2009年12月10日
人体デッサンとクロッキー
少し遡ってエントリーをアップ。水木は朝から夕方までびっしりと授業があるので(もちろん昼休みはあるが)、なかなかそれ以外のことに割く時間が持てない。久しぶりに授業中に描いているデッサンとクロッキーをアップ。
まずは水曜日。

午前中の20分クロッキー。やっちまった。足が切れてしまった。当たりも取らないで、頭から描いていっての目測ミス。

午後は固定ポーズ2週目。合計160分。紙にカラーインク、アクリル、クレヨン(水溶性)のクレヨンを使用。76 x 56 cm。

来週4ポーズでどこまで完成に近づけるか。
木曜日。

20分。この時も当たりをとらずに頭から。時々、自分の感覚をたしかめるために、こういった乱暴な描き方をしてみる。今回はすっきりと画面に収めることが出来た。

固定ポーズ2週目。160分。こちらも後1週、残り4ポーズ。紙に鉛筆。76 x 56 cm。

基本に忠実なデッサンを心がけている。完成させられるかどうかはぎりぎりのところ。
2009年10月23日
ヌードクロッキー三昧
水曜、木曜はレギュラーの授業。午前、午後とクロッキーを中心に授業をしているが、木曜日はさらに夜の時間帯まで同じモデルに残ってもらった。もちろんモデル事務所を通してのオーダー。僕が1対1で描くためだ。
授業では学生の動きに目配りしたり、タイムキーパーをしたりと、どうしても集中力をそがれる要因が多い。かなり集中しているといっても、まだまだ完璧とはいえない状況である。そんな中途半端な状態を打開するためもあって、モデルと1対1で制作できる場を作ったのである。
広い人体表現研究室に僕1人、モデル1人。緊張感のある心地よい空間だった。

1ポーズ目。20分。クロッキーブックに鉛筆。

2ポーズ目。20分。クロッキーブックに鉛筆。

80分。アルシュに鉛筆。
久しぶりに集中して没頭することができた。やはり授業中とは全然違う。自分のためだけに制作する空間。
夜遅くまでつきあってくれた、モデルのHさん本当にお疲れさまでした。
この日、関西事務所に戻ってからは、意識を失ったように眠ったのでした。
2009年08月13日
ウィトルウィウス的人体"骨格"図
Hiroさんのエントリーに触発されて、以前から描いてみたいと思っていた、『ウィトルウィウス的人体"骨格"図』を描いてみた。といっても、まだ未完成。手元にある解剖図では限界があるため、大学に戻ってから残りの部分を完成させる予定である。

レオナルドの『ウィトルウィウス的人体図』をトレースし、おおむねその体型にあうように骨格図を描いた。レオナルド自身、簡潔な線で描いているため、正確に骨格を当てはめるのは難しかったが、それほど大きな間違いはないと思う。

