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2007年12月 3日

週末

先週金曜日は非常勤講師の日。今学期最後の授業なので、講評会をかねて成績をつける。ぐずついた天気でときおり小雨が降っていたが、放課後には少し野球の練習をすることができた。草野球に復帰してから、身体の調子がとても良い。肩も出来上がっており、怪我をするまでの球威に近づいている。この季節はすぐに日が落ちてしまうので、あまり長時間できないのが残念。
その後、都内にある紙屋「紙舗 直」へ。さまざまな手漉き和紙を扱っている有名店であるが、訪れたのは初めて。小さな店舗だが、所狭しと紙が置かれている。1階は白無地のものが中心だが、2階には染められたものや、加工されたものが置かれていた。描画用というよりは、クラフトやインテリア(壁紙)に使用するのが主な目的なのだろう。それぞれに同じ物はなく、それそのものが表現された作品のようだった。値段もかなり高額。店内の壁にも和紙がふんだんに貼られていた。この店は、ドイツの版画家ホルスト・ヤンセンが愛したことでも知られており、店内にはヤンセンの画集やポストカードも置かれていた。

土曜日は朝一から打ち合わせ。午前9時から自宅でということだったのだけど、携帯をマナーモードにしていたため目覚ましに気づかず、自宅にかかってきた電話で起きるという失態を演じてしまった。すぐに最寄り駅まで迎えにいき、20分遅れで打ち合わせをスタート。例のごとく、その内容についてはかけないのだけど、僕自身が「後だしじゃんけん」に加担してしまうのは、あまり気分のよいものではない。日本の博物館作りの抱える大きな矛盾が噴出してしまっている。

午後からは野村学芸財団の懇親会に出掛ける。僕が学生のときに奨学金をいただいていたところで、銭形平次の原作で有名な作家野村胡堂氏が設立した財団である。大きな金額ではなかったが、返済の義務がなく、この奨学金の存在には今でもとても感謝している。金利が低いためその運営は厳しいものだと思うが、今でも新しい奨学生を毎年採用して存続している。
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懇親会の会場は東京駅の近くだったのだけど、帰り道、光に誘われて撮影。
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このあたりは夜が明るすぎず、やわらかな光でも映える。
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caplio GX8の夜景モードで撮影。GR DIGITAL Ⅱが欲しいが、まだまだ現役である。
懇親会後、財団で同じく奨学生だった友人と飲みにいった。某有名自動車部品メーカー勤務のパキスタン人、翻訳家、僕というメンツで飲み会。外資系の企業といえども、日本の悪しき習慣は健在のようで、組織の問題点などを聞くことができた。家が遠いということで、1時間ほどで彼だけ帰路に。その後は翻訳家の友人と僕とで、えんえんとけっこう暑苦しく語り合ったのであった。翻訳の仕事もダンピングが激しく、英語が出来れば誰でも出来ると勘違いされている業種である。彼は電子工学の専門知識を活かした翻訳を主にやっている。そこで、仕事の一つとして紹介してもらったのがこれらの雑誌である。

彼の担当はそれほど多くないのだけど、アメリカの雑誌の翻訳版で「大人の工作」といった内容である。お馬鹿な作例が楽しい。彼は、今年脱サラしてフリーランス仲間になったのだけど、頑張っていってほしいひとりである。どんな分野でも深い知識や経験をもった領域があることは強みになる。
二人でどぶろくをしこたま飲んで、楽しい時間を過ごしたのであった。

日曜日。午前中に友人から勧められた「松戸迷彩会」の展示を、小金市民センターに観に行く。
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驚いたのがこれらのモデルで、すべてゴム動力によって飛ばすことができる。プラモデルと見間違うほどの精巧さである。重さもわずか10gほどということ。軽いほど飛翔能力も増すのだけど、着陸したり墜落してしまったりしたときの損害が小さくなることも重要なポイントであるらしい。制作を勧められたけど、とても僕の手には負えるようなものではないです。手先はそんなに器用ではないし。フライングスケールモデルについては、ピーナッツスケールで。

なんだかんだと、出掛ける機会の多い週末でした。

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一番年長の子が決まりそうです。

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投稿者 corvo : 2007年12月 3日 09:59