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2006年6月30日

グループ展の可能性2

昨日、グループ展の可能性について書いたところ、反響が大きくとても嬉しい。
これは是非とも実現しなくてはならないだろう。
場所の設定が難しい。博物館のように公共性の高い場所でやるのか。それとも、ギャラリーやデパートの美術画廊など、ある程度ビジネスライクな場所でやるのか。集客を考えるとデパートがもっとも有利であるが、きちんとした企画として売り上げが見込めなければ開くことができない。街のギャラリーであると企画という方法もあるのだが、貸し画廊を利用する手段もある。ただし、集客はかなり厳しいものがある。まったく売り上げることを考えず、学術的な側面を強く押し出すなら、博物館へ企画を提案することが考えられる。
どの方法にも一長一短はあるのだが、どんな形であっても第一歩を踏み出すことが大事だろう。

今ひとつ体調が戻らず、ぼおっとした頭でつらつらと考えているところである。
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順位が回復してきました。応援よろしくお願いします。

アマゾンですぐに買えるようになりました。よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 23:46

2006年6月29日

グループ展の可能性

実は、まったく決まってもいないし、構想だけなのだけど「古生物の復元」をテーマにグループ展ができないかと考えている。考えているといっても思いつき程度なのだけど。
ここでも繰り返し書いたと思うのだけど、僕がやっている方法や、結果だけが正しいわけではない。復元には、それぞれの方法やアプローチの仕方があってよいと思う。押さえるべき基本、元になるデータに差や違いがあってはいけないが、表現手段が変われば、作家それぞれの個性が作品に反映されることは当然のことである。この答えがない世界をより多くの人に知ってもらうために、また横のつながりを作るために、そろそろグループ展のような場があっても良いのではと思ったのである。
何も決まっていないことなので、今からならどんなことでも考えられる。是非、このblogの読者からも意見がもらえればと思う。どんな展覧会が見たいか?どんな企画が考えられるか?会場はどこがいいか?是非、参加したいぞ!などなど。
半分ぐらい本気で実現したいと思っているところである。
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いつもありがとうございます。応援よろしくお願いします。
アマゾンでようやく「恐竜 わくわく観察図鑑」が買えるようになりました。でも、まだ表紙のイメージは掲載されていません。

投稿者 corvo : 23:47

2006年6月28日

竜脚類の死因(番外編)

これまでsilly talkで重点的に「竜脚類の死因」を扱ってきたのだけど、今日はまじめな考察で。「番外編」がまじめというのも、このblogらしいのだけど、頭骨と頸椎の関係について考えてみたい。
今年は世界の巨大恐竜博2006にスーパーサウルスの復元骨格がやってくる。おそらくこの時期に合わせてと思うが、ニュートンの8月号も竜脚類の特集で、表紙はスーパーサウルスの頭部の復元である。
スーパーサウルスは不完全な骨格しか見つかっていないが、アパトサウルスに近縁であることから全身骨格の復元が行われた。ならば頭骨と頸椎の関係も、アパトサウルスに準ずるべきである。
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ところが、このイラストのようにトカゲ型の復元になっているものが多い。恐竜=は虫類というイメージ、細長い頭骨の形態から、トカゲのような頭部と首の関係に復元してしまうのかもしれないが、これは大きな間違いである。
骨格を並べてみると、こういた復元は無理があることがよくわかる。
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頭骨には後頭顆という頸椎と間接する突起がある。アパトサウルスの場合、この後頭顆は頭骨の長軸に対して直交している。なので左上のイラストのように頸椎を水平に並べると、頭骨の口先は下を向かなくてはならない。前方に動かせたとしてもイラストのアウトラインまでが限界だろう。一枚目のイラストのようにトカゲ型の復元を試みようとすると、右下のイラストのように骨格を関節させなくてはならなくなる。こうなると頭骨と第一頸椎の間で中枢神経が屈曲してしまうことになる。そう「すでに死んでいる状態」なのである。秘孔を突かずとも絶命しているのだ。
あくまでも復元であるし、もともと死んでいる化石をもとにしているのだが、かつては命を持ち活動していた生物に対して、これはあんまりな仕打ちである。
復元は命に敬意を表さなくてはいけない。最初から命が機能しないような復元はするべきではないのである。
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2年目に突入しました。これからも応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 19:59

2006年6月27日

blog開設、一周年記念プレゼント〜当選者発表〜

皆様にご好評いただきました。「blog開設、一周年記念プレゼント」ですが、早速抽選いたしました。
抽選の方法は以下の通りです。
1.応募者全員のハンドルネームをメモ用紙に記入したあと、同じ大きさに折り曲げます。
2.空き缶の中に全ての紙を入れます。
3.空き缶に紙で蓋をしてシェイクします。
4.紙の蓋を十文字に切りあけます。
5.僕が手を入れて紙を1枚ずつ、2回取り出します。
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そして、結果発表です。
Tyrannosaurus rex Skeleton」のシルクスクリーンの当選者は”SIVAさん”に決まりました。
「学研わくわく観察図鑑 恐竜」の当選者は”ふくろうさん”に決まりました。
外れてしまった方、申し訳ありません。これに懲りずに、これからもよろしくお願いいたします。
時々、プレゼント企画を開催していきたいと思います。期待していてください。
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トップのエントリーが変わらなかったせいか、順位が下がってしまいました。ポチポチっと応援、よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 13:06

blog開設、一周年記念プレゼント〜終了しました〜

このblogも開設してから6月27日で、一周年を迎えることになります。
いつもご覧いただきありがとうございます。感謝の意味を込めて、プレゼントを用意いたしました。
残念ながら1点だけなので、応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
今回のプレゼントは、「Tyrannosaurus rex Skeleton」のシルクスクリーンです。
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イメージサイズ364x515mm(紙のサイズは440x580mm)。シルクスクリーン(限定100部)のシートのみで、サインとエディションナンバーが入ります。
是非、欲しい!という方は、下記の方法でご応募ください。
1.まずこのエントリーにコメントで応募の意思を表明してください。(ハンドルネームでも本名でもかまいません)
2.次に、ここへメールを送ってください。
3.メールの本文に、ハンドルネーム、氏名、住所、電話番号、メールアドレスを明記してください。(今後、僕の関わる展覧会、イベント等の情報等をお送りすることがあると思いますがご了承ください。それ以外の用途には、決して使用いたしません。)
4.応募の締め切りは、2006年6月27日午前0時(日本時間)までとします。この時間までにメールを送信してください。
5.抽選の結果は、このblog上で発表いたします。
6.当選者には着払いで、発送いたします。
7.発送先は日本国内に限定します。
上記のルールをよく読んで、ふるってご応募ください。お待ちしております。

