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2005年9月26日

集中講義1日目

今日から集中講義。芸大美術解剖学研究室の修士の1年生を対象にした、ゼミ形式の講義である。
復元画とはどういったもので、僕自身がどんな仕事をしているかという話は、6月16日に行った第一回目の講義で話をした。今回は実際に復元画を描くプロセスを体験してもらうため、実技を中心とした講義を行う。当然、1日で完成することは不可能なので、3日間で一枚の復元画を制作する予定である。
さすがに普段から実技を行っている学生は理解が速い。また解剖学の訓練を受けているため、骨の名称や機能を理解しているので、一方的に話をするだけでなく議論をしながら進めることができ、僕にとっても勉強になる講義となった。

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資料として用意したApatosaurus louisaeの骨格図を切り抜いていく。
論文の図版は縮尺が部位によってバラバラのため、スキャナで取り込んでから縮尺を1/20に統一してある。全身を復元するとおよそ1mほどになる。
僕がこのblogで紹介した「apato process」と同一の論文を使用している。

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まず頸椎から始める。ひとつひとつ切り離した頸椎を、関節の部分で丁寧につないでいく。全体のバランスも見ながら、何度も試行錯誤を重ねていく。そのため糊には貼り直しのできるペーパーセメントを使う。(画像に写っているスティック糊とは違う物です)

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頸椎、胴椎がおおよそ出来てきたところ。今日の講義の時間ではここまでが精一杯。
最終的にモノクロの生体復元図を描いてもらうことが目的である。

帰宅してから録画してあったブラジルGPをようやく見た。
アロンソ、ワールドチャンピオン決定。年間を通じてマシンの信頼性も抜群で、ミスの少ないドライビングで安定していたことが大きな要因である。ライバルの自滅にも助けられ部分もあったが、勝ち取ったタイトルであることに間違いない。2戦を残しての決定に少し残念ではあるが、ブラジルでも3位に入りチャンピオンにふさわしいレースであった。

投稿者 corvo : 2005年9月26日 22:48