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2008年3月20日

卒業式

昨日は非常勤講師を勤める高校の卒業式だった。僕も今年度で辞めるので、気持ちに一区切りをつけることができた。
この数年間の授業を振り返ってという主旨で当日配布されたPTA通信に一文を寄稿したので、ここでも紹介しょうと思う。
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xx校での7年間を振り返って

一枚の絵を仕上げるということは、とても時間がかかるし大変なことです。特に油彩は守るべき約束事も多く、自由気ままに描けるものではありません。そんな伝統的な絵画の技法を中心にした僕の授業は、とても堅苦しいものだったかもしれません。
僕が美術の授業を通して伝えたかったことの一つに、絵を描くという事はとても論理的な思考が必要なのだということです。本来、「感性」なんてあやふやなものは、ほとんど立ち入る余地がありません。画材の特性を理解し、それぞれの材料を丁寧に、ときには大胆に、投げやりになることなく、辛抱強く画面に向かっていく。そうやって2年間に描ける油彩画の枚数は、2枚だけでした。
美術は、自分で発想し、計画し、そして作品を創り上げることが出来ます。あらかじめ答えは用意されていません。課題はありましたが、どんな作品を創りたいかは、各個人にゆだねられていました。迷ったり、混乱したり、分からなくなってしまったり、やる気を失ってしまったり・・・。でも、そんな経験から色々なことを学んでくれたらいいなあと思っていました。
僕はあまり褒めなかったり、単刀直入な物言いが多かったりと、それほど良い先生ではなかったかもしれませんが、真剣に絵を描いたあの時間を、記憶の片隅にでもそっと置いておいてもらえればと思います。
非常勤講師という形でしたが、7年間xx校で教えられた事は、僕にとっても多くの学びの場でありました。とてもとても、感謝しています。

また、いつか会える日まで!

小田 隆
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昨日になって気がついたのだけど、7年間ではなく実は6年間でした。最後の最後に間違えてしまった。
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投稿者 corvo : 2008年3月20日 23:11