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2008年10月 6日

シンガポールGP

遅ればせながら、先月28日に開催されたF1史上初のナイトレースについて。レースについては、ネット上でも読むことができると思うので、それ以外の部分について書いてみようと思う。
ヘッドライトの付いていないフォーミュラーカーでナイトレースを行うことは、とても無謀な挑戦のように思っていたのだけど、実際ふたを開けてみるとイベントとしても大成功だったのではないだろうか。
もちろんいつものようにテレビ観戦だったのだけど、空撮されたグランプリの様子は、幻想的でとても美しいものだった。夜とはいえ、都会のど真ん中で開催されたグランプリ。コースの上を高速道路が走り、一般車がF1マシンと立体交差で交わっていく。その非日常の光景は衝撃的だった。
一般にサーキットは人里離れた場所に作られる。公道で行われるレースには、有名なモナコGPやカナダ、オーストラリア、今年初開催のバレンシアなどがあるが、夜のレースがこれほど魅力的に感じられるとは思わなかった。暗闇に浮かび上がるコース。派手なカラーリングと、ピカピカに磨き上げられたマシンが、無数に設置された照明の中でよく映える。照明はレースをするのに充分な明るさが必要なだけでなく、コーナーごとにドライバーの目にまぶしくない位置に設置されていたはずだ。それだけの位置を決めるだけでも、膨大な時間と綿密な計画がたてられていたのだろう。ドライバーのインタビューを聞いていても、コースが見づらかったり、照明が目に入ってきたというコメントは聞かれなかった。福井の博物館もこれを見習って、どうにかしてほしい。
レース展開は実にドラマティックな、見応えのある内容だったが、フェラーリのお粗末さには、あいた口が塞がらなかった。組織として、何かがおかしくなってきているのではないだろうか。チャンピオンシップを獲得するには、些細なミスは許されないのに、シンガポールで起きたミスはあまりにも大きいものだった。
今週末は、富士で日本GPが開催される。晴れると良いのだけど、昨年のようにお粗末な運営は見たくない。東京都内で開催することは望むべくもないだろうが、魅力あるイベントとしてトヨタにはがんばってもらいたいものである。ただ、トヨタにはなにが魅力かが分かっていないように感じることも多々あるのだが。最低限、全てのレースイベントを全ての人が見られるようにしてほしい。そんな当たり前のことが、昨年は全く出来ていなかったのである。
僕は来年の鈴鹿での開催に期待している、時間が許せば、是非見に行きたいと思っている。実家から通えるしね。

成安イラストレーションクラスニュース

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投稿者 corvo : 2008年10月 6日 23:11