頭蓋骨は手元にあった骨格標本を描いているので、レオナルドの描いた顔には合っていない。

右手のディテール。

レオナルドの『ウィトルウィウス的人体図』。
(以下、Wikipediaから引用)
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このドローイングが描かれている手稿には鏡文字で「ウィトルウィウスの著作に従って描いた男性人体図の習作である。ウィトルウィウスが提唱した理論を表現した」と書かれている。
▪ 掌は指4本の幅と等しい
▪ 足の長さは掌の幅の4倍と等しい
▪ 肘から指先の長さは掌の幅の6倍と等しい
▪ 2歩は肘から指先の長さの4倍と等しい
▪ 身長は肘から指先の長さの4倍と等しい(掌の幅の24倍)
▪ 腕を横に広げるた長さは身長と等しい
▪ 髪の生え際から顎の先までの長さは身長の1/10と等しい
▪ 頭頂から顎の先までの長さは身長の1/8と等しい
▪ 首の付け根から髪の生え際までの長さは身長の1/6と等しい
▪ 肩幅は身長の1/4と等しい
▪ 胸の中心から頭頂までの長さは身長の1/4と等しい
▪ 肘から指先までの長さは身長の1/4と等しい
▪ 肘から脇までの長さは身長の1/8と等しい
▪ 手の長さは身長の1/8と等しい
▪ 顎から鼻までの長さは頭部の1/3と等しい
▪ 髪の生え際から眉までの長さは頭部の1/3と等しい
▪ 耳の長さは顔の1/3と等しい
▪ 足の長さは身長の1/6と等しい
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顎から額、髪の生え際までの長さは身長の1/10で、広げた手の手首から中指の先までも同じ長さである。首、肩から髪の生え際までの長さは身長の1/6で、胸の中心から頭頂までの長さは身長の1/4である。顔の長さは、顎先から小鼻までの長さ、小鼻から眉までの長さ、眉から髪の生え際までがいずれも顔の長さの1/3となる。足の長さは身長の1/6、肘から指先まで、胸幅は身長の1/4である。これらの他にも人体は対称的に均整がとれており、この対称性を用いて古代からの画家、彫刻家は後世まで賞賛される作品を創り出すことができた。
人体と同様に神殿も様々な箇所が対称的に均整がとれ、建物全体として調和していることが望ましい。人体の中心は宇宙の中心と同じである。人間が両手両脚を広げて仰向けに横たわり、へそを中心に円を描くと指先とつま先はその円に内接する。さらに円のみならず、この横たわった人体からは正方形を見いだすことも可能である。足裏から頭頂までの長さと、腕を真横に広げた長さは等しく、平面上に完璧な正方形を描くことが出来る。
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(引用ここまで)
この図版、完成したら人体表現研究室のシンボルマークにしたり、Tシャツにしたりしようかな。
2009年07月16日
前期最後の授業 2
水曜と木曜はクラスは違うが、授業の内容は同じである。クロッキーのときだと、モデルも同じ人に入ってもらうことが多いのだが、3週間続けてのデッサンということで、水曜と木曜でそれぞれ違うモデルに来てもらっている。

午前中は40分の寝ポーズ。画材を色々とらいするのは面白いのだけど、あまりおもしろがってばかりいると進まなくなってしまう。手がちょっと遅めかな。

3週間、240分のデッサン。やはり合計4時間は短い。最後まで描ききることが出来なかった。
下から見上げているとはいえ、頭が小さすぎる。普段からそういった傾向があるので、気をつけなくては。
2009年07月15日
前期最後の授業 1
まだ合評週間が残っているが、通常の授業は今週で終了である。

雲は多いが晴れ渡った空。でも、空気はかなりむしむししている。この湿度までは写真に写すことができない。でも、写せる人もいるのだろうな。

午前中は寝ポーズで40分(20分ポーズ、10分休憩、20分ポーズ)。前回から試している、湿らせた紙とインクとペンの組み合わせて描いた。

午後からは3週間にわたって描いてきたデッサン。3週間といっても、1日80分ポーズなので、合計でも240分(4時間)に過ぎない。もっと時間をかけて描きたいところ。来年度からカリキュラムを見直そうかな。学生たちのデッサンを見ていても、消化不良気味な印象を受ける。B1という大きなサイズで描いていることも一つ原因ではあるけど、最低でも合計で10時間ぐらいは描かせてあげたい。
とにかく学生からは、もっとヌードを描きたい、クロッキーをしたいという強い要望がある。出来る限り応えたいが、現状ではこれが精一杯だ。理想は毎日描けること。でも、自由にいつでもという形にしてしまうと、どこかでゆるみが出るので、適切に管理されたシステムと施設を作るべきだろう。
なんとか出来ないかと模索中である。
2009年07月09日
人体デッサン
今日の授業は長めのポーズ。午前中は40分固定(途中10分休憩)。

グラシコファブリアーノ紙にインクとペン、筆。少し紙を濡らしてからペンで描くと、柔らかく自由な線が描けることを発見。なんで今まで気がつかなかったのだろう。表面が強靭な紙であることが条件だが、とても楽しい。
午後から固定ポーズの二週目。

何度も修正を繰り返して、やっとこの段階。

上半身。

右脚。学生のデッサンを見ていると、皆、膝の描写に苦しんでいる。また、大腿部と膝から下のプロポーションが狂うことが多い。どうしてそういった傾向になるのか不思議だ。指導方法も考えなくてはいけなさそうだ。毎回、試行錯誤の繰り返しである。
2009年07月02日
人体を描く 1
タイトルのようなそんなたいそうなものではなく、いつも通り授業中に学生と一緒に描いているだけである。今週から3週間は通しで同じモデルに入ってもらい、デッサンを描くことになっている。とはいえそれほど時間があるわけではなく、学生にとってはかなり忙しいスケジュールである。

