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2010年6月15日

Hiroさんの美術解剖学特別講義2010 第二回 上肢帯編

14日月曜日は、月に一度のHiroさんの特別講義の日。この日は午前中に関東本部を出て新幹線で移動し、夕方から大学へ出勤。書類をチェックしたり、別件の打ち合わせを時間ぎりぎりまでやっていたので、心配になったHiroさんから電話がかかってきたほど。
今回は「上肢帯」平たく言うと、肩から手にかけての部分である。
人間の身体の中でももっとも複雑に動き自由度も高いため、覚えることが多く描くのが非常に難しい。時間もかかってしまうので、最初のクロッキーを行わずに、いきなり講義から入ることにした。
まず、僕が骨格について話し、つぎにHiroさんが筋肉について実演を交えて講義をしていくいつものスタイル。
上肢帯の動きは、前回の体幹とも大きく関わってくる。特に背中の筋肉は上腕の動きの影響を大きく受けるので、ポーズによって様々な表情を見せる。その違いを観察してもらうために、繰り返し反復する動きをしてもらい、学生はそれを素早くスケッチしていく。
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くっきり浮かび上がる上腕三頭筋を観察。学生は間近で見て触ることもできる。
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前鋸筋の説明をするため、パンチを出したポーズをしてもらっているところ。それにしても見事な広背筋。
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これも触って、前鋸筋と肋骨の違いを実感することができる。
時間ぎりぎりながらも、なんとか一通り進めることができた。でも、時間がない。現在のマンパワーではこれが限界なので、もっと時間数や対応できる学生数を増やすとなると、Hiroさんや僕のような人間も増やさなくてはならない。人材育成も視野に入れる必要があるが、現状では難しい問題である。
今回の講義の見学には学長も来てくださり、熱心に講義を聴講していかれた。
どこまで出来るか分からないが、成安造形大学を軸に、美術解剖学の殿堂を作ることができればと夢想している。

次回、7月12日は下肢帯編です。

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投稿者 corvo : 2010年6月15日 00:28