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2007年9月30日

週末は打ち合わせ

金曜日は朝から非常勤講師の日。朝から日差しも強く蒸し暑い。授業は午前中までだったので、午後からギャラリー間瀬に顔を出し、その後、神保町の源喜堂書店へ。いつ行っても、欲しい本がある。
打ち合わせは午後5時から。絵本の新作のため。ほぼストーリーも固まり、ラフスケッチが出来ている状態。ここからディテールを詰めていって、本格的な制作に近々入る予定である。
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こんな感じでラフスケッチを制作。毎回、打ち合わせの前に、宿題を片付けるように作っている。

土曜日は自宅で夕方から打ち合わせ。これは、まったく別件の絵本の仕事。ダミーのためのスケッチを、その場で制作。
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(撮影:Takayoshi Kawashima)
ポーちゃんが逐一チェックしています(嘘)。
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(撮影:Takayoshi Kawashima)
吹き抜けから。

この週末、F1日本GPが開幕。20年続いた鈴鹿から場所を移して、富士スピードウェイでの開催である。主催自動車メーカーもホンダからトヨタへ。天候も悪く、現地は酷い事になっているらしい。ここに詳しい 。徒歩、自転車、バイク、自家用車の乗り入れ禁止にして、シャトルバスの送迎のみのアクセスにしたのに、道路の陥没などの不運が重なり大渋滞になってしまった模様。でも、道路のトラブルがなくても、それほど違いはなかったのでは。バスに乗るまで4時間待ちとは凄まじい。
鈴鹿も周辺道路の渋滞は酷い。それでも自分の車で移動出来るし、電車を使っていく事もできる。近鉄もJRも使えるし(駅は違うが)、遠いけど駅まで歩く事もできる。週末の間、駐車場でキャンプする人も多い。
本当かどうか分からないがネットの情報によると、バスのなかで子どもが粗相をしてしまい、大変な状況になってしまったらしい。
主催者は本当にシミュレーションしたのだろうか。どこまでの状況を想像していたのだろうか。理想的な状況しか想定していなかったのか。それとも、多少の事は眼をつぶってくれ、という前提で考えていたのか。
そとから眺めているだけだけど、あまりに想像力が足らないのではと感じてしまう。昨日、今日とも、家でゆっくり観戦します。
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投稿者 corvo : 11:00

2007年9月28日

お見積もり

よく言われる事だが、「絵には値段があってないようなものである」というものがある。
既に亡くなった芸術家の作品の場合は、その金額は天文学的な数字に上るものもあれば、生前に比べて価値が下がるものもある。

僕の仕事でも、クライアントへ見積書を提示することがある。そんなとき、「大体こんなものです」では通用しない。やはり、見積書にも合理的な内容が要求される。なので、簡単な計算式を自分なりに作って、数字を当てはめていき金額を算出するようにしている。絵の値段は明確にある。
気持ちとしては、「もっと欲しい!」というのが常ではあるのだけど、きちんと見積もりの内容を評価してもらったときは、嬉しい気持ちになる(ほぼ全ての場合、ディスカウントすることになるので、ほんとは嬉しくないことも多々あるのだけど、ぶつぶつぶつ・・・)。
もちろん、ギャラリーに並べて絵を売るとなると、まったく違った考え方をしなくてはいけないのだけど、こういったことを意識するようになって、制作をすることが随分と楽になった。
自分が出した見積もりの中で収められなければ、それは自分の責任であるし、仕事の仕方が下手なだけである。
僕が知る限りではあるが、こういったことをちゃんと教えている美術系の大学はほとんどない(皆無かな。知っている人いたら教えてください)。他にも、著作権のこと、契約書の書き方など、仕事をする上で重要なことはたくさんあるのに、美術教育のプロセスの中に入っていないのは、大きな問題だろう。
僕の場合、結局これらのことを、社会に出てから自分で勉強したり、人から教えてもらったりして、たくさんの失敗をして身につけてきたものだ。これは実に効率が悪かった。「独学」の弊害を痛感したものである。
絵を描く技術は、ある程度伝授することは出来ても、どんな絵を描けば良いかを教えることはできない。ましてや、良い絵の描き方、売れる絵の描き方は、自分自身で試行錯誤を繰り返し、模索するしかない。少し前に、骨王さんと話をしたのだけど、アメリカにある教則本(例えば、「シナリオライターになるには」とか)だと、契約書の書き方や、仕事の営業の仕方などに、多くの紙幅が使われているという事である。僕が持っている、サイエンティフィックイラストの本にも、契約の結び方や、契約書のフォーマットまで記載されている。日本のこういった類いの本には、欠落している部分ではないだろうか。
作品を作り上げるアプローチは、基礎という共通点はあっても、それぞれの作家に違いがあり、一つとして同じ物はないだろう。同じ轍を行ったとしても、どこかで違う道を行く事になるかもしれないし、ただのデッドコピーで終わる事になるかもしれない。
そうであるなら、絵というものを通して、どうすれば社会と繋がることができるのか、という実務の面を重点的に教育の中に取り入れるべきではないだろうか。自分は人気があるのか、ないのか、という抽象的な評価ではなく、自分の価値はいくらである、という明確な基準を持つ事がプロフェッショナルとして重要なことではないだろうか。
美術の問題だけに関わらず、他の分野でも大切な視点ではないかと、僕は思っている。
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投稿者 corvo : 23:50

