« サイトの更新遅れています | メイン | 講演会のお知らせ »
2005年11月09日
美術教育の現状2
ふたたび美術教育についてである。ここのところ頭の半分ぐらいが、こっちにいってしまっている。
真剣に考えていかなくてはならないことだし、将来的に自分の仕事にも影響を与えることであるのだが、少々時間を取られすぎている。
前回の美術教育の現状でも、多くのコメントをいただいた。やはり興味を持ってくれている人は多いと思う。
次の田中清代さんの言葉は心に響く。(コメントから抜粋)
「小学、中学などで美術教育が削減される可能性のお話、耳を疑いました。なぜなら、子どもたちは年齢が低ければ低いほど、絵や音楽を身近なものとして感じていると思うからです。日々漫画やゲームに触れ、イメージの世界に慣れ親しんでいる彼らを、美術から切り離すのは酷というか、ナンセンス!ではないですか。それに、義務教育以外の時間で絵を習ったりするのは、実費がかかるわけで、学ぶことの範囲を狭められることは権利の侵害であると思います。」
彼女は素晴らしい絵本の数々を出版していて、子供の身近にいるアーティストのひとりである。そんな彼女も僕も、つい最近まで時間数削減の危機が迫っていることを知らなかったのである。
掲示板「図画工作・美術教育の大切さを訴える」は、美術教育について前向きなアイデアを出していこうという趣旨のもと運営されており、どんなことでもどんな方でも書き込むことができるオープンな掲示板である。
しかし、残念なことに趣旨に反する書き込みがあり、困惑している状況である。書き込みの内容の是非、誰の書き込みかについては読んだ方の判断に任せるが、僕自身は非常に腹が立っている。
とにかく良い方向に盛り上げていってほしいと思う。
皆さんの書き込みをお待ちしています。(まるで運営者のようですが、僕は一参加者です)
投稿者 corvo : 2005年11月09日 01:16
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.studio-corvo.com/blog/mt-tb.cgi/188
このリストは、次のエントリーを参照しています: 美術教育の現状2:
» 美術教育に寄せられる様々なコメント from 美術と自然と教育と
「美術教育に寄せられる様々なコメント」これ、「図画工作・美術教育の大切さを訴える」の話ではありません。残念。(こちらへの投稿も是非!)
「鴉工房」の小田さんの... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年11月12日 21:43
コメント
掲示板やブログの応援ありがとうございます。批判意見が出てくる方がいいのかもしれませんが、質によりますね。せっかくの提案に対して、いちいち欠点をさがすのでは前に進みませんし、クリエイトできなくなりますもんね。批判する事で自己主張したいのでしょう。美術教育の削減に対しては、どちらでもかまわないということのようですし。相手をしている時間が惜しいですね。
それより、絵本作家の田中さんのご意見ありがたいですね。元気が出ます。鴉工房さんのところにつくコメントは誠実で真剣なものが多いですね。やはり記事がそうさせているのだと思います。
私は、こうやって共に考えてくれる方が出来た事を本当にうれしく思います。これからもどうぞよろしくお願いします。
投稿者 山崎正明 : 2005年11月09日 17:24
こんばんは。
美術教育の削減、非常に残念なことに感じます。
私自身、子供の頃、工作や絵を描くことが好きで、就職を考える際、結果として「モノづくり」に携われたらいいなぁ、と考え、現在端くれですが「エンジニア」という職業に就いています。
子供の頃の体験、経験は非常に貴重なものだと思います。
主旨からは外れるかもしれませんが、犯罪者の多くが子供の頃のドメスティック・バイオレンスからの影響を受けている、と新聞かTVで目にした覚えがあります。「三つ子の魂、百まで」とはよく言われていますが、かなり当たっていると思います。
花を愛で、動物を愛し、美しいものを美しいと思う豊かな感性は子供の頃に育まれるものだと思います。
投稿者 かずごん : 2005年11月09日 18:04
>山崎正明さん
掲示板の管理は難しいですね。当然、反対意見もあって良いと思いますが、批判だけして代案を出さないのでは建設的ではありません。
しかも、礼儀を失しているのでは、なおさら反発を招きます。その判断ができないのでしょうね。人の批判はするけど、批判されると拒絶反応を起こして、理由をつけて逃げてしまうのです。山崎先生の紳士的な対応に敬服します。
でも、皮肉なのは彼の書き込みがなければ、僕は美術教育についてここまで真剣に考えることはなかったでしょうし、山崎先生と出会うこともありませんでした。
その点だけは感謝しています。
田中さんはとても暖かい人です。彼女の絵本もどこかで手にとって見てください。