実はもう一つプレゼントを用意しました。こちらはデスクトップ用の壁紙画像で、誰でもダウンロードできます。
こちらのページからダウンロードしてください。

これからもより楽しんでいただけるよう記事を書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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ついでに、ポチポチっと応援お願いします。

投稿者 corvo : 00:01

「学研わくわく観察図鑑 恐竜」

お知らせです。
このblogでも制作段階から紹介してきた、恐竜本の出版の詳細です。発売は1ヶ月後の6月27日。
まだアマゾン等で予約はできないと思いますが、できるようになり次第リンクも貼っていきます。
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(出版されるときは、監修者の真鍋さんの横に、僕の名前も入る予定です)
今回は学研からの出版です。「わくわく観察図鑑」というシリーズの一つで、これまでにも「カブトムシ・クワガタムシ」、「アサガオ」、「動物のあかちゃん」、「ザリガニ」、「メダカ―くらしと飼い方」などの既刊があります。

・タイトル 「学研わくわく観察図鑑 恐竜」
・監修   国立科学博物館 真鍋真
・イラスト 小田隆
・定価   1000円(税抜き)
・判型   AB判(天地220㎜×左右210㎜)
・総ページ 48ページ
発売まで少し時間がありますが、是非手に取ってほしい一冊です。よろしくお願いいたします。
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投稿者 corvo : 00:00

2006年6月26日

イラストレーションの仕事

風邪をひいてしまった。先週の金曜日から喉が痛かったのだけど、週末を挟んでしまったので、今日の午前中にようやく病院で診察をしてもらい薬をもらってくることができた。この時期に風邪をひくことは珍しいのだけど、ここのところ締め切りがきつかったので、一気に疲れから風邪をひいてしまったのかもしれない。

昨日は、ネットを通じて知り合ったイラストレーターの柏崎さんが、僕の家に遊びにきてくれた。彼は僕よりもずっと年上のベテランイラストレーターで、リアルイラストレーションを得意とする。そんな彼が、僕のblog見つけてくれて、復元画の仕事に興味を持ってくれたのが出会ったきっかけである。
このblogのひとつの目的として、より多くの人に復元画に興味を持ってもらうこと。また、復元画を始めてみたい人たちのマニュアルになればと思っていたので、僕としてはとても嬉しい出来事であった。
イラストレーターの先輩として、柏崎さんからいろいろなことを教えていただいたのだけど、現在、イラストレーションの仕事はどんどん減っていく傾向にあるということである。また、20年前と比べてもギャラが上がっていない印象があるということだった。僕はとても景気の悪い時に社会人になったので、良かった時を知らないのが幸いしているのかもしれない。いつも「安いな」と思いながらも、こんなものだと自分を納得させながら仕事をすることができる。
彼は、今イラストレーターを育てる立場にもあるのだけど、絵を描かない学生が多いことを嘆いていた。最近はゲームソフト会社への就職希望者が多いらしいのだけど、ゲームが好きでその方面に進みたいと思う学生がほとんどで、絵を描くことは二の次になってしまっているのだという。逆に、ゲームもほとんどしたこともなく自宅にパソコンもないが、ただひたすら絵を描くことが好きだった学生が、就職できたという話をしてくれた。その企業では絵を描くことを教えることはできないが、パソコンの使い方を教えることは出来る。だから、絵を描くことが大好きな人間が望まれるということだった。
僕にとっても、非常に勉強になることが多かった。

最近、買った本に「イラストレーションの教科書」がある。この本では、イラストレーションの描き方が書かれているわけではなく、イラストレーションを仕事としていくにはどうすればよいか?ということが具体的に書かれている。
0.イラストレーターを目指す人へ
1.アイデア伝達法
2.画材と表現
3.ジャンルの研究
4.売り込み術
5.ビジネスガイド
イラストレーションや絵を描く人には、是非手にとってもらいたい一冊である。
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体調の影響で、更新は少し滞ってしまいました。応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 16:55

2006年6月24日

見本が届きました

学研わくわく観察図鑑「恐竜」の見本が届きました。
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コンパクトですが、中身がぎゅっと詰まった感じのいい本です。
そこで、急遽「一周年記念プレゼント」にこの本も1冊加えようと思います。
シルクスクリーンの当選に漏れた方から、抽選で1冊プレゼントいたします。
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風邪をひいて体調悪いですが、これから都内へ出かけてきます。

投稿者 corvo : 13:57

2006年6月22日

俄サッカーファン2

仕事の締め切りは、やや一段落したのだけど、ワールドッカップのおかげで少し寝不足の日が続いている。と言っても全ての試合を見ているわけではないし、例のごとく「ながら」で見ているので、蘊蓄(うんちく)を語れるほどサッカーに詳しくもなっていない。先日出張していた中国では、クライアントの社長がサッカー好きということもあり、いろいろと教えてもらって、新たに分かったこともたくさんあった。それでも俄(にわか)サッカーファンであることに変わりはない。
後数時間で日本対ブラジルが始まるが、もし日本が一次リーグを突破できることがあれば、それは本当に奇跡だろう。

