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2011年10月28日

EMERGING DIRECTORS' ARTFAIR ULTRA 004


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EMERGING DIRECTORS' ARTFAIR ULTRA 004
2011年10月28日(金)11:00〜22:00、29日(土)11:00〜22:00、30日(日)11:00〜20:00
スパイラルガーデン・スパイラル1F(東京都港区南青山5-6-23)
入場無料
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『Giraffe skull』をGallery 花影抄から出品します。関東では初展示。


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投稿者 corvo : 11:00

2011年10月25日

サイエンスカフェ「恐竜復元画を描く方法」


「恐竜のせかいをよみがえらせる」2日目はサイエンスカフェにて、「恐竜復元画を描く方法」を開催。
司会は人と自然の博物館研究員の三枝春生さん、そして僕が講師としておしゃべり。
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最初にスライドショーを使って、復元の仕事について解説。(W氏撮影)
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スライドショーの後は部屋を明るくして、質疑応答、ディスカッションなどを行いながら進めて行く。(W氏撮影)
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時折、ホワイトボードに描きながら、質問に対して答えたり、解説したり。(W氏撮影)
シンポジウムに登壇した研究者も参加していたため、サイエンスに関する質問はほぼ丸投げ状態。僕は研究者ではないので、研究の領域に関してはある程度答えられても、本質的には理解出来ていないことの方が多い。絵に関する質問であれば専門家として答えることが出来るのだけど、ついつい参加者の質問は研究領域に集中してしまう。復元について講演するときの宿命ではあるけど、僕は絵描きであって研究者でないということは、よくよく理解しておいて欲しい、というのが正直なところである。
出来ればサイエンスカフェではなくて、大人向けにお酒飲みながらサイエンスバーをやりたいところ。子ども向けにオブラートに包んだ話よりも、ずっと刺激的で面白いものになると思うのだけど。
どっかでやってみようかな。


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投稿者 corvo : 23:59

2011年10月23日

恐竜のせかいをよみがえらせる・シンポジウム 無事終了


本日、篠山市で開催された「恐竜のせかいをよみがえらせる・シンポジウム」が無事終了した。
基調講演である、對比地 孝亘さん、新谷 明子さんの発表は聞応えがあった。サイエンティストとプレパレーターの立場から現在の研究の最前線の話を披露。
経験に則した話は面白い。借り物の言葉はなく、興味深い話が次々と出てくる。
内容については会場に来た人たちの特権ということで、詳しくは記さないことにする。

シンポジウムでは僕もパネリストとして登壇。白亜紀前期の篠山を復元することをテーマに、パネリストたちのリクエストに応えながら、ホワイトボードにスケッチを描いていった。
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各専門家のアドバイスを聞きながら。(H氏撮影)
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おおよそ完成したところ。1時間はずっと描き続けていたと思うが、照明のせいもあってかなり暑かった。(H氏撮影)
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そして出来上がったのがこの画像。
これほどの多種多様な生物が狭い範囲に登場することはないが、現在見つかっている生物をできる限り収める構図を目指した。画面が茶色いのは照明の色温度のせい。

明日は10時30分から、兵庫県立人と自然の博物館でサイエンスカフェ「恐竜復元画を描く方法」です。


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投稿者 corvo : 00:01

2011年10月22日

恐竜のせかいをよみがえらせる・シンポジウム


今週末に開催されるシンポジウムとサイエンスカフェのために、兵庫県立人と自然の博物館に来ている。昨日は午後2時から打ち合わせがあったので、朝早くから関東から移動して兵庫県三田市に駆けつけた。
今回の大きなテーマは「復元」である。化石のクリーニングし、そこから発見された骨(だけではないが)から、何を導き出すことが出来るか。さらにその資料を使って、復元画や復元模型をどうやって作っていくのか。最前線の現場で作業に携わる人々の生の声を聴くことができる、貴重な場として企画されたシンポジウムである。

恐竜化石シンポジウム in たんば 「恐竜の世界をよみがえらせる
日時:10月22日(土) 13:00〜16:30
会場:四季の森生涯学習センター

プログラム
12:30 会場
13:00 開会挨拶
13:15 講演
    「恐竜の生物学〜軟組織の復元から成長と進化まで〜」
    對比地 孝亘(国立科学博物館地学研究部非常勤研究員)
    