もっと輪がひろがっていくよう、微力ながらお手伝いしたいと思います。
>かずごんさん
どうも削減の方向へ大きな力が働いているようです。
非常にまずいですね。選択制になってしまっては、やりたくないことはしなくて良いことになってしまいます。これでは何が得意で、何が苦手なのか。苦手なことを克服する訓練や、得意なことをもっと伸ばそうとすることが、出来なくなってしまうと思います。
僕の場合も子供の時から描き続けていることが、今に繋がっていると思います。
記憶のあるときから、おそらくほとんど一日もかかさずに何かしら描き続けています。
でも、他にも好きなことはたくさんあるし、苦手なこともたくさんです。
子供たちから芸術に触れる機会を奪ってはいけません。これだけははっきりしています。
投稿者 corvo : 2005年11月09日 19:48
corvoさん、こんにちは。いやいや災難でしたね。僕も「それ」見てみましたが、同感。ま、大人でいきましょう。
さて、シュワンクマイエル、なかなかの展示でしたね。本人の作品か奥さんのか判然としない展示がちょっとありましたが。僕は「ファウスト」が好きですよ。
ウォレスとグルミットは高校生にいつもバカウケです。今度の作品は来年あたりに公開されるんですよね?楽しみだな。では。
投稿者 シキカツ : 2005年11月09日 20:03
>シキカツさん
ご無沙汰しています。コメントありがとうございます。
ほんと災難でした。皆さん大人でよかったです。
葉山の展示はおもしろかったですよ。僕はアリスを最初に見て、好きになりました。白ウサギがあんなに大きいとは!
アードマンスタジオの倉庫、火事で焼けちゃったんですよね。ほとんどの資料がうしなわれてしまったらしいです。
これらの映像作品は芸術鑑賞の対象として、十分に耐える作品だと思います。
新作、楽しみです。
投稿者 corvo : 2005年11月09日 20:27
>corvoさん
私は生徒に選択の機会が与えられるのは基本的には賛成です。やりたくない事はしなくていいという子供が出てくるのではというご心配も納得ですが、逆にやりたくない事に対して「やりたくない」と言う事も大切です。初等教育を前提に話をしますと、「義務教育」という言葉に親や子供、教師までもが縛られていて、子供が嫌々学校に行かされてる場合も少なからずあります。不登校気味の子供が「行かなければ義務教育違反だから犯罪だよ」とウソを教えられて追い詰められるパターンも多いです。そうやって学校に行っている子にとっては、学校に行く事自体が「やりたくない事をやる」という事でもあるんです。逆に学校が楽しくて仕方ないような子であっても、日々いろいろな場面で「自分の気持ちとは逆の、どうにもならない現実」と向かい合って成長しています。学校の嫌な授業を受ける事で「嫌な事を克服する事を学ぶ」という経験に繋がるとも思いますし、それを否定はしませんが、その経験を子供に教えるという事は、方法が目的化してしまい、先生にも生徒にも負担が大きくなります。「選択」というのがどういう形で、教師と生徒がどう捕らえるかにもよると思いますが、僕は子供にはもっと選択の機会がある教育環境ってできないのかなぁと思ってしまいます。。そもそも小学校でさえ行くか行かないかを子供には選択する権利があるんですが、あまり認知されていません。大人も含め、もっと義務と権利をちゃんと認識できる社会が必要だと思います。
っと、少し反対意見的になってしまいましたが、「嫌な事からはすぐ逃げる」って人は問題アリですし(苦笑)そんな無責任な人が増えないような社会になればいいなと思います。
私が図工や美術や音楽などの授業に期待したいのは、そういうストレスのかけられた子供達が羽を伸ばせる時間になって欲しいという事です。子供が絵を見たり描いたりする事で、自然と興味が深まります。先生方には、その興味に対してサポートをしてあげて欲しいと思います。そういう意味では美術の時間が減らないでほしい。息抜きの機会をなくさないでほしいと思います。あと、子供が自然に興味を持つだけの時間がないと、何の意味も無くなってしまいます。教育現場で子供が主役になれる環境がもっと増えれば良いなーと思います。
>山崎正明さん
掲示板やブログ興味深く読ませていただいております。
私は小学時代から不登校をしていて学校とは一歩距離を置いて生活していましたが、それだけに教育の事や学校の事に関して強い関心があります。不登校経験者としていろいろな場所で、学校外の視点からの発言をしてきました。今は模型を作って生活していて美術にも興味がありますので、機会がありましたら掲示板にもお邪魔するかもしれません。その時はよろしくお願いします。
投稿者 SHINZEN : 2005年11月10日 04:06
お久しぶりです。
美術教育の削減・・・私自身美術はそこまで興味はなかったのですが、自分でものを考え、何かを創作するということは結構好きでした。私にとっては創造の時間でした。それの時間が削減されるということは、創造の時間が減る→自分で考える時間が減るということにつながると思います。そうなると自分で考えることのできない子供たちが増えていくと思います。そういった子供たちが増えていくと将来が不安です。美術などの芸術教育の時間を削減することは日本をだめにしてしまうことと一緒だと思います。