日本代表を応援するときに「サムライジャパン」とか「サムライニッポン」と呼ぶことがあるが、僕はこれにとても違和感を感じる。広辞苑をひくと「侍」とは、「武士。中世では一般庶民を意味する凡下と区別される身分呼称で(中略)特権的な扱いを受けた(後略)。転じて、なかなかの人物。」とあるが、まあ今の職業でいえば公務員である。
公務員であるならば、目立って点数を稼ぐことは良いことではないだろう。リスクを冒してはいけない。コンディション、実力とは関係なく、監督(上司)に気に入られた選手(部下)が起用され続けるのも、極めて公務員的、官僚的かもしれない。
やはりフォワードは目立って点を取ってはいけないのだろう。横並びで攻めあげなくてはいけない。ゴール前ではシュートよりもパスだ。まわりをたてて、協調性を大切にしなくてはいけない。きっとツートップは肩を組んで、同時にボールを蹴ってゴールしたいはずだ。
サムライニッポン=公務員イレブン。

昨日、ポルトガル対メキシコ戦をみたのだけど、負けてしまったがメキシコの攻撃は、力強く美しかった。ぎりぎりでの一次リーグ突破だったが、トーナメントでのメキシコ戦がとても楽しみである。
ただいま、イタリア対チェコ戦をテレビ観戦中。このままイタリアが逃げ切りだろうか。チェコは一人少ない。チェコの一次リーグ突破がかなり厳しくなってきたが、いい試合を見せてほしい。
相変わらず、細かい部分は分からないのだけど、ワールドカップは楽しいです。
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今日も、応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 23:44

2006年6月20日

Tarbosaurus process 08

先日のコメントで指摘のあった部分を修正してみた。うまくいったかどうか自信のない部分もあるが、これで一応完成としたい。
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後肢と地平線を中心に修正。実際、この現場に立ち会ったとすると、視線を上下に動かさなくては、この範囲を見ることは出来ない。広角レンズを使ってようやく画面に収めることができる。ビューポイントをどの高さに設定するかが、非常に悩みどころであった。やはり難しいです。

ちょっと良いお知らせ(僕にとってですが)。絵本「ティラノサウルス」に重版がかかりました。3刷り目で1500冊の増刷です。
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投稿者 corvo : 18:01

2006年6月19日

Tarbosaurus process 07

タルボサウルスがようやく完成。
昨日のワールドカップまでに仕上げたかったのだけどそれはかなわず、結局試合を見ながら制作し、次のブラジル、オーストラリア戦を見届けた後も終わらず、午前3時30分まで粘ったが就寝。今朝、起きてから制作し、出来上がったのは午前10時30分頃。
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紙(アルシュ)にアクリル。サイズは54x35cm。
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頭部ディテール。今回も、口の周りに傷をつけてみた。
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喉から、胸にかけてのディテール。喉のあたりに深いしわを描写。食物を丸呑みするときに、喉を膨らませるのではないかという設定。
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何度かの通り雨でぬかるんできた地面を歩く。ここから本格的な雨期が到来し、景色は一変するだろう。足と地面の関係をしっかり描かないと、存在感を表現することができない。
なんとか締め切りに間に合いました。
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応援ありがとうございます。これからもポチポチっと、よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 12:33

2006年6月18日

Tarbosaurus process 06

タルボサウルスの制作を再開。土曜日はさすがに早くは起きられなかった。疲労の残った身体で、手を動かす。3日間、粘土を触っていたせいで、手が筆を持つことにアジャストするのに時間がかかる。手の動かし方が全く違う行為なので、少しずつ慣らしていくしかない。粘土へはすぐに移行できるのだけど、その逆はなかなか難しいです。
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頭部から首、胸にかけてを大体完成させて、足にも手を入れ始めた。頭部と足が決まっていないと、存在感を出すことが出来ない。日曜日には完成させなくてはいけないので、起きたらただひたすら手を動かさなくては。
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皆さんの応援があると、ちょっと手が早くなるかも。ポチポチっと応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 01:01

2006年6月17日

中国出張5〜帰国

昨日、金曜日は朝7時に起きて、7時30分に朝食。9時前には工場に移動して、最終チェックを行った。
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これは泊まっていたホテルの様子。部屋も広々としていて、LANでネットにも接続できる。でも、連日帰りが遅かったので、それほど長い時間を過ごしていない。
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これは工場の外観の様子。綺麗とはいえないが、抜群の技術力と生産力を持っている。
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こちらは夜の工場の様子。従業員には残業代が支払われるため、積極的に長時間労働をこなすことになる。食事も工場内でまかなわれ、寮も完備している。ただし、決して環境がよいとは思えない部分もある。僕が中国に行っていた間は、日本の真夏並みの暑さで湿度ものすごかった。僕らが通される部屋にはエアコンがあり、快適に過ごせるのだけど、造型師たちの作業場はエアコンも扇風機もなく、汗を流しながら黙々と作業を続けている。
塗装担当の作業場には扇風機はあるが、換気が不十分で有機溶剤の刺激臭がこもってしまっている。それでも彼らは気にせずに作業に打ち込む。
こういった現場だからこそ、安く大量に作ることができるのだが、自分のこととして考えても、もっと改善されていくことを
望みたい。快適な現場なくてしては、結果的に良い物は出来ないだろう。
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これはトリケラトプスのスカルモデルをチェックしているところ。
全てのモデルの修正箇所を指示して、後はネットで画像が送られてくるのを日本で待つことになる。後何回かのやりとりで製品化することができるだろう。楽しみである。

中国に来ると、ついつい食べ過ぎてしまう。連日、ごちそうになるのだけど、とにかく大量にメニューを頼む。食べきれないほど頼むのが習慣といっても、残ってしまうのはしのびない。なんとか食べきろうと頑張ると、食事量が増えてしまうのだ。
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これは二日目のランチの全メニュー。基本は水餃子屋さんで、どれも美味かった。僕が気に入ったのは、羊肉とパクチーの水餃子。苦手な人が多い食材の組み合わせだと思うのだけど、癖になる味である。日本で食べられるところはないだろうな。