    「プレパレーターの仕事」
    新谷 明子(アメリカ・フィールド博物館チーフプレパレーター)

14:35 休憩
14:50 パネルディスカッション
    「たんばでよみがえる恐竜の世界」
    ・パネリスト 
    三枝 春夫(兵庫県立人と自然の博物館主任研究員・兵庫県立大学准教授)
    對比地 孝亘(国立科学博物館地学研究部非常勤研究員)
    新谷 明子(アメリカ・フィールド博物館チーフプレパレーター)
    小田 隆(画家・イラストレーター、成安造形大学特任准教授)
    徳川 広和(恐竜復元作家、(株)ACTOW)
    
    ・コーディネーター
    渡部 真人(林原生物化学研究所古生物学研究センター研究員)

16:30 閉会


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投稿者 corvo : 08:55

2011年10月20日

手の機能模型を作る 2


木曜日は日藝での非常勤講師の日。
先週からの続きで、課題は「手の機能模型を作る」。準備していた針金を使って、授業時間内に簡単に僕も作ってみた。
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前回描いたイメージスケッチとともに。


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投稿者 corvo : 23:40

2011年10月19日

カバの頭骨を描く 4


あまり進んでいないが、カバの頭骨。
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人体表現研究室で制作。
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ディテール。


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投稿者 corvo : 23:55

カバの頭骨を描く〜公開制作について〜


今回の公開制作は、当初の予定ではもう少し頻繁に行う予定だったのだけど、実際にはあまり時間をとることが出来なかった。公開制作にした理由は、頭骨の貸し出し期限の展覧会中に完成させたかったからということと、イベントの一つとして来場者の方に楽しんでもらいたかったからである。特に、撮影可、スケッチ可(デッサンも含む)の会場で、より気軽に描いたり撮影したりしてもらうことが出来るようという意図もあった。
欧米の美術館では所定の手続きを踏めば、館内でアトリエイーゼルを立てての油彩の模写も可能である。僕がわざわざアトリエイーゼルを持ち込んだのも、そんな状況を再現したかったからだ。
もう一つの理由は、手元を見て盗むことには、何物にも変えがたい教育的効果があると考えているからである。大学の教員である以上、学生にはいくらでも盗む機会を与えたいと思っている。学内とはいえ公のギャラリーで描いているので、一般の来場者にも盗まれることになるかもしれないが、そこはあまり気にしていない。
「人前で描いて集中力が続きますね?」と聞かれることがあるが、描く行為のほとんどは作業なので、話をしながらでもそれほど苦にはならない。さすがに難しい質問などがあると手が止まるが。
会期は終了してしまったが、もし僕が公の場で描いていることがあったら、気軽に声をかけてもらえればと思う。本当に声をかけてほしくない作業や、見られたくないプロセスは人前ではやることはない。
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人体表現研究室で制作の続き。


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投稿者 corvo : 00:21

2011年10月17日

HONE展搬出


9月28日(水)から10月16日(日)まで開催されたHONE展へは、約1500名の方に御来場いただきました。誠にありがとうございました。おそらく成安造形大学の企画展としては、異例の来場者数だと思います。

今日は各ギャラリーから骨を搬出する日。
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天気が良かったのは幸運だった。うちの大学はそれぞれの建物が独立しているので、雨が降ると移動の度に傘をささねばならないのである。段ボールで梱包された骨を運ぶには、天気が良いことが必須条件だった。
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ガラスキャビネットから出された骨達。スポットライトの当たっていた環境から、段ボール箱の中へ静かに入るのを待っているところ。
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来週の月曜日に大阪市立自然史博物館へ運ぶため、人体表現研究室で一時保管。

