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2013年1月31日

成安造形大学【 】卒業制作展・進級制作展 2013


すっかり遅くなってしまいましたが、『成安造形大学【 】卒業制作展・進級制作展 2013』が始まっています。

展示設営の様子を、僕のゼミを中心に少し紹介。
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卒業制作展・進級制作展 <京都会場>  京都市美術館 本館  
2013年1月30日(水)〜2月3日(日) 9:00〜17:00 (最終日は16:00まで)

進級制作展 <大津会場>  大津市歴史博物館 2階 企画展示室 A・B  
2013年2月20日(水)〜 2月24日(日) 9:00〜17:00(最終日は16:00まで)

<ファッションショー 会場> 京都府京都文化博物館 1階 別館ホール  
2013年2月22日(金)  
1回目 開場12:30- 開演13:00- 
2回目 開場15:00- 開演15:30- 
3回目 開場17:30- 開演18:00-


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投稿者 corvo : 14:16

2013年1月21日

総合大学に芸術学部を。


僕は研究者と仕事をする事が多い。古生物の復元画制作のように、彼らが頭の中で描いているビジョンを、全てではないが具体的にビジュアル化する作業を主に行っている。何度もやり取りをしながらイメージを具体化していくプロセスは、本当に興奮するし(時には大きなストレスもかかるが)、完成したときは大きな達成感を得ることができる。
昨年末にかかりきりだった丹波竜の骨格図の制作では、往復45通にわたるメールの記録が残っている。

今日も一件、研究者からの発注で打ち合わせをしたのだけど、どうして日本の総合大学にが芸術学部がないのか?という質問を受けたのである。アメリカの総合大学には芸術学部があるのに、日本にはなぜないのか。現在、彼が所属している研究機関でもアーティストやデザイナーがいないことで、研究内容を分かりやすくプレゼンテーションしたり、論文に掲載するイラストレーションを発注したりすることがスムーズに出来ず、僕のようなところに助けを求めてくることが現実となっている。
僕としては嬉しいことだが、もっと効率の良い上手い仕組みが作れないだろうか。
現状、博物館や研究機関が誰か専属の人間を雇うことは現実的ではないだろう。一人のアーティストやデザイナーが、ビジュアル表現に関する全てのスキルを持っているわけではない。研究が細分化されているように、イラストレーターとデザイナーを比べてみても、その仕事の内容は全く別物だ。
もっとも現実的な形態は、それぞれのプロジェクトに適した人材を集めて、終了したら解散といったものだろう。僕らはチームを組んで仕事をすることに慣れているし、それぞれの分野で最大のパフォーマンスを引き出す可能性が高くなるだろう。専属で一人雇ってしまうと、その人間が得意でないことまで頼むことになり、非効率きわまりない。餅は餅屋。

一番の問題は、今の日本の美術系大学に、サイエンティフィックイラストレーションを教えているところがなく、その教鞭をとる人材も全く不足していることだ。僕自身もサイエンティフィックイラストレーションが専門とはいえない。要するに必要とされる人材を供給できる道筋がないのである。
そこで、以前から思っている、東京大学の中に東京藝術大学を芸術学部として組み入れるという案だ。総合大学に芸術学部がないというのは、大学として大きな欠点ではないだろうか。
芸大にも美術解剖学の授業があり、東大医学部から非常勤の先生も来られていたが、東大の医学部の学生と同じに授業を受けるようなカリキュラムはなかった(まったくついていけなかったと思うが)。また医学部生が芸大でスケッチを学ぶようなカリキュラムもない。
これが同じ学内であれば、もっと連携してカリキュラムを組むことも可能になるだろう。ただし、美術大学に行くにも学科の比重が大きくなる。かつての僕には無理だ。でも、もっと努力した可能性はある。多分。

美術大学が今の地位に甘んじている限り、いつまでたってもクリエイターの地位は高くならない。
まっとうな大学とは見てもらえない。

東京大学の芸術学部となる、その先鞭を東京藝術大学には是非ともつけてもらいたいものである。



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投稿者 corvo : 23:42

2013年1月10日

日芸、今年度最後の授業課題 2012


日芸での今年度最後の授業は、男性コスチュームモデルのデッサン。デッサンとはいえ、1日しか時間がとれなかったので、6ポーズ計120分という短いもの。
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20分。
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20分、ディテール。
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40分。
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40分、ディテール。
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60分。
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60分、ディテール。
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80分。
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80分、ディテール。
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100分。
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100分、ディテール。
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120分。完成。
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120分、ディテール。
個性的な顔立ちのモデルは描きにくい。受験デッサンぽくなってしまたのが不満である。


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投稿者 corvo : 23:29

2013年1月 2日

レ・ミゼラブル


子供の時だったか、随分昔に小説を読んだ。子供向けに翻案されたものだったかもしれない。
この映画はミュージカルとして上演されているものを元に作られている。なので俳優たちは常に歌っているのだが、そんな不自然さを凌駕する映画の持つリアリズムに圧倒された。
容赦ない現実の厳しさを突きつけることができる表現こそ、映画のもっとも有利な点なのかもしれない。舞台では制約が多いし、小説は読者の想像力に依存する。しかし、映画は全てをさらけ出すように眼前に映像として見せてくれる。
19世紀の汚れたフランスの町並み。ほとんど風呂に入る習慣のなかった汚れた人々。不衛生きわまりない女郎宿。吐瀉物にまみれた飲み屋の風景。汚物まみれになる下水道。もちろん映画という虚構の世界の話なのだけど、その現実に打ちひしがれるように、その世界にのめり込んでしまった。映画の凄みを実感させられた、そんな映画だった。
長い上映時間にもかかわらず、まったく飽きることなく見ることが出来た。話の展開も結末も知っているのに、退屈することもない。年始に素晴らしい映画を観ることが出来た。
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パンフレットを見ながらスケッチ。アン・ハサウェイ。
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パンフレット見ながらスケッチ。ヒュー・ジャックマン。


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投稿者 corvo : 23:22

2013年1月 1日

新年あけましておめでとうございます 2013


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皆様

新年あけましておめでとうございます。
昨年は更新もとびとびで、コメントにもマメに返信することができずもうしわけありませんでした。
本年はなんとか以前のペースを取り戻していきたいと思います。
大学に勤務していると年度が終るまでは新年という気分ではないですが、今年もよろしくお願いいたします。

2013年1月1日

小田 隆


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投稿者 corvo : 00:00