こんな感じで2泊3日の中国滞在を終えて、午後11時には無事帰宅。工場のあった深圳から香港空港へ移動するには、パスポートコントロールがあるのだけど、予想以上に混雑していて大変時間がかかった。タクシーでの移動なのだけど、途中から我慢できないほどの尿意に襲われる。なんとかゲートを通過したところで、トイレに駆け込んだのだけど、いやこれは至福のひとときである。この時ばかりは何事にも代え難いね。

行きの飛行機では「ピンクパンサー」。帰りの飛行機では「明日の記憶」を見た。どちらも当たりでした。「ピンクパンサー」見ながら機内で爆笑するわけにもいかず、しかし、「明日の記憶」では涙が出ました。詳しくはそのうち書くかもしれないけど、原作を読んでみようと思います。
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帰ってきました。ポチポチっと応援おねがいします。

投稿者 corvo : 23:50

2006年6月16日

中国出張4

午後からはブラキオサウルススケルトンの修正と指示。一人の造型師が一つの原型を担当するのだけど、今回僕がいるまでに完成することは無理なので、いっしょに手分けして制作することにする。
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ただひたすら手を動かす。僕はけっして粘土がうまいわけではない。フィニッシュの仕上げまでは、僕のスキルでは無理なので、基本的な構造と骨格の形態を修正していくことに集中する。
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前肢と後肢は、片側だけを僕が修正して、後で造型師に両方しあげてもらうことにした。彼らは実際の標本を見たことがないため、多くの写真資料や論文の図版を渡してあっても、基本的な構造をつかみきれないことが多々ある。そんな部分を僕が補完していくのである。
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ばらばらにして修正していく。壊しているわけではないよ。
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肋骨の大きな流れが正確でない。もっと肩幅が狭く、骨盤に向かって広くなっていく。真上からみると、洋梨型とも水滴型とも言える基本的な形態を持っている。
これらを今晩のうちに修正してもらい、朝チェックをして帰路につく予定である。
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金曜日の夜には自宅に戻ります。

投稿者 corvo : 00:36

2006年6月15日

中国出張3

午前中もそろそろ終わりという頃に、ようやく前日の修正点を直したものが出来上がってきた。まだ途中なのでディテールまでは詰められていないが、昨日の状態より格段によくなっている。
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口で説明したり、図で描いたことが伝わりにくいときは、自分でも手をいれていく。造形スタッフと一緒に並んで作業しているところ。たまに粘土をさわると楽しい。普段は立体を作ることはないが、空間や立体感を描くことを大切にしているので、スムーズに制作することができる。
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原型のまわりに資料が散乱している。どんな資料や指示書を作成するかが、毎回難しく試行錯誤の連続である。友人の造形師と話をするように、「あの博物館の骨格の感じで」とか、「最近出た本の、あのイラストかっこいいよね」とか、そんな感じの説明をすることはできない。
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おおよそ修正が終わった状態。格段によくなってきた。こういったモデルは、科学的な正確さとドラマティックでエンターテインメントな部分をあわせもっていなくてはいけない。
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別び角度から。二頭のアロサウルスに教われるディプロドクスの亜成体。
これからブラキオサウルススケルトンの修正です。
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投稿者 corvo : 15:17

中国出張2

中国出張二日目。朝からどんよりした天気。結局、昨日も寝不足気味。でも熟睡したので、けっこう空模様とは違いすっきりしている。工場に着いた頃には、雨が激しくなってきた。
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ホテルから見える景色。光化学スモッグがまじったような曇り空。川の向こうに市場が見える。時間があれば行ってみたいが、とてもそんな余裕はない。
今日はまだスタッフは原型を持ってきていない。急ピッチで制作している。もうしばらくしたら、チェックのために降りてくる。一息ついて、ネットにつないでblog書いています。

中国人スタッフは手先が器用で、仕事熱心であり、きわめて優秀なのだけど、もの足らない部分もある。彼らは言われたことは忠実にやるが、自分で考えて進めていくことが苦手だ。いろんなクライアントのオーダーを受けて作るので、個性は邪魔になることが多いのだけど、もう少し作る対象に対して興味を持ってほしいと思うことがある。僕は恐竜を中心に関わっているのだけど、彼らは博物館に行って骨格標本を見たり、化石に触った経験がない。なので本質的な部分で理解しているとはいえないところがある。原型の表面にテクスチャーをつける場合も、写真から判断しているだけである。
この辺りのことは、今後改善していきたい部分ではあるが、日本側からコントロールできる部分ではないので悩ましい。
あれほどの腕と観察力があれば、実際に見ることで一気に殻を破ってくれると思うのだけど。
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ポチポチっとよろしくお願いします。

投稿者 corvo : 11:24

2006年6月14日

中国出張

今日から3日間の中国出張。朝5時50分に起きて、近くのバス停から最寄り駅行き6時28分に乗る。常磐線、成田線を使って、成田空港第一ターミナルへ向かう。出発カウンターに着いてみると、すっかり様子が変わっていて驚く。Eチケットでのチェックインだったのだけど、すべてのカウンターに端末が置いてあって、タッチパネルを操作し搭乗券を受け取る仕組みである。それほど迷うことなく発券できたのだけど、機械を前に緊張してなかなかうまくいかない人もいる。結局、荷物を預けるときはカウンターで直接お願いするのだから、発券も同時にしてもらったほうが効率的だと思うのだが。操作に不慣れな人のために、かなりの人数がサポートしていて、どうにも無駄に感じる。
機内持ち込み荷物の検査場の入り口に、こんなオブジェが出現していた。写真には片方しか撮らなかったのだけど、色違いで両側に構えている。
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現代美術作家、中村哲也の作品か。
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ワールドカップ開催中のためか、ドイツ行きのルフトハンザ航空のカウンターが、ものすごく混雑していた。ジャンボの機種にもサッカーボールのマークが塗装してあった。僕はANA NH909便で香港へ向かう。平日なのに満席。
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香港空港へ到着。これに乗ってきたわけではありません。

