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2010年3月31日

1000円渋滞

出雲の国からの帰り、岡山駅に発掘調査に参加していた研究者の一人を送り、その後神戸の六甲昆虫館に久しぶりに顔を出してきた。
米子から岡山までは幸い渋滞にはまることはなかったが、岡山市内の渋滞はひどかった。橋の部分だけ2車線から1車線になる場所があったりと、道路の構造上の問題と思えるところが多かった。
岡山から神戸までも渋滞に出会わなかったが、そのまま大津へ帰る選択をしていたら、途中大きな渋滞にはまらざるを得なかった。幸い、六甲昆虫館まではスムーズに進むことができたのはラッキーだった。
昆虫館館長の長山さんと談笑しつつ夕飯へ。この日のメニューはぼっかけうどんとアナゴの押し寿司。ぼっかけうどんは初めて食べたのだけど、牛筋煮込みがたっぷりとのっていて、さっぱりした汁と細目の麺がよくあっていた。アナゴの押し寿司は辛子をつけて食べるスタイルで、これがまた美味い。
ゆったりとした良い時間を過ごして帰路についたのだけど、名神高速で大渋滞。事故や交通規制はなく、純粋に交通集中によるものだった。比較的アップダウンが多いのも原因のひとつだろうか。
上り坂は回転数をあげて、下り坂はエンジンブレーキを使って、速度を一定に保つことがスムーズな走行につながるが、意外と無頓着なドライバーが多いかもしれない。これを心がけるだけで、今の渋滞はいくらか緩和されるのではないだろうか。
「スピードを出さない」や「何かあったらとりあえずブレーキ」は必ずしも安全運転とは言えない。
上手く運転できるということは、安全につながることだということを、もっとアピールするべきだろうと、常々感じている。サーキットでタイムを出すことや、車の間を縫ってスピードを出してすり抜けることを上手さと言っているのではなく(そういう上手さも役立つことはあるが)、常に自分の車の状況と周りとを観察し判断していくこと、これだけでも十分だろう。おそらく多くのドライバーは走行中にメーターを見ることも少ないのではないだろうか。頻繁に確認していれば、速度の低下や出過ぎにも敏感に反応できるはずである。
オートクルーズのついた車が普及しても、それほど変化はないかもしれない。どんなに技術が進んでも、運転は簡単なことではなく、車が走る凶器であることに変わりはない。

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投稿者 corvo : 12:44

2010年3月30日

水木しげるロード

日本海の荒ぶる波を背景に、作業服に身を包んだ男達が、岸壁にハンマーを振るうという「ど演歌」な世界から一変、妖怪の住む街へ。いや、一変というほではないか。
28日の最終日は発掘調査はなく、朝、参加者全員で宿舎の掃除と片づけをし帰り支度をした後、それぞれの方角へと帰路についた。僕はまだ少し時間に余裕があったので、幾人かで境港にある水木しげるロードを観光することになった。
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駅前から鬼太郎の世界が展開していく。
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道沿いに数多く設置された、ブロンズ製の妖怪たち。非常に出来がよく優れた彫刻作品でもある。これがけっこう盗まれるらしい。かなりがっちり固定されているはずなので、人が住んでいる商店街で、だれにも気付かれずに持ち去るのは至難の業だろう。いったいどんな方法で外していくのか。
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偉い先生方も夢中でシャッターを切っている。しかし、こんなことをしていると全く先に進めなくなるので、途中から撮影はほどほどにすることに。
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橋上でくつろぐ、等身大ねずみ男。
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目的地である「水木しげる記念館」はこのアーケードの中にある。
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記念館の外観。主要な展示空間は撮影禁止だったので写真はないが、非常に充実した展示内容だった。ここまでしっかりした施設とは思ってもいなかった。最初の部屋にある「水木しげる年代記」が素晴らしく面白い。混雑していたのでじっくり読むことは出来なかったが、随所に水木しげるのユーモアがあふれている。また、その詳細な記憶力にも驚嘆する。買ってきた公式ガイドブックにもすべて掲載されているので、帰宅後に時々読んで楽しんでいる。水木しげる、抜群に絵が上手い。歴代の漫画家の中でも、群を抜いた上手さではないだろうか。
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中庭にも妖怪が住んでいる。
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ちょうどお昼時だったので、鬼太郎まぐろラーメンを食す。このねずみ男、記念館からまとわりついてきていて、皆にたかろうとしているところ(嘘)。バイト代は観光客を騙して得ているらしい(嘘)。食費も観光客任せ(これももちろん嘘)。
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そして、これが鬼太郎まぐろラーメン。なるとが鬼太郎。刺し身のまぐろがのっている。
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食べきると。
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「見つかってしもうたわい・・・。」どんぶりの底で窒息しないのだろうか。
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握手し続けて、右手がてかてかになったねずみ男。
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なぜか賽銭箱になっている牛鬼。
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このベンチ欲しい。
という感じで、水木しげるロードを堪能したのでした。