2007年9月27日

自画像007

一昨日から風邪をひいて具合が悪い。今回は喉の痛みと咳が酷い。幸い出掛ける用事もなく、家で仕事をしていたので大分良くなって来ている。

前回のエントリーで、現在の自画像を紹介したので、今回は過去に描いた物を紹介しようと思う。
これらは僕が大学1年生の時に描いたもの。なので19歳頃のドローイングである。
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ワトソン紙にペン、インク。530x480mm。
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無駄に線が多い。
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簡潔な線で描こうと試みたもの。ワトソン紙にペン、インク。530x480mm。
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若いというより、幼い顔か。
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正面からの自画像。ワトソン紙にペン、インク、カラーインク。530x480mm。
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光や質感よりも、立体感をとらえることを重視している。でも、無駄に線が多いなあ。
どれも、あまり正確なデッサンではないですね。
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投稿者 corvo : 19:52

2007年9月25日

自画像006

ようやく自画像が完成。かなり時間がかかってしまった。
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アルシュ紙にチャコールペンシル。510x350mm。ほとんど黒の世界。身体にあたる光も最低限。
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昨日の状態よりもメリハリがついたと思う。描かないところと、描き込むところの差がはっきりした。
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眼のディテール。ハイライトはデザインナイフで削りだしている。
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髭にも白い物が雑じってきた。これも削りだしで表現。
このスタイルでポートレートのシリーズを描こうかと思っている。それほど真新しい表現ではないが、50人ぐら並べることができれば壮観だろう。もちろん、まったく売れることは想定していません。
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投稿者 corvo : 22:28

中目黒でピザを食べる

昨日、一時帰国中だった骨王さんがアメリカに向けて飛び立つ日ということで、ランチをご一緒することになった。中目黒駅で骨王さんご夫妻と待ち合わせ。目指すはピザの有名店「聖林館(旧SAVOY)」。
こちらのサイトでメイキングが紹介されており、以前から行ってみたいと思っていたのだけど、タイミングよく骨王さんに誘ってもらい早々に実現した次第である。
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狭い路地に面した店舗。間口も小さなコンパクトな店構え。骨王さんと写真を撮りまくっていたら、怪訝な顔をされてしまった。
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ガス入りのミネラルウォーター。いままで飲んだ事のない銘柄。炭酸はかなりマイルド。僕はもっときつめが好きなので、一番のお気に入りはペリエ。ピザは二種類。素材の味を活かした素朴な味で美味い。前菜で頼んだブロッコリーも、ニンニクと唐辛子がきいていて美味かった。
ただし、あまりゆっくりできる店ではない。食べたらすぐに出なくては申し訳ないような気分にさせられる。食べる前におしぼりも出ない。水も出ないので、なにかドリンクを頼まなくてはいけない。このあたりは欧米スタイルなのだろうか。
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表に展示してあったサンプルのミニピザ。可愛い。店の名刺を見る限り、とてもピザ屋とは思えない。まるで空手道場のような名称。イメージ戦略として正しいかどうかは分からない。オーナーの趣味だろうか。もう一度行きたいかと問われると、微妙なところである。
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投稿者 corvo : 21:51

2007年9月24日

自画像005

久しぶりに自画像をアップ。ようやく制作を再開することができた。近日中に完成してしまいたい。
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背景は何の芸もなく真っ黒。
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どこまで描き込むか。または、どこを捨てるか。
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もう少し、生々しさを出すか、どうするか。
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まだトーンの幅が足らない。
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投稿者 corvo : 23:17

2007年9月23日

カングーのタイヤ交換

なんだかここ最近、車のメンテナンス日記になってしまっている。でも、遊んでいるわけではないです。次の仕事に向けての準備も整ってきました。
今日は朝から、カングーのタイヤ交換に都内へ。しかし、連休の中日のせいか、ものすごい渋滞。予約してあったのに、遅刻してしまった。日曜日の午前中にこんな渋滞にはまったのは、初めてである。他のお客さんたちも軒並み遅刻で、すぐに作業をしてもらうことができて事なきを得た。
カングーのタイヤはちょっぴりサイズアップ。175/65R/14から185/60R/14に。外径はほぼ同じで、幅がすこし大きくなった。まだ少し走っただけなので、インプレッションできるほどではないが、ゴムが硬化してヒビがはいっていた状態からの交換なので、ロードノイズは格段に少なくなった。
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見た目は、あんまり代わり映えしません。丸いサイドウォールが特徴のミシュラン。
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トレードマークのビバンダム君。
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投稿者 corvo : 21:26

