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2007年6月28日

日本古生物学会

明日から、日本古生物学会の例会に参加するため大阪へ。今回は、丹波竜についての口頭発表があり、初めて学術的な成果が公の場で紹介されることになる。これは非常に楽しみ。
というわけで、7月1日まで大阪へ行ってきます。
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投稿者 corvo : 23:53

2007年6月27日

SVP Memoir 8

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今朝、SVPから定期刊行物が届いた。今回はいつものJournalに加えて、論文集がついてきた。「Memoir 8 Majungasaurus crenatissimus (Theropoda : Abelisauridae) from the Late Cretaceous of Madagascar」である。これまでMajungatholus atopusと呼ばれていた大型の獣脚類は、正式にMajungasaurus crenatissimus と命名されることになった。Dinosauriaで調べてみると、Majungasaurus crenatissimus は1955年に不完全な下顎だけで記載されており、Majungatholus atopusは1979年に2体の不完全な骨格、完全な頭骨、one subadult(1体の亜生体でいいのかな?)によって記載されている。それが1955年に発見された下あごと同種であると同定されたということである(多分)。
この論文集、図版が多くて素晴らしい。驚いたのは、ほぼ全身の骨格が見つかっている事である。2005年に開催された「恐竜博2005」で組み立てられたレプリカを見たときは、どこまでが復元されたものか明記されていなかったのだけど、この論文集を見る限り発見されていないのは、前肢の肘から先、腹肋骨、恥骨、座骨、これだけである。
今一度、復元をやり直したくなった。
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これは、今年学研の図鑑のために描いたもの。このときはまだ、Majungatholus atopusと呼んでいました。
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投稿者 corvo : 21:19

2007年6月25日

ジュラ紀後期の情景

個展の準備には、けっこう雑務が多い。DMを郵送するのもその一つで、宛名シールを印刷して切手を貼って投函しなくてはならない。枚数もそれなりに多いので、手間である。出品リストの準備もしなくては。普段から事務処理が苦手(というか嫌い)なので、ぎりぎりになって慌ててしまうのである。

今日は、ジュラ紀後期の情景エスキースを制作。とりあえず完成させることができた。
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森の中の開けた場所へ、ステゴサウルスを追いつめた二頭のアロサウルス。浅い小川が流れている。天気はよく、明るい木漏れ日が降りそそぐ。そんなシチュエーションをイメージしている。
次に制作するのは、「白亜紀前期の情景」。何を描くかは、乞うご期待。

ついに、届きました。

買ったのは安い方。もちろん当分作る時間はありません。個展会場で作るわけにもいかないしなあ。なんとか、時間を見つけたいです(ザクも手つかず)。
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投稿者 corvo : 23:52

2007年6月24日

ポストカード製作

今日は朝から、不安定な天気。午前中は都内まで車を引き取りにいったりと、ばたばたしていたのだけど、比較的ゆったりと過ごした一日だった。
そこで、個展会場で販売するためのポストカードの版下を製作。完全デジタル入稿するために、家のMacでしこしこと作っていたのである。どの絵柄を採用したかは、出来上がってからのお楽しみという事で。予定では5枚セット750円で販売の予定です。
販売用の小品も制作しなくては。他にも納期の迫る仕事があり、予断を許さない状況である。今週は、かなり気合いをいれていきます。
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投稿者 corvo : 23:48

