メイン

2010年2月18日

林原自然科学博物館

関西に来てから、一度は行かねばと思っていた林原自然科学博物館に、ようやく行くことが出来た。博物館と言ってもまだオープンしていないので、準備室とラボといったところだろうか。かつて東京お台場に展示施設があり、写真を撮りにいったり取材したりとと大いに利用していた。その研究成果を真摯にプレゼンテーションした展示空間は、小さいながらも何度見ても飽きのこないものだった。若干アクセスが不便だったことは否めないが、期間限定だったとは言え貴重な存在だったことは確かである。早く岡山の地にオープンすることが望まれる。
同じ関西と言っても、大津からだと新幹線を使っても1時間30分ほどかかる。気軽に行ける距離ではないが、何度も訪れたくなる研究施設だった。残念ながら内容に関してはほとんど書くことができない。何百枚もの写真を撮影させてもらったが、もちろんそれらも公開することはできない。今回、非常に貴重な標本を見ることができ、有意義なディスカッションをすることができた。今日、話題になったアイデアを使うと、恐竜の復元姿勢に画期的な変化をもたらすことになるかもしれない。非常に自然な復元姿勢を再現することにつながると思う。
近々、このアイデアを使って復元画を描く予定にしている。ちょうどオーダーの入っている復元画制作に活かすことができるので、積極的に試してみるつもりだ。

夜の会食では、これから様々なプロジェクトを進める上で、美術大学の有用性を力説してきた。形あるものを作って見せる、ということが美術表現の基本であるが、博物館の機能との親和性は高い。展示業者だけに頼るのではなく、研究機関、生産機関としての美術大学と密接に作業を進めていけば、理想的な展示空間を作り上げることができるのではと考えている。最初は小さなプロジェクトから始めて、実績を積み上げていくことで、大きな結果につなげていきたい。

--
フェバリットコレクション『トリケラトプススケルトンモデル』、2月23日発売予定。現在、絶賛予約受付中。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:30

2009年8月11日

倉敷

もう数日たってしまったけど、先週岡山へ行ったとき、金曜日は妻と倉敷観光を楽しんだ。
blog090081101.jpg
倉敷駅前。すっかり夏の空で、ものすごく蒸し暑かった。
観光の中心である美観地区までは、駅から歩いて5分ほどだが、歩いているだけで汗が噴き出してきた。
blog090081102.jpg
お昼過ぎだったので、美観地区のレストランでランチと一緒に昼間から地ビール。
blog090081103.jpg
まずは大原美術館。ここを訪れるのは二度目だが、予想以上に充実したコレクションで観終わるまでに、結構時間がかかってしまった。写真の空はいかにもさわやかだが、実際の空気はじっとりと水分を含んでいてサウナのようだった。
blog090081104.jpg
運河のそばを歩くと幾分涼しい。
blog090081105.jpg
夕方まで、いろいろ散策した後、岡山駅前のホテルに戻った。部屋は12階でなかなか眺めが良い。頻繁にやってくる新幹線がよく見える。
blog090081106.jpg
チェックインを済ませた後、個展会場へ移動。駅の反対側から市電を使って5分ほどの距離。運賃も100円と格安。本数も多く非常に便利だ。
blog090081107.jpg
この写真を撮影したのは次の日だったのだけど、個展会場のある岡山シンフォニービル。かなり巨大で、バベルの塔のようだ。一泊二日の強行軍で、トークショーもあったりと忙しかったが、充実した岡山行きだった。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:02

2008年8月27日

旭山動物園 5

ここのところ、プライベートで大きな出来事があり、更新が滞ってしまった。峠はすぎたので、ようやく落ち着きを取り戻しつつある。

旭山動物園、最後のエントリー。
現在、非常に人気があり、今回初めて訪れた旭山動物園であるが、この施設の持っているキャパシティーに対して、明らかに入場者が多すぎるのではないかと感じてしまった。もちろん、日本全国からたくさんの観覧者が訪れるということは、喜ばしいことだし動物園の将来を考える上でも良い刺激になっていると思われるのだけど、一人一人が十分に満足して帰ることができるかと考えたとき、既に厳しい状況ではないかと思ってしまった。
僕が行ったときは夏休みといっても平日だったので、週末の混雑に比べれば大したことはなかったのかもしれないが、3時間という滞在時間ではすべてを見ることはとても出来なかった。朝一番にきて、閉園までいる覚悟がなければ、十分に楽しむことができないかもしれない。でも、それでは子供連れの家族や、当の子供たちはすっかり参ってしまうだろう。動物たちにはストレスになっていないのかな。