会期途中からだったがアンケートをとったところ、かなりの数を集めることが出来た。概ね好意的な意見が多くて嬉しかったが、やはりキャプションが欲しかったというコメントも散見された。特に高齢者の方からのリクエストが目立った。
しかし、今回に関しては挨拶文でもキャプションをつけないと明記している。人間は何事も言葉でまず認識してしまう傾向がある。そうするとその人個人の経験の中だけでしか、その物を見ることは出来なくなってしまう。生きている姿の写真も掲示してほしかったという意見もあったが、それではその写真のイメージだけにとらわれて、目の前にある骨の形を見ることをわすれてしまうことになる。そういったことを避けるために、一切のキャプションを廃したのだった。ただし、なにわホネホネ団団長・西澤真樹子さんによる解説シートを配布して、全ての骨が何の動物であるか知ってもらえるようになっていた(これも会期途中からだったが)。
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この解説シートを見ながら、長時間会場に滞在する来場者が多かったのも嬉しかった。
撮影可、スケッチ可、ネット上への画像アップも可、これらのことは以前から考えていたので、今回実現出来たことも大きな成果の一つだった。少なからず広報的にも効果があったはずだ。

本当に多くの人の協力があって開催することが出来た展覧会だった。
この場を借りて、御礼申し上げます。次回、HONE展2の時もよろしくお願いいたします。


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投稿者 corvo : 23:34

2011年10月16日

カバの頭骨を描く 3


本日、無事にHONE展が好評のうちに無事終了。御来場いただいた皆様ありがとうございました。

昨日に続いて、カバ頭骨の制作を進めたが、予想通り完成することは出来なかった。進捗は全体の4割というところ。
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カバの頭骨、かなり手ごわい。これまで描いたモチーフの中でもっとも難しいものの一つだと思う。複雑な曲面で構成されており、形の変化も極めてダイナミックである。通常、部分から淡々描き上げていくのだけど、カバではその手法が全く通用しない。
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かなり基本に立ち戻った描き方に変えている。それでも難易度の高さは半端ない。チャコールペンシルの色幅で再現するのは至難の業である。
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名残惜しいがHONE展最後の写真。明日は搬出です。

実現するか確約出来ないが、HONE展2に乞う御期待!


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投稿者 corvo : 23:41

2011年10月15日

カバの頭骨を描く 2


カバ頭骨、ラストスパート。とはいえ、まだまだ序盤である。明日、完成することはないだろう。それぐらいの作業量は残っている。
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今日、夕方までの作業。ようやくなんとなくカバの頭骨のフォルムが見えてきた。この頭骨、これまで描いたものの中で最も難しい。極めて複雑な曲面で構成されている。
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ディテール。
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さらにディテール。
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作業風景。
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ガラス越しに。

好評をいただいてるHONE展、ついに明日で最終日です。
まだご覧になっていない方、是非!


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投稿者 corvo : 23:22

2011年10月14日

手の機能模型を作る 1


昨日は日芸での非常勤講師の日。今週から手の機能模型を作り始めた。といっても初日はスケッチから。
この課題は僕も初めてなので、自分でも作ってみることにしている。2009年の美術解剖学会で出会ったManfred Zoller氏の『Gestalt und Anatomie』が参考書。手の持つ複雑な機能をどれだけシンプルに美しく再現出来るかが重要な点である。
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僕は主に針金で骨格の構造を作る予定。昨日は久しぶりに東急ハンズへ行って材料を買い出してきた。
さて、初めての課題、上手くいくかな。


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投稿者 corvo : 21:04

2011年10月13日

日本美術解剖学会・2011関西大会 2


日本美術解剖学会・2011関西大会 1のエントリーから長らく空いてしまったが、続きのレポート。
基調講演の二番手は、成安造形大学の授業でもお世話になっているHiroさん。「肩甲上腕リズムと背部のレリーフ」。布施さんに続いて美術解剖学に則した直球の発表。特に表現が難しい背中の筋肉について、自身の肉体の画像を使っての解説。背中はほとんどの部分が筋肉で覆われていて、腕の動きに影響を受ける。また肩甲骨も様々に背中を動き回るので、姿勢によるその表情は千差万別である。東洋のダビデを目指したというHiroさんの肉体は、筋肉のレリーフを分かりやすく表出させる。スライドには成安での授業風景や、僕の描いた筋肉図も使われていた。

