« 子供向け絵本企画05 | メイン | 翼竜完成 »

2008年02月25日

ワンフェス初体験

土曜日は強風のため出掛けられなかったおかげで、「サイカニア」を完成することができた。依然スケジュールはきつきつで時間に余裕があるわけではないのだけど、日曜日が午後から東京ビッグサイトまで行ってきた。そうワンダーフェスティバルを見に行くためである。有明に行くときは電車でいくとかなり不便なので、車で行くことにしているのだけど、強風のためハンドルを取られることがあり、けっこう怖い思いをした。背の高いカングーを避けて、安定性の高いRSを選んだのだけど、首都高ではかなり神経を使った。
これまでも友人数名が出展しているにも関わらず一度も行ったことがなく、「小田はワンフェスには来ない」が仲間内での定説になっていたのだが、関東にいる間に一度は行っておこうと思い足を運んだのである。
エルステッド&Fragi-ragiSHINZEN造形研究所RC GEARアクアプラントといった友人のブースを中心にまわる。というより時間もなく、広すぎてとても見切れるものではなかった。もうひとつ目当てにしていたのが、ANIMAL BONE & SKULL専門ブランド『GALVANIC』。僕は勝手に骨屋さんと呼んでいるのだけど、仲間内では「骨屋さんどこ?」で通じてしまう。ここで散財。いい買い物ができた。
blog08022406.jpg
ダチョウの頸椎。実際はこんなに曲がらない。ばらばらの頸椎を簡単にアルミの針金でつなげたもの。もう少し綺麗に加工しなおす予定である。初めてじっくりと観察したのだけど、椎体の関節が竜脚類の物とはまったく違う。ダチョウの頸椎は可動することを前提の構造になっているが、竜脚類では出来るだけ動かさずに姿勢を保持する構造にしか見えない。やはり何事も本物を見てみないと気づかないものである。
blog08022407.jpg
カニクイザル。表面に塗られたニスがちょっと邪魔であるが、猿の頭骨は持っていなかったのでひとつ欲しかったのである。(人間も猿に含めれば、ひとつはもっていたけど)
blog08022408.jpg
魚のハモ。鋭い歯が並んでいる、口蓋歯まで鋭く尖っている。
blog08022409.jpg
これは描いてみる予定。いい形をしている。

今回は初めてのワンフェスということで、いろいろと失礼なことをしでかしそうになってしまった。
ブースはほとんどが長机を並べて、その上に模型を飾っている。ちょっと凝ったひな壇を設置しているブースもあるが、すべての模型はむき出しで至近距離で見ることができるようになっている。友人に頭骨の模型を見て欲しいと言われたので、思わず手に取ろうとしたら、すごい勢いで止められてしまったのである。そこで注意されなかったら、よそのブースでやってしまってトラブルになってしまっただろう。危ない危ない。ただ、個人的には、机の上に置いてあるだけだと思わず手に取ってしまうと思うのである。そのためにガイドブックにもマナーとして明記してあるのかもしれないが、まったく知らない部外者には容易には気づかないことのひとつのように思う。もうひとつ感じたのは、それぞれのブースが展示空間を形成していないということである。多くの場合、ただ机があり、展示品があるだけである。露店が並ぶ猥雑さもなく、それぞれのブースが響き合うという感じでもない。長机を挟んで来場者と極めて個人的なやりとりをする、悪く言えばお役所の相談窓口のような雰囲気を感じた。17時までのイベントなのに、16時30分ごろからいそいそと片付け始めるブースが多いのもお役所的。
友人とも会えて、目的の骨も買えて、僕としては充実した2時間ほどだった。急いで家に戻って、制作の続きを始めたのは言うまでもない。
にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 2008年02月25日 23:55

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.studio-corvo.com/blog/mt-tb.cgi/1000

コメント

出展してる友人が、、直前まで修羅場でしたw
 魚類と爬虫類の骨格販売の出展をネットで見つけて、
  興味あったんですが・・人ゴミと強風に負けました。

ダチョウ頚椎・・ダチョウが参考になるか解りませんが・・
 モア描いてください!!
   ハモ・・頭骨カッコイイですね。かなり意外です
     丸で買って・・作ってみようかな・・

投稿者 siva : 2008年02月26日 12:25

>sivaさん
出典前は修羅場でしょうね。
たぶん、その店です。骨屋さん。
モアは一冊いい資料があります。描くと地味なのですよね。
魚は骨にするのは、とても難しそうです。

投稿者 corvo : 2008年02月26日 12:59

限られた時間であの特殊空間に対応することは、非常な困難を伴うことは容易に想像できます。
「展示品に触れる」事についての認識な差は、私が今まで全く意識した事がなかったので新鮮でした。
短い時間でしたが、お話の内容は非常に充実していて勉強になりました。
「レイヤーとキャンバスの違い」については、今まで「同じもの」だと思っていた事が「違う」という点を知りました。

その上で質問です。
展示してある貴方の作品を「理解したい」という理由で画面をベタベタ触るお客さんがいたとして、許容できますか?

投稿者 村瀬 : 2008年02月27日 05:09

>村瀬さん
会場ではお世話になりました。いきなり触ってすみませんでした。

「触る」ということに関してですが、絵画の場合は額装され壁にかけられている場合がほとんどだと思います。それを鑑賞するわけですが、長年培われてきたお約束があり、「触る」という前提にはなっていません。巻物、屏風、障壁画となると、また違った作法になってきますが、おおむね「触る」ことは前提になっていないです。
でも、ある展示空間のなかで机の上にむき出して平に置かれていたら、それは触られても仕方がないと思います。
それと絵画を「触る」ことで理解が深まる部分というのは、それほど多くないでしょう。「見る」ことを目的に制作されているものですから。一方、立体の場合は360度あらゆる角度から見たいという欲求を抱かせます。作品をぐるりと見ることができれば良いのですが、どうしても見ることができない部分は手に取って見てみたいと思うし、その造形の形態を指で追ってみたいという欲求がでてきます。
陶磁器の展示であれば触りますよね。手にとって角度を変えて眺めて、重さを確認して。もちろん手に取って使うことが目的の食器などの陶磁器とは違うかもしれませんが。フィギュアを購入したお客さんは手に取って鑑賞すると思うのですが違うのかな。
誰もが手が届く、触れる状態に展示しておいて、触るなというのは、事情を知らない人間には難しいかもしれません。ガイドブックには注意書きとして書いてありましたが、僕が主催者だったら別紙にして渡すと思います。後は何度か館内放送をいれるとかですね。閉じたコミュニティで限られたお客さんだけを相手にするのなら、その限りではないですが。
すごく悪い言い方をすれば、「傷口には、腫れ物には触らないでください」という風に感じられてしまうのです。

投稿者 corvo : 2008年02月27日 12:05

なるほど。
やはりこちらの世界の方がマイナーというかイレギュラーなんですね。
内部にいると判らないものです。

投稿者 村瀬 : 2008年02月27日 23:54

>村瀬さん
どちらにもメリット、デメリットがあるのだと思うのですが、美術には長年にわたって確立されてきた展示手法があるので、参考にしてみるのもの良いのではと思いました。
ワンフェスを見ると、展示の方法で随分損をしているのでは?と思う事が多かったです。

投稿者 corvo : 2008年02月28日 02:44

コメントしてください




保存しますか?