「行動展示」は非常に面白い動物の姿を見ることができるのだけど、それぞれの規模が大きくないため、一度で見ることができる人数が制限されてしまう。混雑時には見るまでに時間がかかるし、その場所に来ても立ち止まらずに通過せねばならず(特にオオカミ館やホキョックグマ館の覗き窓)、良いタイミングで出会えないと何も見ることができないということになってしまう。これは来場者にとってはストレスだろう。
テレビや雑誌などで紹介されたイメージを持ってくると、現実とのギャップに戸惑ってしまうかもしれない。

blog08082402.jpg
ホッキョクグマ館のそばにあった売店。魅力的なぬいぐるみやグッスが並んでいて楽しい。オリジナルのグッズも積極的に開発していて、ついついいろいろなものに手を伸ばしてしまう。ただ、残念だったのは閉園までまだ20分ほどあるのに店員が片付けを始めてしまったことである。そう、ここは公立の動物園。サービス業ではなく、お役所仕事になってしまっている。工夫された動物たちの展示とのギャップを大きく感じてしまう。

blog08082403.jpg
かつてこの動物園で飼育係で、現在絵本作家であるあべ弘士氏デザインのモニュメント。氏のイラストは園内の至る所にあって、こちらの目を楽しませてくれる。
blog08082404.jpg
自動販売機にまで。

他に気になったのは動物園内のキャプション。それぞれの動物たちのキャプションのイラストや文章が、職員たちの手作りなのだけど、これが決して読みやすいものではなかった。確かに素朴で楽しげで、彼らの情熱は伝わってくるのだけど、動物園や博物館に求められるキャプションとしての機能を考えたとき、果たしてこれで良いのだろうかと疑問を持ってしまった。
何もかもをプロに依頼することが良いわけではないが、最低限人に見せるということはどういうことかという意識があっても良いのではないだろうか。はなはだ主観ではあるが、工夫された「行動展示」とともにより読みやすいキャプションがあればと強く思う。

今回のエントリーでは、いろいろと書いてきたが、僕自身は是非とももう一度行ってみたいと思っている。まだこの動物園を楽しめるほどには、見ることが出来ていないからだ。次回はきっと違った印象で見ることができるだろう。ゆっくりじっくり、動物たちと対峙してみたい。でも、それが許されるタイミングはいつなんだろうか?

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 23:18

2008年8月24日

旭山動物園 4

まだ続きます。旭山動物園。
blog08082213.jpg
チンパンジー館の室内施設。室内とはいえ、存分に動き回れるほどの広さと遊具がある。
blog08082212.jpg
骨格と剥製。同じ個体のものかは確認してこなかった。
blog08082210.jpg
アザラシ館。これが有名なマリンウェイ(円柱水槽)。皆期待に胸を膨らませて、ゴマフアザラシがやってくるのを待っている。でも、これがなかなか通ってくれないのである。
blog08082211.jpg
数少ないシャッターチャンスに、なんとかフレームに収めることが出来た。アザラシがやってくると、わっと歓声が上がって華やいだ雰囲気になる。芸能人の「出待ち」のよう。いつ通ってくれるかは、もちろんアザラシ任せ。
blog08082215.jpg
ペンギン館。今回は外からしか見ることができなかった。水中トンネルの存在をすっかり忘れていた。次こそは見なくては。
blog08082214.jpg
手作りされた、様々なペンギンのパネル。かわいい。
blog08082401.jpg
閉館間際になんとか入ることが出来たホッキョクグマ館。水中に飛び込んだ瞬間は、運悪く2階にいて泳ぐ姿を見ることができなかった。残念。これも次回の課題。

しつこいですが、もう少し続きます。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 16:01

2008年8月22日

旭山動物園 3

アイスストーンさんにコメント欄で教えてもらったのですが、くもざる・かぴばら館ではかつて、こんな悲しい事故があったということです。

blog08082109.jpg
この写真ではカピバラとクモザルは同時に写っていないが、おなじ施設の中で共存している。
blog08082110.jpg
自分たちのねぐらが気になるクモザル。

