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2009年10月25日

Grandma 油彩編 4 & 京都画材祭り

土曜日は午前中に家をでて、京都市動物園へ。シカの写真を撮影したかったのだが、目当てのポーズをとってくれず断念。それ以外の動物たちの姿を楽しんできた。時間があまりなくスケッチまではできなかったが、初めての動物園は新鮮で面白かった。公園の一角に位置するとは言っても敷地のすぐ側には民家があって、朝はきっと色々な動物の声で起こされるのだろうなと想像してしまう。学生の時は上野動物園が隣だったので、夜が明けてくると様々な動物たちの声が聞こえてきたのをよく覚えている。
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寒いのか、身を寄せ合っていたワオキツネザルたち。何とも言えない可愛さ。

動物園を出て、みやこメッセで開催されていた京都画材祭りへ遊びに行く。
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ブース展示だけではなく、画材の販売も行っているので少し必要なものを購入してきた。油彩用の筆を買ったのは、ほんとうに久しぶりだ。写真に写っているキャンバスプライヤーを買えたのが、今回の収穫だった。
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なんと赤くて、角付き!この角には大きな意味があって、木枠にキャンバスを包み張りすることができる。これまでは無理矢理力を入れて張っていたのが、各段にペースアップして効率よく張ることができる。まさに3倍の仕事量に。
この日は1年ぶりにゴールデンアクリリックスMark Golden氏にも会うことが出来た。いつ会ってもフレンドリーに接してくれるのに、相変わらず僕の英語力の駄目さ加減が申し訳ない。

日曜日は家の片付けを少しした後、午後から油彩を少し制作した。
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手を描き始めた。祖母の手は写真もスケッチも残っていない。そのため、自分の手をモデルに年老いた手を再現しようと試みている。しかし、祖母の腕の力は強かった。僕が高校生の時、腕相撲で勝てなかったほどだ。
最近、油彩を描き始めて思ったのは、非常に経済的な画材のひとつではないだろうかということである。アクリル絵の具は乾燥が速い事が大きな特徴だが、2時間もするとパレットの上で完全に硬化してしまう。1日中仕事をしようと思うと、何度も絵の具を捨てたり出したりを繰り返さなくてはいけない。これはかなり不経済だ。下手をすると画面に乗せる絵の具よりも、捨てている絵の具の方が多いのではと思う事も多々ある。
その点、油絵の具は乾燥が遅いので、パレットの掃除を頻繁にしなくても大丈夫だ。クロッキーの授業の時、モデルの休憩時間の度に少しずつ制作することもできる。その日のうちなら筆もそのままで放置しておける。
何年も本格的に油彩を描かなかったことを、今は後悔している。
改めて優れた画材だという事を、いまさらながら実感しているのである。

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投稿者 corvo : 2009年10月25日 23:45