2007年9月22日

MOMO ITALY

愛車メンテナンス強化週間(勝手に命名)なので、車ネタが続きます。
今日はネットオークションで買った、ミシュランタイヤとステアリングが届いた。ステアリングはメンテナンスというよりも、気分的なもの。今使っているものは元々中古で、かなりくたびれてきたので替えてみようかなと思ったのである。
これまでのものも、新しく入手したものもMOMO 。握りが太く気に入っている。MOMOは上質でかっこいいレーシングギアを作っている、イタリアの有名メーカーなのだけど、友人の間で密かに流行っている呼び方がある。
その名も「よろよろ」。
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MOMOのMとOを大きくあしらったデザイン。遠くからでもよく目立つ。
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これを縦にしてみると、「ヨロ」の文字が。まるで赤塚不二夫先生の一こまのよう。「ヨロ」。
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ステアリング自体はこんな感じのデザイン。ここにも「ヨロヨロ」の文字が。
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さあ、これであなたも「ヨロヨロ」としか読めないはず。

今日は朝から、カングーのリコール修理。明日は午前中、タイヤ交換に行ってきます。次の仕事に向けて、仕事場も整理、片付け中です。
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投稿者 corvo : 21:49

2007年9月21日

非常勤講師→『京都の呼吸力ー「尖」東京展』

金曜日は非常勤講師の日。一年生の画材がそろわず、ばたばたしてしまったが、なんとか授業を終える。でも、全体の行程が一週間遅れになってしまうのは、ちょっと痛い。
放課後は部活。最初は「キャッチボール同好会」だったものが、今では「野球部」になってきた。人数も10人を超えているので、内容を問わなければ試合が出来ない事もない。しかし、まだまだ残暑が厳しい。着替えを持っていったのは正解だった。動きも軽い。ノッカーとバッティングピッチャーもやってきた。楽しい。

今日は夕方、佐藤美術館へ『京都の呼吸力ー「尖」東京展』を観に行って来た。主に京都で活躍する、無所属の若手作家たちによるグループ展。残念ながら、会期は今日までだった。いつもぎりぎりだったり、間に合わない紹介だったりして申し訳ない。
「日本画」という極めて限定的なジャンルのグループ展でありながら、ひとつとして似た作品がない。これはメンバーのそれぞれの力量もさることながら、ある種の共通認識があるのだろう。日本画の画面には、物質としての美しさがある。様々な技法を使っているが、どの作家も素材の大切さを強く意識し、その能力を最大限に発揮出来るよう描いている。
もっと具象的なイメージの作品が多いと想像していたのだけど、意外に少なかった。「尖」というグループ名から、「描写する」、「線を引く」、ということにもっと特化しているのかと、勝手な想像をしていた。徹底的に、描ききった作品も見てみたい。油彩の細密描写とはまったく違う世界を、見てみたいものだ。それはないものねだりだろうか。

会場が千駄ヶ谷だったので、10数年ぶりに、ホープ軒でラーメンを食べた。こってりした豚骨スープに、太麺 、たっぷりの野菜。二郎に似てなくもないけど、ずっと食べやすさとさっぱり感がある。刻みニンニクと、豆板醤を入れて食べるのが、昔から好きな食べ方である。千駄ヶ谷にあった美術予備校に通っていたので、たまの贅沢にここでラーメンを食べるのが好きだった(もちろん、そんなに高いわけではないのだけど)。風邪をひいたときなどに食べると、効果覿面だった。

帰りの電車の中で、週刊バンチを読んでいる人がいたのだけど、今日僕が買ったものと裏表紙の広告が違う。よくよく見ると34号。僕がもっているのは43号。おかしい。なぜ、そんな古い号を熱心に読んでいるのか。ひょっとして過去に戻ってしまった?なんて馬鹿な事を考えながらも、ちょっとあせりつつ新聞の日付を見て安堵。携帯のカレンダーも確認。電車の吊り広告も、間違いなく今日のもの。僕があほな妄想をしただけなのだけど、正直焦りました。
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投稿者 corvo : 22:30

2007年9月20日

長野でランチ(去年と同じタイトル)

毎年の恒例となりつつある、VILLA D'EST GARDENFARM AND WINERYでのランチ。今回で3回目。妻と出掛けて来た。
予報では涼しくなるということだったのに、朝から日差しが強く暑い。高速道路はどこも渋滞することなく、スムーズに行く事ができた。
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窓際の席。ブラインド越しの景色。
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明るい日差しを受けた、ガラスと花のシルエットが美しい。
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前菜は同じで、右側が僕で、左側が妻のメニュー。メインの肉料理は、僕が子羊、妻が豚を選んだ。子羊も美味かったのだけど、ここの豚肉料理は絶品である。
今回はオーナーである玉村豊男さんにもお会いすることができ、しかも長時間にわたって楽しく話をすることができた。感謝です。思いがけず、良い出会いもあり、充実した一日でした。
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蝶と違って蛾というだけで、なぜにこうも忌み嫌われるのか。不憫である。

今回はもうひとつ楽しみにしていたことがあって、新しいタイヤ(グッドイヤー・レブスペックRS-02)の履き心地である。往復420キロほどなので、ようやく馴らしが終わったぐらいだと思うが、最初からかなり良い感触だった。予想以上にグリップがある。路面からのインフォメーションも豊富で、硬い乗り心地ながらも、しっかりとこちらの操作に応えてくれる。これは良い買い物だったと思います。
スポーツタイプの車に乗っている方には、お勧めです。雨の中を走っていないので、ウェットグリップは分からないが、今から楽しみである。サーキットへ持っていくと、大きく評価が変わってしまうかもしれないが、公道を走る分には必要にして十分なグリップと、レスポンスの良さだと思います。
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投稿者 corvo : 23:57