投稿者 恐山 : 2005年11月10日 12:11
>SHINZENさん
何も経験しないままに、やりたいことと、やりたくないことを選択してしまうことが問題だと思うのです。
やってみて「これは駄目だあ」と思えば、やらない選択もありだと思うのですが、最初から好きなものだけつまみ食いでは、味覚障害と同じような状況になってしまうかもしれません。
最近、オテル・ド・ミクニのオーナーシェフ三国清三さんが「食育」を提唱されています。豊かな味覚の発達には、苦いものや酸っぱいものも、しっかりと体験しておく必要があるということです。ちょっとそれてしまいました。
しかし、授業時間の削減が行われてしまうと、のびのびとゆったりと制作したり、歌を歌ったりする時間も圧迫されてしまいます。それだけは避けてほしいという思いがあります。
それと教師自体の能力アップも、同時に必要でしょう。私たちのように社会にでて、クリエイティブな仕事についている人間が、もっと教育に関わっていく必要性を感じています。
>恐山さん
こちらこそ久しぶりです。
美術や音楽は自分が感じたことや、自分の考えを具現化するには、とても適したものだと思います。うまくいかないことも多いと思いますが、それもまた一つの経験になっていきます。削減や選択制になることは、子供たちの権利が減ってしまうことだと思います。
特に古生物などでは、化石を見てその特徴をとらえ、どこに違いがあるかを客観的に記述したり図示したりすることが重要です。これは美術から多くを学ぶことが出来ると思います。
投稿者 corvo : 2005年11月10日 12:57
こんばんは、岩田です。TBありがとうございました。掲示板の方も書き込みが増えつつあり、嬉しく思います。
田中清代さん…素敵な温かい絵本を書かれていますよね。私も何冊か手にした事があります。
うちの生徒が言ってました。『美術なくなるのやだ!音楽も!どっちか選択なんてありえない!どっちもやりたいよ!』 …きっと単純なんですよね、その求める心って(^^) 具体的にその欲求がどこから来るものか見出してはいないのでしょうが、その心をなぜ拾って上げられないのか…。
投稿者 iwata : 2005年11月10日 23:40
>岩田さん
コメントありがとうございます。
掲示板はなかなか難しいですね。うまく軌道修正されていけばよいと思うのですが。ここを乗り越えてこそ意味があるかもしれません。
子供たちには、どんどん素直にやっていってほしいです。
投稿者 corvo : 2005年11月11日 00:06
corvoさん
そうですね。選択するための材料がないと選択できないですもんね。
「食育」の話、ちょっと前にテレビで見た気がします。ちゃんとは体験見てないんですが(汗)
確かに授業の内容が良くないと時間だけ多くても意味無いですもんね。学校の先生以外の大人が教育に関わっていく事も重要ですね。吸収力のある年頃に、専門的な知識を持った人や経験豊かな人の話が聞ける機会があると子供にとってすごく良い体験になると思います。
子供にとってもいろんな大人と接する事も必要ですが、大人も違う世代と接する機会にもなります。子供の教育を学校だけに押し付けるような無責任な社会ではいけません。・・僕も子供に何か教えられるようなちゃんとした大人にならないとなぁぁぁ(汗)
そういえば生涯学習ブーム(?)でカルチャーセンターのような場所も増えてるように思います。割と低料金でいろいろ教えてもらえるので最近僕も行きました。ウチの近所ではまだまだ主婦向けな感じがですが、子供向けの教室もたまにあって、面白そうな事をやってるみたいです。こういう場所でも、もっと老若男女ごちゃ混ぜで地域の人たちが楽しく学べる機会があったらいいかも知れませんね。corvoさんの講演会もそうでしたが、大人も子供も興味が持てて楽しい事が近所でも増えたら良いなぁ。
投稿者 SHINZEN : 2005年11月11日 03:48
>SHINZENさん
選択肢だけ減ってしまうのは回避しなくてはと思います。
もっと教育の現場と社会が風通しよくなれば理想的ですね。
でも、今学校はどんどん閉鎖的になっていっています。
明日は金沢へ行ってきます。プレゼン資料は準備できているのですが、後少し明日の準備です。
早起きしなくちゃ。
投稿者 corvo : 2005年11月11日 23:39
corvoさん、はじめまして。
金沢での発表、いかがでしたでしょうか。ぼくも横浜での発表がようやく終わり、昨日、今日と大爆睡をしてしまいました。
さて、
ぼくはcorvoさんの真摯で、建設的な意見、とてもうれしく読ませていただいていました。昨今の状況って、気分までもが何か憔悴されしきっていて、停滞してしまっているように思えてなりません。それでも、こうやって志のある方とつながり合えることはとても刺激的ですし、心強く感じます。とにかく、伝わるように声を出し続けることなのかもしれません。
