌でのトークショー無事終了。閑古鳥は恐竜か?

トークショーもサイン会も無事終了。丸の内よりも会場が狭いので、20人ぐらいだっただろうか。相変わらず子供は少なく、大人が多い。アリオの1階では戦隊もののヒーロショー。同じ時刻に動物園スタッフによるお話会と絵本の読みきかせと、イベントがバッティングしまくり。わかっていたら、もう少し時間をずらしたのに。トークショーの内容については、山崎先生がblogでまとめてくださっています。
今回ほど暇なサイン会もこれまでなかった。作品は1点も売れていないが、本もポストカードもほとんど動きがない。完全アウェー状態。丸善の中央に設営されているのにも関わらず、ほとんどの人が通り過ぎるばかり。閑古鳥鳴きまくり。
これほどお客さんとおしゃべりしない展覧会も珍しい。

夜は丸善のスタッフの方が会食に誘ってくださって、アリオの隣にあるサッポロビール園でジンギスカンとビールを楽しんだ。
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かつてはビール工場であった、れんが造りの味のある建物群。
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ジンギスカン鍋も北海道。
実は昨日、今日と連続してジンギスカン。どちらも美味しくいただいた。
スタッフの一人がアニオタであることが分かり、懐かしいアニメの話で盛り上がった。まさかね、押井守監督の「天使の卵」が好きだと言う人がいるとは。さらに「吸血鬼ハンターD」シリーズの話でも盛り上がる。最初のOVA、あれは駄目だろうとか。会場でほとんど話が出来なかった分、しゃべるしゃべる。大いに盛り上がったのでした。
明日は旭山動物園に行って旭川に1泊、19日に戻ります。

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投稿者 corvo : 00:11

2008年8月17日

札幌到着

羽田空港でちょっと搭乗が遅れたが、順調なフライト。
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久しぶりに窓際の席にすわったので、スカイ・クロラの映像を頭に思い描きながら撮影。戦闘機でなく旅客機だけど。ほぼ定刻どおりに新千歳空港に到着。
以前から、美術教育問題で交流のあった北海道在住の山崎先生が、空港まで迎えにきてくれた。その後、山崎先生の車で札幌に向かうことに。道中、美しい景観を案内していただいたのだけど、その模様は後日のエントリーで。

少し予定より遅れて、丸善の会場に到着。囲まれた空間は、丸の内の会場の半分ほどか。
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鑑賞中の山崎先生。
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トークショーは20人も入るといっぱいになりそうな感じ。それだけ集まるかどうかも未知数だなあ。
興味のある方は是非。サイン会も開催します。

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投稿者 corvo : 02:02

2008年8月16日

札幌行き

これから札幌の個展会場に行ってきます。ただいま羽田空港です。
北海道の皆様、お会いできるのを楽しみしております。
実はこれが初北海道です。

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投稿者 corvo : 12:52

ポニョ、スカイ・クロラ 2

前回のエントリーの続き。
スカイ・クロラは結論から言うと、僕は好きだ。小説は全シリーズは読んでいないが、最初にこのスカイ・クロラを読み、映像化の話を聞いたときはかなり期待した覚えがある。でも、小説自体はそれほど好きになれなかった。我々の世界と少しだけ似ている架空の世界の話。SFでもなく、現代劇でもない。架空の世界であるなら、想像力の翼を広げて濃密にその世界観を描きそうなものだけど、この作者は抑制した筆致で淡々と、その異常な世界の日常を描写している。もっとも力の入っている描写は、空戦における戦闘機の動きだ。それは映画でも同じなのだけど、地上の世界も映像化しなくてはならない制約があるため、小説とは違ったバランスの世界になっていたように思う。CGをフルに使って描かれる空戦の迫力と同じように、淡々と、しかし少しのざわめきを内包しながら続く地上の日常も、きちんと丁寧に描かれていて映画の世界に没入することが出来た。
ただ、時々さめてしまう瞬間があったのが、個人的には残念だった。これは本当に主観的なものでしかないのだろうけど、クサナギ・スイトが『イノセンス』のアンドロイド(セクサロイド)に見えてしょうがないのである。姓もクサナギだし、バトーでなくても「もとこおお」と叫びたくなった、わけではないが、同じ監督、同じ制作会社だとしても、もう少し差別化は出来なかったのだろうか。バセットハウンド犬の存在もその印象を際立たせてしまう。
はっと見開いた表情のカンナミは、館に迷い込んで電脳ハックされたトグサに見えるし、クサナギの部屋のオルゴールが僕をイノセンスの世界に引っ張ろうとする。声優として竹中直人も参加しているしなあ。