2007年9月19日

『SAISON ゲニウス・ロキに導かれて』、ギャラリートーク

更新が遅れがちです。コメントの返答も遅れてしまっていて、申し訳ないです。

17日の出来事。友人と連れ立って、先週のオープニングパーティーに引き続きアカデミアプラトニカへ。この日は出品作家と小泉先生を交えて、ギャラリートークが開催されることになっていたからである。朝、最寄り駅で友人を拾い、少し僕のスタジオに寄ってから一路那珂市へ。まだ、タイヤ交換前だったので、ステアリングに伝わる振動を気にしながらのドライブだったのだけど、天気もよく(というか暑かった)気持ちよく走る事ができた。那珂市内のイタリア料理店でランチを済まし、ギャラリートークへ参加。G3が一杯になるほどの盛況ぶりで、60名ほどの参加だったらしい。
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出品作家の面々と、小泉先生、ゲスト参加された東北芸術工科大学の石井教授。
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司会をギャラリーオーナーである青木芳昭さんがを務め、出品作家が自作品についてコメントした後、小泉先生がさらにコメントを加えていくというスタイルで進行。作家たちはしっかりした口調で、物怖じせず作品について話をしていく。会場内は固い雰囲気になることなく、小泉先生との軽妙なやり取りは聞いていて楽しい。僕があの年齢のときに、これほどきちんと人前で話ができたかというと、はなはだ怪しい。
実際の作品を目の前にしないと難しいところもあるのだけど、「絵画のパースペクティブ(遠近法)」がひとつの論点となった。青木航太さんは多視点。小田倉由紀さんは素材(絵の具)とイメージの曖昧さ。大塚麻美さんは空間を喪失した画面。関勝仁さんは具体的な空間を描きながら遠近感の喪失。これらは欠点というわけではなく、それぞれに制作をしてきた結果なのであろう。問題は、どこまで意識的に出来ているのか。絵画を描く以上、これまでの絵画の歴史から自由になることはできない。しかし、それは短所でなく、大きな可能性を秘めた追究の道であると僕は考えている。
僕もいくつかコメントしたのだけど、彼らの作品には可能性とともに、僕にとってもたくさんのヒントとアイデアを含んでいる。見ているとどんどんアイデアがわいてくる。自分の頭の中を整理することもできた。悪く言えば、盗める要素がいくらでもある。作品を発表するということは、こういった危険性をいつもはらんでいる。それ故に、表現に対しては常に誠実に、責任をもっていなくてはならない。
パースペクティブを失ってしまうということは、自分の立ち位置の喪失に繋がってしまう。僕はこれは危険なことだと考えていて、表現やコミュニケーションに大きな問題を生み出してしまうことになるのではないだろうか、現在、ネット上で垂れ流される責任を伴わない言説や画像は、本質的な表現ということを放棄してしまっているように、僕には見える。
そこからは何も産まれないだろう。誰もハッピーにならないだろう。本人の自己満足のためだけに排泄される事物は、他人にとっては不快な物以外のなにものでもない。

会場からの作家たちへの質問で、どれぐらい作品の購入者のことを考えているか?というものがあったのだけど、これはプロとしてやっていくなら重要な視点だろう。作品の体裁、展示しやすいサイズ、劣化しにくい画材の使用法など、考慮すべきことはたくさんある。また、値段の設定も難しくも、重要な問題である。
貧乏で、食うや食わずで、作品を制作し続けるのは苦しいばかりである。よくゴッホを引き合いに出す人がいるが、彼は弟の援助のもとで、高価な画材を妥協する事なく使用して、自殺するまで制作していた。ゴッホは、売れなくても良い、理解されなくても良い、と思っていたわけではなく、画家として独り立ちできることを切望していた。それを、芸術に殉じた美しい物語にしてしまうことは、ゴッホ本人に対する冒涜に近いものを感じる。
だから、貧乏でも制作し続けられればいいと考えるのではなく、正統な報酬を受け取って絵を描き続けるにはどうすればいいか、ということをこれから作家になろうと思う人たちには考えてほしいのである。

あまりうまくまとめられなかったので、コメント欄での突っ込み大歓迎です。
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投稿者 corvo : 23:51

タイヤ交換〜ルーテシアRS2.0〜

昨日は朝からタイヤ交換に行ってきた。タイヤ自体はネットオークションで購入し、交換だけ持ち込みでお願いしたのである。普通は、タイヤを買ったところで交換までしてもらうのだけど、ネット上のあまりの値段の安さに、今回のような方法をとってみたのである。
交換してもらったのは、このお店。完全予約制なので、待たずに、スムーズに作業してもらうことができた。
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初めてのGOOD YEAR。選んだのは「EAGLE REVSPEC RS-02」。サイズはノーマルと同じ、195/50R/15である。まだ、タイヤに髭が付いた状態なのでなんともいえないのだけど、今までのタイヤよりも静粛性が増したかもしれない。もっとも、賞味期限のきれたスポーツタイヤに比べれば、どんなタイヤでも静かになったと感じるだろうけど。今日はこれから遠出をするので、帰りにはこのタイヤのことが少し分かるかもしれない。

