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2011年4月30日

手、手、手 2


今週の木曜日も日大藝術学部での授業。メンバーが入れ替わるため、内容は前回と同じ。
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今回もまずは解説をせずに、1分18ポーズ、2分1ポーズを一息に描いてもらった。
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ホワイトボードで、手の解剖学的な特徴を解説。
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その後に3分ずつ手の甲からと手のひら側から。
見かけ上、指の長さが違うことに注意しなくてはならない。手の甲からだと中手骨と基節骨との関節がはっきり分かるが、手のひらからは見えない、手のひらと指の境界ははっきりしているが、その境界は関節ではない。手のひらを見ながら指を曲げていくと、手のひらの上のほうから曲がることが分かる。
このことを理解していないと、手をリアリティをもって描くことは出来ない。ロボットのマニュピレーターや木のモデルは生きた手の構造を正しく反映しているわけではない。
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5分ずつ。
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簡単に骨格のスケッチをしてから、水性ボールペンでクロッキー。
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鏡に映してクロッキー。
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これは先週の解説ホワイトボード。左端に関係のないものがあるようですが気のせいです。
まだ手を動かすことになれていない学生が多いので、これからどんどん描いていってほしいところ。もちろん課題でも枚数を描くことを要求していく予定です。

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投稿者 corvo : 23:33

2011年4月28日

美術解剖学は人体を簡単に描くための手法ではない


以前にも書いたのだけど、美術解剖学を学んだからといって人体が簡単に描けるようになるわけではない。むしろ描くことが難しくなると言っても良いだろう。内部の構造を知るということは格段に情報量が増えることになる。その増えた情報を整理し、必要なものだけを抽出し表現するには高いスキルが必要になる。ただ美しく描くだけなら、美術解剖学は邪魔になってしまうかもしれない。それでも僕は美術解剖学が人体描写を豊かにし、より説得力のある表現につながると信じている。
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20分クロッキー。脇に見える肋骨とは違う角度でレリーフを形作っている前鋸筋はとても重要な部位。
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10分クロッキー。
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10分クロッキー。
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20分クロッキー。構図は失敗。
学生へレクチャーするために、骨格や筋肉の特徴を少し誇張して描いている。特に今回のモデルは皮下脂肪が薄くしっかりと内部構造が分かる人だったので描きやすかった。
しかし、学生の描いたものを見ていて目下の悩みは、彼らが顔を本当に描けないことである。おそらく顔を立体としてとらえられていない。顔がどちらを向いているのか。どんな角度で描いても目や鼻の位置が正確に描けているか。でも、もっとも致命的なのは、魅力的に描けないこと。世の中、美男美女、萌える顔ばかりではない。だからといって魅力がないわけではないのに、およそ人とは思えないような物を描いてしまうのだ。
今後どう指導していこうか。そのために頭骨のデッサンも課題として出しているのだが、一向に改善される様子がない。何か策を考えねば。

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投稿者 corvo : 11:56

『人体展』再び


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先週22日に好評のうちに終了した『人体展』が、同じ学内にあるバスストップギャラリーで再開。規模を縮小しての展示だが、ギャラリーの特徴を活かしたおしゃれな空間になっている。
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会期は4月29日(金・祝)の成安造形大学オープンキャンパスまでです。

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投稿者 corvo : 09:19

2011年4月26日

手、手、手 1


先週の木曜日は日本大学藝術学部デザイン学科での授業だった。14日に始まってはいたのだけど、初回はガイダンスだったので実質21日が実習スタートの日である。
本務校である成安造形大学同様に、ヌードモデルを呼んでがんがん描かせたいと思っていたのだけど、諸々の事情が許さずまずは手を描くことから始めることにした。
手は人間のパーツの中でもっとも難しく複雑な部位である。そして、人間という動物を象徴する器官であると言っても良い。顔も難しい部位ではあるが、表情によって目や鼻の位置が変化するわけではないので、バランスをとることはそれほど難しくない。しかし、手はそうはいかない。それぞれの指が作り出す表情は極めて複雑だ。
ここから長く続く画像で申し訳ない。例のごとく、学生といっしょに描く。
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自分の手を1分で描くトレーニング。連続して18枚描き、最後は2分で1枚。
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手の甲側からと手のひら側から、それぞれ3分ずつ。見かけ上、指の長さが違って見えること、指の関節の位置の違いなどを意識してもらう。
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手を描き始める前に骨格図を描いてからクロッキー。より骨格の特徴を意識してもらうため。15分。
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10分ずつ。長い時間でやや描き込んだもの。
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箸を持つ手、鉛筆を持つ手を、鏡に映してクロッキー。3分ずつ。
途中、学生の制作を見回ったりしたので時々手を休めた。なので学生はもっと多くの枚数を描いています。
ほぼ3時間、ぶっ続けでの手のクロッキー。学生はかなり疲れたようだけど、この枚数程度でへばってもらっては困る。その点は成安の学生のほうが「描く体力」はあるかな。
こんな調子で、がんがん行く予定です。

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投稿者 corvo : 01:07

2011年4月25日

とある図鑑カバーのミニイラスト 4


昨日、全ての画像を納めたのだけど、ガゼルを微修正。
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蹄の形が全く違ってました。

