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2005年12月24日

シュテファン・バルケンホール展

今日も寒い。
昼間から夜まで出かけていたのだけど、日中と夜間でそれほど温度差を感じなかった。それぐらい昼間を寒いと感じていたのだろうか。雲一つなく晴れ渡って日差しがあったにも関わらず、身を切るように冷たい空気であった。昨日の予告通り、昼から平山さんのところへ打ち合わせに。これまた予告通り、打ち合わせ以外の話題で大いに盛り上がった。 予告通りでなかったのは、目的以外の話題が半分どころか8割ぐらいであったことだろう。

夕方、初台のオペラシティアートギャラリーへ、シュテファン・バルケンホール展を見に行く。
ざっくりとした荒々しいタッチの彫刻と平面作品(純粋には平面ではないが)。巨大な丸太から掘り出される、人物や動物の彫刻は30cmあまりの大きさしかない。丸太の部分はそのまま台座になっている。そのポーズはただ立っているか、少し重心をずらして佇んでいるだけであるが、天井の高い大きな展示空間の中で大きな存在感をはなっている。
平面の作品は、厚いベニヤ板にレリーフして着色した風景をモチーフにしたものだ。描かれているものはなんてことはない、旅行先の売店にある絵はがきのようだ。しかし、削り取られ立体感を持った描線は、非常に強い力を持っている。平面作品を鑑賞する場合、正面からずれてしまうと絵画空間がゆがんで見えてしまうが、彼の平面レリーフ作品は斜めからでも絵画空間を維持する強度を持っているように感じた。これは、僕にとって新しい発見であった。ヨーロッパでギリシャ彫刻のレリーフを見たときには感じなかったのに、バルケンホールの作品にはそんな印象を持った。技術的にははるかに拙いのにである。一つは絵画的に着色されていることが原因かもしれない。
彼の作品は木材を素材にしているが、表面は仕上げられておらず、ささくれた木くずがそのままに残されている。これでは輸送のときに、ばらばらと落ちてしまうだろう。気になったのでスタッフに聞いてみると、かなりの量が展示設営の段階で落ちてきたらしいが、作家は気にすることもなく鷹揚と構えていたということである。彼の作品は移動するたびに、微妙にそのテクスチャーを変化させていっているのかもしれない。
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写真は、バルケンホール展の入場券。遊び心があって、とても楽しい。早速仕事場に飾ってみた。
収蔵品展は相笠昌義展を開催していた。これが予想以上に良い作品であった。無個性にデフォルメされた無機質な群像と、乾いた油絵のタッチがバルケンホールの作品と響いて見える。意図的なキュレーションなのか、思った以上に楽しむことができた。
今回もぎりぎりの紹介で申し訳ないのだけど、会期は明日25日までである。
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投稿者 corvo : 2005年12月24日 22:58

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