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投稿者 corvo : 23:25

出雲の国で化石発掘調査 2

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発掘風景をスケッチで。

日本海の冷たい風は、容赦なく体温を奪っていく。とにかく寒かった。じっとして耐えるか、ハンマーを振って体を暖めるか。歩き回るにしても、足場が悪く気軽に動き回ることもできない。景色だけ見ていると、風光明媚な美しさなのだけど、自然の厳しさに否応なく直面させられる。
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これは現場に行く途中の橋。港があるためだろう、空を飛ぶような高い位置に架かっている。かっこいいダイナミックな造形。
夜は毎晩、温泉。大津のアパートは湯船が狭いので、足をいっぱいにのばせる温泉はありがたい。冷えきった体を温めるのにも最適。ただ、僕は熱い湯につかると出た後にじんましんが出てしまうので、それがちょっとかゆくてつらい。
この数日の調査でいっぱい体を動かして体重を落とすぞと思っていたら、連日の深酒と大量の食べ物でかえって少し太ってしまった。

土曜日は一転してよい天気。しかし、海岸では風が強く寒さは厳しい。
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晴れ間の見える空。
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宿舎から見える大山。
しかし、ハンマーは手に響く。それほど長時間作業をしていないのに、しばらく手がしびれて使い物にならなくなってしまった。

土曜日夜は打ち上げの飲み会。ほんとに毎日飲んでました。久しぶりの発掘作業は、精神力を試されるような現場で良い経験になった。

日曜日は境港の水木しげるロードを観光。その模様は次のエントリーで。

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投稿者 corvo : 00:12

2010年3月29日

出雲の国で化石発掘調査 1

すっかりご無沙汰してしまったが、25日から28日まで出雲の国へ化石発掘調査に参加してきた。行くのも見るのも初めての土地。大津から300キロほどの道のりである。ただし、調査の内容については詳しく書けない。

出かけるときから冷たい雨。すでに現地入りしていた友人に電話をすると、「しっかりと防寒対策をしてきてください」ということ。急ぎワークマンへ行って、屋外作業用のレインコートを購入して出発。宴会用のお酒も忘れずに積み込む。
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途中立ち寄ったSAにあった自動販売機。いくつか買ってお土産にした。
夕方には予定通りの時間に宿舎に到着できた。調査団の面々とここで合流。宿舎はまさに合宿所の様相だった。台所のあるリビングは酒瓶と食料が山積みになっていて、いかにも体育会系のノリで楽しそうな様子。写真を撮り忘れたのが残念だった。
この日の夜、まずは最初の飲み会。次の日の予報が雪ということもあり、金曜日はオフにしましょうということだったので、安心して飲みまくる。抜群に美味い日本酒があって、するすると進む。数人で飲んでいたとはいえ、あっという間に2升近くが空いてしまった。僕は決してアルコールに強くないが、味と雰囲気が良いとついつい飲んでしまう。結局寝たのは午前4時。