2007年6月23日

ルノーRSの1年点検

金曜日は朝から非常勤講師。夕方、都内の車屋にRSを点検に出すため、車で出掛ける。それほど深刻な渋滞にはまることもなく、時間通りに高校へ到着。授業中、雨が激しく降り出したため、放課後のキャッチボールは出来なかった。
授業後、額縁屋さんと校内で待ち合わせ。個展の出品作を額装してもらうために、原画を引き取りにきてもらったのである。非常に良心的な価格で、作品にあった額縁を用意してくれるので、毎回とても助かっている。
その後、お茶の水のギャラリー間瀬に、預かってもらっていた作品を引き取りに。個展のための出品作も含まれていたのだけど、前日にそれらを家で探しても見つからず、実は相当焦ってしまっていたのである。全て、見つかり事なきを得た。
そして、杉並区にあるガレージサンクへ、RSを持ち込んだ。今日の電話で特に修理する必要もなく、無事点検が終わった連絡を受ける。明日、午前中にさっと行って引き取ってくる予定である。都内の移動は日曜午前に限る。
なんだかんだと用事があり、都内の移動も多かった、そんな一日であった。
その影響か、今日はどっと疲れが出てしまい、ほとんど満足に仕事が出来なかった。明日から、引き締め直そう。

そろそろ「アパトサウルス -かみなり竜のくらし-」が書店に並ぶころだと思います。

「もやしもん」5巻を購入。「アパトサウルス」も「もやしもん」も未だに、No imageで在庫なし。アマゾンどうした。

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投稿者 corvo : 20:37

絵本『アパトサウルス-かみなり竜のくらし-』6月23日発売

繰り返しのエントリーになって恐縮なのですが、今週末「アパトサウルス-かみなり竜のくらし-」が発売になります。
amazonとbk1でも予約できるようになりました。 カテゴリーArt bookでは制作過程をご覧頂けます。
本が完成してほっとするとともに、どういった反響があるかどきどきしています。感想など、コメント欄に気軽に書いていただけると嬉しいです。多くの人に手に取っていただけますように。よろしくお願いします。

アパトサウルス
小田 隆著
ポプラ社 (2007.6)
通常24時間以内に発送します。

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投稿者 corvo : 00:00

2007年6月20日

白亜紀後期の情景01

ナウマンゾウの制作も終わり、絵本「アパトサウルス」」も出来上がり、ちょっと一息というところなのだけど、状況がそれを許さない。すぐに新しい仕事を始めなくてはいけない。すでに2週間前ほどからスタートしているのだけど、ようやく経過を見せられる状態になったので、画像をアップしていこうと思う。
これも、ある出版社からの依頼のもので、「白亜紀後期の情景」をテーマにしている。何の目的で制作してるかは、おいおい紹介していきたいと思う。
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この商品の性格上、画面全体に万遍なくイメージが入っている必要があるので、ちょっと窮屈な感じの構図になっている。それでも、遠近感を強調することで、ダイナミックな空間にしていきたい。次は「ジュラ紀後期の情景」のエスキースの制作です。そろそろ個展の準備も始めていかなくては。

今日の昼間、ポプラ社の担当編集者に原画を届けていただきました。そのうちの何点かは、ブックフェア会場で8日に限り、ご覧いただけると思います。こちらもよろしくお願いします。
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投稿者 corvo : 23:34

2007年6月19日

見本届きました

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正真正銘の完成です。応援ありがとうございました。たくさん売れてくれると嬉しいです。
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投稿者 corvo : 11:47

2007年6月18日

金色の免許証

今日は朝から、免許センターで免許の更新に行って来た。更新期限までは2ヶ月近い猶予があったのだけど、任意保険の契約時にゴールド免許を持っていると、保険料が安くなるということで急遽更新してきたのである。ということで、初のゴールド免許保持者になった。
優良者講習ということで30分と時間も短く、気持ちが酷くブルーになるビデオを見せられることもなかったのだけど、相変わらず講師の言葉は恫喝まがいで気分がよくない。違反すること、事故を起こすことは、非難されてもしかたがないが、全てが運転者の責任であるという論調には同意できない。道路の構造的欠陥、基準の一定でない取り締まり方法など、事故や違反を誘発している原因もある。講師は「千葉県のドライバーはろくでもない」という発言を連発していたけど、事実そうだとしても、我々納税者に向かっていうのはどうなのか。警察に改善してほしいことは、たくさんの人が要望としてもっていると思う。免許更新などという作業は、実に一方的な流れ作業で、ドライバーの意見や要望を聞く耳は一切持ち合わせていないようだ。
わざわざ免許の更新に出掛けなくてはいけないのも、大きな時間の負担である。しかも、更新料も請求される。「免許」という構造上仕方がないかもしれないが、もう少し利便性が高くなってもいいだろうに。僕のようにフリーの人間は、ある程度時間の融通をつけることができるが、免許の更新のために仕事を休まなくてはいけないというのは、どうも腑に落ちないのである。
次の更新は5年後。無事故無違反でいられますように。
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投稿者 corvo : 23:27