この物語は戦争の是非を問うものでもないし、命の尊厳を謳っているわけでもない。人間がある時期、通らなくてはいけない、甘酸っぱくて、後悔したくなるような現実ばかりの日々や、自分の力不足から、絶対に乗り越えられない壁に向かってもがき続け、苦しみ、傷つき、悶々とする日常や、時には衝動的に自分で自分を痛めつけてしまったり、自暴自棄になってしまう、そんな誰にでもある、ある時代の象徴が描かれているのだと思う。悲劇的なのは、この世界の登場人物がそんな日常を、延々と繰り返さなくてはならないことだ。しかも、何度でも繰り返される死の中で。
もう一度、劇場で見ておきたいかな。そう思わせる一本である。

ポニョもスカイ・クロラもそうなのだけど、人体の描写の不自然なところが目についてしょうがないことがある。デフォルメされていると言っても、あまりに人としておかしなデッサンの狂いを見てしまうと、興ざめしてしまう。
一番大事なシーンのはずなのに、泣きながらカンナミに抱きつくクサナギの表情は、かなりひどかったぞ。一気に感情が爆発するあの場面は、アニメーターとしては描きどころだと思うのだけどなあ。

とは言っても、僕は好きな作品である。

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投稿者 corvo : 02:50

2008年8月15日

ポニョ、スカイ・クロラ 1

昨日、今日と久しぶりに映画館へ足を運んだ。二日続けてアニメ三昧、といっても二本だけど。
昨日(13日)が「崖の上のポニョ」、そして今日が「スカイ・クロラ」。
ポニョが始まる前、後ろの席に座った親子連れが、とても楽しそうにしていた。子供は「ポニョ、ポニョ、ポニョ、魚の子」と口ずさみながら期待に胸を膨らませているのがわかる。しかし、映画が進むに従って、それもどんどん戸惑いに変わっていくのが前の席にいても伝わってきた(といっても僕がそう感じたというだけなのだけど)。最初の頃は劇場から楽しそうな歓声が上がる場面もあったけど、中盤からエンディングまでは水を打ったような静けさであった。終わった後も、ほとんどの観客が無言で劇場を後にしていた、
何とも不思議な気分。僕はいろいろなポイントで楽しめたのだけど、突っ込みどころも多く今ひとつ集中できなかったのかもしれない。海の魚を水道水で飼っちゃいけないだろう。でもポニョには鰓がないので肺呼吸なのかも。でも、それじゃ深海で生活できないか。いやいやフジモトの家には空気が満ちていたしなあ。地上に打ち上げられても、そんなに苦しげな様子もなかったしなあ。そんなことはすっ飛ばして楽しめば良いのだろうけど、「?」がどうしても頭の中に浮かんでしまう。他にはイカの泳ぎ方逆じゃなかったかなとか。ボトリオレピスの目の位置が左右に離れ過ぎだなとか。進化の過程で三本指が五本指に増えるのはおかしいじゃないか、とかどうでもいいところに突っ込みを入れてしまう。半魚人の時のポニョの指が8本ぐらいあるとリアルだったのにな。
リサの運転のアグレッシブさは、まさにカリオストロの城のカーチェイスさながら。最初オートマのようなような描写があったのだけど、途中からクラッチペダルがあらわれたりと、一貫性がなかった(僕の見間違いかもしれないが)。子供が親のファースネームを呼び捨てにするのは、身近な友人親子がそうなので違和感は感じなかったけど、不思議に思う人も多いだろう(特に子供はなんで!?かもしれない)。
ちょっと後悔したのは、「プロフェッショナルの流儀」の「宮崎駿」の回を見るんじゃなかったということ。結構ネタばれ満載だったと思うのだけど。その番組の中で、あるアニメーターが鳥のとぶシーンに宮崎から駄目だしを出されてへこんでいるところがあったのだけど、実際の映画でもそんなにリアリティのある鳥のとび方ではなかった。僕なら駄目だしをするね、と偉そうに言ってみる。
僕が個人的に一番突っ込みを入れたのは最後のシーン、「宗介、お前忘れてるだろう!」。最後までポニョは押し掛け女房っぷりを発揮していたのだった。
声優は所ジョージがヒットでした。