カングーのタイヤは、もっと駄目な状態だ。
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ノーマルはミシュランのXT-1(だったかな。廃番)。サイズは175/65R/14。おそらく新車から一度も交換されておらず、4年間履きっぱなしだろう。
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ゴムが硬化して、亀裂がはいってしまっている。こちらもすでにネットで注文を出した。次のタイヤは「Pilot Preceda PP2」。サイズは185/60R/14に。ノーマルのサイズだと、タイヤの選択肢がぐっと少なくなってしまう。タイヤの外径もほとんど変わらないし、まったく問題ないでしょう、ということでこのタイヤに決めた。
まずはリコールに出さなくてはいけないのだけど、こちらもどんな乗り味になるのか楽しみです。
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投稿者 corvo : 09:47

2007年9月18日

週末。茨城県自然博物館と打ち合わせ

今回も遡っての出来事。この3連休は、出掛ける用事が多く、ほとんど家にいることが出来なかった。
土曜日はミュージアムパーク茨城県自然博物館 を見学。この日は打ち合わせのために、徳川君 が博物館を訪ねることになっていたので、友人と集まって一緒に見学しようということになっていたのである。前日に続いて骨王さんも参加。週末ということで、骨王さんの奥さんも同行。たかさんも僕の家に集合してカングーで博物館に向けて出発した。しばらく行くと、どうにも調子が悪い。エンジンに力がなく、坂道で30キロ以上の速度が出ない。まだ、点火装置のリコールをすませていなかったのが原因かもしれない。しょうがないので、一旦自宅に戻り、たかさんの車と僕のRSの2台で出掛ける事になってしまった。ちょっともったいない。
連休の初日ということだろうか。交通量が多い。車のトラブルと、渋滞とで、結局集合時間に1時間も遅れてしまった。
博物館に着くと、あらかた打ち合わせを済ませた徳川君と館の国府田先生、そしてRC GEAR の横山君が待っていてくれた。どうもすません。
お昼時ということで、すぐにランチタイム。「恐竜カレー」と命名された、チキンカレーを食す。美味い。
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ボリュームもたっぷり。
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レストランは吹き抜けになっていて、巨大な窓から外の景色を一望できる。暑かったけど、天気もよくとても気持ちがよかった。日本の博物館の中では、もっとも居心地のよいレストランではないだろうか。全体の設計の中で、よく考えられた場所に存在している。とってつけたような印象はまったくない。
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展示室の入り口で、マンモスが出迎えてくれる。今回は全ての展示を、国府田先生の解説つきで見るという贅沢な物。ところどころに入るユーモアや、楽屋落ちが楽しい。ここには書けない自虐ネタもちらほら。実はバックヤードもしっかり見学させてもらったのだけど、内容についてはここで書く事はできない。素晴らしい標本の数々と設備でした。
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飛翔するアンハングエラの骨格。
すっかり博物館を堪能した後は、博物館で横山君と分かれて、残りの人数で僕の自宅近くの料理屋での夕食会に。移動後に徳川君の友人も合流し、昨晩に続き盛り上がった場となった。ひょっとしたら、二度とそろわないのではないかというようなメンバーで、でもこれからもいいつながりを持っていきたい、そんな素晴らしい出会いの場であったことは間違いない。

日曜日は自宅にて打ち合わせ。この企画については、今のところまったく公開することは出来ませんが、乞うご期待。
たかさんの撮ってくれた、ポーちゃんとチョビ。
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(c)Takyoshi Kawashima
作業風景も撮影してもらいました。こんな感じで制作しています。
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(c)Takyoshi Kawashima

17日の出来事は明日、書きます。
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投稿者 corvo : 23:42

『インカ・マヤ・アステカ展』

少し遡って、金曜日のこと。国立科学博物館へ骨王さんたちと行ったのだけど、ちょうど開催中だった企画展「インカ・マヤ・アステカ展 」を見て来た。そんなに時間をかけずに、ざっと見た感じだったのだけど、それぞれの文化の違いや、造形物の出来不出来がよく分かって非常に面白かった。骨王さんと、話しながら見ていたのだけど、貴重な古美術品とはいえいい出来のものと悪い出来の物があるねえ、などと勝手なことを言いながら楽しんだのである。僕らの審美眼がどれほどのものか、ということは置いておいて、その当時も腕のよい職人もいれば、そうでもない職人もいたのだろう。「いい仕事しているなあ」というものがあったり、「これ、ちょっとあまいんじゃないの?」なんてものもあったり。主催者にしてみれば、あまり態度のよい客ではなかったかもしれないが、とても楽しむ事ができた。
その後、リニューアルした日本館へ。歴史ある既存の建築物を使った展示空間は、非常に抑制が効いていて見ていて気持ちが良い。詰め込み過ぎの感のある地球館よりも、僕はずっと好きだ。
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目玉展示の一つである。フタバサウルス。
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ミズダコ。ワックスなどを使って制作したものなのか、本物を樹脂で固定したものなのか、見ただけでは判別することができなかった。
骨王さんによると、日本館の展示はアメリカの博物館を比べても遜色ないということである。知りたい情報や、面白いトピックが分かりやすく展示されていて、ここに来ればたくさんのことを学んで帰ることが出来るだろう。博物館はデパートのディスプレイとは違う。ある種の美しさやかっこよさは必要だけど、本来は研究機関であり、教育機関である。その本分を忘れては、どんなに魅力的な標本も展示物も活きてこない。