2007年6月17日

お台場『gregory colbert ashes and snow』

今日は朝から妻とお台場まで出掛ける。朝の9時過ぎに車で出たのだけど、すでに気温が上がっていて暑い。目的はgregory colbertのashes and snowを観に行くためである。都内への移動は日曜日の午前中に限る。1時間足らずでお台場に着く事ができた。
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開館時間を少し過ぎた頃に到着したのだけど、すでにチケットを買うための列が出来ている。チケット代は美術展としては高額の1900円。コンテナを積み上げた仮設の展示空間が、一際目を引く。写真展だという予備知識で会場に入ったのだけど、良い意味でそれは裏切られる事になった。最初の空間は長く続く回廊で、両側に写真作品が吊るされている。照明は暗く、セピア色に染められたイメージが異質な空間を作り上げている。外壁はコンテナがむき出しのままで、空調もなく隙間から外気が入り込んでくる。とても真夏には開催できないイベントだろう。
回廊の突き当たりに、映像作品を上映するスペース。15分ほど(正確には分からない)の作品。精緻な解像度で、大画面で見てもとても美しい。セピア色のモノトーンで統一された世界で、人と動物の関係が愛おしく、時には厳しく、表現されている。
次の部屋は、巨大な空間で画面もさらに大きい。また15分ぐらいの映像だろうと高を括っていたら、30分たってもまったく作品が終わる気配がない。その間、ずっと立ちっぱなしである。画面の前の方には丸い切り株のような椅子があるのだけど、とても全ての観客は座れるわけではない。結局、上映時間は60分という長大なものだった。一本の長編映画を見せられたようなものである。その作品は素晴らしいものだったのだけど、座って落ち着いて見られなかったことで、少し集中力が欠けていた事は否定出来ない。事前に情報があれば、覚悟を決めてみたのだけど、あまりに不親切だと思う。椅子も会場の1/5ほどの面積にしか設置されていない。いっそのこと、大空間全てに椅子を設置すればいいだろうに。年配の方は、特につらそうだった。
満足感の高い美術展ではあったのだけど、そんなところが気になってしまった。コンテナも外壁と構造体としての役割しかはたしておらず、もっとわくわくした仕掛けを期待していた僕は、ちょっと肩すかしを食った感じだった(コンテナの中を迷路のように彷徨う、そんな空間を期待していたのでした。残念)。
たっぷり2時間以上かけて観覧してから外に出てみると、さらにチケットを買う列が伸びていた。

会場を出た後、すぐ近くのヴィーナスフォートへ昼食を食べに移動。
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昼食後には、ヒストリックガレージ内で展示されていた「ロータス77」の美しい姿を堪能する。1976年に富士で開催されたF1GPのウイニングマシン。ドライバーはマリオ・アンドレッティ。
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ヴィーナスフォートから出てくると、さらに行列が伸びていた。炎天下の中、皆さん体調をくずさなければよいのだけど。

久しぶりに、ゆったりした時間を過ごした週末でした。
さて、今日はUSGPだ。
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投稿者 corvo : 23:58

