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2005年6月16日

集中講義

今日は東京芸大の美術解剖学の研究室で集中講義を行った。
昨年、10月にたまたまこの研究室の先生にお会いしたのがきっかけで、講義をやらせていただくことになった。
「復元画」とはどういったものであるのか。どういった行程で制作しているのか。どういった仕事を引き受けているのか。などをスライドを交えてしゃべった。
絵を描く仕事で生計をたてていくことは難しい。美術大学を卒業しても、絵が売れるわけでもなく、すぐに仕事の依頼があるはずもない。そんな現実のなかでも、絵描きが必要とされている場所は、まだまだたくさんあると思う。需要と供給の関係がうまくつながっていないのではないだろうか。
「復元画」を描く仕事を始めた当初は、もちろん仕事は少なかった。しかし、博物館や出版物などで復元画が求められている場面は、もっとたくさんあるはずだ。そして、もっとたくさんのことをこちらから提案できると、そんなことを思いながら始めた仕事であったと思う。
今もたくさんのアイデアがあり、少ない時間の中で実現をあきらめなくてはいけないものもあるかもしれない。これから復元画をはじめる人たちが増えていってほしいと思う。

投稿者 corvo : 2005年6月16日 00:39