今回の中国出張の目的はフェイバリットコレクションの商品開発のためである。今開発しているモデルは二種類で、アロサウルスに教われるディプロドクスのシーンモデルと、ブラキオサウルススケルトンモデルである。
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まずはシーンモデルから修正指示。僕の描いた平面の指示書をもとにするため、どうしても伝わらない部分がある。そこを直接やりとりをして、時にはスケッチを描きながら、理解していってもらう。もちろん通訳にはいってもらっての作業である。
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指示した通り、即座に修正をいれてくれる。ここの会社でもっとも優秀な造形師で、理解力も抜群に高い。
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こちらはブラキオサウルススケルトン。これも修正箇所を細かく指示。今日の夜の間に修正して、明日さらに完成に近づけていく。できれば夏の恐竜博にはリリースしたいので、急ピッチで作業を進めなくてはいけない。
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早速、MacBookが活躍。無線ランがあるので、ネットに常時接続することができる。これまでは夜ホテルに戻ってからしかネットをチェックできなかったのだけど、今回から昼間から接続できて非常に便利である。
明日がもっともハードです。
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こっちは蒸し暑く、真夏のような気候です。気が向いたら、ぽちっとお願いします。

投稿者 corvo : 23:59

2006年6月13日

小学校で課外授業2

今日は午後から、先週に引き続き千葉県内の小学校で課外授業。野田市まで行ってきた。基本的には前回と同じ内容で、実作品と骨コレクションを見せながら、スライドショーで進めていった。
今回の小学校は前回の市川と違い、とてものどかな場所にある。
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途中、コンビにに寄ったところツバメの巣を発見。雛がお腹を空かせてひっきりなしに親を呼んでいる。
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先週は音楽室で約100名の児童(5年生と6年生)を相手に話をしたのだけど、今度は全校生徒200名以上に対して話をしなくはいけなかった。1年生から6年生まで全学年なので、理解力にも差ができてしまうのだけど、結果的には低学年の子供たちのほうが熱心に集中して聞いてくれていたようだった。高学年の子供たちは、昨日のサッカー観戦で寝不足だったのかもしれない。
とにもかくにも無事終了。今日もモリーが登場しました。マスコットは人気があるね。
僕が持っていった骨コレクションたちを怖がることなく、興味を持って見てくれたことは嬉しかったです。
今日の授業も、世界の巨大恐竜博2006の広報活動の一環です。残念ながら、この展覧会には僕は全然関わっていないです。
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明日から3日間、中国出張です。時間があれば、ホテルからアップします。応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 20:44

俄サッカーファン

ワールドカップが始まり、ご多分にもれず俄(にわか)サッカーファンとして、日本対オーストラリア戦をテレビ観戦。午後10時キックオフという、常識的な時間帯であるこも良かった。
僕はサッカーは詳しくなくて、大まかなルールしか分からないし、個々の選手の能力を判断できるだけの経験も材料も持っていない。なので極めて感覚的にゲームを観戦することしかできない。
野球ならば、多少の経験もあるので、プロの選手のすごさを随所に実感できるのだけど、サッカーとなると自分では出来ないことだらけ(リフティングすらできません)で、選手の出来不出来、能力までは判断のしようがない。
しかし、感覚的に思いついたことを書いてみる。
ワールドカップということで試合会場も美しく、芝生の緑が陽光に映える。サッカーという競技は、点が自在に動きながら、線を繋いでゴールに向かっていくスポーツだと思うのだけど、強豪と呼ばれるチームの点と線の繋がりは美しく強く感じる。線にもいろいろあって、面相筆で鋭くひいたような線、マーカーで太く力強くひいた線、美しくはないのだけど一本芯のとおった力強い線、様々な線の組み合わせが試合を作っていく。
昨日、日本は逆転負けを喫してしてまったのだが、見ていてどうにもこの線が美しくないと感じていた。「線」を受け止める「点」のところで、だらしなくボールがこぼれることが多々ある。意思の感じられない線、自信のない線が多く見られたように思う。チェコの試合も少し見たのだけど、線が実にシンプルで、力強くゴールに向かっていっている印象を受けた。オーストラリアは泥臭く、同じところを何度もこじ開けようとするような線だろうか。
絵を描くことも体力が物を言う部分がある。どんなに良いイメージがあっても、肉体がそれに応えてくれなければ美しい線はひけない。それでも仕事である以上、疲れた身体で制作しなくてはいけないことも多い。そんなときは気力も大事だが、疲れていても手を動かす方法や、できるだけ省力化して肉体に負担をかけない方法をとる。
しかし、意思のない、目的の明確でない線は美しくない。プロである以上、偶然の美しい線はいらない。もし、偶然の美しい線が出来た時は、それを偶然でなくす修練をすべきだろう。
サッカーについてのうんちくを語ることができないので、こんな風に思ったことを書いてみた次第である。

話は変わるのだけど、最近ネットオークション絡みの詐欺メールが時々来る。
ここのところセカンドビッダーに甘んじることが多いのだが、これを狙ってフリーメールアドレスへ詐欺メールが届く。手口としては「最高額落札者から辞退したい申し入れがあったのだけど、先方は悪い評価をつけたくないので、差額を払うからあなたの希望金額で商品を買ってほしい」というものだ。
当然、くわしい連絡先は書いていない。名前(偽名)を名乗ることはあっても住所がないとか、住所があっても実在しない場所だったりとか(ヤフーの地図サービスを使えばすぐに調べがつく)、電話番号は記載されていたことはまったくない。
それでも引っかかる人がいるから、やるのでしょうね。
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一瞬、表彰台に乗りました。応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 10:47

