« スパムトラックバック | メイン | Edmontosaurus scene 01 »

2006年10月11日

Psittacosaurus scene 01

引き続き、図鑑のための生態復元画のエスキースを制作。今回はプシッタコサウルス。ラフの構図は比較的スムーズに決まった。
blog06101101.jpg
いつものように資料に囲まれての作業。
blog06101102.jpg
ラフを描くのに愛用しているのは、無印良品の落書き帳。学生時代から何冊も使い続けてきた。そこへ水性ボールペンで線を重ねていく。普段、持ち歩いている鞄にも常に一冊入れている。サイズはB5。
ラフを描くときは、その情景を目の前に想い描きながらイメージを組み立てていく。頭の中にある映像をクロッキーするような感じである。
blog06101005.jpg
孵化したばかりの幼体の群れとともに、生体のプシッタコサウルスが休んでいる。そこへ、この時代としては最大の哺乳類レペノマムスが1匹の幼体を襲う。生体のプシッタコサウルスが気がついて威嚇するが、時既に遅し。警戒しながらも、獲物をくわえたまま立ち去ろうとするレペノマムス・・・・。背景は鬱蒼とした森の中にする予定。

生態復元画の場合、時間の経過も想定しておく必要がある。この場面に至るまでにどんな動きが会って、この後どういった行動をとろうとしているのか。ある種のストーリ−を組み立てておく必要がある。突然、こんなシーンになるわけではない。常に伏線と、ここまでの時間の経過があるはずである。これらの要素を加えつつ、さらに空間を想定して、登場する生物の動きを加えなくてはならない。時々、脳みそが引きちぎられそうになる。ラフスケッチを繰り返すことで、徐々にイメージを固めていくしかない。難しい。
誰も見たことがない世界を科学的に復元して描くということは、大変ストレスのかかる作業なのである。
にほんブログ村 美術ブログへ
banner_01.gif
たまにはポチポチっとお願いします。

投稿者 corvo : 2006年10月11日 00:28