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2008年12月13日

Wild boar skull 04

金曜日は午後から2つ会議があり、なかなかまとまった制作時間がとれなかった。
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歯以外の部分は、おおよそ出来上がってきた。
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今回、ほぼ原寸大で描いているが、もう少し大きめに描いた方が描き込めたかもしれない。

コメント欄にも少し書いたが、版画工房で作業していたり、研究室で制作していても、あまり学生が見に来る事が無い。特に版画工房では同じ空間で作っているのに、手元を覗き込む学生がとても少ない。
様子を見ていると、クラスメートが作っているものにも、あまり関心を示していないようにも見える。どうしてだろうか。表現者というのは、人が作っているものや、人間に興味があってどうしようもない部分があると、僕は思っている。僕自身はそうだ。
銅版画の巨匠たち、アルブレヒト・デューラー、レンブラント・ファン.ライン、フランシスコ・デ・ルイ・ゴヤ。これらの作品を画集でも全く見たことなく制作している学生がほとんどだ。それはまずいだろう。
先人たちが積み上げてきた資産を活用しなくてどうするというのだろう。彼らの作品には、多くのヒントが詰まっている。どれだけ見ても見飽きる事無く、常に新しい発見にあふれている。
学生たちには、漫画やアニメだけでなく、たくさんの芸術作品に触れてほしいと切に願っている。新しい漫画やアニメを作るためには、それ以外の知識や経験のほうがずっと大切なのだから。はやく分かってほしいなあ。

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成安イラストレーションクラスニュース

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投稿者 corvo : 2008年12月13日 02:14