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2010年6月26日

『ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチスラヴァの作家たち』展

今日は午前中から滋賀県立近代美術館へ『ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチスラヴァの作家たち』展を観に行ってきた。
開館時間に合わせて行こうと思っていたのだけど、さすがに疲労に勝てず朝寝坊してしまった。結局、午前中といっても家を出たのは11時30分だった。時折、激しい雨の降る梅雨らしい天気。
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美術館と図書館がよく整備された公園のなかに建っていて、晴れた日に来たらまた印象が違うだろう。ただ、こういった公園によくある「犬の散歩はご遠慮ください」の看板には興ざめする。
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足下も悪い。

結論から書くと、素晴らしい展覧会だった。まず、仕事量が膨大である。ひとつひとつの作品の密度も高く、これだけの質と量を長い間、保持出来ていることは驚嘆に値する。挿し絵だけでなく銅版画作品もあったが、精緻でしっかりと描き込まれた強靭な世界観を持っていて、どれだけ観ていても飽きることがない。
展示されている原画から、手技の痕跡を楽しむことが出来るのは嬉しい。印刷物ではかなわないところだ。精密ではあるが、硬くない表現。適度に揺らぎのある線や、下地が見える部分が、絵をより豊かに見せている。強靭な構成力、しっかりとしたデッサン力。基本が大切であることを、まざまざと見せつけられる。
これは必見の展覧会である、のだけど実は明日27日が最終日。いつもぎりぎりで申し訳ない。
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成安造形大学イラストレーション領域

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投稿者 corvo : 2010年6月26日 23:39