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2006年10月21日

SVP2日目

去年、参加したときはホテルが会場から遠く、毎朝タクシーで通わなくてはいけなかったのだけど、今年は会場とホテルが同じ建物の中にあり、非常に快適である。ちょっと疲れたら部屋で休んだり、忘れ物を取りに行ったりすることができる。昨年と違うのは、二つのホテルOattawa MarriottとCrown Plaza Ottawaの両方に、会場が設定されていることである。これらのホテルは地下で繋がっており、外へ出る事なく移動する事が出来る。また、地下街がショッピングセンターのようになっていて、買い物や食事が出来るようになっている。
でも、出来れば一つの建物で、すべての発表をみることが出来るようにしてほしいし、口頭発表の部屋が二つのフロアに分かれているのはとても不便である。自分の聞きたい発表を選んで部屋を移動する事が多いのだけど、フロアが分かれていると、素早く移動する事が出来ずロスが大きい。

SVPのもう一つの楽しみは、書店を中心としたショッピングである。これもちょっとがっかりしたのだけど、目当てにしていた古書店が一件、来ていなかったのである。書店の並ぶ会場も狭く、少し人が増えると大きく混雑してしまう。去年はあった骨格標本の店もなく、ちょっと寂しい感じのする出店コーナーだった。
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これが書店などが集まっている場所。廊下を利用しているので、さすがに狭い。

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これは僕らが泊まっている部屋の様子。有料なのだけど、インターネットにつなぐ事が出来るし、広さも十分で快適な部屋である。シャワーのお湯も問題ない。

朝食は地下の売店で、サーモンサンドイッチを買って食べる。サンドイッチが4ドルで、コーヒーが無料で付いてくる。なかなか美味い。
午前中に開かれたPreparators symposiumでタイラーが口頭発表を行うので、それを聞きに朝8時30分に会場の部屋へ向かう。タイラーの発表内容は「Reconstructing Nigersaurus Taqueti」(ニジェールサウルスの復元)で、まず不完全な骨格を精密に復元し、それらをもとに軟組織の復元を行っていく。頭部から頸部の途中までなのだけど、そのプロセスの丁寧さと正確さ、科学的データの積み重ね、全ての作業にいっさいの妥協が感じられない。膨大な時間と手間をかけて作られていくその復元は、科学的な正確さと美しさを極限まで追求したものである。これだけの復元模型を日本で見る事は出来ない。写真などを紹介出来ないのは残念だが、タイラーが超一流の復元アーティストであることを、改めて認識した発表内容だった。
お昼前、タイラーに会う事ができたので、一緒にランチをとることにする。その前に、彼に僕のプリントを進呈しようと思い、宿泊している部屋まで来てもらった。
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拙い英語で、さっきの発表に質問をしたり、色々と情報交換をしているところ。彼にはいくつかある中から、版画を1点選んでもらった。
ランチは地下にあった日本食ファーストフードでうどんを食べる。タイラーは焼きそば(どうみても焼うどん)。徳川君は鳥丼(ご飯の上に炒めたチキンがのっているもの)。これがけっこう美味かった。

午後からはポスターセッションを見に行く。ポスターによる発表では、発表者が側についているので、(英語ができれば)時間をかけて質問をしたりディスカッションすることができる。日本人の発表者も多いため、そんな時は日本語でじっくりやり取りできて面白いのだけど、内容が難しいことには変わりない。それでも多くの情報を吸収することができた。
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ポスターセッションの様子。ラッシュアワーのように混雑していて、とにかく暑い。

夜の食事は、ホテルの近くのチャイニーズレストランへ数名を出かけた。まあ、何とも言えない味。少しずつ何かが足りなくて、煮え切らない中途半端な食べ物。食べられないほど不味くはないけど、美味いとはいけない、そんな感じだった。とにかく眠くて、何度も落ちそうにある。(怪獣)オタクの会話にはついていけません。
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投稿者 corvo : 2006年10月21日 04:34