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2005年10月25日

アリゾナ出発

帰国しました。
アリゾナを飛び立ったのは、現地時間で23日の午前9時30分。予定では8時14分初だったのが、何かの理由で1時間30分も遅れてしまった。(理由の説明はなし)
朝早いフライトにそなえて4時30分には起きて準備をし、ホテルを5時30分に出たというのに・・・・。
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アリゾナで宿泊していたホテルの部屋。とびきり良い部屋というわけではないが、十分な広さと快適なネット環境が揃っていて、快適に過ごすことが出来た。
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飛行機から見る、アリゾナの地上。よほどのことが無い限り、この地にはもう来ないだろう。かつてはF1も開催されたところではあるが、僕の旅行の選択肢には入らない場所だと思う。

SVPは本当に楽しむことが出来た。世界中の研究者が一カ所に集まり、研究の成果を発表することが最大の目的ではあるが、その周辺に携わっている人間にも有益な学会であった。Preparators symposium(化石のクリーニングや、展示手法などの技術的な分野に関わっている人のためのシンポジウム)が19日に開催されていたのだけど、到着した日であったのと他の発表を聞いていたため、聞くことが出来なかった。僕のやっていることに一番近い分野の発表であったのに、もったいないことをした。次回は積極的に聞きに行きたいと思う。
こういった事からも、研究者と技術者(デザイナーやアーティストも含めて)が密接に関わって、博物館が運営されていることがわかる。これは日本では実現出来ていないことの一つだ。日本では大手の展示業者が間に入るため大きな金額が動くが、研究者との関係が遠くなってしまうため研究者の意向が正確に反映されることが少ない。もし日本の展示業者が真剣に研究者との関係を考えるなら、毎回SVPのような場に人材を派遣するべきではないだろうか。

今回、強く感じたのはアメリカには手ぶらで行ってはいけないということだ。自分から発信、発言出来る物を何も持たずに行っても、ただのお客さんで終わってしまう。今回僕は友人の協力を得て絵本「ティラノサウルス」の英語版を作り、自分の作品の制作プロセスをスライドショーにして、それらのファイルをCDロムに焼いて持って行った。これだけのことでも、参加している意識を持つことが出来る。
こちらからアクションを起こさなくては、何も始まらない。今回、ラッキーだったのは、アメリカのアーティストたちと友人になれたことだ。言葉が拙くても、造型言語で会話をすることが出来る。はなはだいい加減だけど、後は”ノリ”かな。

かなり無理をして行ったSVPであったけども、大きな成果を得られたと思っている。
明日はサンフランシスコでの一日を。

投稿者 corvo : 2005年10月25日 23:13