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2009年4月15日

人体表現研究室、ガイダンス

人体表現研究室、ついに始動。まだ完全ではないが、什器の設置、標本の搬入等はほぼ終わった。
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鍵付きキャビネット、作業スペース、本棚。
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本物の骨格標本をディスプレイしているので、鍵は必須である。
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もう一つのディスプレイスペース。こちらのキャビネットは鍵がかからないので、主に骨格レプリカを展示している。ただし、レプリカといっても、安いものではない。充分に注意して管理する必要がある。
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左のキャビネットには、人種別に男女の頭骨。上から、アジア人、アフリカ系アメリカ人、ヨーロッパ人。右はゴリラ、オランウータン、チンパンジー、そしてフィギュア。
夕方までに、これらの設置、掃除を終えて、午後6時30分からいよいよガイダンス。

イラストレーションクラス79名、他クラスから13名という、大人数が集まった。学内でもっとも広い部類に入るアトリエだが、すし詰め状態である。
まず、最初に集まった全員が、火曜日夜の課外授業に参加出来ない事を説明。この人数では、とてもではないがモデルを囲んでクロッキーすることはできない。イラストレーションクラスにはメールで事前にアンケートをとっており、その回答をもとにメンバーを決めることにしていた。ガイダンスの前半で、登録メンバーを発表。ただ、その中の4名ほどがガイダンスを無断欠席したので、それらの学生は容赦なく登録拒否。もったいない。事前に連絡を受けていれば対応のしようはあったのに、無断で休まれてはどうすることもできない。
全12回を予定しているが、全てに休まず参加することが条件の一つだ。あくまでも課外授業であり単位にはならないが、ただ自由に描くだけのクロッキー会なら大学でなくても出来る(お金はかかるけど)。大学である以上、高度な教育的内容を含んでいる必要がある。僕にとっても時間外でありボランティアだが、手を抜く事なく本気でやるつもりだ。
他クラスの学生は、その場で意思を聞いたところ、全員が強い意欲を示したので13名全員を受け入れることにした。総勢43名。これまで経験した事のない人数だ。
現在、強い意欲を持っていても、欠席が多くなってしまっては元も子もない。その場合は、次回からの登録は出来なくなる旨を伝えた。多くの学生が集まってくれて嬉しい悲鳴ではあるが、非常に競争率の高い課外授業になってしまった。
来年度からは、全学的な動きになる事を目指しており、予算もきちんとつけてもらう方向で考えている。学内だけとはいえ、これだけのニーズがあるのだ。
一つ、残念だったのは、洋画、日本画、彫刻などの造形美術科からの参加希望がひとりもいなかったことだ。うまく教員から伝わっていなかったのか、学生に興味をもってもらえなかったのか。
これからの課題だ。
とはいえ走り出した。試行錯誤しながら、ベストの方法を探っていこう。

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成安イラストレーションクラスニュース

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投稿者 corvo : 2009年4月15日 00:44