« 明日は集中講義 | メイン | 帰ってきました »

2006年10月31日

集中講義当日

今日は朝6時に目覚まし二本立てでようやく起床。7時30分前には家を出て、東京駅へ向かう。新大阪行きののぞみに乗り、予定通り遅れることなく待ち合わせの駅に着く事が出来た。
今回、集中講義を行ったのは、滋賀県大津市にある成安造形大学である。この学校の教授である井上直久さんからの依頼で一日だけ講義を行うことになった。
滋賀には何度か来ているが、大津は初めて訪れる土地である。雄琴(おごと)という駅名も読めなかったほど、明るくない土地である。
講義は13時40分から。12時には大学に到着したので、井上さんと校内にあるカフェで昼食を食べる事にする。生徒の設計によるというカフェは、雰囲気があって食事も大変美味しかった。講義の打ち合わせもしながら、いろいろな話題で盛り上がる。余裕を持って1時前にはカフェを出て、講義室の準備をすることにしたのだけど、ここで大問題が発生。用意してきたスライドショーのファイルが開かないのである。昨日、あれほど苦労して作ったファイルをどうしても開く事ができない。フラッシュメモリーにコピーして、ノートのハードディスクに読み込んであったのだけど、どうやらフラッシュメモリーにコピーした時点で、ファイルの一部が壊れていたらしい。さて、困った。復元画についてのファイルは、以前に講義で使用したものがハードディスクに入っていたので、なんとか修正を加えて講義に間に合わせる事ができた(完璧ではなかったけど)。
問題はアルゼンチンとSVPの様子をまとめたものだ。画像はあるが、とてもスライドショーをまとめるには時間がない。アルゼンチンのスライドは短縮したものを即席で作り、SVPはインターネットにつないでこのblogでアップした記事を紹介することで事なきを得た。いやあ、焦った焦った。ちゃんとノート上で動作確認をしておかなかった、僕のミスである。これから気をつけなくては。
子供向けの講演とは違い、言葉も選ぶ必要がないので、比較的楽に話をすることができる。イラストレーションのクラスであることを忘れていて、油絵の基本的なテクニックについての話をはしょってしまったり、レオナルドの解剖図の説明をしなかったのは失敗だったが、絵に携わる人間であればレオナルドの解剖図のことぐらい分かっておいてほしいところである(後で聞いたところ、半分ぐらいの生徒は分かっていなかったらしい。基本中の基本だろうに)。
後で、質問カードを集めたのだけど、明らかにちゃんと話を聞いていなかった生徒がいて微笑ましい。「オーストリアでの食事は肉ばかりだったということですが、日本食は食べたくなりませんでしたか?」といった感じだったのだけど、アルゼンチンには行ったけどオーストリアは学生の時以来行ってないし、一言も言葉に出していないぞ。南半球ということでオーストラリアの間違いか?僕も学生時代、講義中はよく寝ていたので、人の事は言えないのである。
作品も何点か事前に送ってあったので、興味をもってもらえたのではないだろうか。講義の様子や作品の展示など写真に撮るのを忘れてしまった。
blog06103101.jpg
講義が終わった後の講義室の様子。非常に設備が充実している。
blog06103102.jpg
校舎外観。建物の配置が迷路のようで、ちょっと迷う。
blog06103103.jpg
グラウンド。遠景に琵琶湖を臨む。
blog06103104.jpg
これがランチを食べたカフェ。夕方、少しここでお茶をしながらおしゃべり。
blog06103105.jpg
その後、学校を出て井上さんや他の先生方とともに、琵琶湖の近くのホテルへ食事に出かけた。37階の高さから眺める大津の夜景は美しい。
blog06103106.jpg
これが今泊まっているホテルの部屋。狭いがネットも早くて、なかなか快適である。しかし、ユニットバスにはいつまでたってもなれない。こんな不便なシステムはないと思うのだけど。