2006年6月12日

Tarbosaurus process 05

久しぶりにタルボサウルスを再開。これも締め切りは秒読み状態である。明日は野田市の小学校で公開講座、明後日から3日間の中国出張と予定が詰まっているのがきつい。タルボサウルスは帰国後、週末に一気に仕上げる予定。
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ホワイトを混ぜた明るい色で、光の当たっている部分を描いていく。時間もないので、ある程度仕上げるつもりで決めていく。立体感を分かりやすく表現するため、この段階ではあまり色を多く使わない。全体が描き終わったところで、模様を入れていく。
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顔の皮膚には傷跡を描写。喉や首周りのたるみは、見せ場のひとつである。
明日はほとんど制作できないので、土日の2日で勝負。
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さすがに身体がしんどいです。応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 23:01

モノクロイラスト14点

ただいま、イギリスGPをテレビ観戦中。
今朝、予定通りモノクロイラストをクロネコヤマトで発送。1点ずつ丁寧にトレーシングペーパーをかけてから梱包するので、けっこう手間がかかる。
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オヴィラプトル。ステゴサウルスを襲うアロサウルス。紙のサイズは全てB5。
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パラサウロロフス。プッシタコサウルスを食べるレペノマムス。
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トリケラトプス。アロサウルス。
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ヘレラサウルス。スーパーサウルス。
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エドモントサウルスの亜生体を襲うアルバートサウルス。エオゾストロドン。
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メイ。倒れたティラノサウルス。
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マジュンガトルス。ヴェロキラプトル。

日曜日は夕方から、亀有のギャラリーバルコへ。「平野太一個展」を見る。面白いコンセプトの作品で、制作のプロセスは面白いのだけど、作品の完成度が低い。プレゼンテーション能力の低さというべきだろうか。もっと整理した、作り込んだ作品を見たい。
いろいろな人と話ができて、楽しいひとときでした。

帰宅後、中国出張のための準備。今、イギリスGPが終了。アロンソ優勝。強い。でもシューマッハ、ライコネンの調子も上がってきている。

明日(月曜日)の昼間はタルボサウルスに手を入れる予定。
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順位が回復してきました。ありがとうございます。応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 01:10

2006年6月11日

土曜日の出来事

珍しく日記らしいタイトル。
10日土曜日は、朝からばたばた。午前中に、友人から頼まれていたネコの絵を渡すことになっていて、11時前に取りにきてもらった。モノクロイラストの制作の合間を縫って描いていたもので、数日前には間に合わない状況が頭をよぎり、かなり追いつめられた精神状態になっていたのである。この絵は10日に渡さなければ行けない理由があり、1日たりとも遅れては意味のないものであった。「ごめんなさい!無理でした。間に合いません!」そんな言葉を噛み殺しながら、ひたすら手を動かしたのであった。
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これがそのネコの絵。不鮮明な画像しかなく、ディテールを描くのに苦労した。
サイズは150x200mm。紙(アルシュ)に鉛筆と透明水彩。ほんの少しのアクリル。

午後からは出かける用事。昼前には家を出る。友人が自宅を建て替えたいということで、友人の建築家を紹介することになっており、皆でランチを楽しむ。その後、佐倉にある友人の家まで移動して、打ち合わせにも半分首を突っ込みながら、おいしいお茶とお菓子をいただく。
このうちには、まだ小さい子供がいて大騒ぎするので、友人たちが真剣に打ち合わせしている間、多少ではあるが僕と妻で子供たちの相手をしていた。なかなかワイルドな兄妹で、体力を使う。
僕も家に帰って仕事をしなくてはいけなかったので、打ち合わせの途中で中座させてもらった。佐倉の友人の家を出たのが午後7時。途中渋滞にもはまりつつ、家に戻ったのが9時前。軽く食事を済ませて、そこから残り2点のモノクロイラストを制作すべくラストスパート。もう気合いと勢いだけです。

そして、午前1時過ぎに完成。今に至る、という感じである。
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最後に描いたのは、ヴェロキラプトル。これで14点全て完成。明日、宅配便で発送して、予定通り先方へは12日に届けることができる。綱渡りしながら、なんとか帳尻を合わせることが出来た。
でも、まだ気は抜けない。明日(日曜日)はタルボサウルスと中国出張の準備が待っている。
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ちょっとランナーズハイな気分です。応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 01:28

2006年6月10日

モノクロイラストの進捗

もうなんというか、追いつめられて勢いだけで描いている。
現在12点完成。残すところ後2点。比較的、描きやすいものが残っている。これが終わると、すぐに中国出張(これはフェイバリットコレクションの開発のため)の準備と資料の整理、そして大物タルボサウルスが控えている。
モノクロイラストは、なんとか間に合いそうで少し安心しているが、まだまだ気が抜けない。
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土曜日には、14点完成する予定。
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少しずつ順位も回復してきました。気が向いたらポチっとお願いします。

投稿者 corvo : 02:36

MacBook 来てます

ちょっと前から、買うの買わないのと、ひとりで盛り上がっていたMacBookであるが、5/28にApple Storeへ電話注文し、先週の6/3には届いていた。メモリーを1G、ハードディスクを80Gに、さらにキーボードをUSにしたのだけど、ちょうど一週間で納品してもらうことができた。
Intel Core Duo 2GHzのCPU搭載とあって、うちにあるMacの中では、文句なく最速マシンである。だからといって重い処理をさせるわけではないが、全ての動作がきびきびしていて気持ちがよい。でも、ハードの違い以上に驚きだったのが、初めて経験するMac OS X Tigerであった。これまで10.3を中心に使っていたので、多くの違いに戸惑う。基本的には同じなのだけど、さらに洗練された印象が強い。
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わざわざ撮影した御開帳の写真。箱が薄くてびっくり。外部モニター用アダプターもつかない潔さ。
まだまだセットアップも不十分なので、じょじょに使いやすくしていこう。14日からの中国出張の前にある程度のセットアップは済ませておきたい。
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ポチポチっとしていただけると、ちょっと幸せな気分になれます。