ところが、次の日は曇り空。雪も雨も降りそうで降らない空模様。
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重くたれ込めた空。
朝は遅かったが、隊長の「ちょっと見に行ってみますか」の一言に、現場へ赴くことになった。
寒さも厳しい。完全防寒装備で車に乗り込む。宿舎から現場までは車で30分ほど。さらに近くの駐車場から山をこえて海岸に向かう。高くはないが険しい山道。
現場に着いたとたんに雪が降り出す。気温3度、風速15m。日本海の寒風吹きすさぶ海岸に、化石を求めて取り付く人たち。まさに漢(おとこ)の現場。岩礁を砕く荒ぶる波を背景にハンマーを振う!いや、冗談でなく、まさにそんな情景だった。
結局、ちょっとのはずが、調査は夕方まで。二日酔いではなかったけど、厳しい寒さと不安定な足元に、体力の低下を痛感してしまった。

続く。

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投稿者 corvo : 10:57

2010年3月24日

移動の多い日々

今は関東と関西を往復する機会が多いので、なかなか落ち着いて制作できる時間が少なくなっている。なので短い時間をつなぎながら描く習慣が付いてきている。そういった点ではデジタルは非常に便利で、すぐに以前と同じ状態から始めることが出来る。
チャコールペンシルによる作品もすぐに始めることが出来るし、場所の移動さえなければ油彩も絵の具が乾きにくいことが利点となって、断続した時間の中でも描ける便利な素材である。僕が使う画材の中で一番厄介なのはアクリル絵の具。10分もすればパレット上で絵の具が乾き始めてしまう。まとまった時間をとれないとスムーズに制作することができない。

先日の夜の移動は雨の中だった。僕の車は比較的ヘッドライトが暗く、レンズも曇ってきていて路面を照らす明かりはあまり明るくない。フォグランプも同時につけて、ようやく見やすくなる感じである。ある意味、スピードを出さない抑止力になっているところもある。

24日は大学から急な招集がかかり、ガイダンスと学生実習室の引っ越しの手伝い。また貴重な制作時間が削られてしまった。
卒業生の荷物がまだかなり残っていたが、人海戦術で短時間で片付けることが出来た。学生が多いとこういったメリットがある。彼らが卒業制作まで使う部屋なので、気持ちよく仕事に向かえる空間にしていってほしい。
しかし、実習室の引っ越しの日に雨とは、彼らもついていない。うちの大学の大きな欠点のひとつは、実習室の移動のたびに屋外へ出なくてはいけないことだ。天気の良い日は気持ちがいいが、雨のときは傘が手放せない。教員の研究室から授業に行くときも然りである。夏のうだるよな熱さの中もつらいが、雨のときが一番厳しい。

どこもかしこも、移動ばかりの年度末である。

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投稿者 corvo : 23:20

2010年3月22日

アトリエROJUE(路樹絵)クロッキー会・東京

今日はアトリエROJUE(路樹絵)クロッキー会に参加してきた。以前から東京の会に一度伺いたいと思っていたのだけど、なかなかタイミングが合わずこの時期になってしまった。路樹絵代表の渡辺先生にも久しぶりに会うことができて、楽しい時間を過ごすことができた。
会場は東京都美術館。ここの展示会場には何度も来ているが、制作用のアトリエに入ったのは今日が初めて。照明にはスポットもあり、天井も適度に高く快適な空間だった。
メニューは20分×6ポーズの固定と10分のムービング。ヌードデッサンもクロッキーも久しぶりということで、最初からデッサンに入らず20分はクロッキーを描いて手を温めようとしたのだけど、なかなか調子を戻すことができなかった。ようやく手が動き出したのは、最後のムービングという体たらくだった。
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20分クロッキー。クロッキーブックに鉛筆。
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20分×5ポーズ(合計100分)。アルシュにペン、セピアインク。
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ディテール。顔はもう少し描き込みたかった。
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ちょっとタッチがつぶれてしまって空間感がいまいち。
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全体に手が遅く描き込みがたりなかったかも。
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最後のムービング。
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合評の様子。
やっぱりヌードを描くのは楽しい。