スカイ・クロラは別のエントリーに分けます。


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投稿者 corvo : 01:07

2008年8月14日

個展が丸善札幌アリオ店で始まります。

いよいよ今日から丸善札幌アリオ店で個展が始まります。
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会期:8月14日(木)〜20日(水)
時間:午前10時〜午後9時、会期中無休
会場:丸善札幌アリオ店 札幌市東区北7条東9-2-20 アリオ札幌3階 tel. 011-733-6226
大雑把にですが会場につめている時間帯は、次のような感じです。
16日(土)午後5時ぐらいから終了時間まで。
17日(日)午前10時〜午後7時頃まで(未定です)。午後2時からトークショーを開催します。
18日(月)午前10時〜午前11頃まで。
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会場の設営は、丸善のスタッフの方にお願いしたのですが、会場の画像を送ってきてくださいました。
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黒いパネルがシックです。
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二段がけになることなく、一段で飾ってもらえました。
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昨年東京で発表した旧作も。
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文具売り場の一角らしいです。
北海道に住んでいる方、時間がありましたら覗きにきてください。
よろしくお願いいたします。

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投稿者 corvo : 02:26

2008年8月13日

恐竜の糞化石!?

恐竜の楽園のリンク先から知った、『恐竜の糞化石』の販売。セールストークがぐっとくる。

--ここから引用--
「右の写真は、アフリカのマダガスカルで採取された「肉食恐竜の糞化石」です。年代は、新生代半ばの中新世のもの。新生代は、古生代・中生代・新生代と分かれる地質時代の大きな区分のひとつで、恐竜が絶滅したとされる、学術的にもたいへん貴重な時期に当たります。 」
「糞化石の形状から、排せつ口の形がわかる他、・・・・」
「草食恐竜の糞化石」は、アメリカのモンタナで発見されたもの。年代は、約二億五千万年〜六五〇〇万年前の中生代です。大きなものが多く、中は瑪瑙になっており、残留物から当時の植物の種類などもわかります。気の遠くなるような時を経て、奇跡的に残された稀少な糞化石。この好機にぜひご愛蔵ください。」
--ここまで--

新生代に恐竜が生きていたとはすごいです。大発見ですね。恐竜が絶滅したとされるのは中生代末。鳥として生き残っていると考えると、いまだ絶滅はしていない。うちの車のボンネットにも、「恐竜」の糞がべったりとのっかっています。掃除しなきゃ。

排泄口の形までわかるってすごいです。

「年代は、約二億五千万年〜六五〇〇万年前の中生代です。」
なんておおざっぱなくくりなんでしょう。すばらしいです。

なんでも「石尚鉱物化石博物館」監修で、鑑定書もつくらしい。恐竜パンテオンによると、そもそも博物館でもなんでもないようですね。

皆さん、間違ってもこんなものは買いませんように。

リンク先を友人からおしえてもらったのだけど、ここ「KIKO」というミネラルフェアーでもおなじみの業者さんですね。こんないかがわしいものを扱う所ではないとおもっていたのですが。
どちらにしろ、こんな金額の価値はないと思います。

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投稿者 corvo : 11:29

Tyrannosaurus skeleton model 01

この数日は地道な図面描き。図面といっても、ちまたに流通している正確なものではなく、比較的ラフなものである。ただ、構成する要素が多く、実物を全く見たことがないと思われる人間に渡すものなので、どこまで詳細に描くかのさじ加減が難しいのである。一度でも実物の化石を見ていれば、ある種の勘所を獲得することができると思うのだけど、恐竜の骨の持つ特徴をどこまで伝えられるかが肝になってくる、
先入観がないことが良い方向に転ぶこともあるが、僕自身はあまり良いことだとは思っていない。作業としてただ言われたことをやるだけでは、限界も低くなってしまう。その対象を観察し、知り尽くして、それでも追いつけないのが宿命である。そんなことを思いながらも、出来るだけ誤解がないようにと、図面を描いていたのである。
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ここ数日の成果。1日に2枚程度しか描けなかった。
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大腿骨。右だけを描いて、コンピュータ上で反転して並べたもの。原画の制作は紙に鉛筆。
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脛骨と腓骨。
最初の図面でどこまで作ってくることができるか。楽しみでもあり不安でもある。


