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2006年7月23日

Mammuthus skeleton 01

今年のはじめ頃、マンモスの復元を試みたことがあったのだけど、それが縁で今週ワークショップを行うことになった。
現在日本科学未来館で開催されているもえる森 とける大地「マンモスからの警告」展に関係したイベントで、子供向けのセミナーを行うことになっている。
内容は二本立てで、復元画についての講演と、ユカギルマンモスを見ながらスケッチをしようというのもだ。
『復元画の描き方—生物が生きていた証拠・化石からー』
『ユカギル・マンモスの復元画を描こう!』
そこで、このワークショップのために、マンモスの骨格図を描いてみた。たくさんの標本が知られていて、古生物の時間でいえばつい最近まで生きていた動物なのだけど、骨格図を描こうとすると意外に資料がすくないのである。
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多くの資料をつなぎ合わせながら、組み立てていくような作業である。ある程度、推測に頼る部分も多く、自信をもってこれがマンモスの骨格だというものを描くのは難しい。
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BBケントのイラストボード(B4サイズ)に鉛筆で下描きをして、ロットリングでペン入れをしていく。
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完成したものが、これ。これをもとに筋肉を復元した図を用意する予定である。目の前のユカギルマンモスを見てスケッチし、その後この骨格図を使って全身の復元画を描こうと思っている。
普段は恐竜の復元について話をしているのだけど、ほ乳類となると骨格の特徴がまったく違い、頭部の筋肉の付き方に大きな違いがある。ほ乳類にはは虫類と違い表情筋があるため、頭骨を見ただけではその生きた姿を想像することが難しい。象の仲間であるマンモスには長い鼻があり、これは全て筋肉で構成されているため、頭骨を見ただけではその存在を想像することはほとんど無理だろう。インド象やアフリカ象といった、現在生きている仲間いるからこそ復元できる動物の一つなのである。

かねてから懸案だったパソコンのモニターを購入。大きなものではなくて、今ある物を活かしてデュアルモニターにすることにした。
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ヤフオクで中古を購入。非常に程度のよいモニターが手に入った。

先日の反面教師の教訓を生かして、ワークショップに臨みたいと思います。
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投稿者 corvo : 2006年7月23日 21:55