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投稿者 corvo : 22:08

2010年3月20日

遅い東名高速道路

19日の夕方から20日の深夜にかけて、関東本部へ移動。名神から中央を使って帰ろうと思っていたのだけど、岐阜羽島から一宮にかけての渋滞をさけて、新名神、伊勢湾岸、東名のルートを選択。浜名湖SAまでは順調だったのだけど、休憩後に高速に乗るとすぐに事故渋滞に巻き込まれた。渋滞解消後も車の流れが遅くイライラさせられる。追い越し車線が80キロとは、あまりに遅い。ただ怖いのは遅い流れのためか車間が詰まりすぎてしまうことだ。少しでも車間を空けるとトラックが割り込んでくるので、その空間をコントロールすることも難しい。
なとかならないかなあ。これからはできるだけ中央を使うしかないかな。

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投稿者 corvo : 01:50

2010年3月17日

弥生美術館・竹久夢二美術館と成安技芸制服再現プロジェクト

先週行ってきた弥生美術館・竹久夢二美術館は、実は取材も兼ねていた。
今年、成安造形大学の前身、成安学園が90周年を迎える。そこで記念事業がいろいろと行われているのだけど、学生が参加できる部分がなく、何か学生たちが盛り上がれるきっかけになればとあるプロジェクトを思いついた。
もともと裁縫学校から始まった経緯があるからなのか、大正時代の制服がとてもお洒落だったことを知り、軽い気持ちで「これ再現できないかな」と言った一言がスタートになっている。
そして発足したのが成安技芸制服再現プロジェクト。言い出しっぺは僕だけど、基本は学生主体のプロジェクトとして動き出している。
まだ始まったばかりなので、形になっているものは少ないが、イベントのあるときは定期的にここでも報告していく予定です。

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投稿者 corvo : 23:31

2010年3月15日

確定申告終了

なんとか最終日にすべりこんだ。
ほぼ例年どおりか。できれば2月中には終えたいところ。
結局、他の仕事をかなり圧迫するので、非効率的になってしまっている。今年も税務署の前の道は大渋滞だった。いくら車社会の滋賀県とはいえ、もともと駐車場の少ない税務署に停められるわけがないだろうに。ちょっと駅前まで足をのばせばコイン駐車場があるので、わざわざ狭い道の混雑に巻き込まれることはない。

とりあえず、少しだけほっとひといき。
滞っていたものを、一つずつ処理していかなくては。

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投稿者 corvo : 23:03

2010年3月14日

東京大学総合研究博物館『命の認識』展

先週は関西と関東の移動があったり、大学の卒業式だったりと、ほとんどまともに更新することができなかった。これからぼちぼちと振り返りながらアップしていく予定。

9日は数日前のエントリーでも書いたとおり、2つの展覧会を観に行ってきた。まずは東京大学総合研究博物館で開催中の『命の認識』展について。
日本美術解剖学会のシンポジウムで遠藤さんが紹介されていたのを見て、これはすぐにでも行かねばと思っていたのが、結局こんな時期になってしまった。展示を観た後で、ますます大きな後悔をしてしまった。本当にもっと早くに観に行くべきだったと。
この企画展、「動物の骨」が中心になっているのだけど、僕の中ではそれはアクセントでしかなかった。
もっとも感銘を受けた展示物は、分厚いアクリル樹脂の水槽に浮かぶ(実際は浮かんでいないが)死産したゾウの胎児だった。
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最初の感想は「なんて美しいんだ!」
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ただ眠っているかのような静けさをたたえている。呼吸することも、食事をすることも、立ち上がることもなく死んでしまったゾウ。でも、この標本を見ていると、これは本当に死んでいるものなのかどうかが分からなくなってくる。それほどに静かな生を感じさせる存在だ。
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こちらは解剖が途中まで進んだキリンの胎児。こうなると、標本としての存在が際立ち、物体としての遺体が見えてくる。
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そして、ばらばらに並べられた骨のコレクション。