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投稿者 corvo : 09:26

2008年8月12日

眼鏡を作る

正確には眼鏡を作ってもらう。
今回もメガネのヤハギ。これまでと違ったフレームにしようかなと思っていたのだけど、結局今までと同じKazuo KawasakiのMP-690に。一番かけやすくずれない、優れものである。レンズのデザインは少し大きめにしてもらうことにした。少し遠視が進んでおり、近くが見づらくなってきたので、手元がはっきり見える設定にしてもらった。まだ、老眼ではないらしい。
幾分、暑さも和らいできたけど、昨日の昼間は暑かった。そんな一番暑い時間帯に、メガネを作りに出かけたので汗だくになってしまった。
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最寄り駅は山手線の田端。2年前にはあんなにきれいじゃなかったかも。すっかり雰囲気が変わっていた。山手線と京浜東北線なのだけど、この写真を見るとちょっぴりヨーロッパの引き込み線の駅のように見える。全然違うものだけどね。

うちの猫たちもだれだれ。
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玄関大好き、ちょび。
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まったく無警戒なポー。

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投稿者 corvo : 23:50

2008年8月10日

恐竜倶楽部創立20周年

昨日の土曜日は昼前から夜遅くまで出かけていた。久しぶりに何も仕事をしなかった日。
恐竜倶楽部という趣味の集まりが、20周年を迎えたということでその記念行事に参加してきた。
趣味の集まりとはいえ、多くの本職の研究者も参加しており、この日は非常に興味深い講演会、シンポジウムも行われた。すべて倶楽部員向け、一般には非公開という贅沢なもので、祝賀会、二次会も含めてとても楽しむことが出来た。
ディノアゴラに詳しいレポートが。
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午後からのシンポジウムの様子。最初にパネリストである平山廉さん、伊左治鎭治さん、三枝春生さんの基調講演が行われ、その後高桑祐司さん司会のもとシンポジウムが行われた。僕が恐竜や古生物に関わってから12年になるのだけど、それ以前の日本の古生物を取り巻く状況というのはほとんど知らなかった。伊左治さんの話された、その黎明期の記録はとても興味深く、今に続く多くの人間関係に連綿とつながっており、非常に面白かった。そんな先人たちの努力と苦労の上に、僕は仕事をすることが出来ている。深謝。
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祝賀会で出会った逸品。倶楽部員でもある、サックス奏者・本多俊之氏のサックス。ちょっと写真ではわかりにくいが、表面に何体もの恐竜や海生爬虫類が彫り込まれている。
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夜も更けて二次会も終わり、10時を回っていたので三次会には参加せず帰宅。本当に久しぶりに、ゆるりとした一日でした。

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投稿者 corvo : 23:46

2008年8月 9日

『対決ー巨匠たちの日本美術』

今日はある模型のための図面描き。図面と言っても、それほど大層なものではないが、こちらの意図が正確に伝わるように描かなくてはいけないし、調べることも多く地道に手を動かすという一日だった。夕方までその作業に没頭した後、買い物と特別展『対決ー巨匠たちの日本美術』を見るため都内まで出かけてきた。上野へ行く前に秋葉原へよったのだけど、未だに歩いていると緊張する。しかもうだるような暑さの中、頭がおかしくなりそうだ。

その後、上野に着いたのは午後6時を過ぎていたというのに、少しも気温が下がらない。風もなくじっとりとしている。
博物館に入って涼しさに一息つけるかと思っていたら、予想以上に人出が多く室内の気温も上がり気味。ちっとも汗が引かない。コインロッカーの空きがなかったため、メッセンジャーバッグを背負ったままの観覧になってしまい少々つらかったが、展覧会自体は非常に面白く、興味深かった。

まずは、鎌倉時代を代表する仏師、運慶と快慶。見事なほどに違う個性を発揮していた。今日の作品を見る限り、どちらが好きかと問われれば、僕は運慶だ。二人とも地蔵菩薩を彫っているのだけど、運慶作は顔が美しく、そのたたずまいも自然な人間らしさにあふれていた。一方、快慶作は表情や姿勢が硬く、あまり良い印象を持つことができなかった。それを補うためなのか、快慶作のディテールの作り込みは凄まじかった。着ている衣の繊維まで再現するかのような、手の入り方である。それに比べると運慶作のほうがディテールはあっさりとしている。