2007年6月16日

非常勤講師→ポプラ社→神保町→新宿

金曜日は朝から非常勤講師。この日の授業は午前中で終わりだったので、昼休みに生徒たちとキャッチボールをした後、打ち合わせのため四谷三丁目のポプラ社へ。まだ『アパトサウルス』の見本は出来あがっていないのだけど、最終的に印刷の状態を見せてもらい、きちんと再現されていることを確認。
7月8日のサイン会のスケジュールは次のように。
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11時〜正午まで:第一回サイン会
正午〜13時まで:お話会。復元についての講演会
13時〜14時まで:第二回サイン会
途中、休みはあるはず。3時間ぶっとおしというわけではないでしょう。
この日だけ、原画を2点から3点ほど展示します。
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その後、神保町へ移動。
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浪人時代からよく通っていた、源喜堂書店に(ここは正確には小川町)。久しぶりに行ったのだけど、面白い。また、立ち読みもできるので、古い文献(そんなたいそうなものでもないのだけど)にあたることができて勉強になる。欲しい本や、画集は尽きない物である。

友人に会うために、新宿へ移動。
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新宿駅南口の工事現場を見るのも目的の一つ。先日の東大のゼミで紹介されていた、工事現場の景観を変えるプロジェクトの具体例を見るためである。
あまりにうまくとけ込んでいて、普段の新宿の景観とほとんど変わらないかも。

夕飯は西新宿の韓国料理屋。生ビールがスーパードライしかなくて、残念。どうしてもビールが飲みたかったので頼むものの、やはり不味い。すぐに韓国どぶろくに切り替えて、改めて乾杯。これは美味い。この店で絶品だったのが、豚レバーのあぶり焼き。店員が焼いてくれるのだけど、食べごろをきちんと教えてくれる。話に夢中になっていると、すぐに食べろと促される。でもその食べごろを逃すのは、本当に惜しいほどに美味い。大満足の晩餐でした。ちゃんと今後の仕事のビジョンについても確認。

少し飲み過ぎたせいか、今日は朝から不調。連日の疲れが全然とれない。まったく何もしない日が必要かな。
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投稿者 corvo : 21:56

2007年6月14日

絵本『アパトサウルス』の発売日が決定しました

このblog上で制作過程を紹介してきた、絵本『アパトサウルス』の発売日が決定しました。といっても、もう来週のことです。お知らせするのが、ぎりぎりになってしまいました。
出版はポプラ社からで、定価は1575円(税込み)です。18日に見本が出来上がり、22日に配本を開始するということです。なので、店頭に並ぶのは来週の金曜日か土曜日になります。もう、しばらくお待ち下さい。是非、手に取って見ていただければと思います。
まだ表紙の画像がが手元にないので、以前に紹介した表紙用の一枚を貼っておきます。
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目指せミリオンセラー(嘘)!皆様、よろしくお願いいたします。
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投稿者 corvo : 23:21

2007年6月13日

打ち合わせ→東大→クロッキー会

昨日は午前11時前には家を出て、帰宅したのが午前0時過ぎだったので、13時間以上家を空けていたことになる。普段、引きこもって仕事をしている身としては、久しぶりにたくさん歩いて、外の空気を吸った一日だった。

打ち合わせは、丸善オアゾでの個展について。スペースの広さも確認し、おおよその作品点数もイメージ出来て来た。担当の方は随分乗り気で、積極的に考えてくださっている。期待に応えられるよう、作品を用意していきたい。正確な会期等は、しばらくしたらこのblog上で告知していく予定である。会期中に、サイン会と絡めて簡単な講演会も開くことになりそう。作品ともども、お楽しみに。

オアゾの地下でランチにエスニックを食べ、本郷三丁目に移動。東大キャンパスへ向かう。知人である、東大情報学環教授の佐倉統さんからのお誘いで「シカゴ美大と合同ゼミ」にお邪魔して来た。佐倉さんの研究室では、美術表現と科学を結びつける研究を行っており、その一環としてのゼミである。この日はシカゴ美大から30名の学生と4名の教員スタッフも参加されていて、それほど広くない教室は活気にあふれたものだった。夕方からクロッキー会が控えていたので、最後まで参加することはできなかったが、興味深い話を聞くことができた。
でも、まだまだ科学と芸術が結びつくには、両者に距離があり、多くの課題が残されているという印象だった。微力ながら、僕のような人間も協力できばと思っている。

