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2008年8月15日

ポニョ、スカイ・クロラ 1

昨日、今日と久しぶりに映画館へ足を運んだ。二日続けてアニメ三昧、といっても二本だけど。
昨日(13日)が「崖の上のポニョ」、そして今日が「スカイ・クロラ」。
ポニョが始まる前、後ろの席に座った親子連れが、とても楽しそうにしていた。子供は「ポニョ、ポニョ、ポニョ、魚の子」と口ずさみながら期待に胸を膨らませているのがわかる。しかし、映画が進むに従って、それもどんどん戸惑いに変わっていくのが前の席にいても伝わってきた(といっても僕がそう感じたというだけなのだけど)。最初の頃は劇場から楽しそうな歓声が上がる場面もあったけど、中盤からエンディングまでは水を打ったような静けさであった。終わった後も、ほとんどの観客が無言で劇場を後にしていた、
何とも不思議な気分。僕はいろいろなポイントで楽しめたのだけど、突っ込みどころも多く今ひとつ集中できなかったのかもしれない。海の魚を水道水で飼っちゃいけないだろう。でもポニョには鰓がないので肺呼吸なのかも。でも、それじゃ深海で生活できないか。いやいやフジモトの家には空気が満ちていたしなあ。地上に打ち上げられても、そんなに苦しげな様子もなかったしなあ。そんなことはすっ飛ばして楽しめば良いのだろうけど、「?」がどうしても頭の中に浮かんでしまう。他にはイカの泳ぎ方逆じゃなかったかなとか。ボトリオレピスの目の位置が左右に離れ過ぎだなとか。進化の過程で三本指が五本指に増えるのはおかしいじゃないか、とかどうでもいいところに突っ込みを入れてしまう。半魚人の時のポニョの指が8本ぐらいあるとリアルだったのにな。
リサの運転のアグレッシブさは、まさにカリオストロの城のカーチェイスさながら。最初オートマのようなような描写があったのだけど、途中からクラッチペダルがあらわれたりと、一貫性がなかった(僕の見間違いかもしれないが)。子供が親のファースネームを呼び捨てにするのは、身近な友人親子がそうなので違和感は感じなかったけど、不思議に思う人も多いだろう(特に子供はなんで!?かもしれない)。
ちょっと後悔したのは、「プロフェッショナルの流儀」の「宮崎駿」の回を見るんじゃなかったということ。結構ネタばれ満載だったと思うのだけど。その番組の中で、あるアニメーターが鳥のとぶシーンに宮崎から駄目だしを出されてへこんでいるところがあったのだけど、実際の映画でもそんなにリアリティのある鳥のとび方ではなかった。僕なら駄目だしをするね、と偉そうに言ってみる。
僕が個人的に一番突っ込みを入れたのは最後のシーン、「宗介、お前忘れてるだろう!」。最後までポニョは押し掛け女房っぷりを発揮していたのだった。
声優は所ジョージがヒットでした。

スカイ・クロラは別のエントリーに分けます。


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投稿者 corvo : 2008年8月15日 01:07