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2010年3月14日

東京大学総合研究博物館『命の認識』展

先週は関西と関東の移動があったり、大学の卒業式だったりと、ほとんどまともに更新することができなかった。これからぼちぼちと振り返りながらアップしていく予定。

9日は数日前のエントリーでも書いたとおり、2つの展覧会を観に行ってきた。まずは東京大学総合研究博物館で開催中の『命の認識』展について。
日本美術解剖学会のシンポジウムで遠藤さんが紹介されていたのを見て、これはすぐにでも行かねばと思っていたのが、結局こんな時期になってしまった。展示を観た後で、ますます大きな後悔をしてしまった。本当にもっと早くに観に行くべきだったと。
この企画展、「動物の骨」が中心になっているのだけど、僕の中ではそれはアクセントでしかなかった。
もっとも感銘を受けた展示物は、分厚いアクリル樹脂の水槽に浮かぶ(実際は浮かんでいないが)死産したゾウの胎児だった。
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最初の感想は「なんて美しいんだ!」
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ただ眠っているかのような静けさをたたえている。呼吸することも、食事をすることも、立ち上がることもなく死んでしまったゾウ。でも、この標本を見ていると、これは本当に死んでいるものなのかどうかが分からなくなってくる。それほどに静かな生を感じさせる存在だ。
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こちらは解剖が途中まで進んだキリンの胎児。こうなると、標本としての存在が際立ち、物体としての遺体が見えてくる。
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そして、ばらばらに並べられた骨のコレクション。

展示は28日まで。見るチャンスがあるなら必見の展覧会です。

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投稿者 corvo : 2010年3月14日 22:25