三番手からは連続して3人古生物関連の発表が続いた。
その最初の演者は北川博道さん。演題は「古脊椎動物研究のための解剖学」。話始める前におもむろに取り出したのはアジアゾウの上腕骨。もうこれだけで会場の空気をつかんでしまった。化石から分かる絶滅ゾウの性差の話、解剖し動物の運動の機能を研究することの大切さ、過酷な解剖の現場の話など、軽妙なトークでぐいぐいと聴衆を惹きつけていく。うまいなあ。今回一番の笑いをとったのは、間違いなく北川さんだろう。もちろん発表の内容も充実していて、非常に興味深い話だった。

(続く)

日本美術解剖学会・2011年関西大会レポ(1/3)
日本美術解剖学会・2011年関西大会レポ(2/3)
日本美術解剖学会・2011年関西大会レポ(3/3)

日本美術解剖学会 関西大会2011

こちらで「京都大学で開催」と紹介されていますが、成安造形大学の間違いです。訂正のお願いのコメントをしたのだけど、まだ修正されてないです。


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投稿者 corvo : 23:21

美大に標本制作のコースを作ることは出来ないだろうか?


先日、知人のイラストレーターから、HONE展に展示されている組立骨格の姿勢の悪さを指摘されて、ふと思いついたことである。死体を解剖し骨にするノウハウは、多くの博物館が持っているが、金属を曲げたり溶接をする設備のあるところは、僕が知る限り国内ではない。しかし、彫刻科のある美大には重機や金属を切断したり溶接したりする設備、技術を持ったスタッフが存在している。この両者を結び合わせれば、アートとサイエンスを繋ぐプロジェクトとなり、社会貢献することが可能になるはずだ。
博物館の収蔵庫には多くのばらばらの骨格が収蔵されている。組み立ててしまうと収納が難しくなるという欠点があるが、展示までを考えると生き生きとした姿を骨格で見せることには大きな意義がある。
折角の骨格標本も業者に丸投げでは、博物館からのリクエストを全て反映させることは難しい。でも、美大と二人三脚で進めていけば理想的な組立を行うことが出来る可能性がある。また、美術解剖学のトレーニングにも繋がる。
これまでの組立骨格はただ突っ立っているものが多く、面白みにかけるものだったが、躍動感ある美術的にも鑑賞に堪えるものが出来れば博物館の展示空間を豊かにすることが出来るだろう。
死体などの生ものを扱うのは美大では難しいので、まずは骨格を組み立てる講座などを作ることは出来ないだろうか?おそらくニーズはあると思う。
まずは来年度の助成金や科研費を申請して、プロジェクトの実現を目指します。


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投稿者 corvo : 02:03

2011年10月12日

カバの頭骨を描く 1


HONE展開催中の公開制作として、カバの頭骨を描いている。しかし、ほとんど作業できてないのが現実。先週末の学祭中に出来れば反響も大きかったのかもしれないが、ホネホネサミットとも重なっていてどうにもならなかった。今日久しぶりに制作を再開できたので、制作中の画像を公開。
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昼休み終了時点。
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夕方に再び制作して、今日はここまで。
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ディテール。
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制作風景。まだこれだけではカバの頭骨に見えないなあ。会期中に完成させることが出来るか!?
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夜のHONE展会場。