午後5時30分図過ぎに東大を出て、八丁堀のクロッキー会場へ急ぐ。主催者のモデルさんには、事前に遅れる旨を連絡してあったのだけど、20分ほどの遅刻で会場に着くことができた。今回は2回目となる" target="_blank">ギャラリー七針。ここの展示規約が面白く、年会費制で一年の間に何度でも展覧会を開く事ができるらしい。場所もマイナーだし、分かりにくいところかもしれないが、八丁堀の駅から近いので、やる気のある学生なんかには、ちょうど良い空間かも。

最初は1分クロッキー。これがいいウォームアップになる。
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遅刻したので、ちょっと枚数は少なめ。

次に5分クロッキー。はてしなく長く感じる。
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筆ペンと鉛筆。今回、インクを忘れてしまい、大好きなつけペンで描く事ができなかった。ペン先のスペアまで持っていったのに。
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上と、左下が10分、右下が5分。10分は本当に長く感じる。
そして、終盤に20分x3。合計1時間ポーズ。こうなるとクロッキーではなく、もうデッサンといってよいだろう。
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紙の大きさは65x50cm。鉛筆。
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ディテール。
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ディテール。
今回のクロッキーも、とても楽しかったのだけど、自分の課題はまだたくさんある。
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これが、会場になっている、ギャラリー七針。右下に移っているのは、このギャラリーのオーナーである林谷英明さん。彼も絵描きである。終了後、近くの店で参加者とモデルさんとで食事会。仕事の悩みは皆同じ。貴重な意見交換も出来、馬鹿な話もし、とても有意義な時間でした。
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投稿者 corvo : 17:53

2007年6月11日

F1 カナダGP

今朝(午前4時過ぎ)まで行われていたカナダGP。さすがに生中継で最後まで見る覚悟はなく、最初のセーフティカーが入ったところで寝てしまった。なので、朝起きて録画してあった続きを観戦。毎年、荒れることの多いカナダであるが、今年も大荒れに荒れたレースとなった。前回のモナコに珍しくアクシデントらしいアクシデントがなかったため、まとめてカナダで噴出したようなレース展開であった。
そんな中でも、最も衝撃的だったのは、クビサのクラッシュシーンだった。画面を通して見ても、背筋が凍るような瞬間だった。モータースポーツはスリルを求めるスポーツではないと僕は思っている。アクシデントは、競技の性格上つきものではあるのだけど、理想的には起こるべきではない。これが十数年前のF1マシンであれば、確実に命を落としていただろう。
優勝したのは、マクラーレンのルイス・ハミルトン。4回もセーフティカーが入ったにも関わらず、ミスなくレースを続けて、文句なしのポール・トゥ・フィニッシュだった。多くのライバルが脱落していったとはいえ、ハミルトン自身はまったく乱れることのない、力強い走りだった。2位のハイドフェルドも素晴らしい走りだった。フェラーリが低迷しなかったとしても、十分互角に戦える強さがあっただろう。やはりクビサのクラッシュは残念だった。2人で表彰台に上るチャンスは、あったと思う。3位のブルツは全く予想がつかなかった。19番グリッドから堅実なレースを続けた、見事な結果だった。
終盤の見所はなんといっても、アロンソをオーバテイクした、佐藤琢磨だ。タイヤのコンディションにアドバンテージがあったとはいえ、マクラーレンのアロンソを文句なしに、クリーンに追い越したシーンは圧巻だった。実に気持ちの良い、興奮した一瞬だった。
幸い、クラッシュしたクビサはほとんど無傷で大事に至らず、ほっとした。たった一瞬でそのキャリアや命を失ってしまうのがモータースポーツだけど、そんなシーンは出来る限り見たくないのである。
でも、今回のグランプリは多いに楽しむことができた。とにもかくにも、ハミルトン初優勝おめでとう!そして、琢磨の6位入賞に乾杯!
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投稿者 corvo : 23:51