投稿者 corvo : 01:57

2006年6月 8日

Tarbosaurus process 04

ここのところ良い天気が続いているが、僕の気は晴れない。かなり追いつめられてきた。
もともと厳しいスケジュールに、無理を重ねているのできつい。右手の調子も思わしくなく、腱鞘炎の痛みも強い。午後には接骨院でケアーしてもらわいと、これ以上は身体が言うことこと聞きそうにない。

そんな状況でタルボサウルス。
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これが昨日の状態。背景の空と雲から描いていく。雨雲を含んだ積乱雲。雨期のイメージ。この段階では、空がタルボサウルスの輪郭に入り込んでいっても気にしない。ある程度、背景を完成させてしまう。
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今日の午前中の状態。イエローオーカで光の当たる明るい部分を描き起こしていく。
このタルボサウルス、少し締め切りを延ばしてもらった。といっても14、15、16日と中国出張がはいっているため、厳しい状況に変わりはない。
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並行して進めている、モノクロイラストの仕事。昨日3点完成させて、合計7点に。ちょうど半分出来た。残り7点。これは12日までに納品。
どう考えてもきついな。
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投稿者 corvo : 11:10

2006年6月 7日

Tarbosaurus process 03

昨日、講座が終わった後、帰宅してからタルボサウルスの続きを進める。
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転写したイメージの上から、イエローオーカを一層塗り、その後タルボサウルスに濃い褐色で陰影をつけていく。画面の水平垂直をきちんととって撮影していないので歪んでいるが、おおよそ雰囲気はつかんでもらえると思う。陰影をつけた後に、さらに一層セルリアンブルーを塗ったところ。明治時代の脂派(やには=旧派)のような画面。
タルボサウルスは、昨日はここまで。

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続けて、ムック本のためのモノクロいらすとを制作。ここには4点写っているが、あらたに制作したのは2点。まだ10点ほど残っている。全てがぎりぎりできつい。でもなんとかしなくては。
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ついででよいので、ポチポチっとお願いします。

投稿者 corvo : 14:01

2006年6月 6日

小学校で課外授業

今日は午後から市川市の小学校で課外授業。NHKの千葉放送局が主催する「NHK小学校恐竜キャラバン」という企画で、世界の巨大恐竜博2006の宣伝広報活動の一環も兼ねた、小学生向けの講座である。専門家による講座ということで、千葉県立中央博物館の研究者が各校をまわるということだったのだけど、とても希望校全てには行けないということで、僕のところへも話が来たのである。
45分という短い時間の中で、復元画について話をしたのだけど、参加してくれた小学生たちの集中力も素晴らしく、随分盛り上がった講座になって、楽しく終えることが出来た。復元は骨から始まるということを説明するために、僕の骨コレクションから、イヌ、ネコ、ワニの頭骨、人間の左腕のレプリカを持っていった。特にネコの頭骨の小ささは驚きだったようで、何だと思う?と聞いたところ、ネズミやハムスターと答える子供たちが多かった。初めて見るものなのだから間違えるのは当然なのだけど、イヌやワニについては、すぐに分かってくれる子供たちがたくさんいた。これが結構、大人のほうが分からないときが多い。子供たちは、素直に先入観なく、興味を持って見てくれるのか、形態に対する感受性がとても強い。これは、とても嬉しいことだった。また、骨を気味悪く感じるのではなく、自分たちや身の回りの生き物の命を、支えている大切なものだという意識を持ってくれたように感じた。
後は、パソコンで作ったスラオドショーを見てもらいながら、復元画の製作過程を解説していった。今日は3点、復元画の原画を持っていて会場に展示したので、スライドの中のプロセスをより実感してもらえたのかもしれない。
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写真の着ぐるみは、恐竜博のマスコットキャラクター「モリー」。僕の講座が終わった後で、NHKからの広報として恐竜博についてのお知らせをしているところ。手前のピアノに乗っているのが、僕の骨コレクション。
世界の巨大恐竜博2006は幕張メッセで、7月15日(土)から9月10日(日)まで。このblogで宣伝しているのだけど、僕はこの恐竜博には一切関わっていない。なので、恐竜博では僕の復元画は1点も見ることは出来ません。
でも、今日は小学生たちに話をすることで、とてもよい経験ができた。来週13日には、野田市の小学校で同じ講座を開きます。
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順位が下がり続けているのは、トップに本の紹介の記事があるからかな。

投稿者 corvo : 23:58

打ち合わせと新宿ミネラルフェア

月曜日は午後から打ち合わせに出かけなくてはいけなかったので、午前中に少しタルボサウルスの作業を進める。
出版社との打ち合わせ。次の絵本の企画が随分遅れてしまったのだけど、シリーズ化も視野にいれて進めていくことになった。詳しいことが決まったら、お知らせします。
その後、西新宿まで移動して、ミネラルフェアへ。
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鉱物と化石の露天商が、軒をつらねたような会場風景。あまり時間がなかったので、ざっと見ただけで終わってしまった。化石はとても高価で手が出ません。
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お金と場所に余裕があれば、たくさん買ってしまうだろうな。復元画を描く時の理想は、博物館の中に住んで、すぐに資料にアクセスできるというのがひとつだろう。
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ティラノサウルスの若い個体と思われる頭骨化石のレプリカ。非常に良い出来で、78万円のプライスタグ。
写真におさめるだけで満足して帰ってきました。
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投稿者 corvo : 01:49

