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2010年1月30日

日本古生物学会第159回例会

昨日から日本古生物学会の例会がスタート。会場が琵琶湖博物館なので、道路が混雑しなければ関西事務所から20分ほどで行けてしまう。
初日の目玉はなんといっても、シンポジウム『古脊椎動物の復元方法』。
古脊椎動物の復元についてまとまった発表が行われたのは、学会例会でも初めてのことらしい。基本的には研究者側からの基調講演。詳しい内容については書けないが、世話人である犬塚先生のまとめの言葉で、「復元画、復元模型の地位向上を」という一説には勇気づけられた。
夕方からは琵琶湖ホテルへ場所を移しての懇親会。車を関西事務所に置いてから電車で駆けつけたら、ほとんど会場の料理がなくなってしまっていた。高い懇親会会費になってしまった。その後、数名で山科に移動して飲み直し。久しぶりに会う友人も多く、楽しい一日だった。

2日目も朝から琵琶湖博物館。この日はポスター発表と夜間小集会。
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ポスター会場は作品の展示してあるギャラリーと同じ空間で、実際に原画も見てもらいながらプレゼンテーションすることができた。奥に見えるのは大きく引き延ばされたアケボノゾウ。
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一般のお客さんも混じってのポスターセッション。
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ちょっと小さくなってしまっているが、これが出展したポスター。サイズは136 x 84.1 cm。

午後5時20分から夜間小集会『古生物アーティストの活動〜アートが紡ぐパレオ・コミュニケーション〜』
世話人は荻野慎太郎(産総研)、小田隆(成安造形大学)、徳川広和(きしわだ自然友の会)。
たいして集まらないと思っていたら、準備してもらった会場は満席で、予備のいすを出しても収まらず立ち見が出る盛況ぶりだった。
まず荻野君が、この会の趣旨を説明し、ざっとこれまでの科学とアートの関係をおさらいし問題提起を行った。
次に徳川君が普段やっている子ども向けワークショップを、なんと研究者相手に実施。
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大いに、受けてます。
僕はいつもどおりにスライドショーでプレゼン。でも研究者相手に講演をするのはこれが初めてのこと。緊張もせずうまく進めることができた。専門用語を噛み砕いて話さなくてもよいのは楽だ。
最後は討論会。活発な意見も出て充実した集会だった。
実は今回、様々なことが初めてづくしで、どうなることかと思っていたが、たくさんの人の協力でうまく終えることが出来た。
明日は最終日。ギャラリーでの原画の展示も明日までです。

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投稿者 corvo : 2010年1月30日 23:50