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投稿者 corvo : 23:59

2011年4月24日

とある図鑑カバーのミニイラスト 3


ようやく全てのミニイラストが完成。
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コウモリ。
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ガゼル。

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投稿者 corvo : 23:38

2011年4月22日

とある図鑑カバーのミニイラスト 2


図鑑カバー用のミニイラストレーションの続き。
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シロテテナガザル。
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モモンガ。
残るは後2体。

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投稿者 corvo : 23:57

2011年4月20日

Hiroさんの美術解剖学特別講座2011前期1


今年度も再び『Hiroさんの美術解剖学特別講座』がいよいよ開講である。昨日はその第一回目『体幹編』。
主に腹側から見た大胸筋、腹直筋、外腹斜筋などを中心に解説。僕は骨学の面から鎖骨、胸骨、肋骨、腸骨稜などをポイントに、クロッキーやデッサンする上で重要な部分を解説。背中の筋肉レリーフは上肢帯の動きに大きく影響されるのと、解説に時間がかかるため今回は基本的なポイントだけに終始した。次回の『上肢帯編』でしっかり解説します。
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20分クロッキー。男女ダブルポーズ。美術大学であっても男女ダブルポーズが描ける環境はなかなかない。僕自身、成安造形大学に赴任してから初めて描くことが出来た。
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これは今日の授業で描いた5分クロッキーなのだけど、意識的に骨格や筋肉を強調して描いている。
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こちらも同様に20分クロッキー。
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学生への解説のために、黒板へ簡単に骨格の特徴を図示。2分ポーズのクロッキー中に描いた。
美術解剖学は人体を描く上で、とても有用なツールではあるが、美術解剖学を理解しているからといって人体が正確に美しく描ける訳ではない。あくまでも基本は外面の観察力である。アウトラインを含む人体の形態、筋肉のレリーフ、光の移り変わり、それらを観察し表現することが出来なければ、どれだけ人体の構造に詳しくなっても意味がない。もし、構造を知っているだけで絵を描いたり彫刻を作れたりするのなら、解剖学者や医者は絵や彫刻が上手いはずである。でも決してそんなことはない(もちろん優れた表現者である医者や学者もいます。多分。)。
外面を観察して得られた結果と、内部の構造との整合性がとれることが理想的である。
写真は物に反射する光の量を定着しているだけである。皮膚の下に筋肉や脂肪や内臓や骨があることには全く無関心である。質感も同様に意識することはない。しかし美術解剖学を学んだ人間は、皮膚の下にどのような内部構造があるかを知っていて、顔だけを見ていてもその人に後頭部があることを認識している。そこが写真とは圧倒的に違うのである。
フォトリアリズムとリアリズムの違いを、この点から端的に説明することができる。
絵画の真骨頂は、「見えないものを描く」ことに尽きると言っても過言ではないと思う。フォトリアリズムは見える部分しか描いていない。だから僕は違和感を感じてしまうのだ。

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投稿者 corvo : 23:30

2011年4月17日

とある図鑑カバーのミニイラスト 1


図鑑のカバーのためのイラストレーション制作、小さく使用されるため、それほそ細密な描き込みはしていない。画材は全てデジタル。下絵の段階でもアナログ画材は使っていない。今回、使用しているのはPhotoshopではなくArtRage 3 Studio Pro。アナログ画材に極めて近いタッチで制作することができる。
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シマウマ。上がラフ、下が完成画像。
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オランウータン。
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チーター。
修正の容易さ、画材の片づけがいらないなどのメリットはあるが、手数やプロセス自体はアナログ画材と大差ないと思う。デジタルになったからといって、楽に簡単に描ける訳ではない。
しっかりと手で描けることが必須だろう。何事も基礎が大事であることは変わりない。といったようなことを大切に、今年度も授業を進めていこうと思っている。自戒の念もこめて。

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投稿者 corvo : 23:39

2011年4月14日

日本大学藝術学部デザイン科初出勤


4月1日のエントリーに書いたものだから、友人のひとりは信用していなかったらしいのだけど、今年度から東京江古田にある日本大学藝術学部デザイン科で非常勤講師を務めることになった。もちろん本務校は今まで通り成安造形大学で、週に一度木曜日に東京へ通う生活がスタート。
初日は学生との初顔合わせということもあり、僕の仕事についてプレゼンテーション。その後、どんな授業を行う予定かを解説。デザイン科ということもあり、これまで手を使って描く授業は少なかったようである。当然、僕の授業はたくさん描いてもらうことになる。そういった点からも学生の期待は大きいようだ。
その期待にどこまで応えられるか。やる気のある学生も多く楽しみ。
今年1年はさらにハードになスケジュールになるのは必至。頑張ります。

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投稿者 corvo : 22:24

2011年4月11日

成安造形大学『人体展』始まる


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また更新の間が空いてしまった。震災以降、どうにもペースが取り戻せない。
成安造形大学内イラストレーションギャラリーで開催の『人体展』が今日からスタート。
僕の授業で学生達が制作した「人体」の作品を展示している。一部、僕の作品も。
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力作ぞろいの学生作品。是非ともご高覧いただければ幸いです。