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投稿者 corvo : 23:53

2011年10月11日

ホネホネサミット2011


前回のホネホネサミット2009は成安造形大学としてブースを出したが、今回のホネホネサミット2011では物販を中心にSKULL! SKULL! SKULL!名義での参加。5月のでデザフェスのメンバーが再結成(一部入れ替わりあり)とか書くとバンドっぽいけど、スーツ着て「SKULL」以外に共通点のないばらばらのグッズを売るオヤジ達の集団。
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今回のブースはこんな感じ。
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新作トートたち。トラの正面と側面、キリン、ワニガメなど。
ホネホネサミット2011では、もうひとつ大きなミッションが控えており、9日、10日と続けてワークショップを行った。その名も「恐竜の骨のパズルを並べてみよう」。タイトルだけ見ると簡単そうに見えるが、実は非常に難易度の高いワークショップだった。
モデルとなった恐竜はアパトサウルスで、1/24サイズに描いた骨格の図を紙から切り抜いてもらうことからスタート。まずこれがかなり骨の折れる作業で、小さな子どもでは綺麗に切り抜くことができない。次の難関は間接の位置に注意しながら正確に順番に並べていくことである。平面上に描かれているため、実物を見たことがない人にとっては、どの部分が出っ張っていて、どの部分が凹んでいるのか、もうひとつ分かりにくい。レプリカで良いので実際の骨格があれば説明しやすかったかもしれない。
難易度を高くしたのには狙いがあって、研究の難しさ、困難さ、復元に至るまでの複雑さを体験してもらいたかったから。でも、途中で投げ出すこともなく、集中して作業してもらうことが出来たのは嬉しかった。
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こちらは模範解答に準備した骨パズル。マグネットでくっつけることが出来て、自由に位置を変えることが出来る。サイズは1/6でかなりの迫力。これを制作するために、ホネホネサミット直前まで苦しんでいたのである。しかも当日の朝になっても出来ていないところがあり、初日のワークショップでは一部ないままということになってしまっていた。
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前回は館内ホールだけだったが、今回はナガスクジラの下でもブースが出展されていて、まさに骨尽くしの大空間が形成されていた。好天にも恵まれて初日5300人、2日目5800人と合わせて11000人という大盛況のイベントだった。
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多くの人がネット上でも紹介しているが、今回のヒットはこれ。
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閉幕間際のブース。
小さなサイズのトートバッグが好評でたくさんの方に買っていただくことができた。缶バッジも大好評。デザフェスに比べれば規模はかなり小さいが、ほぼ同じ売り上げを上げることができた。骨好きの集まるイベントで骨グッズはさすがに強い。
ホネホネサミットが縁で、ミニトートバッグを中心に、大阪自然史博物館のミュージアムショップでも販売してもらえることになりました。

そして懇親会もとても楽しかったのでした。


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2011年10月 4日

日本美術解剖学会・2011関西大会 1


10月1日(土)に開催された日本美術解剖学会・2011関西大会が無事終了した。天気予報では週末崩れるということだったのだけど、台風の進路も変えるという伝説の晴れ女「ホネホネ団団長」のパワーにより、大津の空は晴れ渡りとても気持ちの良い一日だった。

今回の関西大会、まさに突貫といってよい準備期間しかなかった。今回、講演者として参加することが決まっていたのは幹事の布施さんと僕だけ。9月に入ってからも何も決まっていないような状況だった。大急ぎでシンポジウムのメンバーを関西の人脈を中心に声をかけたところ、幸運なことに誰一人断られることなく、あっという間に合計7人の参加メンバーが決まってしまった。ホネホネ団団長の西澤さんにはHONE展のギャラリートークをお願いすることになったが、当初はシンポジウムへの参加も考えていたのである。

いつも美術解剖学の学会とは違い、僕の人選ということで古生物学、発生学の研究者に入ってもらったのは、とても新鮮だった。現役の美術解剖学研究者である布施英利さん、美術解剖学モデルのHiroさんには、オーソドックスな美術解剖学の講演をお願いするとして、古生物学、発生学からはどういった切り口で講演をしてもらうか。何度かのメールのやり取りを経て概要が決まっていった。
シンポジウムの大きなテーマは「人体の美術解剖学、動物の美術解剖学」。
僕自身、古生物の復元画制作を通して、多くの研究者と仕事をしているので、両方の分野を横断したシンポジウムになればきっと面白いものになると考えていた。

ランチをとりながらシンポジウムの打ち合わせと思っていたのだけど、講演要旨を配布して簡単に顔合わせ。正直、詳細な打ち合わせがなくても心配することはないメンバーだと思っていたので、こちらからお願いしたことはただひとつ「必ず1回以上笑いをとってください」。

会場は成安造形大学内にある聚英館3階・聚英ホール。学内でもっとも大きな講演用のスペースだ。午前中まで別の公開講座が行われていたので、ばたばたとした準備になってしまった。なれない学生とともに、布施さん自らが受付に座っての対応は贅沢というか、申し訳ないというか、次からはもっとスムーズに運営しなくては。

