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2008年10月13日

アロンソ!

昨日の日本グランプリ。驚くべきことに、ルノーのフェルナンド・アロンソが2連勝。チームメイトのネルソン・ピケJr.も4位に入り、ルノーチームにとっては今シーズン最高の結果だった。
見所も多く、面白いレースだったが、失望感が大きかったのも事実だ。現在チャンピオンシップを争っている二人のドライバーが、どうしようもないほどに駄目なレースをしてしまった。ランキングトップのルイス・ハミルトンはポールポジションという圧倒的に有利な位置。一方のランキング2位のフェリッペ・マッサは予選アタックに失敗して5番手スタート。ハミルトンとすれば、多くのポイントがとれなくてもマッサの前でゴールすれば、チャンピオンシップ争いで圧倒的に有利な立場に立てる。
ところがだ、ハミルトンは大きな間違いを犯した。スタート直後、2番手スタートのキミ・ライコネンが絶妙のスタートを決めて1コーナーへトップで侵入。ところがそこへ出遅れたハミルトンが限界以上にブレーキを遅らせて突っ込んできた。当然曲がりきれるわけもなく、多くの車が混乱に陥ってしまった。全く意味のない突っ込みだ。ハミルトンはどうしても優勝しなければいけない理由はない。ライコネンに優勝をさらわれても、マッサのまえでゴールできれば御の字だったのである。そこで冷静さを欠いてしまうのは若さだけが理由ではないように思う。イタリアGPで最年少優勝を決めたセバスチャン・ベッテルであれば、このようなばかばかしいミスを犯すことはないだろう。チャンピオンへのプレッシャーなど理由にならないほどの愚かな行為だった。
その後のマッサも冴えず、ミスを犯し、とてもチャンピオンシップっを争っているドライバーとは思えない走りだった(ファーステストラップはとったけど)。仮にこのどちらかがチャンピオンになっても、素直に祝福する気にはなれない。
そんなおよそプロフェッショナルとはいえない両ドライバーとは違い、やはり2005年、2006年ワールドチャンピオン、アロンソの走りはすばらしかった。これぞプロフェッショナルであり、貫禄の走りだった。決してルノーマシンは今年のベストマシンではない。それをスタートの混乱があったとはいえ、ミスなく優勝まで導くのは速さともに強さがある。2位に入ったロバート・クビサ、3位のライコネンの走りもすばらしかった。昨年とは違って、富士スピードウェイで観戦したお客さんは感動的なレース展開を堪能できただろう(チャンピオンシップ争いは除く)。
ファイナルラップにアロンソを追い越していったハミルトンは、本当にみっともなかった。周回遅れになりたくないという理由だけで、勝者を讃えることなくタイヤをロックさせてまで、煽って抜いていくことはないだろう。あの行為で応援する気を失ったファンも少なくないのでは。

この記事ではひどい書かれようである。
今年はまだ、ハミルトンはチャンピオンにふさわしくない。そう思わせられるレースだった。

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成安イラストレーションクラスニュース

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投稿者 corvo : 2008年10月13日 23:47