« 図鑑の仕事 | メイン | ネコを描く 8 »

2010年5月17日

Hiroさんの美術解剖学特別講義2010 第一回

今日は先週に続いて朝から京都市内へ出張。高校生相手に授業を行う。
終了後、市内で昼食を済ませてからすぐに大学へ戻り、SEIAN PUSH イラストレーション領域展の手伝いを学生にまじって行う。
そして、夜はいよいよ「Hiroさんの美術解剖学特別講義」。テーマは「体幹」
足掛け3年に渡って行ってきた特別講義だが、毎回ブラッシュアップされているせいか、情報量が格段に増えてきており以前よりもずっと時間がかかるようになってきている。最初に男女ダブルで20分クロッキー、最後の締めとして10分クロッキーを2ポーズと考えていたのだけど、締めのクロッキーを行う時間は全く残っていなかった。休憩時間は最低限にとどめたのだけど、時間の確保が難しい。最大の要因は受講者数の多さにある。理想的には今の半分の人数だろうか。人数が多いと、どうしても同じ内容を繰り返さなくてはならなくなってしまう。
blog10051701.jpg
Hiroさんに弓を引くポーズをとってもらって、左右の腕のポーズの違いによる背中の筋肉の状態の違いを見せてもらっているところ。ちなみにHiroさんは弓道の有段者。
blog10051702.jpg
今年度も見事にビルドアップされた肉体を披露してくれている。

以前にも書いたかもしれないが、この内容の授業を行うことのできる美術大学は、現在この成安造形大学人体表現研究室だけである。もし他にもあるというなら教えて欲しい。東京芸大を始め、座学で美術解剖学を学べる授業はあるが、実技を伴った形で行っている美術大学は、僕が知る限りない。Hiroさんが所属するアトリエ路樹絵がこれまでも定期的に美術解剖学の講座を開いてきたが、美術大学で同じことが実現出来てこなかったのは情けない。僕もアトリエ路樹絵とHiroさんとの出会いがなければ、この授業を実現することは出来なかった。
しかし学生からの質問、もう少し考えて欲しい。僕は美術が専門なのであって、医学の専門家ではない。「腰痛」について質問されても答えようがない。Hiroさんに対してダイエットの質問がなくなったのは良い傾向である。

先週の渡辺先生の特別授業の様子が、路樹絵blogでも紹介されています。

--
成安イラストレーションクラスニュース

にほんブログ村 美術ブログへ banner_01.gif

投稿者 corvo : 2010年5月17日 23:17