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2009年5月13日

人体表現研究室、火曜クロッキー第三回

前回のエントリーで予告した通り、モデルのHiroさんにも加わってもらって、筋肉の機能を中心に美術解剖学講義を行った。火曜クロッキー三回目にしてのスペシャルナイト。僕が人体表現研究室を作った大きな目的は、実技を伴った美術解剖学講義の実践である。ただ知識を詰め込むだけでなく、手で描くこと、考えること、そして実際に人間の体で観察することができること、それが合わさって初めて実践的なスキルを身につけることができると考えている。
今、それらの要素を揃えて講義を行うことができるのは、美術大学の中でも成安造形大学だけだろう。(他にこのような講義をしている大学があったら教えてください。少なくとも僕が学生のとき東京芸大では行われていませんでした。)
この日のモデルは先述したHiroさんと咲生さんの男女ダブル。講義の前にウォーミングアップにダブルポーズ8分を3本行った。
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僕の位置からだと、重なり合う部分が多くてほとんど女性モデルしか描けなかった。でもダブルは難しい。
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こちらは逆にほとんど男性モデルしか見えなかった。なので女性モデルを描くことは諦めて、男性モデルに集中して描いた。
クロッキーの後、休憩を挟んでメインの講義に。今回は、胸部、腹部、肩、背中といった体幹部分について。
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写真用の照明でライティングし、より筋肉のレリーフが分かるようにしている。Hiroさんに1分ほどポーズをとってもらい、背中の部分をスケッチしているところ。
背中は腕の動きや姿勢によって、様々にその表情を変える難しい部分のひとつである。
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徐々に腕を上げていってもらい、それに伴う背中のレリーフの変化を見せてもらっているところ。それぞれのポーズで1分ずつ静止してもらい、学生はそのひとつひとつのポーズを描いていく。
肩甲棘の部分に線のような痕があるのは、肩甲骨の動きがよく分かるように、僕がチョークで印をつけたため。
腕の位置により、その角度が変化していくことがよく分かる。
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男女の違いもわかるように、同じポースをとってもらっているところ。
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Hiroさんが大きく息を吸い込んで腹部を限界まで引っ込めたところ。この状態を30秒保持することを繰り返すことで、腹横筋を鍛えることができる。お腹を引っ込めるには、腹筋運動をするよりもはるかに効果的らしい(ですよ、ニヤゾフさん)。
体脂肪率9%。無駄な贅肉がまったくない。脇腹の前鋸筋もはっきりと観察することができる。
僕の知識は、まだまだHiroさんには遠くおよばないが、もっと勉強してスムーズな講義を行えるようになっていきたい。
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講義の後の5分ポーズ。5分でダブルはほんとうにきつい。
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10分ポーズ。
Hiroさん、咲生さん、協力のもとなんとか無事に終えることが出来た。まだまだ進行もスムーズでないし、僕の知識も中途半端だ。次回の講義に向けて精進あるのみである。

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投稿者 corvo : 2009年5月13日 23:45