20分。

40分。

60分。

80分。最終的に合計240分で完成させなくてはならない。紙に鉛筆。いつもの傾向なのだけど、ちょっと頭が小さいか。

ディテール。

木曜日。別のモデルで40分。紙にチャコールペンシル。

午後からは紙をかえて鉛筆デッサン。ここまでで20分。すこしゆっくり目で描いている。

40分。

60分

80分。この日はここまで。まだまだこれからである。
2009年06月23日
火曜クロッキー 6/23
今日は人体表現研究室・火曜クロッキーの日。いつもは最長でも20分ポーズなので、今日はちょっと長めの固定ポーズも入れてみた。
スケジュールは、10分2ポーズ、5分4ポーズ、1分ポーズ(20分間)、60分固定ポーズ(20分ポーズ、10分休憩を繰り返す)。
今回は60分固定ポーズのクロッキーを紹介。でも、クロッキーというよりはデッサンに近い。

20分。肩から描き始めて上半身と頭部を中心に描いていく。顔はこの段階でほぼ完成。

40分。この段階では手を描くことに一番時間を割いた。

ディテール。上半身もかなり描き進むことが出来た。

60分。残り20分で一気に完成まで持っていた。完成といっても、60分なのでそれほど描き込めるわけではない。大腿部がちょっと長かったか。紙(グラシコファブリアーノ)にセピアインク、ペン。76 x 56 cm。

ディテール。

ディテール。まるで左利きのようなタッチの入り方だ。でも僕は右利き。

ディテール。

ディテール。
久しぶりに長い時間をかけてじっくり描けた。
火曜クロッキーも半分以上の日程を消化したが、どうにもやる気のない学生がいることが分かってきた(イラストレーションクラスではない)。毎回、遅刻もせず来ているし、描いてはいるのだが、3時間の間、場所取りをしたところからまったく動かないのである。休憩時間も座りっぱなしで、いつも一緒にいる友人らしき人間としゃべるだけ。だれともコミュニケーションをとろうとしない。どうして他の学生の描いたものを見ないのか?と聞くと、あまり関心がないという。しょうがないから怒って、立たせて、見てまわるよう強要した。そもそも人が作ったものに関心のない人間が、表現者になろうということが理解出来ない。今自分がどれぐらい描けているのか、もっと描けるようになるにはどうすればいいのか、まったく考えていない。もう辞めてもらった方がいいかな。火曜クロッキーは90人近い希望者から、50人に辞退してもらったのだ。その事実は重い。
こちらもない時間を作って、ボランティアで、気力で運営している。やる気なく、だらだらとしている状況を放置することはできない。たった2人とはいえ気になるのだよなあ。
2009年06月12日
美術モデルは過酷な仕事
昨日、衝撃的なニュースが!というとご本人は迷惑かもしれないが、友人でもある美術モデルHiroさんの身体がついに悲鳴を上げてしまった。手術しなくてはならないほどの故障なのに、彼はいたって平常心だ。それにしても、美術モデルとは過酷な仕事である。僕のような絵描きにとっても、学生たちにとっても、かけがえのない存在であり、なくてはならないものである。
だからこそ、どれだけ感謝しても感謝し足りないのである。

2009年06月10日
クロッキーの時間
授業でクロッキーを行う時、様々な時間で切ってポースをお願いしている。基準となるのは1ポーズ20分間。この20分の間に、10分2ポーズ、5分4ポーズ、1分20ポーズなど、組み合わせを変えていく。だんだん時間を短くしていったり、逆に時間を長くしていったり、間に短いポーズを挟んだり、僕が考えた意図に合わせてスケジュールしている。
1分で描けるものと、20分で描けるもの、さらには何時間もかけるデッサンでは、画面の中の絶対的な情報量が変わってくる。人間という難しく複雑なモチーフを描くのに、何十時間あっても充分とはいえず、短時間では限られた作業しか出来ないのが現実だ。にもかかわらず、20分の間に何枚も紙を変えてしまう学生がいる。絶対にやってはいけないわけではないが、僕が意図をもってスケジュールしたポーズ時間を無視されるのは問題だし、20分で出来る限界を見極めることが出来なくなってしまう。
1分には1分の、5分には5分の、20分には20分の、それぞれに限界があるはずだ。
現在の自分の能力を測るうえでも、ポーズ時間は最後まできっちり描ききってほしい。
時間前に次々と紙を変えてしまうのは、常に自分が描けるものしか描いていないのではないだろうか。それともモデルから受け取る情報料が少ないのか、単に技術的な問題なのか。目の前にいるモデルの存在感に、なんの感動もないのか。今後、指導する上で注意して観察していく必要だありそうだ。