次の雪舟と雪村。雪村の人体表現は見れたものでない。他に良いものがあるのかもしれないが、人体はうまくない。でも、これまでほとんど見たことがなかったので、新鮮な気持ちで見ることが出来た。
その次の永徳と等伯は、等伯のほうが、圧倒的に面白い。何とも説明のしようがないのだけど、面白い。思いつきもしないような画面構成と言えば良いだろうか。等伯を見るたびに、漫画「へうげもの」の等伯の顔が思い出されたのはここだけの話だ。
陶器になると僕はほとんどわからないので、ほぼスルー。しかし、お客さんは集中して熱心に見入っている。絵画などよりもわかりやすいのだろうか。

他に面白かったのは、応挙と芦雪。僕は芦雪の方が好きだ。というより、応挙があまりに好きでないことが大きかったかも。虎図は芦雪の方がずっと面白いし、生き生きとしている。応挙は虎の皮をモチーフにしたらしいが、絵まで同じように死んでしまっているように見える。実際に見たことがなかったから難しいとは思うが、猫をモデルに描いた芦雪の方にずっとリアリティを感じることができる。
ここではたと気がついたのだけど、ジーンズのファスナーが全開だった。シャツを外に出してきていたのでそれほど目立っていなかったと思うが、実に「残念」なことになっていたのである。気を引き締めて。次。

僕がこの展覧会を見に行った最大の目的は「曾我蕭白」である。僕はこれまで日本で開催された「曾我蕭白展」は、おそらくほとんど見に行っているほどの、蒼白フリークだ。展示されていた作品はすべて見たことがあるものだったが、非常に良い作品を選んでくれていてうれしかった。その対決相手というのが、伊藤若冲。僕の中では鼻から勝負にならないと思っている。方やプロであり。方や隠居した旦那の趣味である。若冲もわざわざ日帰りして京都まで見に行くほどなのだけど、その画力の差はいかんともしがたい。今回、初めて若冲の「仙人掌群鶏図襖」を見たのだけど、画集で見た記憶のままに押しとどめておけば良かったと思ってしまった。絵の傷みのせいもあるのかもしれないが、それほど描写に密度もないし、所々緊張感がなくなってしまっているところがある。ふっと気が抜けてしまっているというか。
逆に、これまで何度も見てきた曾我蕭白の「群仙図屏風」だけど、いつ見ても新たな発見があって好きな絵だ。画面の緊張感が、若冲とは比べ物にならない。一つ一つの仕事の丁寧さも圧倒的だ。曾我蕭白が好きでたまらない僕としては、いつも若冲の評価は辛くなってしまう。
本当におおざっぱなレポートでしかないのだけど、おすすめの展覧会です。17日日曜日までなのでお盆休みにでも足を運んでみてはいかがでしょうか。


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投稿者 corvo : 02:40

2008年8月 8日

個展、丸善札幌アリオ店に巡回

しばらく前に決まっていたのだけど、丸善で開催した個展が札幌アリオ店に巡回することになった。ギャラリーではなく店舗の一角ではあるが、トークショーも開催する予定である。
会期は8月14日(木)〜20日(水)。僕自身は16日の土曜日午後に札幌へ入り、17日の午後2時からトークショーを行う予定になっている。詳細がはっきりしたら、ここでお知らせします。
そのため、補充用の小品を昨日今日と制作していた。
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リクエストのあった、マジュンガサウルス。
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大首絵のようなティラノサウルス。
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今度は鳥をトリケラトプスにとまらせてみた。

次の画像も今日描いたもの。まだ詳しくは書けないが、最終的なエスキースである。
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アルシュに鉛筆。

さすがの地下秘密基地も暑く、仕事中は結構つらい。地下の室温は29度と安定しているが、仕事が熱を帯びてくると汗が出てくる。画面を汚すわけにはいかないので、気を使った作業となる。地下にはエアコンがないので、すぐに室温を下げることができず、扇風機か団扇に頼ることになってしまう。
外のうだるような暑さに比べれば快適なのだけどね。

