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2005年9月24日

神奈川県立生命の星・地球博物館2

昨日の取材の時に展示室でスケッチの作業をさせてもらったのだけど、観覧者の反応を見ていると面白い。
腕章をして、いかにも仕事でやっている博物館スタッフという感じであったかもしれない。

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描き始めて15分ぐらいたったところ。見に来る人はほとんどいない。

たいていの大人は無視である。興味があるのかどうかも分からない。もっとも標本も流し見しているだけかもしれない。声をかけると悪いとでも思っているのか、全く関心がないのか。気分の良いものではない。
子供は気になってしょうがないそぶり。何人かの子供たちは、何度も進捗具合を覗きに来ていた。でも、男の子限定。女の子はまったく関心がないようである。
最悪なのは男連れの若い女性。男のほうも同様か。標本すら見ていない。まあ、目的が別のところにあるから、そんなものだろう。
絵を描いているところに関心を持たれないというのは、非常に残念である。

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展示室で描いたスケッチ。

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収蔵庫で描いたスケッチ。

剥製を描くというのは、とても難しかった。
剥製は製作の過程で中の骨格を抜いてしまう。ようするに張りぼての状態なのだ。なので剥製の出来、姿勢の善し悪しは職人の腕によるところが大きい。
関節の位置を明確に理解することができないので、骨格の知識を総動員して頭の中で再構築しながら描く必要があった。次は生きた個体を見に行かなくては。(動物園にいくしかないのだけど)

投稿者 corvo : 2005年9月24日 10:05