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2010年10月16日
SVP 2010 in Pittsburgh 3
すっかり更新の間が空いてしまった。帰国するときは1日長くなってしまうので、どうしても更新が滞ってしまう。
朝ご飯。朝6時30分から開いている、日本でもおなじみのSubwayのサンドイッチ。ホテルから歩いて5分ほどと、便利な立地。
12日はオープニングレセプションが開催されたCarnegie Museum of Natural Historyを再び訪れた。レセプションの時は展示会場もSVPメンバーでごった返していたたのと、時間もあまりなかったのでじっくりと展示物を観ることができなかった。また、併設されているCarnegie Museum of Artを観たかったので、科博の甲能さんと霊長研の荻野君とともに、タクシーを使ってこの日の午前中から出かけたのである。
先日のエントリーでも書いたが、残念ながら会場の写真を掲載することができない。これは是非とも見て欲しいのだけど、ダメなものはダメである。講演会や授業などでは紹介することができると思うので、その機会を待っていただければと思う。
2008年に中生代のコーナーを中心にリニューアルがされたのだけど、この展示の素晴らしさはエンターテインメントの部分とサイエンスの部分のバランスが絶妙なことであろう。壁面には当時の情景が分かりやすく色鮮やかに、生態環境復元図として再現されており、組み立てられた骨格は植物も復元されたジオラマの中に展示されている。復元骨格はおそらくこのリニューアルのために全てが組み直されている。海外から取り寄せた標本のままに展示している日本の博物館とは、ここから大きく違ってくる。組立には専門知識を持った業者が関わっており、博物館のスタッフと綿密な打ち合わせを繰り返しながら、作業を進めていったことが窺われる。
三畳紀、ジュラ紀、白亜紀とゆるやかにコーナーが別れており、それぞれの時代の植生も明確に違いが再現されている。これは僕にとっても非常に勉強になった。ジオラマとはいえ、かなり良い植物の資料を入手することができた。
この博物館の目玉の一つははジュラ紀の展示コーナーだろう。巨大な竜脚類たちが出迎えてくれる。順路を進むと、右手にはこちらに尾のスパイクを向けたステゴサウルスが、左手には向かって左に大きく首を曲げたアパトサウルス。そして、その後方にはハンティングの機会を窺うように忍び寄るアロサウルスが展示されている。ただ雑然とある標本を並べているだけではなく、物語を展示空間の中に取り入れようとしていることが分かる。そのことによって、様々な想像力を掻き立てられ、あたかもジュラ紀の世界にタイムスリップしているような感覚を味わうことが出来る。実際にはご免被りたい経験だけど。
進路を突き当たって、左に大きく曲がると今度は右手にディプロドクス、左手にアパトサウルスを見ることになる。ディプロドクスとアパトサウルスは互いに頭をくっつけるような位置にポーズを取っており、親近感を持ちつつ移動しているような光景を見ることが出来る。
この当たりでお腹が空いたので、ランチタイム。
これは博物館内で食べたお昼ご飯。アメリカに来ると、勢いカロリーの高い食事になるが、必然的に歩く距離も長くなるので、多分、帳尻はあっていると思う。
まだまだ続くので、とりあえずここまで。
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投稿者 corvo : 2010年10月16日 23:49