2007年6月10日

ナウマン象10

もう一度、修正。これで正真正銘の最後。夜の撮影なので、発色がもう一つ。前回のエントリーのもののほうが、実物に近い。 (11日に撮影したものに画像をさしかえました。デイライトでの撮影なので、色が忠実に再現されています)
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河口付近の海岸線を、さらに加筆。結局夜までかかってしまった。半日はゆっくりしたかったのに。
「後だしじゃんけんは反則です」。
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投稿者 corvo : 20:56

ナウマン象09

昨日、監修者にメールで画像を送っておいたのだけど、今朝返事が来て若干の修正をくわえる事になった。また、前回のエントリーで、Shigeさんから指摘のあった背景の一部を修正した。
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これが出来上がった画面。色も補正をかけていないので、原画により近い状態である。でも、少し赤みを帯びている。
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これが修正箇所の指示画像。
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左側のメスの牙を短くし、右側のメスの側頭筋の位置を少し外側に移動し、目立たないように加筆。
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頭頂部のくぼみをなだらかになるよう加筆。
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胴体をよりでっぷりと膨らませて、背景にも手を入れた。

少し前にメールで画像を送ったので、返事を待っているところ。おそらく大丈夫でしょう。明日、発送の予定。
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投稿者 corvo : 16:33

2007年6月 9日

ナウマン象08

ようやくナウマン象が完成。ただし、監修者の最終チェックをまだ受けていないので、完全に終了というわけではない。
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サイズは1030x728mm。使用されるポスターと同サイズ。素材は紙にアクリル。
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もう1頭のメスも完成。一番遠くにいる個体なので、それほど描き込んでいない。
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今日のもう一つの重要な作業は、手前の高台に草を描き込むこと。ただひたすらに、草を描き込む。庭で採集してきた雑草をモチーフに描いた。中生代には見る事が出来なかった景色である。身近にある植物をモチーフにできるので、ある程度、確信をもって描くことができる。
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象牙を白くしたオスの頭部。
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重量感を表現するためにも、地面と足とが接する部分は重要である。もっとも神経を使う部分。
後は、監修者のチェックを待つばかりである。
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投稿者 corvo : 23:59

2007年6月 8日

無事、戻ってきました

今日は朝から非常勤講師の日。
雨が降るような予報だったけど、朝から太陽も出て暑い一日だった。授業を終えたあとは、いつものキャッチボール。最近は生徒も参加するようになってきて、ついに同好会まで出来るような話になってきた。しかし、グラウンドが狭いのが難点。生徒の話によると都内に女子野球部がある学校は7つしかなく、「今参加すれば、全敗してもベスト8ですよ!」と力説していた。でも、野球の試合をまともにできるようになるには、大変な時間と努力が必要だろう。他の多くの球技だと、著しく力の差があったとしても、とりあえず試合は成立する。終了時間になったり、ある決まった点数をどちらかが獲得した時点で、試合は終わる。弱い方がぼろ負けするだけで、大会のスケジュールは粛々と進行していくだろう。
これが野球になると、現実的にはコールドというルールがあるが、100個フォアボールをだそうが、100回エラーをしようが、スリ−アウトを取るまでは、そのイニングを終える事はできない。野球の試合を成立させようと思うと、お互いにそれなりの力量が必要で、なかなか難しいのである。

夕方から妻に誘われて、練馬文化センターへ落語を観に行って来た。
史上最笑の2人会」というタイトルのついた講演なのだけど、「史上最笑」とはいかにも語呂が悪くて(音だけ聞くと「最小」に聴こえてしまう)、情けなさ感がたっぷり。でも、本物のプロの芸に触れる事ができて、満足の2時間と少しだった。とはいえ、連日の疲れから睡魔に襲われつつ、半分は打ち勝つことができず、まともにちゃんと聞いたのは、春風亭昇太の「時そばだけ。ちょっと勿体なかったけど、堪能しました。普通のホールなので、落語家を少し見下ろす格好になってしまうのが難点だったけど、今度は寄席で彼らの「芸」を見てみたいものである。