シンポジウム基調講演のトップバッターは布施英利さん。一番偉い人を一番先に持ってくるのもどうかと思ったのだけど、ここは日本美術解剖学会のアピールのためにも、彼をおいていないと思ったのである。
基調講演1 布施英利 「手の美術・手の解剖学」
人間の身体の中でももっとも描くこと、作ることが難しいパーツである「手」について焦点を当てた発表。
巨匠達の素晴らしい仕事を紹介しながら自ら解剖した経験をもとに、手の表現に迫っていく。
前腕の回内、回外の動きを、きらきら星を歌いながら解説。会場が笑いに包まれ一気に和んだ。
PowerPointを使いながらのプレゼンだったのだけど、文字は書き文字を使った独特のスライドショーだった。あえて「肉筆」とは呼ばず「肉字」。さらっと話しているのだけど、ユーモアにあふれたネーミングセンス。「肉字」これから使おう。

(続く)


日本美術解剖学会・2011関西大会とHONE展
日本美術解剖学会・関西大会 in 成安造形大学



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2011年10月 2日

HONE展・成安造形大学 open!


3日間の搬入と設営を経て無事にオープンすることができた。
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どこかのお洒落な店のようなたたずまい。
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スペースギャラリーでは大型の頭骨と全身骨格を中心に展示。全ての角度から観察することができる。
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外光が差し込む明るい部屋で見る骨たちは新鮮。
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美術といえば牛骨。高校生の時に描いたのを思い出す。
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それほど広くないがゆったりと展示。
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夜の雰囲気もまた格別。
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フタユビナマケモノ。
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コアラ。同僚の先生は「コアラとは認めない」と言っていたが、正面から見るとそこはかとなくコアラに見えてこないでしょうか?
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クロサイの正面。
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アメリカバク。
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時々、こうやって公開制作をしている時があるかも。
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ギャラリーアートサイトは一転して、ちょっと妖しい空間。
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この部屋には黒革のごっついソファーを実は置きたかったのである(もちろんそんなものは大学の備品にはないのだけど)。

この展覧会では、自由に写真撮影、スケッチをしていただくことができます。ただし、ストロボと三脚の使用は禁止。画像をネット上にアップロードすることも御自由にしていただいて結構です。滋賀県大津市という立地条件ですが、多くの方の御来場をお待ちしています。
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会期 2011年9月28日(水)〜10月16日(日)12:00〜18:00 会期中無休
   *10月8日(土)9日(日)は大学祭「響心祭」のため12:00〜20:00まで
会場 成安造形大学【キャンパスが美術館】入場無料
   ギャラリーアートサイト・ライトギャラリー・ギャラリーウィンドウ
主催 成安造形大学
企画 小田 隆(イラストレーション領域准教授)、成安造形大学
協力 大阪市立自然史博物館、なにわホネホネ団、京都市動物園、みなくち子どもの森自然館

関連イベント
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会期中カフェテリア「結」ミュージアムショップにて本展関連オリジナルグッズ&恐竜博2011オリジナルグッズを販売

ホネホネサミット2011
会期 2011年10月8日(土)〜10月10日(祝・月)
会場 大阪市立自然史博物館 本館
主催 ホネの全国ネットワークHo-net(ホネット)、大阪市立自然史博物館、なにわホネホネ団

日本美術解剖学会関西大会 *終了しました
会期 2011年10月1日(土)
会場 成安造形大学


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2011年10月 1日

日本美術解剖学会・2011関西大会


*大会当日まで、トップに表示されます。
*情報がまだ不足している部分があるので、随時書き加えていきます。
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『日本美術解剖学会・関西支部・大会』のお知らせです。

日時:2011年10月1日(土)
会場:成安造形大学 聚英館3F 聚英ホール
会員は当日の参加費無料。年会費3000円で当日の入会も可能です。
会員でない方は、一般1000円、院生500円、学部生以下無料。
懇親会、一般3000円、学生2000円(*会員も必要となります)