閉館時間になったので、食事をするためにアメ横へ向かう。
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科博の敷地内に展示してあるD51の側に、子猫たちを見つけた。みな兄妹だろう。近づくと逃げてしまう。この間まで家にいたももちゃんと同じぐらいの年齢だろうか。野良のわりには、とても綺麗な顔と毛づやをしていた。
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アメ横でも猫発見。アメ横ならではの、ゴージャスなご飯をもらっていた。近づいて写真を撮っても、いっこうに逃げる気配はなかった。
夕飯は「昇龍」の餃子。その後、店をかえてお酒を飲む。会話も楽しく、とてもお酒のおいしいひとときでした。
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投稿者 corvo : 01:19

2007年9月17日

ヤフオクでタイヤ購入

ヤフオクでタイヤを買ってみた。市販の価格に比べて、およそ4割引。
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銘柄はグッドイヤーのRS-02。そこそこグリップの強いタイヤということで選んでみた。もっとも一番の決めては、価格の安さだったのだけど。持ち込みで交換してもらえる業者にも予約をいれてあるので、明日には少し走った感想などを書けるかも。
ここのところ出掛ける用事や打ち合わせが多い。今日もこれから、茨城県那珂市のアカデミアプラトニカへ向かう。近々、まとめて週末の出来事などを、blogにアップしようと思います。
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投稿者 corvo : 10:17

2007年9月15日

ちょと更新が・・・

ちょっと更新が滞りがちです。コメントの返答も遅れがちで、どうも申し訳ないです。
昨日の金曜日は朝から非常勤講師の日。午前までの授業だったので、昼食をとってから出版社の打ち合わせに。その後、別の出版社のためのイラストを納品。ここまでで仕事は終わり。
5時過ぎに骨王さんと会うために上野駅公園口へ。ここで、骨王さんの友人とも合流し、国立科学博物館へ向かう。その後、博物館を出たあとに、楽しく会食とお酒を楽しみ帰宅。
と、こんな感じの一日でした。仕事上のことは、ここで公開できないことも多く、書きたい事はたくさんあるのだけど、書けないことが多いという状況です。
もうしばらくすると、出版の日程などが決まってくるので、ここで公表出来ると思います。しばしお待ち下さい。
博物館でのことなど、改めてエントリーで書きたいと思います。
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投稿者 corvo : 23:59

2007年9月12日

黒猫写真13

今日、ももちゃんを里子に出しました。
とても猫好きな方で、良縁だったと思います。チョビはやっとリラックスできるとのびのびし、ポーちゃんもゆっくりとした日常を楽しんでいるようです。今朝は久しぶりにベッドの上で寝てました。
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体重1200g。すっかり体つきもしっかりしてきました。家のなかで、行けないところはなくなってしまいました。
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あまり抱っこの好きな子ではなかったですが、リラックスしています。
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遊び疲れたのか、寝てしまいました。
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ポーとは親子か兄妹のようでした。
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チョビとは最後まで微妙な距離がありました。
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投稿者 corvo : 23:50

2007年9月11日

いしかわこうじ「OYAKO」展

ここのところずっと締め切りに追われての制作なのだけど、出版前ということで公開できない作品が多い。そんな状況でありながら、出掛ける用事も多くばたばたとした日々を過ごしている。
昨日は友人であるいしかわこうじ さんの個展「OYAKO」展 にお邪魔して来た。午後6時からのオープニングパーティーに少し遅れて参加。ここ数年、仕事とは別に描いている油絵が、どんどん伸びやかになってきて面白い。最初見た頃は小さな作品が多かったのだけど、今回は100号の大作も出品されている。きっと気持ちよく描いたのだろうな、という部分が凄くよく伝わってくる。イラストレーションの世界では、僕なんかよりもはるかに先輩で、ばりばり仕事をされているのだけど、そんなところから解き放たれた感じが油絵にはよく表れていて、観ていて気持ちがいい。近くにお出かけのときは、是非覗いてみてください。原宿から徒歩3分ほどのところです(実際は5分ぐらいのような気がするのだけど)。
今回のオープニングパーティーでは、もうひとつとても嬉しいことがあって、以前からネットでやりとりをしていた、アメリカ在住のCGアーティストの方とついに会う事が出来たのである。一昨日から2週間日本に滞在しているということだったので、いしかわさんの個展にお誘いしたところ、急だったにも関わらず駆けつけてくださった。僕はネット上で顔を公開していることもあって、すぐに気づいてくださり、スムーズに会話に入ることができた。これまでネット上のやり取りがあったとはいえ、初めて会った気がしないほどに、率直な意見をかわす事ができて、とても有意義な時間を過ごすことができた。
すぐにいしかわさんにも紹介し、二次会でもたくさんの話題で盛り上がることができた。
でも、一番盛り上がったのは、彼がアメリカから持って来ていたiPhoneだったかも。もちろん日本では電話として使えないのだけど、タッチパネルのインターフェースや、操作感がすこぶる気持ちがいい。触ってみないと分からない、これまでにどこにもなかった機械を目の当たりにしたような、みんなそんな反応だった。冗談で言っていたのだけど、まるで種子島に渡来した南蛮人(彼は日本人だけど)が鉄砲を持って、ひとり現れたような感じ。
蒸し暑く、まつわりつくような空気が気持ち悪い日だったけど、とても楽しい充実したひとときでした。
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投稿者 corvo : 23:55