ここでようやくエントリーの本題に。サム・ノーブル博物館で開催されたコンテストに出品していた作品が、無事に返却されてきた。原画を送っているので、実際に手元に帰ってくるまではどきどきである。
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僕が向こうへ送るときは、厳重に梱包して、これでもかというぐらい気を使うのだけど、戻ってくるときはいつも簡素な梱包である。これまでトラブルはなかったけど、ちょっと心配になるような手軽さ。
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戻って来た作品。もちろん、どこにも傷はついておらず、きちんと扱われていたことがよく分かる。第二席のラベルも同封されていた。これらの作品は7月の個展に出品します。
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投稿者 corvo : 23:49

サイン会のお知らせー東京国際ブックフェア会場

サイン会のお知らせです。今月(20日頃)発売される、絵本「アパトサウルス」の出版を記念して(なのかな)、第14回東京国際ブックフェア会場にて、僕のサイン会を開催することが決まりました。出版社はポプラ社です。広い会場のどこでやるかは、会期が近くなったらあらためてお知らせします。
日時は7月8日(日)の12:00〜13:00の間です。「アパトサウルス」を買っていただいたお客様に、その場でイラストを入れたサインをいたします。希望者多数の場合は、整理券が発行されるかもしれません。このあたりも、どういった運営になるのか、詳しく分かった時点でお知らせします。
また、この日1日だけですが、ポプラ社ブース内で絵本の原画の一部を展示いたします。そちらも合わせてご覧ください。
簡単な告知ですが、よろしくお願いいたします。
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投稿者 corvo : 01:32

2007年6月 7日

ナウマン象07

ちょっと更新の間が空いてしまった。昨日、今日と来客が続いていたのだけど、制作は粛々と進めていた。
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これが昨日の状態。手前のオスは進んでいるが、メスのほうは全く手つかずである。オスも、体重を支えている前肢と後肢が、全然描けていない。
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これが今日の状態。一気に進める事ができた。オスはほぼ出来上がり、メスも一頭はほぼ完成。
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監修者からの指摘で、象牙の白を強調してみた。どうしても化石の写真を参考にする事が多く、ついつい化石の色に引っ張られてしまう傾向がある。ゾウの牙は門歯(前歯)が長く伸びたものなので、生前は白く美しいものだったのだろう。
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オスの右前肢、右後肢とメス。牙の大きさ、形の雌雄差が大きい。身体の大きさもかなり違っていた。

明日は非常勤講師の日。帰宅後、もう一頭のメスに手を入れたいところである。背景に少し加筆しなくては、、手前の草地もまったく描けていない。是が非でも日曜日には完成させたい。
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投稿者 corvo : 23:26

2007年6月 5日

ナウマン象06

ナウマン象、続き。昼間の作業は、背景に手間取る。今回は背景も当時の環境を復元しなくてはいけないので、自由に描くわけにはいかない。
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現在は陸地である部分が、入り江になっている。まだ背景にも手をいれなくてはいけない。

6月6日午前1時45分の状態。
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オスのナウマン象まで完成させたかったのだけど、予想以上にボリュームがある。
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絶滅した種とはいっても、ゾウは実際に観察することができるので、リアリティをとことんまで追究する必要がある。でも、身近に接している動物ではないので、多くの想像力を働かせて描かなくてはならない。
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投稿者 corvo : 23:42

2007年6月 4日

ナウマン象05

昨日と今日のプロセスをまとめてアップ。
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全体にイエローオーカを一層塗る。陰影をつかたイメージが透き通るように注意する。
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背景から先に描いていく。撮影を忘れたのだけど、昨日の夜の時点で、空はほぼ完成していた。
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ナウマン象には、レギュラーゲルとファインパミスゲルでテクスチャーをつけてある。ゾウの皺を意識しながら、明るいところから描き起こしていく。牙の先端から根元までの遠近感、立体感を表現することが重要。顔の部分は、ほぼ完成。この密度で画面全体を描いてかなくてはならない。
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投稿者 corvo : 20:05

