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2012年12月 2日

丹波竜フェスタ『しゃべくり恐竜セブン+ 丹波竜の世界を徹底検証!』丹波竜頭骨&頭部編


続いて制作プロセスを紹介したのが、丹波竜の頭骨と頭部の復元である。監修は兵庫県立人と自然の博物館の三枝春生さん。丹波竜に発掘から携わっている、世界で最も丹波竜を知る人である。
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これまで発見された頭骨の部位は脳函と下顎の一部だが、これだけでもかなりの情報を含んでいる。
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これは以前の打ち合わせのために描いた頭骨のラフ。
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これらを元に、制作を始めた。
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数多くの資料に当たりながらの作業は、時間も手間も驚くほどかかる。
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そして、丸一日かかって描き上げたのが、この頭骨図である。(11月25日深夜に完成)
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頭骨図をトレースして、そこに肉付けをして頭部の復元を進めて行く。〈11月26日、日中)
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25日の深夜のうちに、監修者である三枝さんにメールで画像を送っていたのだけど、修正指示が入ったのが26日の午後8時頃。
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これがその修正指示書。全部で15箇所にわたる修正指示に、この時点で新たに描き直すことを決意した。修正指示はもちろん図示だけでなく、別紙で詳細な説明文も添付されてきた。
ただ、こういった修正は良くなることが分かっているので、辛いよりも、嬉しさの方が上回る。的確で科学的な修正指示は非常に気持ちが良い。
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3時間かかって、完全に描き直したものがこれである。B3のイラストレーションボードにステッドラーのピグメントライナー(0.1mm)と透明水彩。発見されている部分を着色している。
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ようやくOKが出たのだが、後日、納品してから歯の修正指示がきたので、その点についてはまた後ほど。
11月27日は午後から夜まで授業だったため、生体復元の制作に入れたのは、午後11時過ぎからだった。納品は28日の午前10時。完全に徹夜を覚悟した。
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出来上がったのが午前7時。ほぼ一切の休憩をとらずに描ききった。窓から差し込む朝の光がまぶしい。このあと3時間ほど仮眠して納品を済ませ、午後からの授業のため大学へ向かった。
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完成した画像。B3のイラストレーションボードにアクリル。

この後、丹波竜の全身骨格図の復元に続くのだけど、こちらはまだ画像をオープンに出来ないので、しばしお待ちを。非常に美しく、かっこよいものになりつつあります。乞う御期待!


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投稿者 corvo : 2012年12月 2日 00:23