全造連神奈川大会では、中教審では一委員が選択肢の1つと述べただけだという話もありました。それでも、私たちの取り巻く環境は厳しいものがあることには代わりはありませんし、このような時期だからこそ、本当に改めて美術の持つ力、美術教育の意義を考え、伝えていくことを真摯に考えていかなくてはいけないと思っています。
corvoさんとお会いできたこと、とてもうれしく思っています。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
投稿者 kohjio : 2005年11月13日 13:53
>kohjioさん
コメントありがとうございます。先日はblogへお邪魔しました。
憔悴したり疲れ切ってしまっては、そこでなにもかも止まってしまうと思います。そんなことになっては、あまりにもったいないので微力ながら協力していきたいと思います。批判的な意見は誰にでも言えるし、いつでも言うことが出来ます。
でも、クリエイトすることに携わっている端くれとして、常に建設的に考えていきたいです。
関東に住んでいるものどうし、どこかでお会いできると良いですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿者 corvo : 2005年11月14日 00:35
はじめまして、京都に住んでいる主婦です。
金沢にいる息子が、「小田隆の講演会に行ってきたよ。面白かったので、絵本も買ってしまった。」と教えてくれたので、やってきました。
学校で美術の時間が減り、しかたなく、キットなんかを使って切ったり貼ったり、組み立てたり、なにも考えなくても短時間で簡単に出来るようなことばかりになり、こんなことなら別に学校で教わる必要もないんじゃないの?と子供も父兄も思ったり…そんな悪循環が出来上がってるように思います。
美術(芸術)軽視は実はすごく根が深い問題だと思います。
現場の先生方はほんとうに大変なことと思います。
でも真剣に美術に取り組んでおられる小田さんたちの気持ちはきっと子供たちのところに届くと思います。がんばってください。
投稿者 マリヤンカ : 2005年11月17日 08:52
>マリヤンカさん
初めまして、コメントありがとうございます。
また、掲示板「図画工作・美術教育を訴える」への書き込みありがとうございました。すごい進路説明会ですね。頭がくらくらしました。
息子さんの紹介で来てくださるというのは、なかなか素敵な親子関係だと思いました。また、ちょくちょく覗きに来てください。
芸術が学校教育の中で無価値であるという傾向は、大変恐ろしいことです。
そんな主張が通れば、僕らような芸術に携わる人々の存在も無価値であるということに繋がってしまいます。まずは自分が良い仕事をして、社会に還元していくことが一番大切であると痛感しています。
投稿者 corvo : 2005年11月17日 11:53
こちらでは初めての書き込みになります。僕も貴殿と同じように山崎さんの動きにリンクして、この話題が脳みその中でひっしりなしに走り回っているかの今日この頃。良い方向に結論が向く事を祈っております。PS/ ミケランジェロそしてアンドリューワイエスのデッサンが大好きです。
投稿者 依田昌也 : 2005年11月27日 23:45
>依田昌也さん
初めまして、コメントありがとうございます。
山崎先生がきっかけで、深く関わるようになってきました。もともとはそれほど関心を持ってなかったのですが、自分のblogで美術の授業の話を書いたところ、反響が大きくリンクをたどって山崎先生と出会うことができました。
これからもよろしくお願いいたします。
ミケランジェロのデッサンは、三次元の空間を切り取っていくように感じます。二次元ではおさまりきらないボリュームが、画面の中にあるようです。
一方、アンドリュー・ワイエスは三次元の世界を二次元の世界に還元して、徹底的に作画しているように感じます。
僕もどちらも大好きです。僕がもっとも好きな画家はレンブラントです。
投稿者 corvo : 2005年11月28日 00:45
レンブラントですか奇遇です。ライティング好きで撮る写真はやはりアメリカンバンクライトと言うレンブラントから派生した技術を愛用しています。
投稿者 依田昌也 : 2005年12月02日 02:14
>依田昌也さん
レンブラント本当に大好きです。色々な場所でレンブラントのオリジナルを見てきましたが、油絵で描かれた絵画の最高峰の一つではないかと思っています。
レンブラント光線と呼ばれるライティングだけでなく、絵の具自体が画面から発光しているように感じることもしばしばでした。
彼のエッチングも大好きです。
アメリカンバンクライトとはどういったものですか?
投稿者 corvo : 2005年12月03日 00:06


