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2006年8月 9日

考古学か、古生物学か

今日になって、ようやく録画してあった「こんにちは・いっと6けん」を見ることができた。全体のプログラムをまったく知らなかったのだけど、番組後半で紹介されていた「骨の学校」の盛口満さんの話が面白かった。そう、早く銀座のINAXギャラリーにも行かなくては。
自分が出演しておきながら、幕張メッセの中継よりも、骨の話のほうに興味がいってしまったのだけど、中継後のスタジオのアナウンサーの一言に”がっくり”きてしまった。「子供たちの中にも、将来”考古学者”に・・・・」。考古学者は恐竜の研究はしない。僕も以前から「考古学の勉強もしているですか?」とか「考古学者と一緒に仕事をするのですか?」と、よく質問されることが多かった。
広辞苑を引いてみると、「考古学(archeology)・・・遺跡や遺物によって人類史を研究する学問。古くは古物学ともいった」とあり、また、「古生物学(paleontology)・・・古生物の系統・分類・進化・構造・生理・生態・地理的分布などを研究する学問分野」とある。考古学は人間の関わった文明、文化を対象にするものであり、古生物学とはまったく違った学問である。どちらにも発掘という作業が不可欠であることから、混同されることが多いのかもしれない。
パソコンで文字を打つとき、「考古学」は一発で変換できるが、「古生物学」は単語として登録されていない(by ことえり)。こんなところからも、一般化されていない言葉なのかもしれないと思ってしまう。
自分で確認したわけではないのだけど、「恐竜キング」の中でも「考古学者」といった言葉が使われているらしい。NHKや人気のあるゲームで間違った使われ方をすると、さらに誤解が進むので気をつけてほしいところである。
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投稿者 corvo : 2006年8月 9日 23:31