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2008年12月24日

『HOT FUZZ』

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劇場で見たのは9月の事。すぐにエントリーに書こうと思いながら、こんな時期にまでずれ込んでしまった。今年、それほど多くの映画を観ているわけではないが、文句なしに面白さでは一番である。
全く予備知識無く観たのだけど、冒頭から何かが可笑しい。凄くまじめなそぶりをしているのだけど、何かが可笑しい。その笑いのツボに、初っぱなから心を鷲掴みにされてしまった。

この映画を知るきっかけになったのは、偶然が重なった出来事からだった。『HOT FUZZ』は当初、日本で公開される予定がなかった。その理由というのが、監督と主演俳優が日本で知名度がないからという、ものすごく情けない、自分たちには映画の内容を判断する価値基準がありません、と豪語するような配給会社の言分んにあったらしい。そこで、「署名運動」という草の根的活動が、公開を実現させることになったのである。
その中心人物にいたのが、マイミクであり友人でもあるわたなべりんたろう氏だった。彼との出会いは、実にひょんなことで、昨年末に開かれた、中学の時の同級生が主催する忘年会に参加したところ、たまたま席が近く、映画『クロウ』の話しで盛り上がった、というただそれだけのことだったのである。その後、マイミクになって連絡をとり合っていたところ、『HOT FUZZ』について知ることになったのである。彼が関わっていなかったら、この映画は僕のアンテナに引っかかってこなかったかもしれない。
すでに公開されたが、引き続き署名活動は行われている。『HOT FUZZ』を応援したい!という方は今からでも是非!

『HOT FUZZ』は実に丁寧に作られている。ただのお馬鹿な映画ではない。過剰なほどに詰め込まれた情報量が、どんどん快感になってくる。まだ2回しか観ていないが、まだ何度でも楽しめるだろう。

東京では年明けに高田馬場の早稲田松竹映画劇場での公開が決まっている。未見の人も、もう一度観たい人も是非。
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1/10(土)〜1/16(金)
<上映タイムスケジュール>
・ホットファズ —俺たちスーパーポリスメン!—:
11:00 / 15:15 / 19:30(〜終映21:35)

・俺たちフィギュアスケーター:
13:20 / 17:35
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実はちょうど先週の水曜日なのだけど、わたなべさんに成安造形大学までご足労願って、いろいろと学生に向けて話しをしてもらった。正式な特別授業というわけではなかったのだけど、『HOT FUZZ』に絡めて、非常に興味深い話しをいくつも聞くことが出来た。ただ、学生の参加が少し少なかったのが残念。課題の締め切り前とはいえ、もう少し興味を持つ範囲を広げてもらいたいものである。
自分から一歩を踏み出さなければ、何も始まらないし、どんな関係も築けないのだから。

わたなべさんとの出会いは最初リアルで、その後はネットが中心だったが、大津まで来て講義をしてもらということにまで発展した。先日知り合ったばかりのモデルのHiroさんは、最初はネットだったとはいえ、すぐに会うことが実現し、とても良い関係を築くことが出来た。
何がきっかけでも構わないが、やはり最後は面と向かって会うしかないと思うのである。そうでなくては、充実した関係を作ることは出来ない。
ネットの中だけの関係というものも僕は尊重しているが、それだけではつまらない。
僕は古いタイプの人間なのかもしれないが、ネットの向こう側にいる、現実に実在する人物にとても興味がある。

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投稿者 corvo : 2008年12月24日 03:34