« 白亜紀後期の情景03 | メイン | 白亜紀後期の情景04 »

2007年7月23日

F1 ヨーロッパGPと「オレさま烈伝」

F1ヨーロッパGP。ドイツ、ニュルブルクリンクサーキット。2007年シーズンも中盤戦である。フェラーリとマクラーレンが、他チームを圧倒する強さを見せているが、過去2戦はフェラーリのキミ・ライコネンが強さを発揮した。また、マクラーレンのフェルナンド・アロンソも調子を上げて来ており、今週末はライコネン、アロンソのガチンコ勝負を期待していたのだが、雨に水を差される展開となってしまった。
スタート直後に土砂降りの雨。たまらずタイヤをウェットに履き替えていく。ピットは大混乱。ライコネンは一度ピットロードに入りながら、ウェットの路面に足下をすくわれ、再びコースに戻ってしまい、丸々一周低速走行を余儀なくされてしまった。いきなりついていない。3周目1コーナーのエスケープゾーンに次々とコースアウトしたマシンがたまっていき、ペースカーが出た後についに赤旗中断。久しぶりである。
その後、天候も回復し再スタート。ややウェットの状態だった路面も急速に回復し、全車ドライタイヤへと交換し、しばらくは安定したレース展開が続く。34周目にライコネンがマシントラブルでリタイア。これは痛い。せっかく2連勝と波に乗って来たのに、チャンピオンシップ争いから一歩後退である。順位もほぼ安定し、マッサが悠々と逃げ切るかと思われた展開に、再び雨が大きな影響をもたらした。とてもドライで走れる状態ではなく、全車がウェットへ交換。マッサもアロンソの前でコースに戻るが、まったくペースが上がらない。一方のアロンソは圧倒的な速度差でフェラーリの後方へ迫る。少し接触もあったが、見事なパッシングでアロンソがついにトップに。マッサは全くついていく事ができなかった。
やはり、アロンソは強い。しかし、ライコネンにはツキがない。ハミルトンが始めてポイントを取れなかったレース。フェラーリは出来る限りマクラーレンに追いつきたかったが、マシントラブルと天候で全てが台無しになってしまった。前戦のマッサのトラブルといい、接戦になればなるほど、たった1ポイントでも大きな意味を持ってくる。スピードではフェラーリに、信頼性ではマクラーレンにアドバンテージがあるといえるだろうか。次はアロンソの得意なハンガリー。調子にのって連勝もありうるだろう。フェラーリの巻き返しに期待したい。

F1ついでに本の紹介。

F1が好きな人も、そうでない人にもおすすめです。
もう一冊は、F1とはまったく関係なく、猫好きなら是非。

写真の質はお世辞にも高くないが、軽妙な文章とのマッチングが秀逸。笑えて、とてもほっとした気分になれます。
にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 2007年7月23日 01:14