当日の予定
シンポジウム テーマ『人体の美術解剖学、動物の美術解剖学』
13:00~13:05 挨拶
13:05~13:20 基調講演1 布施英利 「手の美術・手の解剖学」
13:20~13:35 基調講演2 美術解剖学モデルHIRO 「肩甲上腕リズムと背部のレリーフ」
13:35~13:45 休憩
13:45~14:00 基調講演3 北川博道 「古脊椎動物研究のための解剖学」
14:00~14:15 基調講演4 平沢 達矢 「古脊椎動物学研究と復元図・復元模型」
14:15~14:25 休憩
14:25~14:40 基調講演5 東山 大毅 「頭部が形作られるプロセス・私が発生に学ぶわけ」
14:40~14:55 基調講演6 小田 隆 「頭骨を描く・人から様々な動物まで」
14:55~15:05 休憩
15:05~15:55 質疑応答
15:55~16:00 HONE展会場へ移同
16:00~17:00 西澤さんによるギャラリートーク
17:00~19:00 懇親会(カフェテリア結)

演者プロフィール
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布施英利(ふせひでと)
1960年生まれ。東京藝術大学・大学院修了。美術解剖学専攻。東京大学医学部助手(解剖学)を経て、現在は東京藝術大学准教授(美術解剖学)。日本美術解剖学会・幹事および事務局長。全国の美術大学で、美術解剖学の非常勤講師や集中講義も担当。著書に「体の中の美術館」「モナリザの微笑み」など多数。

美術解剖学モデルHIRO(ひろ)
美術モデル。美術解剖学会所属。ワコール㈱メセナ・スパイラルバンク掲載アーテ
ィスト。1995-2000年に欧州にてモデル活動後、日本にてアトリエ路樹絵
(京都)の総合プロデュサー兼美術モデルとして現在に至る。  モデル活動の際には美術解剖学を礎とした講義を平行して行うことにより、『美術解剖学』をデッサン、クロッキーの基礎学問として修めるべきとの認識を市井の画家・学生など画業を志す層に説くことを活動の旨とする。

北川博道(きたがわひろみち)
京都大学地質学鉱物学教室教務補佐
専門は長鼻類(ゾウの仲間)を中心とした新生代の化石哺乳類。基本的な観察や比較を重点に置き、特に北海道から台湾にかけてのアジア東縁における長鼻類化石の変遷や、骨化石からわかる古生物の特徴や成長の様子を明らかにすることを目的としている。化石に残された「最後の叫び」を聴くべく、日々化石と向き合う。

平沢 達矢(ひらさわたつや)
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(CDB) 基礎科学特別研究員.博士(理学).東京大学・地球惑星科学専攻にて中生代獣脚類における胸郭の形態進化に関する研究で学位を取得後,2010年より理研CDB・形態進化研究グループで羊膜類における体幹部の形態進化に関する進化発生学研究に取り組んでいる.ニワトリやワニ等の胚発生を研究して形態進化における発生パターンの変化の解明を目指す一方で,世界各地の研究機関で化石標本の研究も継続して展開している.

東山大毅(ひがしやま ひろき)
1985年生まれ。幼少の頃より図鑑や博物館に親しみ、恐竜をはじめとした脊椎動物やその形態の進化に興味を持つ。2009年に筑波大学第二学群生物学類を卒業後、神戸大学大学院理学研究科に進学、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター形態進化研究グループにおいて連携大学院生として脊椎動物の頭部や顎の形態進化を研究している。2011年4月より日本学術振興会特別研究員DC。

小田 隆(おだたかし)
1969年、三重県に生まれる。
1995年、東京芸術大学美術研究科修士課程修了。博物館のグラフィック展示、図鑑の復元画、絵本など多数制作。幅広い古生物学者たちとの交流の中で、科学的資料に支えられるとともに、オリジナリティに富んだ作品群を生みだしつづけている。最近、油彩作品の制作を再開。大学では人体の描写をメインに教えている。
画家、イラストレーター、成安造形大学イラストレーション領域特任准教授、日本美術解剖学会・幹事。

西澤 真樹子
1976 年千葉県生まれ。大阪市立自然史博物館を中心に、
フリーランスとして近畿の大学、博物館のコレクション整理や標本制作に関わる。2003 年自然史博物館を拠点に標本制作チーム「なにわホネホネ団」を結成。6才から 60代までのメンバー 190名が在籍。ホネの魅力と楽しみかたを伝えるワークショップ、標本作製講座を全国で行っている。現在、大阪市立自然史博物館友の会評議員、近畿大学農学部非常勤講師(学芸員実習)


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投稿者 corvo : 13:00