会場:成安造形大学イラストレーションギャラリー(C108)
会期:4月11日(月)4月~22日(金)土日は休廊です。
時間:12:00~18:30

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投稿者 corvo : 23:40

2011年4月 7日

大型ネコを描く 9 完成(2度目の)


時間がかかってしまったが、ようやく完成。
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長かった。描けば描くほどライオンに対する理解が進み、なかなか手を止めることが出来なかった。非常に手離れの悪かった一作となってしまった。
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前回の完成と比べると、格段に良くなったと自画自賛。

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2011年4月 6日

大型ネコを描く 8


ようやく完成に近づいてきた。修正が大掛かりになってしまったため、思った以上に時間をかけてしまった。
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仕様とはいえ、背景が白のままで描くのは非常にやりづらい。単体で動物を描くのならまだよいが、複数の動物を描く場合、背景を描かないのはかなりつらい。
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ディテール。
今回の修正で非常に参考になったのが"The Last Lions"。もっと早くに入手できれば良かったのだけど、発売のタイミングが最初の締め切りの後だったので、初期の段階から使用することが出来なかったのが残念。動きのある写真が多く、ディテールもはっきり分かって美しい。

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2011年4月 3日

アートフェア『行商〜ギャラリーサーカス』


アートフェア『行商〜ギャラリーサーカス』が青山スパイラルホールにて、4月1日〜3日の期間、開催されます。当初予定されていた31日の内覧会とオープニングパーティーは中止になってしまいましたが、ご高覧いただけると幸いです。
僕自身、会期中は会場にいることが出来ないので、ご来場の皆様にお会いできなくて残念です。
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出品作『八咫烏』(左)、『翼のある手』(右)。
出展ブースはGallery 花影抄で、J9です。
行商オフィシャルブログ

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投稿者 corvo : 19:00

2011年4月 2日

猫大作の設置→行商作品の搬入と展示

31日は昼前には自宅を出て、まず伊勢丹新宿店へ。その後、お客様のご自宅へ。壁への設置は伊勢丹のスタッフの協力のもと、自らの手で行った。
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額装すると、さらに画面が大きくなる。綿密な打ち合わせを経て決めてもらった額なので、もちろん絵の仕上がりとともに気に入っていただいた。

その後、青山に向かって『行商』出品作の搬入と展示。夕方、会場で花影抄のオーナーと合流して展示作業。
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点数も少なかったのでスムーズに作業終了。
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こんな感じで展示されています。
土曜、日曜と後2日の展示ですが、ご高覧いただければ幸いです。

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投稿者 corvo : 01:28

2011年4月 1日

東京で新たな任務

昨年のこの日、本務校から『特(殊)任(務要員)准教授』の辞令を受けたのだが、新たな任務が本日から加わった。
東京にある日本大学芸術学部デザイン科で非常勤(非常時緊急対策特別任用)講師の任務に付くことが決定となったのである。
ということで短くお知らせ。

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投稿者 corvo : 12:00

京都府木津川市から発見された齧歯類化石(追記あり)

昨日遅くに関西事務所へ戻ったのだが、かねてから描くと約束していた復元の仕事がぎりぎりになってしまった。論文はかなり早い段階で出来上がっており、査読もクリアしていたのだけど、諸々の事情により伸び伸びなってしまっていた。現時点でもまだラフの段階で執筆者には多大な迷惑をかけていて申し訳ない気持ちで一杯である。本日中にさらに追記する予定なので、追ってご覧いただければ幸いです。
これがその論文である(pdfでダウンロードされるので注意)。
深夜のスカイプでの詳細なやりとりはまだまとめきっていないので、でき次第追記していく予定である。
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現時点ではなんの変哲もないネズミの姿をしているが、その驚くべき生態と特徴をこれから徐々に明らかにしていきたい。

遅くなってしまった。Brontsmus raiiの全身復元画を公開。着色した完成した復元画ではないが、世界で唯一Brontsmus raiiをもっとも正確に復元した画像である。
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このネズミ、現生種には存在しない発電装置を持っていたことが分かっている。電気ウナギの存在等、発電できる生物はそれほど珍しいものではない。
その点について、記載者、荻野慎一郎氏からのコメントを転載。

「一般に常生歯性げっ歯類の歯のエナメル質の亜鉛(Zn)含有比率は,一般の哺乳類に比べ高いが,Brontsumus属のそれは際立って高い.同様に象牙質部分の銅(Cu)含有量についても高いことがわかっている(Sobelson, 1986).
現世げっ歯類の中には,頬袋に果実を溜め込み,この果汁を電解質溶液として起電力を生じさせている種が見られるが(ソース忘れ),下顎が高く発達していて頬袋が大きかったと考えられるBrontsumusに関しても同様の発電機構が備わっていただろう.
さらに,私見ではあるが,B.raiiは体サイズが大きいことから発電量もかなり大きかったと思われる.」

ちょっと時間をオーバーしてしまったけど、これで完成。
くれぐれもよい子の皆は信用しないように。

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投稿者 corvo : 11:44