明日は近くを少し観光してから、東京へ戻ります。
にほんブログ村 美術ブログへ
banner_01.gif

投稿者 corvo : 2006年10月31日 23:50

コメント

成安イラストクラス2回の者です。
今回抗議に来てくださってありがとうございました。毎回井上先生は、勉強になる話をしてくださる方をお呼びになるので、今回も大変勉強になりました。
ただ好きなモノを描くだけでは、なかなか仕事にならないことはわかっていたつもりでしたが、あれだけ丁寧な作業でこだわって描いてらっしゃるのにも関わらず「特別好きで恐竜を描いているのではない」という言葉を聞いて驚きました。きっと昔から恐竜が好きで描いてらっしゃるのかと思っていました。
絵で仕事をするってのはここまでやるんだ!という、小田さんの絵に対する姿勢、プロ意識と言うものを見せていただきました。
また、具体的な話になるのですが、背景もあわせた恐竜の絵のエスキースの鉛筆の線が抜群にきれいだったので見とれてしまいました。線と線の間隔が均等で、とても美しかったです。あまり大学のカリキュラムでは鉛筆デッサンはやらないのですが、小田さんのエスキースを見ていると基礎の重要性が伝わってきました
重なりますが、はるばる東京からありがとうございました。

投稿者 ハム : 2006年11月01日 01:44

>ハムさん
コメントありがとうございます。今日は長時間にわたって話を聞いていただきありがとうございます。
子供のときは、人並みに恐竜が好きだった程度で、他に好きなものがたくさんありました。今でも恐竜ファンの人たちにようには、好きになれません。あくまでも一つのモチーフだと捉えています。
鉛筆のタッチやペンのタッチを入れるときは、リズムが大切です。タッチが不均等になってしまうと、トーンが汚くなるので気をつけています。
特に復元画のような仕事は基礎が大切ですね。

投稿者 corvo : 2006年11月01日 01:59

雄琴は東宝創立50周年記念超大作『幻の湖』でその名を知りました・・・映画自体も「幻」だったんですが、最近DVDが出ました。A^ω^;)

>用意してきたスライドショーのファイルが開かないのである。
大変でしたね。やはり何事も確認が必要、と我々にも警鐘を鳴らす出来事だったんでしょうかね。
>ユニットバスにはいつまでたってもなれない。
シャワーを浴びるだけならいいんですが、湯船にゆっくり浸れないのがダメですね。

投稿者 チョビ之助 : 2006年11月01日 09:28

>チョビ之助さん
何事も確認を怠ってはいけませんね。
無理無理湯船につかりましたが、リラックスはできないです。

投稿者 corvo : 2006年11月01日 09:37

スライドショーのファイルの件、大変でしたね。

人は不意に襲われるピンチのときに、その人の強さが見えるものです。
最小のダメージでなんとかする力がある人は強いです。

学生に本当に教えなくてはいけないことは、それかも知れません。

> SVPはインターネットにつないでこのblogでアップした記事を紹介

この発想の転換は素敵です。
ブログが講義で使える品質、内容になっていることも素晴らしい。

投稿者 ミヤモト : 2006年11月01日 10:33

雄琴は遊郭町です。昔ながらの風俗店がいっぱいあります。
坂本で下車され、比叡山に登るというのは如何ですか?
体力的に疲れますけど。
方向が逆になりますけど、「琵琶湖博物館」もお奨めです。
馬好きなら、栗東まで出て馬を見てくると言う手もありますね。

親友が以前住んでいたので、意外と詳しいのです^^。

投稿者 かずごん : 2006年11月01日 16:24

講義、お疲れ様でした。
すてきな学校ですね。広くて、楽しそうです!!
夜景も綺麗だし、便利そうですね。

大津は楽しんできてくださいね!!

投稿者 ニヤゾフ : 2006年11月01日 19:30

ファイルは大変でした。
パソコンを使うと、こういうところがあるので怖いですね。
でも、上手く切り抜けられましたね。

理科の先生は、実験の授業の前に必ず予備実験をします。
私は理科ではないですが、一生懸命頭の中で復習しないと怖くて教室に行けないです。
予期せぬことがしょっちゅう起こりますから。

投稿者 アンクルディノ : 2006年11月01日 20:10

>ミヤモトさん
さすがに最初は焦りました。大学の皆さんに協力していただいたこともあって、なんとか切り抜けられました。
でも、頭真っ白にはならなかったので、けっこう冷静でした。
帰って頭も身体も温まって、すんなり講義に入れました。
blogは使えました。ネットにつなぐことができる環境だったのが、良かったです。

