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2007年10月24日

『カメのきた道』平山 廉著(NHKブックス)

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ようやく出版となりました。化石カメの研究者である平山廉さんの『カメのきた道 甲羅に秘められた2億年の生命進化』の紹介です。今回、僕はカバーイラスト、口絵のカラーイラスト、本文中の生体のモノクロイラストを担当しました。これまで「カメ」の本というと、ペット愛好家向けのものや、写真集のようなものしかありませんでした。化石カメの研究者による科学普及書が日本語で出版されるのは、初めてでのことだと思います。僕自身、事前に受け取っていたゲラ原稿をざっと読んだだけなので、まだ書評のようなものを書ける段階ではありません。後日、追記のエントリーを書いていこうと思います。
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カバーイラストはメイオラニア生体復元図とニンジェミス頭骨です。
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口絵カラーイラスト。
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本文中のモノクロイラストの一部。
8月から9月にかけて、平山さんとメールで何度もやりとりをし、復元画を制作していきました。平山さんの指摘は詳細に渡り、刺激的で面白い経験をすることができました。恐竜と違い、いまだにその子孫たちが、ほとんど姿を変えずに生存している「カメ」という存在。骨格を見ても、「これほどまでに変わっていないのか!」という驚きの連続です。出現した時点でそれほどに完成度が高かったのでしょう。
この魅力的で愛らしい「カメ」の進化の歴史を、この本で垣間みてもらえればと思います。是非、手に取ってご覧ください。
明日、10月25日発売です。

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投稿者 corvo : 2007年10月24日 15:31