1分と10分。これだけの差になって表れる。
限られた時間でどこまで出来るのか。自分の限界を見極める上でも、学生には時間内しっかり描いてほしいと思う。
2009年06月02日
難しい人物画の描き方
巷には「やさしい」と銘打たれた技法書があふれている。本当に「やさしい」かどうかは分からないが、少なくとも「難しい」ことを売りにした本は見たことがない。
僕は大学の授業で、美術解剖学をベースにした人物のクロッキーとデッサンを教えているが、これが実は非常に難しい描き方なのである。僕自身は美術解剖学の知識があるおかげで、スムーズに描くことができるのだけど、実際にその知識を見つけるためにはかなりの時間と訓練が必要である。そんなことに教える段になって、初めて気がついたという間抜けな話なのであるが、悪戦苦闘する学生たちを見ていると、道のりは遠いのだなと感じている。
しかし、ひとたびこのスキルを身につければ、大きな武器になるはずだ。ただ観察するだけでは得られない情報を、画面の中に表現することができる。でもここでも問題が。情報が多すぎるために、描くのに時間がかかることになってしまうのである。それを解決するには手を速く動かさなくてはならない。何から何まで難しい。
土曜日の公開講座で描いたクロッキー。

20分。チャコールペンシル。頭が小さすぎるプロポーションになってしまった。

ともに10分。

1分クロッキー。連続して20ポーズを描いたものの一部。

5分。

最後の20分ポーズ。ペンとセピアインク。
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成安イラストレーションクラスニュース
2009年04月19日
アトリエ路樹絵でクロッキー会
土曜日はアトリエ路樹絵のクロッキー会に参加してきた。僕のカリキュラムで開催してほしいと、以前から依頼があったのである。路樹絵に伺うのは二回目だが、ポーズのセットも決めて、合評やアドバイスもとなるとさすがにちょっと緊張する。でも、クッロキー自体はとても楽しかった。
ここのモデルさんは、非常に意欲的なポーズが多い。ちょっとひねりすぎかなと思うこともあるが、なかなか描けないポーズでとても勉強になる。
やはり、人に何かを教えるというのは、とても難しい。日々、これも勉強の連続である。

左から、1分、1分、10分。
2008年12月05日
クロッキーの授業2
木曜日も水曜日と同じメニューだが、午前、午後ともモデルが変わる。使う画材も変えてみた。

水彩紙にペンとインク(セピア)。ここまで20分。

2ポーズ終了時。合計40分。来週も続きを描く。後、2ポーズで完成させなくては。
午後は男性モデル。水彩紙に鉛筆。

20分。

40分。

3ポーズ終了時に撮影し忘れて、これは4ポーズ終了時、合計80分。
「端から描いていくのでは、参考にならんだろう」と友人に言われてしまった。確かにそうかもしれないが、このスタイルだしなあ。今回はデッサンに近いので、あたりはとっているのだけどね。
2008年12月04日
クロッキーの授業
火曜日の深夜に関西事務所に戻って、水曜は午前中から授業。
午前中は女性モデルで、午後からは男性モデル。

20分 x 2ポーズ。来週も同じモデル、同じポーズで描くので、合計80分描く事になる。クッロキーというよりもデッサンに近い。

午後からは男性モデルで、時間も20分 x 4ポーズと長い。しかも3週間連続で入ってもらうので、午前中の授業よりもずっと長い時間描く事になっている。最終的には、全身骨格模型を組み合わせる。
どちらも水彩紙にチャコールペンシルと顔料。



