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2011年11月19日

成安造形大学公開講座『ニワトリの頭骨標本を作る』


19日土曜日、成安造形大学の公開講座『ニワトリの頭骨標本を作る』を開催。朝から本降りの生憎の天気。台風の進路をも逸らすという逸話を持つ、晴れ女”ホネホネ団団長”のパワーをも凌駕した雨。しかも冷たく寒い。
公開講座はワークショップ形式で、ニワトリの頭部から頭骨標本を作るというもの。
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30名の募集人数に、60名を超える応募があったため参加は抽選となってしまった。にも関わらず雨ということで、欠席者が多かったのは残念だった。特に学生に欠席者がいたのは、落選した方に申し訳なくて申し訳なくて。次回からは抽選でなく、先着順にしたほうが良いかもしれない。
僕も今回は講師の一人でありながら、初の骨取りに挑戦。
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ニワトリ雌。食肉用の鶏の頭なので、極めて安全なものである。
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切れ味鋭い医療用メス。切れてもしばらく気がつかないほどの鋭さらしい。
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まずメスを使って皮をはいでいく。右上のV字型の部位は舌骨。
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完全に皮を取り除いた状態の頭部。眼に瞬膜があることがよく分かる。
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眼球を外し、ある程度肉を取り除いたところで、さらに作業しやすくするため一度茹で上げる。次第に良い出汁の香りが。
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黒板には随時、説明用の図が追加されていく。手前には様々な骨のコレクション。どんな形の骨が中に入っているかイメージ出来ると、肉を取り除く時も効率良く作業できる。
頭骨と少量の肉の状態になったところで、たんぱく質分解酵素(このときはパイプスルーを使用)に1時間ほど漬け込んで、さらに肉をとりやすくしていく。ここで昼休み。
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数名のホネホネ団団員も手伝いに来てくれた。
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ニワトリの頭はこんな状態で送られてきていた。
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団長の説明に聞き入る受講生たち。
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ほぼ肉を取りきったところで、過酸化水素水で漂白後、流水で洗い流しているところ。
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針で歪まないように固定して乾燥させていく。ほぼ出来上がった僕の頭骨標本。
初めての頭骨標本作りだったのだけど、講師そっちのけで夢中になって作業してしまった。団長も時々そんなモードになっていて、受講者にはそんな状況も楽しめたようだ。
誰も怪我することなく、満足いただけたようで本当に良かった。ただ、時間がやはり短かった。2日ぐらいに分ければ、もっとじっくりと作業を楽しんでもらうことが出来たかも。次回への課題である。


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投稿者 corvo : 2011年11月19日 23:31