展示は28日まで。見るチャンスがあるなら必見の展覧会です。

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投稿者 corvo : 22:25

2010年3月12日

関西事務所・卒業式

昨日の夜中に無事か、関西事務所へ到着。今回は雪に降られることはなかった。
これから、成安造形大学の卒業式。
詳しくは後ほどアップします。

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投稿者 corvo : 11:11

2010年3月10日

関東本部、展覧会、都内で打ち合せ

9日火曜日は、弥生美術館・竹久夢二美術館東京大学総合研究博物館で開催中の『命の認識』展を観に行ってきた。
10日は都内で打ち合せを兼ねたランチとディナーをそれぞれ。

詳しくは後日アップします。

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投稿者 corvo : 23:19

2010年3月 8日

栄興藤尾保育園のお披露目会

7日の日曜日、この4月に開園される栄興藤尾保育園のお披露目会に、朝から出席してきた。というのも昨年末に制作していたシカマシフゾウを納めた保育園で、壁画として引き延ばされたアケボノゾウとともに、この日にお披露目されることになっていたからである。
もうひとつ重要だったのは、今年度僕のところの研究生だった廣瀬君が手がけた、アリスシリーズのお披露目も兼ねていたことである(どちらかというとこちらが主役)。
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原画の大きさはA3だが、ニューリーの高精細スキャニング技術によって、引き延ばされてもまったく荒れた部分がない。画面につけられたテクスチャーも、あたかもそこに凸凹があるかのようだ。
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1階から2階への階段全てに、彼の絵が飾られている。これだけまとまった仕事を、デビュー作として制作できるのはとても幸せなことである。他の画像は彼のblogで。
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アケボノゾウ。
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そしてシカマシフゾウ。式典の会場だったので、まだ椅子が出たままになっている。4月から入園してくる子どもたちがどんな感想を持ってくれるのか楽しみ。恐竜じゃないから怖くて泣き出すということはないかな。

今回の仕事、最初のきっかけはアケボノゾウをニューリー株式会社でスキャニングしてもらったことだったのだけど、その縁がここまで広がりをもってくるとは想像もしていなかった。
昨年末、きつい思いをしたのが報われて、ようやくほっとできた気分です。

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投稿者 corvo : 23:14

2010年3月 6日

研究室の引っ越し 3

金曜日は朝から臨時教授会。お昼ご飯をすませた後から、研究室の片付けにとりかかった。ここが落ち着かないと、格段に作業効率が落ちてしまうので切実である。
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以前の部屋に比べると窓は小さいが、壁が多く僕にとっては都合が良い。光も安定しているので作業しやすいだろう。これでようやくすっきり。短期間で片付けられて良かった。

