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2006年9月18日

マテ茶

南米においてかかせない習慣に「マテ茶」がある。
アルゼンチンでも例外ではなく、、もっともよく飲まれているお茶が「マテ」である。僕自身、実は何かの植物の葉と茎を乾燥してお茶にしたものといった知識ぐらいしかないのだけど、その味と飲み方がとても気に入ったのである。
彼らを見ていると、まさに肌身離さずという感じで、マテ茶セットを持ち歩いている。マテ壷、ボンビージャ(ボンビーリャという表記も。茶こしのついた金属製のストロー)、保温ポット、マテ茶。これらをフィールドに出る時は、各自必ずディバッグに入れているのである。
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朝はこのように必ずお湯が沸かしてある。コーヒーやティーバッグを使った紅茶を飲むことができるようになっている。マテ茶をいれるには沸騰したお湯では駄目なのだという。100℃のお湯では「マテ」が死んでしまうらしいのだ。なのでポットに移して80℃ぐらいに下がったものが、適しているということである。しかも金属製のストローで吸って飲むわけだから、熱湯ではやけどをしてしまう。
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フィールドにも常にマテ茶。
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こちらにもマテ茶。
使い込まれたマテ壷はいい味を出している。代々受け継がれている物も多いらしく、祖父、父、自分と使い続けていることも珍しくないらしい。
マテ茶は廻し飲みをするのが基本である。お湯を注いでもらい、ボンビージャの吸い口から、お茶がなくなるまで飲みきりマテ壷を返す。そうやって順繰りに飲んでいくのであるが、「ありがとう」と言ってしまうと次からは廻ってこない。「ありがとう」は「もう結構です」の意味でとられてしまう。これが分からなくて、最初はもらう度に「ありがとう」を言ってしまっていた。
味は苦みが強いのだけど、こくのある甘さというか、飽きずに飲み続けることができる。いれたタイミングや、お湯の温度によっても味が変わるので、その変化を楽しむこともできる。整腸作用や、野菜不足を補う効果もあるらしく、肉食中心の生活には欠かせないお茶なのだろう。
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誰のものだったか忘れたが、マテ壷とボンビージャをスケッチ。年季が入っている物は、よい佇まいをしている。
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なんの年季も入っていない、アルゼンチンで買ってきたマテ茶のセット(ポットは家にあったもの)。日本で飲んでも美味いものは美味い。
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これがボンビージャと呼ばれるもの。茶こしのついたストローである。これがあれば、普通の湯のみでもマテ茶をいれて飲むことができる。ティーポットで飲むこともできるし、水だしでも美味しいらしい。苦みが苦手な人は、砂糖をいれて飲む場合もあるということ。
マテ茶を飲んでいると、いろんなマテ壷が欲しくなってくるのである。
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投稿者 corvo : 2006年9月18日 11:30