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投稿者 corvo : 02:30

2008年8月 7日

鉛筆削り

ナイフの話が出たので、鉛筆の削り方について書いておこうと思う。以前にもひょっとしたら書いたかもしれないが、まあ鳥頭(3歩歩くと忘れる)の書くことだと思ってご了承いただきたい。
4月のエントリー「関兼常」で紹介したナイフは今も愛用しているし、時々鞄の中にも入っている。
なぜ鉛筆を削るのにナイフが必要なのか?それは次の写真を見ながら説明していこう。
blog08080701.jpg
左側は鉛筆。右側はチャコールペンシル。削り方は基本的に同じである。決してきれいな削り方ではないと思うが、僕にとってはこれでないとだめなのだ。なので、電動の鉛筆削りは未だに持っていない。電動のものだと、削った後の芯はきれいな円錐形になる。これでは都合が悪い。なぜかというと、尖った部分が一点だけになってしまうからだ。この一点が減ってしまうと、それ以上鋭い線は引けなくなってしまう。しかし、写真のように多角形に芯を削っておくと、それぞれの角を使って、長い時間鋭い線を描くことができる。膨大な量の線を必要とするデッサンにおいては、この効率の違いはものすごく大きい。
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さらにアップの写真。美しくはないが、機能的に優れた削り方なのである。誰がなんと言おうと、ナイフは鉛筆を削るのに必要なのである、

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投稿者 corvo : 02:02

2008年8月 6日

滞る

多くのことが滞っている。
3月末に、夜逃げ同然のような状態で仕事場を後にしたため、すぐに作業ができる状況になっていない。個展会期中も、ほとんど在宅できなかったため、全く手つかずになっていたのを、ようやく整理し始めたところである。作業台の上には、数多くの資料が散乱している。本になってまとまっていれば整理しやすいのだけど、プリントアウトしたものや、郵送で送られてきたもの、コピーさせてもらったものなど、バラバラになったものが多くある。それらをクリアケースにざっと分類しながら、まとめていく作業に忙殺された。およそ1日で終わる作業ではない。明日には、とりあえず作業台だけでも片付けて、たまっている仕事をすぐに始めなければ。

完全にオーバーワークだ。
現在、大学の業務から離れているというのに、全く時間が足らないのである。

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投稿者 corvo : 01:48

2008年8月 5日

これも怖い

アクセス解析をたどっていたら、個展にきていただいた方のblogを発見。
そこにあったエントリー「虫屋は注意」に、警察のだめさ加減と、いつ何時犯罪者に仕立て上げられるかもしれないという恐怖を感じた。
僕も鉛筆を削るためのナイフを所持していることがあるので、面倒なことになりそうだなあ。

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投稿者 corvo : 02:01

カレンダー用原画

日曜日は疲れのためか、昼頃までゴロゴロ。5日納品の絵が一点あったので、昼過ぎから制作を始めた。写真からトレースして、ペン入れし、透明水彩で仕上げるというものだ。それほど大変な作業量ではないが、個展期間中に手をあまり動かせなかったので、今ひとつ手の動きが悪かった。そのため、思ったよりも時間がかかってしまった。4日の夕方に完成、すぐに宅配便で送って一段落。
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取材撮影をしたのは夏なのだけど、10月から3月までのカレンダーなので、色づいた銀杏を描いて秋の風景にしてみた。
画面右上の大きく描かれた銀杏は、完全な創作。写真でこのように写ることはない。絵画ならではの表現である。
耐水性でないセピアインクを使ったので、所々滲みが出ているが、それが雰囲気作りに一役買っている。こういった直線的な建物を描くのは、あまり得意ではない。

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投稿者 corvo : 00:58

2008年8月 4日

2008年丸善個展無事終了

エントリーを書くタイミングが遅くなってしまったが、丸善での個展が無事終了。最終日に違反切符を切られるというアクシデントもあったが、トークショーにもたくさんの方にきていただいて、充実した一週間だった。
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トークショーの様子。初日はスクリーンをまっすぐおいてしまったため画像が非常に見づらかった。なので、今回は少し角度をつけて少しでも見やすくなるよう工夫してみた。
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小さな会場にぎっしり。長時間聞いてもらうには、少しつらかったかもしれない。

ご来場いただいた皆様、またお買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。来年はさらにパワーアップして開催する予定です。

