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2009年4月 5日

F1開幕戦とマレーシアグランプリ

先週末からいよいよ2009年F1グランプリがスタートした。開幕戦はオーストラリア。
今年からレギュレーションが大幅に変更になって、マシンの外観も激変した。最も分かりやすい部分は、フロントウイングの幅が広くなり、リアウイングの幅が狭くなったことだろう。見慣れないせいもあるが、かなり格好悪い。しかし、予想されていた事とはいえ、幅広くなったフロントウイングが原因のアクシデントが多かった。車載カメラでコクピットからの映像をみると、フロントウイングの両端は完全にフロントタイヤに隠れてしまっている。これでは、超絶的な運転技術を持つF1ドライバーたちでも、適応するまでに時間を要するだろう。レースでは何が起こるか分からない。彼らといえども完璧に他車の動きを予測する事はできない。

タイヤも多きく変わった。スリックタイヤが復活。しかし、あれほどソフトタイヤとハードタイヤで大きな差が出るとは。オーストラリアグランプリでは、まったくソフトタイヤは使い物にならなかった。あまりにタレが早く、コンスタントに周回を重ねることが出来ない代物だった。ただし、ルール上必ず両方のタイヤをレース中に使わなくてはいけない。多くのチームがソフトタイヤでの周回を最小限に抑えていた。
そんな中、フェラーリがスタートでソフトタイヤを選択。序盤での逆転を狙ったのだろうが、あまりにギャンブルに過ぎた。
今日のマレーシアグランプリでもフェラーリの作戦は酷かった。予選でのマッサのQ1脱落といい、雨の振っていない状況でヘビーレイン用のタイヤに交換したライコネンといい、もうむちゃくちゃである。昨年も多くの失敗があったが、良くなるどころか悪くなっている。このままでは1勝もできずにシーズンを終えてしまうのではないだろうか。

今シーズン、ブラウンGPの速さが際立っている。トヨタもウイリアムズもいい。KERSを採用しているチームがこれからどれだけ熟成してくるか。

マレーシアグランプリは雨で赤旗中断になってしまったのは残念だった。雨のレースは面白い部分もあるが、僕はあまり好きではない。車の持つポテンシャルが最大限発揮されないからだ。

今年は鈴鹿に日本グランプリが帰ってくる。出来れば行きたいと思っているが、チケットは以前にくらべるとずいぶん値上がりしているようだ。

開幕戦を見て驚いたのは、昨年よりもタイムが上がっていた事だ。大幅なレギュレーションの変更により、空力の効率も昨年より落ちているはずなのに、きちんと帳尻をあわせてきた。こんなところに、F1の凄みを感じるのである。
今年も楽しめそうだ。

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成安イラストレーションクラスニュース

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投稿者 corvo : 2009年4月 5日 23:40