Self Wing 010

ようやく完成。半年以上も放ったらかしにしておいて、やっと描き上げる事が出来た。
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728x515mm、アルシュ紙にチャコールペンシル。
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鎖骨、肩甲骨、上腕骨。
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肘から手首まで。

投稿者 corvo : 13:26

2007年9月10日

『SAISON ゲニウス・ロキに導かれて』〜アカデミアプラトニカ〜

昨日の日曜日は久しぶりに、茨城県那珂市にあるギャラリー「アカデミアプラトニカ」にお邪魔して来た。ここでは数回のグループ展と個展を開催しており、公私ともにお世話になっている。この日から、大学を卒業したばかりの若い作家たちのグループ展が開かれるという事で、オープニングパーティーに参加してきたのである。
このギャラリーのオーナーである青木芳昭さんは、水戸市内で美術予備校の経営もしており、出品作家はそこの教え子たちでもある。僕もほんの少しだけ、彼らが受験生だったときにデッサンや油絵を批評したり、アドバイスしていた縁もあり、必ず観に行こうと思っていた展覧会だった。卒業したばかりといっても、それぞれに独自の表現を目指しており、作品の完成度もなかなかのものだと思う。

このギャラリーは三つの展示室に分かれており、G3が最も広く天井も高い。そのため、大作を展示するスペースとしてよく使われる。
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G3での展示風景。青木航太作。
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大塚麻美作。
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関勝仁作。
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小田倉由紀作。

ここからG2の展示風景。
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小品、青木航太作
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小品、大塚麻美作

ここからG1の展示風景。このスペースは、落ち着いた雰囲気のカフェでもある。
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小品、青木航太作。
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小品、左側2点が小田倉由紀作、右側3点が大塚麻美作。
つたない部分がありながらも、しっかりと完成して作品として成立しているところに好感が持てる。作品を作る上で一番重要であり難しいのは、完成させることだろう。

オープニングパーティーは、いつもとても美味しい手作りの料理を楽しむことができる。車で出掛けているので、アルコールを飲めないのが残念だけど、いつも舌とお腹は満足させてもらっている。今回はもう一つ目的があり、現在作っている作品を美術評論家の小泉晋弥先生に見ていただくことだった。小泉先生は、おそらく僕の作品を唯一評価してくださっている美術評論家だと思うのだけど、的確な批評とアドバイスをいただくことができた。自分の制作の方向性に自信を持つことができたし、新しい展開も考える事ができた。
そこで随分先のことですが、ちょっとお知らせを。2009年の2月か3月に、アカデミアプラトニカで2回目の個展を開催することになりました。

行き帰りは常磐高速道路を使ったのだけど、ショックを替えたのにも関わらず、ある一定の速度になるとRSのステアリングから振動を感じてしまう。どうもホイールバランスかタイヤに問題があるようだ。タイヤ自体、もうそろそろ交換時期ではあるので、早急に対策しなくては。どのタイヤにするかなかなか決まらない。今となっては、195/50R/15というサイズは希少な部類になってしまっているようだ。もうしばらく悩みそうです。
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投稿者 corvo : 11:52

2007年9月 9日

自画像004

ほんの少しだけど進んだので、画像をアップ。
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完成が少し見えてきた。早く描き上げてしまいたい。
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制作時間があまりとれないので、少しずつ進めている。一日もあれば一気に描いてしまえるのだけど。
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投稿者 corvo : 01:47

2007年9月 7日

自画像003

今日、ようやくひとつ一段落したので、自画像の制作を再開してみる。
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長い時間描いたわけではないので、それほど進んでいない。
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少しアップ。
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目のディテール。疲れ目かな。
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口のまわり。無精髭できたない。疲れのせいか、肌の張りもあまりない。

今週見た、NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』が面白かった。紹介されていたのは靴職人の山口千尋氏
一度はオーダーメイドの革靴をオーダーしてみたいと思っているのだけど、そこに投入されるエネルギー、丁寧な仕事ぶりを見ると、その値段は決して高いものではないことが分かる。
僕が一番心を動かされたのは、山口氏の発した次のような言葉だった(メモしかとっていないので、正確でないかもしれません)。「ある物事を深く知りすぎていると、柔軟な発想が出来なくて新しいもの(デザイン)が創れないという人がいるけれど、知らないで乗り越えられるハードルなんて、ものすごく低い。」
この番組を見て、僕に一番響いた言葉だった。

金曜日は久しぶりに非常勤講師の日。台風がいままさに直撃しようとしています。外は強い風による音が、響いています。早く通り過ぎてほしい。
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投稿者 corvo : 00:57