昨日アップすると予告していた黒豹のクロッキー。
blog08082108.jpg
紙にセピアインクとペン。制作時間はそれほど長くなかったと思う。
blog08082107.jpg
紙に鉛筆。3点とも同じサイズに描いている。前の2点に比べるとじっくり描くことが出来た。子供たちの「つまんない、動け!」というかけ声に、「頼むから動かないでくれ!」と心の中で叫ぶ僕。

旭山動物園、もう少し続きます。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 02:01

2008年8月21日

旭山動物園 2

今回のエントリーもだれだれのカットから。
blog08082101.jpg
トラはライオンと違い、しっかりと日陰を探して休息していた。隅っこに寄ってしまっていたため、この写真の角度で観察するのがやっとだった。
blog08082102.jpg
猛獣たちとは違い、活発に動いていたオランウータンの子供。落ちそうになりそうなスリルを自ら楽しむように、上へ下へ右へ左への大騒ぎ。拙いながらも、有り余るエネルギーを発散させている。
blog08082105.jpg
これがオランウータン館の表側。もぐもぐタイムでは、上空に見えるブリッジをわたって、オランウータンたちが移動するということだ。
blog08082106.jpg
こっちはオランウータン館の裏側。隅っこの方で、お疲れのお父さんが爆睡中だった。

今回のヒットはなんといっても、このカピバラ。
blog08082103.jpg
このふてぶてしさと、悪い目つき(寝てるだけか)がたまりません。
blog08082104.jpg
アップ。でも緩んだ口元が、とてもチャーミング。

さらに3へと続きます。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 09:01

2008年8月20日

旭山動物園 1

昨日のエントリーで予告した通り、旭山動物園のエントリー。
その前にレンタカーの話題。今回オリックスレンタカーで借りたのは、黒のマーチ4WD。
blog08082001.jpg
うちのルノールーテシア(クリオ)と同じセグメントに属する車である。運転するのは初めてだったのだけど、トランクの予想以上の狭さにびっくりした。長年愛用しているトゥミが横にしか入らない。これがルーテシアだと、縦にすっぽり収めることができる。ほぼ同じ大きさの車なのに、使い勝手に大きな差がある。足回りは比較的しっかりしていたが、リアが少しばたつく感じがあった。1400ccにATの組み合わせなので、高速でも上り坂になると頻繁にキックダウンを繰り返してしまう。燃費がさほど良くなかったのは、こういったことが原因かもしれない。
旭川についてからまずホテルに立ち寄り、すぐに動物園へと向かった。札幌から約2時間の道のり。旭川は内陸にあるせいか、非常に暑い。

旭山動物園は、駐車場から予想以上の混雑。並ぶことはなかったが、ほとんど満車であった。夏休みということもあって、大勢の来場者である。「もぐもぐタイム」を目指していったのだけど、すでにホッキョクグマ館で40分待ちの表示。とても入れる状況ではなかった。そこで、比較的空いていた猛獣館を見ることに。しかし、うだるような暑さの中で、彼らもだれだれであった。
blog08082002.jpg
リラックスした姿勢で昼寝するライオン。微妙に日当りの良いところなのだけど、まぶしくないのかな。
blog08082003.jpg
さらにだれていた雪豹。北国育ちには、北海道といえども夏はつらいだろう。
blog08082007.jpg
これはうちのポーちゃん。同じくお股おっぴろげ。
blog08082004.jpg
黒豹は、この写真とは逆の方向からかなり近くで観察することができた。動きも少なかったので、少しクロッキーも試みた。次回エントリーでアップする予定。まだスキャンしていないのです。
blog08082005.jpg
オオカミ館のオオカミたち。こちらもリラックスムード。彼らの生息場所の中にとびだしたアクリルのトンネルからの情景。ストップすることは許されず、一瞬で撮影するしかなかった。トンネル内は非常に狭く窮屈で、じっくり観察することができなかった。空いているときにもう一度、時間をかけて見たい。
blog08082006.jpg
一頭だけはなれたところで眠っていた。
動物園としては規模は小さい方だろう。それぞれの建物もそれほど大きくないので、入場制限をする必要がある。動物園で並んだのは、子供のときにパンダを見に行った上野動物園以来だろうか。

旭山動物園 2に続きます。

成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 20:43