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2006年1月27日

ニホンオオカミ

今日は、非常勤講師の後に、国立科学博物館へ科博ニュースのイラストを届ける。
その時、教えてもらったのが、この小規模の企画展示「科博・干支シリーズ2006戌展」である。本当に小さな展示で、メインは「忠犬ハチ公」と「南極観測犬ジロ」の剥製なのだけど、なんといっても貴重なのは「ニホンオオカミの全身骨格」だろう。
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展示されていた、ニホンオオカミの全身骨格。思ったよりも小さい感じがする。
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こちらは、昨年の秋に神奈川県立生命の星・地球博物館に行ったときに撮影した、現生のオオカミの全身骨格。ニホンオオカミに比べて、足が長く身体も大きい印象だ。
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ニホンオオカミの頭骨。今のオオカミに比べると、吻部が短いように感じる。

犬は長い年月をかけて、品種改良が進んできた。ここに紹介する頭骨が、全てオオカミを起源とする動物とは思えない。
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左が秋田犬、まだオオカミに近いプロポーションをしている。右はボルゾイ。非常に細長い。
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左がブルドックで、右がペギニーズ。短頭種と呼ばれる犬たちの頭骨は、もはやオオカミとは似てもにつかない姿である。
ペギニーズに至っては、大きさもかなり小さい。

この展示、あまり宣伝されていないようで、知名度が低いらしいのだけど、最終日は29日。いつも急なお知らせで、申し訳ありません。ニホンオオカミの全身骨格は一見の価値ありです。
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投稿者 corvo : 2006年1月27日 22:48