2007年9月 6日

朝日新聞「ののちゃんのDO科学」

少し前に取材を受けたのですが、ようやく記事になったようです。
朝日新聞「ののちゃんのDO科学」』。恐竜の色についてのコメントを求められて、いつもの通り「分からない」と答えるしかなかったのだけど、藤原先生(このコーナーの登場人物)の「その質問(しつもん)だけはしてほしくなかったわ。」という一言に、僕の意思が集約されている。
色に興味を持つのは分かるのだけど、どんなに追究しても見果てぬ夢であることは間違いないだろう。それよりも、骨の構造や、そこから推測される生態などに興味を持ってほしい、という話もしたのだけどそこはカットされていました。
ちょこっと読んでもらえると嬉しいです。
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投稿者 corvo : 23:31

2007年9月 4日

ステップアップジグソーパズル『恐竜の時代』

まだ発売前ですが、新商品のお知らせ。このblogでも制作過程を公開していた、「白亜紀後期の情景」、「ジュラ紀後期の情景」、「白亜紀後期の情景 in マダガスカル」がジグソーパズルになりました。
くもん出版から発売されます。商品の出荷は10月頃とのことです。
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パッケージ。3種類でワンセット。
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それぞれ別の箱に入っています。
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子どもが何度も繰り返し遊べるように、かなり頑丈な造りになっています。鑑賞用というよりも、何度も遊ぶためのジグソーパズルですね。
発売日が確定したら、またお知らせします。
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投稿者 corvo : 09:46

2007年9月 3日

黒猫写真12

しばらくぶりの黒猫写真。まだ、家にいます。
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最近は、僕らのベッドに寝るようになったのだけど、ちょっと前までは画材ワゴンのカゴがお気に入りの寝床でした。
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ストロボつけたら、薄目あけて不満そう。
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投稿者 corvo : 00:54

2007年9月 2日

ルノールーテシアRSのショックアブソーバー交換(画像を追加)

今日は朝少し寝坊してしまった。午前10時過ぎに、杉並のガレージサンクへ車を入れる予定になっていたのに、起きたのが9時過ぎ。慌てて身支度をして、9時45分に出発。渋滞もなくちょうど1時間で到着。随分、待たせてしまったと思い店に着くと、どうも様子が変。大きなトラブルを抱えた車が作業場に入っており、すぐには動かせないということ。予定していたよりも、作業が長引いてしまうので、どうするかしばし悩む。このまま預けていってもよいのだけど、もう一日使って取りにくるのは面倒くさい。そこで代車を借りて、予定していた都内での用事を済ませてしまう事にした。
借りた車は、ルーテシア1.6RXE。これがなかなか良かった。僕の車よりも排気量が小さいので、おそらく鼻先が軽い。無理な運転をするような車ではないので、それほど足回りのへたりもなく、しっかりと路面を捉えてくれる。僕のRSは6年55000キロという走行距離なのだけど、サーキット走行などを繰り返しているため、かなり足回りの状態は悪くなっていた。どんな症状がでていたかというと・・・。段差を超えた後しばらくばたつく。100キロを超えるとフロントまわりから振動を感じる。コーナーでステアしていくと、少しずつ狙ったラインを外側に外していくので、なんども修正を加えないと走れない。まっすぐ走るのにも神経を使う車になってしまっていた。そこで、フロントとリアのショックアブソーバー(コニ)、フロントのアッパマウントを新品に交換して、中古のストラットタワーバーをつけてもらうことにしたのだ。
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フロント。黄色いのがKONI製のショックアブソーバー。
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こちらはリア。
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ストラットタワーバー。
これは効果が大きかった。大げさでなく激変した。新車に近い状態に戻っている。ひょっとするとそれ以上に良いかも。もう少し走って馴らしをする必要があるのだけど、段差を超えた後、車がばたつく事がなくなった。それ以上に驚いたのが、コーナーの安定感が全く違う。アンダーステアが小さくなって、鼻先がきちんと内側を向いていってくれる。ステアリングを修正する必要がまったくない。コーナーの出口へ、安心してアクセルを踏み込んでいける。まるで、運転が格段にうまくなったよう(そんなはずはないのだけど)。車を安全に走らせるためには、きちんとメンテナンスをしていく必要があるが、これほど大きな効果があると嬉しい。最低でも10年は乗りたいと思っているので、今、交換しておいて正解だったと思う。
次はかなり錆びてきたマフラーの交換かな。これはしばらく後になる予定。
これで、安心して高速を使った遠出ができる。さて、仕事にも励まなくては。
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投稿者 corvo : 23:31

2007年9月 1日

自画像002

随分涼しくなったといっても、蒸し蒸しする日が続く。自画像の制作が、どうにも不調。
前回の画面は描き進めたのだけど、途中で気に入らなくなって放棄してしまった。そこで新しい画面だが、まだまだ途中である。
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描き込みが足らない。形が決まらず、細部に踏み込めないでいる。
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似せる事は重要ではないのだけど、描線が1ミリもずれると、印象が違ってしまい気になってしょうがない。そんな事をじりじりと繰り返している。下手だなあ。
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ニヤゾフさんから質問があったのだけど、鏡を使ってこんなシチュエーションで描いています。ディテールの観察には手鏡を使用。
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投稿者 corvo : 02:09