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投稿者 corvo : 01:04

2010年3月 5日

鳥羽水族館、おかげ横町、伊勢神宮(内宮)2

2時間ほど水族館に滞在した後、伊勢神宮へ移動。鳥羽から五十鈴川駅への移動は、特急を使えば次の駅。今回使った「まわりゃんせ」という周遊券には、水族館の入場券と松坂、賢島間で使える特急券引換券も5枚ついている。鳥羽水族館以外にも、多くの施設を利用出来る入場券がセットになっていて、泊まりがけで伊勢志摩を観光する人にはかなりお得だろう。なんといっても近鉄は特急料金が高い。そのうえ、ダイヤの中心は特急が占めている。
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参拝する前に、まずは腹ごしらえ。かねてからリクエストのあった、僕以外だれも食べたことのなかった伊勢うどんをおかげ横町で食べる。おいしかったのだけど、以前に比べて甘辛い強烈な印象が薄くなったような気がする。観光客相手に食べやすい味に改良してきているのだろうか。
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店構え。
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ほとんど間をおかず、これもリクエストのあった赤福本店で赤福を堪能。
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赤福本店の店構え。
おなかが充実したところで、ようやく伊勢神宮に参拝。
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五十鈴川にかかる橋から、檜の良い香りが漂ってくる。雨で足下が滑りやすくなっていた。
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少し増水して流れの速くなっていた五十鈴川。普段なら手を洗ったりもできるのだが、どうにもそんな雰囲気の状況ではなかった。
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参道に鬱蒼と生い茂る巨木。これも内宮の魅力の一つだろう。皆、感嘆の声を上げていた。
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ここの階段は年越し参りや、初詣の時になると、大ラッシュで身動き出来ないほどになる。平日のなんでもない日なので、やはり空いている。
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何度来ても、何とも言えない心地よさがある。
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顔を突き合わせて何の相談か。賢者のような佇まいの鶏たち。
1時間ほどで参拝を終えて、ふたたび食べ物。これではまるで食通ツアーのよう。
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てこね寿司。おいしかったのだけど、これも三重県出身者としては少し残念だった。写真を見てもわかるように、これではただの鉄火丼のようにしか見えない。本来、てこね寿司とは鰹の漬けを細かく切り、すし飯に手でまぜて(これがてこねの語源)出す料理である。それが上にのっているだけでは、てこねとは言えないだろう。店で確認したら、ご飯とまぜてしまうと鰹が変色してしまうので、それを避けるためにこういった形に変化してきたという説明だった。僕は変色してもいいから、まぜて出してほしい。自分でまぜて食べるのでは意味がない。
これも観光客相手に、しかたなくやっていることなのだろうか。できれば本来の味、形を貫き通してほしいなあ。次はまぜて出してくれと、リクエストしよう。

とこんな感じで、午後11時過ぎに無事帰宅。楽しく充実した1日だった。

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投稿者 corvo : 01:35

鳥羽水族館、おかげ横町、伊勢神宮(内宮)1

今日は同僚の先生2人と研究生5人とで、大人の遠足に出かけてきた。京都駅から近鉄特急を利用しての旅。少し残念だったのは、朝から生憎の雨だったこと。出発前、不穏な空気の中、雨男、雨女探しが始まった、というのは嘘。
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なんだかんだ言って人気者、せんと君に見送られて出発。
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晴れていたときはなんとも思わなかったが、雨の中、鳥羽駅から鳥羽水族館までのアクセスはかなり悪い。決して遠い訳ではないが、海風を遮るものがなく、それほど強い降りではなかったのに傘がひっくり返るほどの強風には辟易した。駅から直結した遊歩道を作るなどしたら、来場者にもっと喜ばれるだろう。今日のような状況だと、着くまでにかなりめげてしまう。子ども連れだったりすると、もっと大変だろうな。車で来ることを前提にしか考えられていない。駅からの道案内も不親切だ。
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着いた直後に、ちょうどトドの朝ご飯タイムに遭遇。人間と比べるとその大きさと、異様なフォルムが際立つ。
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カブトガニ。盛んに足をばたつかせて動いていた。こんなに積極的に動くカブトガニを見たのは初めてかも。
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今回のお目当てのひとつはピラルク。これでこの水族館に来た半分以上の目的は果たせたも同然。特に大きな意味があるわけでなく、ただ好きなだけ。
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高く競り上がった水槽のおかげで、かなり近くから泳ぐペンギンの姿を観察することができる。大規模なものではないが、よく工夫されている。
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飼育員の手から一匹ずつ魚をもらい、どんどんたいらげていくカワウソの子ども。かなりの大食漢。驚くほどよく食べるのと、その仕草のかわいさから見入ってしまった。
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ガチャガチャに興じる人たち。僕は二回目で目的のピラルクをゲット。
ミュージアムショップものぞいたのだけど、ちょっと残念だった。アイテムがどうにも貧弱で、鳥羽水族館の独自性が乏しい。あれだけの施設と生き物がいるのだから、もっと面白いことが出来るだろうに。
グッズ作りの実験を、来年度のゼミでやってみようかな。

