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2006年1月 7日

体調不良

昨日、今日と体調が悪く、更新が遅くなってしまった。
今朝からは特に最悪で、酷い下痢に悩まされている。一日の大半をトイレで座って過ごす生活である。
年末年始の疲れが、一気に来たのかもしれないが、身体の中の悪いものはこれで全部流されていってほしいところである。
そんなことで、半分まどろみながら読書をし、便器に座ってはそのまま読書をし、という生活である。
何を読んでいるかというと「幼児化するヒト - 「永遠のコドモ」進化論」である。半分ぐらい読んだだけなので、まだ感想を書く段階でないと思うのだけど、色々と考えるきっかけになる本だ。筆者は、テレビ局で動物ドキュメンタリーを制作していたというイギリス人で、プロの研究者が書いた本ではない。それだけに、読みやすく、ぐいぐい引き込まれていく内容である。
残念なのは統計学的な図表などが全くないため、筆者が述べている事象が、どれほど事実にそくしているのかが分かりにくい点である。また、文中に索引がないため、引用先が不明瞭であることも惜しい点である。
それでも面白い読み物であることにかわりはない。幼形成熟ーネオテニーを主題に、人間の進化の謎を解き明かそうと試みている。ネオテニーについては、まだ勉強不足で、ここで語れるほどの知識はないのだけど、進化において重要な役割を持っていることは間違いなさそうだ。
直立二足歩行についての考察をまとめた本では、「親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る」が面白い。新書ではあるが、図版、資料も豊富で説得力のある論旨が展開される。目から鱗の一冊であった。

比較的、読書が好きで、これまでも色々読んできたのだけど、文章が映像化できない本は苦手である。どうにも読み進めなくなってしまうのだ。その最たる物は、法律に関する文書や、保険の契約書のようなもので、文章を理解するのに難儀してしまう。
上記二冊は、僕には非常に読みやすい本である。
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投稿者 corvo : 2006年1月 7日 20:21