2006年6月 5日

残念なお知らせ

ちょっと残念なお知らせです。
2003年、2004年、2005年と3回に渡って開催してきた、東武池袋店美術画廊での個展が今年はありません。
この夏は僕自身、長期にわたって海外へ行くこともあるのと、美術画廊の体制の転換期であるということもあり、今年は開催しないということに決まりました。また、来年以降の予定も未定です。
楽しみにしていてくださった方には残念ですが、復元画による個展の予定は今のところありません。作品はたくさんあるので、いつでも展示はできる状態にあります。来年も東武を最優先に考えていきますが、他の開催場所の可能性も探っていこうと思います。何か、良い情報がありましたらお知らせください。作品持って、すぐ営業にいきます。
デパートは不特定多数のお客さんに見てもらうことができるので、とても貴重な場でした。もちろん、作品は作り続けていくので、どこかで必ず個展を開催できるようがんばっていきます。
それまで、もうしばらくお待ちください。
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でも、来年は「復元画ではない個展」を開催予定です。乞うご期待ください。応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 00:50

2006年6月 4日

COREL painter Ⅸ.5 premium

もともと懸賞などの当たりには縁がないのだけど、なぜだか商品モニターに当選することがある。以前は、カメラ雑誌でカメラのモニターになってレポートを提出したことがあった。高額な商品でもあり、僕としては非常に嬉しく助かる体験だった。
今回、雑誌Mac Fanのモニター募集に応募したところ、なんと「COREL painter Ⅸ.5 premium」が当たってしまったのである。すっかり応募したことも忘れていて、5月31日の宅急便で気がつくという抜け作さ加減。よくよくMac Fanの最新号を見ると、ちゃんと名前が掲載されていた。
タブレットを買ったこともあって、本格的にデジタルを始めようと思っていた矢先だったので、実にタイムリーでラッキーな出来事であった。
そこで意味もなく、パッケージ御開帳の連続写真を。
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インストールは無事終了。でも、まだ試し描きはしていないのだけどね。さて、これでデジタルアーティストとしてのデビューも近い・・・・・・かな。
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投稿者 corvo : 23:55

2006年6月 3日

Tarbosaurus process 02

今日は天気は良かったのだけど、気温の低い肌寒い一日だった。
タルボサウルスの制作を再開。急ピッチで進めなくては、とても間に合わない。鉛筆デッサンが完成。
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紙(アクアレルアルシュ、56x38cm)に鉛筆(ステッドラー、HBとB)。
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スキャンしてパソコンに取り込んだ後、フォトショップで画像を反転してプリントしたものを、コンビニで拡大コピー。これを使って、新しい画面へイメージを転写する。
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いつものようにファンシープリントをコピーの裏側からしみ込ませて、ペーパーナイフですばやくこすっていく。
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これが転写されたイメージ。水張りしたアクアレルアルシュを使う。開けた大地、真っ青な大空を背景に、咆哮するタルボサウルスをイメージして描いていく予定。さて、間に合うか。
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投稿者 corvo : 23:56

2006年6月 2日

視点の違い

ちょっと昨日の話題の補足を。
同じモチーフを同じ部屋で、二人の画家が描いたとしても、まったく同じ構図になるはずがない。同じ場所から代わる代わるモチーフを見ながら描けば同じ構図になる可能性はあるが、それは現実的な方法ではないし、身長が違えば視点が変わってしまう。
仕事場にセットしてあった静物を撮影してみた。カメラを三脚で同じ高さにセットし、モチーフからおよそ同じ距離を保ちながら、左右に1mほど移動して撮影したものである。
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モチーフから近い距離で撮影したということもあるが、1mずれただけで目の前の世界は一変してしまう。大の大人が、イーゼルにキャンバスをセットして画材を広げれば、お互いに最低でも2mぐらいの距離をおかねば描きにくいだろう。
この2枚の写真を見てもらえば、同じモチーフを描いたという言い訳が、どれほど陳腐なことか分かってもらえるだろうか。
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今晩は、久しぶりに楽しいお酒を飲んできました。まだまだ厳しい日々が続きます。応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 23:55

2006年6月 1日

盗作か、否か。

6月はからっと晴れた一日から始まった。こんな天気にはふさわしくないエントリーなのだけど、コメントでもちょっと触れたので、書いてみる。
広辞苑で「盗作」を引いてみると、「他人の作品の全部または一部を自分のものとして無断で使うこと。剽窃」とある。
今、ちまたで騒がれている日本人画家が、イタリア人画家の絵を盗作したとされている問題である。
ここで画像を並べることは、許可を得てからでないと出来ないし、無断で掲載することは著作権違反になってしまう。実際の原画を見た訳ではないし、仔細に画集などをチェックした訳ではないが、報道されている画像を見る限り、盗作どころか模写にすぎない。
もし、仮に同じモデルを使って、同じ空間で描いたとすれば、ビューポイントが変わってくるはずである。違う視点からの構図にならなくてはおかしい。人物のデフォルメまで同じに見えるので、影響を受けたとか、オマージュであるといったことでもないだろう。例えば、まったく同じ構図で、同じ人数の人物像であっても、まったく違うモデルを使ったり、空間をかえるだけで、新しい作品が生まれる可能性はあるし、それならオマージュであるとも言えるだろう。
今回のケースは、トレースしたようにぴたりと絵が一致してしまう。どう言い逃れをしようとも、模写であるとしか判断できない。贋作に近いと言えるだろうか。
自分の修練のために模写をすることはあるし、過去の巨匠の模写から、まったく新しい作品を作ることもできる。以前、ここで紹介したホルスト・ヤンセンにも、巨匠の模写から独自の作品を作り上げたものが何点もある。
僕自身は、あまり窮屈に考えて、なんでもかんでも盗作だといって、他者からの影響を排除することは反対であるが、今回のことはそんな次元の問題ではない。油絵を描くには、長い時間がかかる。しかも何点も描いている。制作している時間、彼の精神はどういった状態にあったのだろう。誰が見てもあきらかに分かる両者の絵の共通点。画家本人にとって、結果的にメリットのない行為に駆立てたものはなんだったのか。画商から課せられた、厳しいノルマだったのか。
この画家の正直な告白があれば、自分の弱さを省みることで、我々も学ぶところがあるかもしれない。
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もうすぐ、blog開設、1周年です。ポチポチっと応援よろしくお願いします。

投稿者 corvo : 23:35