写真が多いので、2に続きます。

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投稿者 corvo : 00:13

2010年3月 4日

研究室の引っ越し 2

なんとか終わった。
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部屋の仕様が変わるので、レイアウトをまったく考えていなかった。ほとんどの荷物の移動は、日通の引っ越し屋さんがやってくれるので、こちらは指示を出すだけ。ただし、玉突きのように研究室が移動していくので、時簡に追われながらの作業。
重い棚の設置だけ業者さんにお願いして、夕方にはレイアウトもほぼ決まった。でも、完全に稼働する状態になるにはもうしばらくかかる。できれば金曜日の教授会の後に、一気に片付けてしまいたい。

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投稿者 corvo : 00:47

2010年3月 3日

毎年恒例、領収書との果てしない戦い

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今年もまったく学習効果がないままに、1年分の帳簿をこの時期につけるという愚行を演じております。

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投稿者 corvo : 12:00

2010年3月 2日

研究室の引っ越し

忙しいときは、何かと重なるものである。
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新年度からの学科再編に伴い、学内の研究室の配置が大幅に変更になることになった。僕のいるイラストレーションクラスは同じフロアから動かなくても良いのだけど、他のクラスの先生方は民族大移動で大変なことになっている。
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僕は同じフロア内での、数メートルの移動。とはいえ部屋の機能をまるまるひとつ動かすので、それなりに大変なことになっている。明日が本番。

話変わって。
ごくたまにだけど、エクセルに画像を貼付けたものを送ってくる人がいて、不思議に思っていたら、こんなことも出来るのですね。やる気にはならないけど。でも凄い。
Drawing in Microsoft Exel

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投稿者 corvo : 23:49

2010年3月 1日

きしわだ自然資料館で打ち合わせ

昨日は大阪の岸和田まで打ち合わせに行ってきた。ある企画の重要な立ち上げの会合で、方向性を検討する場だった。こちらから出せるアイデアはいくつもあるが、重要なのは主催者が主体になることである。博物館がな何を見せたいのか?何を伝えたいのか?そこが明確でないと、良い展示にはならないはずだ。
これまでの博物館の展示は伝えたいことと見せ方の不一致があり、うまく行かないことが多かったと感じている。その齟齬を出来る限り小さくし、博物館側は見せたいもの伝えたいものを、100%に近いところで実現できる展示方法を練り上げていきたいと考えている。使える資金や労働力は大きくないが、「考え抜く」ことで解決出来る問題は多いと思う。きしわだ自然資料館と成安造形大学、どちらも規模は大きくない組織だが、だからこそのフットワークの良い進め方が出来ると思う。まずは館側からの提案を待っているところ。

現在、きしわだ自然資料館では『特別展「チリモン積もって山となる~これがチリメンモンスターだ!~」』を開催中。今のチリモンブームはこの博物館から始まったといっても過言ではない。
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チリモンたちの成長した姿(一部)も展示されている。
会合の後は恒例の飲み会。途中、地元民しか知らない路地を案内してもらった。
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大正時代から残っているという煉瓦造りの塀。実は今「大正時代」はある進行中のプロジェクトの中で重要なキーワードなのである。ということでパチり(なんて音はデジカメなのでしないけど)。
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帰りは、南海電鉄のラピートに乗ってみた。そうあの鉄人28号のフェイスマスクを思わせる青い車両だ。夜だったので客室の写真だけ。個人的な感想だが、シートは新幹線よりずっと良かった。

日曜日は雨も上がって、充実した1日でした。

こんなところにちょっと登場しています。
リクルート進学ネット

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投稿者 corvo : 23:47