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2006年9月15日

Argentina紀行07 2006年8月19日

博物館の展示内容。
外観のとおり、中はがらんとした空間なのだけど、グラフィックや復元模型などで充実した展示となっている。San Juan大学博物館に展示してあったものも、かなりこちらへ移設しているらしい。
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このリンコサウルス類の標本は、3体がまとまって見つかったもので非常に保存が良いのだけど、巣穴の中で生き埋めになったのではないかと思われているものである。グラフィックでも、そのストーリーが解説されている(スペイン語なので、さっぱり読めないのだけど)。
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これがEoraptor lumemsisの完模式標本。本物だということなのだけど、こんな場所に展示しておいて良いのだろうか。ガラスケース越しには本物の化石のようにも見えるし、レプリカのようにも思えるし。しかし、産出した状態をとどめるこの化石が、ほぼ完全で非常に保存が良いことがよくわかる。この標本にまつわる、ちょっとした裏話を聞いたのだけどここでは書けない。
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頭骨。
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頸椎から肩帯にかけての部分(左)。骨盤と後肢を中心に撮影したもの(右)。
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Herrerasaurus ischigualatensisの頭骨。同じ物がSan juanにもあったので、どちらかがレプリカなのだろう(どちらもレプリカの可能性もあるけど)。
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原始的なワニであるSaurosuchusの復元骨格。非常に大型で、この時代、恐竜を超える捕食者であったと思われる。
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Frenguelisaurus ischigualatensisの復元骨格。
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Herrerasaurus ischigualatensisの実物大生体復元模型。ジオラマになっているのだけど、非常に出来がよくリアリティがある。骨格を良く理解して制作されていることがよくわかる。研究者とのディスカッションも、活発に行われているのだろう。
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捕食されるリンコサウルス類Scaphonyx。これも非常によく出来ていて、復元するうえでも参考になる。実物大の迫力もあるが、とても丁寧に造り込まれている。
ここも小さな施設なのだけど、興味深い展示物がたくさんある。日本からのアクセスは非常に悪いが、San Juan大学博物館と合わせてお勧めの博物館である。僕も再び訪れることができるだろうか。
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投稿者 corvo : 2006年9月15日 16:51