2007年6月 3日

ナウマン象04

昨日のプロセスを紹介。
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午後出掛ける用事があったので、ここまでで一旦筆を置いた。転写されたアウトラインをたよりに、ローアンバーとペイニーズグレーで陰影をつけていく、いつもの手法。ディテールはあまり重用視しない。

午後出掛けたのは、東京国際ミネラルフェアに行くためである。この日、たまたま僕の住んでいる近くまで出て来ていた飛車さんと合流し、一緒に地下鉄で会場まで向かった。会場では所さんのサイン会も開かれており、「白亜紀恐竜奇譚竜の国のユタ 3 (3)」をゲット。買うつもりだったのに、所さんから謹呈していただいてしまった。どうもありがとうございました。連載で追いかけるよりも、じっくり単行本で読む方が、その醍醐味が伝わる漫画の一つだと思う。でも、雑誌の人気投票ではいい順位であるにも関わらず、どうも単行本の売り上げはもう一つということらしい。興味のある方は、是非。壮大な物語が展開していく予感があります。
今回、僕が手に入れた戦利品は次の物。
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アリゲーターの頭部の剥製と、カミツキガメの頭骨。どちらも2000円と少しぐらいの価格で、お買い得感が高かった。高価な化石には興味がないので、いつもこの程度の買い物しかしていない。もっと潤沢な資金があれば、欲しい物がたくさんあるのだけど、今のところ手が出ないと言うのが現状である。もっと、稼がないと。

夕方から。秘密結社(嘘)恐竜倶楽部の懇親会に合流。楽しい飲み会でしたが、飛車さんのエロトークが不発で、ちょっと不満。次に期待しています。
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投稿者 corvo : 16:24

2007年6月 2日

ナウマン象03

今日の昼間は朝から非常勤講師の日。出掛ける時に雨がけっこう激しく降ってきたので、傘を持って出たのだけど、日中からすっかり良い天気になり暑い一日だった。
帰宅後、夕飯を食べてから仕事の続きを進めている。
まずは、今月はなかったはずの科博ニュースのイラストを制作。本来なら締め切りが28日のものが、29日になって「お願い」の連絡が入って来た。今月、そのページを担当する研究者が、急遽方針を転換したらしい。知っている研究者ではないが、まったく迷惑な話である。
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部分を掲載。テーマは「水晶」。時間がないので、ラフスケッチもなし。ノーチェックで進めるという乱暴なもの。でも、間に合ってよかった。
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その後、ナウマン象を進める。昨日のコピーから、イメーージを転写するために、カーボンとボールペンを使用する。至って原始的な方法である。
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転写されたイメージ。単調な線ではあるが、構図を確認するには十分である。
ここから、絵の具をつかった作業を急ピッチで進めていくことになる。毎度毎度、潤沢に時間があるわけではないが、ベストを尽くしていくしかない。頑張ります。
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投稿者 corvo : 01:14

2007年6月 1日

ナウマン象02

昨日のナウマン象の続き。
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B1(728x1030mm)のパネルにアルシュを水張りする。キャンバスを張る要領で、ガンタッカーを使い固定していく。
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原画から140%の拡大コピーしたものを、画面に並べていく。一度ではとれないので、つぎはぎ状態である。ここから転写するのだけど、今日の作業はここまで。他にも並行して進めなくてはいけないものがあり、全ての時間をナウマン象にかけることができない。でも、いい構図が決まったので、スムーズにフィニッシュまでいける予感がある。
明日(金曜日)は非常勤講師の日。週に一度の出勤日です。夜、帰ってから仕事の続きをします。
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投稿者 corvo : 00:39