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2007年5月20日

絵本『(仮)アパトサウルス』39

金曜日の朝に本文中の原画を全て納品したのだけど、どうしても1点気に入らない画面があって、性懲りもなく描き直すことにした。土曜日朝に担当編集者にスケジュールを確認してから、制作を開始。今、ちょうど出来上がったところである。
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これは昨日の夜の状態。前回のエントリーで、土曜日はゆっくりしたいと書いたのだけど、結局寝たのは空が明るくなってからだった。
これが気に入らなかった画面。そのときのエントリーで、「今更ながら、もうちょっと引いた絵にすれば良かったと反省。もっとアパトサウルスを小さく描いた方が雰囲気が出たかも。」と書いている。ずっと喉にひっかかった骨のように気になっていたのである。
今朝は選外になったコンペの作品を引き取って来た。いい天気だったけど、寝不足も重なって、あまり良い気分ではなかった。

帰宅後、絵本の制作を再開。
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これが完成した画面。アパトサウルスの群れに雑じって移動する2頭のブラキオサウルスも描いてみた。
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これぐらいの構図のほうが、雰囲気が出るかな。
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遠くに歩き去る個体を描くことで、より広がりのある構図になったと思う。
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アパトサウルスの小便シーン。どこかで排泄行為の瞬間を描きたかったので、ここで登場してもらうことにした。先日のSCBWIのイベントで聞いたのだけど、子供というのは画面を隅々まで見渡して、色々な発見をすることに大きな喜びを見いだすということだった。だから、たくさんの要素が画面の中にあり、それらを指差して見つけていくことが、とても楽しいのだという。そんなことを意識しながら、「うんち」や「おしっこ」を描き加えている。

現在、友人の徳川君が、ある重要なミッションを帯びてアメリカに滞在している。彼のブログでその様子が公開されているので、そちらを読んでいただけると、その様子がわかってもらえると思います。「到着しました」「サム・ノーブル自然史博物館」「授賞式」。
代理で授賞式に出て来てもらってきたわけではなく、これからシカゴでそれ以上に重要な用件をお願いしているのである。どういった報告があるか、楽しみ楽しみ。アメリカからの連絡はたびたびskypeで受けている。ネットにさえ接続していれば一切料金がかからないので、時間を気にせず話をすることができる。パソコンの前にいなければいけないという制約はあるが、非常に便利です。

明日から、表紙と扉の制作を始めなければ。本文テキストにも直しをいれなくてはいけない。ナウマン象も待っているし。結局、ゆっくりすることなど出来ないのである。
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投稿者 corvo : 2007年5月20日 23:30