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投稿者 corvo : 14:49

2008年8月 2日

今朝、違反切符を切られた

今朝、最終日の個展会場へ向かうためにカングーで出かけた。閉幕後、搬出をしなくてはいけなかったからだ。
道も空いていて順調だったのだけど、オアゾビルの直前で違反切符を切られてしまった。
反則事項は「通行禁止違反」。左折禁止のところを左折しまったのである。通常、右折禁止場所は多いため気にしているのだけど、左折禁止とは初めての経験である。
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これがその現場。千代田区丸の内1-6付近。この交差点の左方向しばらく行ったところにオアゾビルがある。そこで前方の信号を確認して左折したところ、御用となったのである。
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なぜだめかということはこの標識による。路線バス以外、左折してはいけないということなのだ。確かに標識はあるが、交差点の左側に広い道路があれば、左折してしまうのが普通の感覚だろう。一枚目の写真を見て気がついたのだけど、赤信号で停止線で止まっていたら、その標識を確認することは出来ない。交差点に進入する前に確認しておかなくてはいけないということになる。それが当然だと言われればそうかもしれないが、あまり親切な表示とは言えない。
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これだけの広さの道路である。まさか通行禁止であるとは気がつかなかった。進入禁止の標識も、左折してからでないと見えない位置に設置されている。
この違反には、僕は全く納得していない。左折禁止であることを積極的に示す標識はない(と個人的には感じている)。誰が見てもわかりやすいように表示するべきだと思うのだが、そういった発想では作られていないようだ。元々人間とは間違えやすいものである。その間違えやすい人間が、間違いを起こさないように道路の仕組みも「フールプルーフ【fool proof】の発想で作られるべきではないだろうか。
今日の印象では、わざと間違えやすい標識にしておいて、反則金集金のために検問していたとしか思えない。僕を含めて、何台もの車やバイクが連続して止められていた。それだけ間違えやすいのだろう。相当長い時間粘っているドライバーもいたが、納得できない気持ちはよくわかる。散々な文句にさらされる警察官も大変だと思うが、それだけのことを言われても仕方がないケースだろう。当然僕も食い下がったが、どうにもらちがあかなかった。まあ当然ではあるが。
警察が平日ではなく、週末の土曜日に行っていたということは、都内の道路に不慣れな車を狙っているのだと邪推されても仕方がない。僕自身、比較的なれている道路だったのだけど、全く見落としてしまっていた。平日、ビデオを設置して定点観測したら、かなりの車が同様の違反を犯すのではないだろうか。

警察は違反がゼロになったら困ると思っているのだろう(と勝手に想像している)。違反が危険を増大する要因になるのなら、事前に注意を促して違反させないことが重要になる。でも、そんなことは全く眼中にないのだろう(と勝手に想像している)。警察が行っている努力は、違反をゼロにすることではなく、増やすことなのではないだろうか(と勝手に想像している)。実際、進入禁止の道路に車を止めさせて、長々と処理をしていたのは警察である。一般車が進入したら不都合なことが多いから、進入禁止なのではないのか?まあ、そんなことはどうでもいいと言わんばかりの対応であった。

ここにもはっきりと書いておくが、僕は納得もしていないし、全く反省もしていない。
そんなドライバーを量産しても、社会的に何の利益もないだろう。警察組織の私腹を肥やすことになるのだ(と勝手に想像している)。
読者の皆様、僕が事実誤認している部分があれば、遠慮なく指摘していただけると幸いである。

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投稿者 corvo : 23:20

今日が最終日

一週間にわたって開催してきた、丸善の個展も今日で最終日。
昨日は一昨日とはうってかわって、お客さんが少なくとてもひまだった。風もなく蒸し暑い一日だったのも影響のしたのかもしれない。受付でついうとうと。

今日は午後2時からトークショー。夜には搬出。これから車で会場に向かいます。予定では午前11時までに会場入りです。

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投稿者 corvo : 08:39

2008年8月 1日

偕成社、話題の新刊・『恐竜をさがせ!』シリーズ

偕成社、話題の新刊 Vol.116に登場しています。
これから都内で少し寄り道をして、会場に向かいます。

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投稿者 corvo : 10:33

個展四日目、五日目

毎日、個展会場へ出かけているため、更新頻度が落ちてしまっている。
会場でネットにつなぐことができれば、実況のようなことも出来るのだけど、そう言う訳にもいかず、受付で睡魔と戦っている毎日である。でも、特に五日目は立て続けに友人知人が駆けつけてくれて、楽しい時間を過ごすことが出来た。普段頻繁に会う訳でも、電話で話す訳でもないのに、ある時間と空間を共有しただけで、すっと話が出来る関係というのはとても心地よい。

ぼちぼちと作品たちが旅立っている。現在売約済になっているのは次の作品たち。
Apatosaurus
Sinemys gamera
Mesodermochelys
Ocadia nipponica
Tyrannosaurus skull
Gorgosaurus skull
Triceratops
Velociraptor male
Tyrannosaurus head 2
Allosaurus
Rajasaurus head

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投稿者 corvo : 03:12