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2006年6月 6日

小学校で課外授業

今日は午後から市川市の小学校で課外授業。NHKの千葉放送局が主催する「NHK小学校恐竜キャラバン」という企画で、世界の巨大恐竜博2006の宣伝広報活動の一環も兼ねた、小学生向けの講座である。専門家による講座ということで、千葉県立中央博物館の研究者が各校をまわるということだったのだけど、とても希望校全てには行けないということで、僕のところへも話が来たのである。
45分という短い時間の中で、復元画について話をしたのだけど、参加してくれた小学生たちの集中力も素晴らしく、随分盛り上がった講座になって、楽しく終えることが出来た。復元は骨から始まるということを説明するために、僕の骨コレクションから、イヌ、ネコ、ワニの頭骨、人間の左腕のレプリカを持っていった。特にネコの頭骨の小ささは驚きだったようで、何だと思う?と聞いたところ、ネズミやハムスターと答える子供たちが多かった。初めて見るものなのだから間違えるのは当然なのだけど、イヌやワニについては、すぐに分かってくれる子供たちがたくさんいた。これが結構、大人のほうが分からないときが多い。子供たちは、素直に先入観なく、興味を持って見てくれるのか、形態に対する感受性がとても強い。これは、とても嬉しいことだった。また、骨を気味悪く感じるのではなく、自分たちや身の回りの生き物の命を、支えている大切なものだという意識を持ってくれたように感じた。
後は、パソコンで作ったスラオドショーを見てもらいながら、復元画の製作過程を解説していった。今日は3点、復元画の原画を持っていて会場に展示したので、スライドの中のプロセスをより実感してもらえたのかもしれない。
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写真の着ぐるみは、恐竜博のマスコットキャラクター「モリー」。僕の講座が終わった後で、NHKからの広報として恐竜博についてのお知らせをしているところ。手前のピアノに乗っているのが、僕の骨コレクション。
世界の巨大恐竜博2006は幕張メッセで、7月15日(土)から9月10日(日)まで。このblogで宣伝しているのだけど、僕はこの恐竜博には一切関わっていない。なので、恐竜博では僕の復元画は1点も見ることは出来ません。
でも、今日は小学生たちに話をすることで、とてもよい経験ができた。来週13日には、野田市の小学校で同じ講座を開きます。
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順位が下がり続けているのは、トップに本の紹介の記事があるからかな。

投稿者 corvo : 2006年6月 6日 23:58