>かずごんさん
遊郭だったのですか。駅と大学の間しか移動していませんが、全然そんな風には見えませんでした。
今日、阪本まで行ったのですが、美味い蕎麦をごちそうになって帰ってきました。比叡山は登っていないです。
琵琶湖博物館は3年ぐらい前に、平山さんと行ったことがあります。淡水魚水族館がお気に入りです。
馬もいいなあ。滋賀は本当に分からないところだらけです。隣の三重の出身なのですが。

>ニヤゾフさん
はい、帰ってきました。すてきな学校ですよ。琵琶湖も見えるし、いいロケーションです。京都からも近いですね。

>アンクルディノさん
さすがに、焦りました。
うまくいって良かったです。リハーサルは必要ですね。

投稿者 corvo : 2006年11月01日 20:58

話を聞いていなかった生徒がいたとは勿体ない。corvoさんのお仕事のお話は、門外漢の私でも聞きたいくらいです。オーストリアはずいぶん複雑な間違え方をしたものですね。アルゼンチンとオーストリアのイメージって(両方行ったこと無いけれど)、180度に近いくらい違いませんか?

子供の総合学習「恐竜」には、美術も含まれていて、宿題に「恐竜のコラージュを作りましょう。」というのがありました。また昨日の授業では、校庭に先生が大きな恐竜の絵を描いてあって、子供達が部分ごとに模様を描くという作業をしたそうです。チョークで描いたから「雨が降らないといいなぁ。」と言っていました。

投稿者 milesta : 2006年11月02日 10:35

>milestaさん
どんな会場でも、居眠りをする人は一定数います。僕も講演会などにいって、ついつい居眠りしてしまうことがあるので、人のことは言えないです。
複雑な間違え方ですよね。地理的にもすごく離れているし、文化的にもまったく違う場所だし、僕はオーストラリアにはまだ行ったことがないです。

いい授業ですね。恐竜や古生物を語る上では、美術の内容は外せません。常に密接に関わっているものですね。校庭に描かれたものは、いつか消えていくのでしょうが、そわそわと心配しながら見守る心の揺れが、何かとても良い結晶として心に残る気がします。

投稿者 corvo : 2006年11月02日 11:15

お疲れさまでした。
成安造形大は悪友が教えていて、実際に行った事は一度しかないですが、内情(愚痴)をよく聞いていてなんか親近感があります。
関西の私立美大は生き残り競争が熾烈だそうです。成安は早くからメディア教育に力を入れているみたいですが、最近は普通大学もメディア系学科を設けたりして、敵は美大だけじゃない状況になりつつあるそうです。コンピュータを使う授業では造形力だけでなく、数学や語学(文法読解)力も問われてくるので、そっち方面では普通大学には太刀打ちできないみたいです。だからこそ造形力、クリエイティヴの意味を再度問い直す必要が出てくるのでしょう。
イラストレーションのクラスはモチベーションが高い子が多いと言っていましたよ。

投稿者 nijntje : 2006年11月02日 11:25

成安造形大だったんですね。実はマークゴールデン氏の日本での講習の初日が10/16の成安でした。内容は絵具や技法の説明と簡単な実習による製品紹介のようなもので、先日の芸大でのものとは全然違いましたが。
PCが講義に使えるようになって随分便利にはなりましたが、トラブルはあるものですね。大変でしたでしょうに、さすがに切り替えが素晴らしいですね。
マークさんの講義は以前は本当のスライドで、ケースが合わなかったり途中で止まったり、向きが逆だったりと、大変でしたし、文章も英語のままでしたが、パワーポイントになってからは日本語を上書きしたりとか、規格が統一されていて簡単に接続できたり、とても便利になりました。

投稿者 taki : 2006年11月02日 22:00

>nijntjeさん
どこの大学でも、愚痴を言いたくなるようなことは多々あるでしょうね。
映像系、メディア系の設備は整っているようですが、普通大学もそういった方向になっているのですね。だからこそ、身体を使った表現の重要性が問われるのではないでしょうか。
イラストレーションのクラスは、描くという基本をしっかりやろうという意識が高いようです。

>takiさん
初日が成安だったとは奇遇ですね。
パソコンデータの一件は焦りましたが、事なきを得てほっとしています。
スライドは苦労しますね。スライドの厚みがメーカーでまちまちだったりするし、機械の調子も一定でなかったりして、話が途中で止まってしまうこともあります。どちらにも長所、短所がありますが、格段に便利になったのは確かですね。

投稿者 corvo : 2006年11月03日 01:50